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AI駆動で0→1開発をやって見えた光と伸び しろ AIイノベーション事業本部 島岡 秀知 (0xpassion) 1

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自己紹介 島岡 秀知 PdM/Dev 2023年4月: 新卒でDeNAにエンジニア職 として入社 2024年1月: DeNA初のブロックチェーン ゲーム「trivia.tech」をリリース 2024年6月: trivia.techの海外リリースを POとして経験 2024年10月~ AIイノベ本部に異動し PdM/エンジニアとしてプロダクト推進 2

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開発してるプロダクト AIマッチングアプリ 「fromm(フロム)」 AIがあなたを完全に理解してマッチ相手 を紹介するアプリ 毎日マッチした相手と10分の通話できる 通話後はAIに感想を伝えてもっとあなた を理解する 開発チーム: 5人(エンジニア3人)のスモールチーム テスト版の開発期間は4ヶ月 3

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新規プロダクトの企画からリリースまでをどうAIと歩んできたか "うまく活用できたこと"と"伸びしろ"はなに? 今日のテーマ 4

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企画&モックフェーズ 5

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フェーズの目的 企画 プロダクトのコア価値となるMVPを定義 AIネイティブな価値で成長サイクル構築 中長期でのニーズと成長イメージの確証 モック コア体験の実現イメージをプロト構築 (モックがないと企画は通せない) AI機能のPoC 6

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リサーチ 市場・競合リサーチ Deep researchを活用 Google検索では辿り着けない海外のニッ チなサービスや市場データにアクセスできた Manusなどの非同期エージェントも便利 リサーチ整理とアイデア ObsidianにリサーチをMarkdown格納 Cursorを使ってアイデアの壁打ち AIでレポートをまとめながらMiroや FigJamを使ってMVPの形を議論 7

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モック UI/UXモック boltやlovableなどプロト生成AIを活用 非デザイナーはFigmaより早くモックを 作れて動きもイメージできる 個人がUIイメージを持ち寄って話し合う AI Pocやプロト サーバーを作らずDifyで代替 プロンプトの実験もやりやすい。手動オ ペ+Difyのモックで社内検証をやりきった 8

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感想戦 ✍️ 次に活かすなら 1. AIのリサーチをそのまま信じず、前後の 文脈や時期は自分でチェックしにいく 2. モックは今だったらFigma Makeなどを 使ってイメージ作るのが良さそう 3. AIでリサーチをやるのは楽しいが、自分 の足でインサイトを掴みにいくのをもっと やっていく 👍 良かったこと 1. AIのWeb Search等で国内外あらゆるサ ービスを参考にすることができた 2. 議論から始めずに個人がモックや叩きを AIと作ってから共有したので、空中戦にな りにくかった 3. Difyなどを使って少ないリソースでもAI 機能の検証ができた 9

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MVP開発フェーズ 10

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フェーズの目的 要件定義と設計 コア価値を実現する最小スコープを特定 AIによって事業性・ユーザー体験のどち らも成長するサイクル要件 少数チームで短時間で開発し切れる設計 と技術選定 開発 AIによって生産性を上げて期間と予算の 制約に余裕をもたせる MVPとはいえコア価値が検証しきれる質 で成果物を完成させる 11

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要件定義と設計 要件定義 PdMとデザイナーでUIプロトですり合わ せつつ、Figmaに全体フロー定義 (Notionで仮のLPを作ってリリース前に 事前登録を100人集めた) 設計 ユースケースやドメインモデルの洗い出し をAIとやる AI開発の精度を上げるために.rulesに設計 意図やコードベースの規則を記載 (AIにコンテキストを渡しやすいように 意図的にモノレポに寄せた) 12

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開発 当時はRoo Codeがよかったので、 Orchestratorモードをよく使ってた (その後Claude Codeに切り替え) 仕様駆動開発として、実装する前に機能 仕様をAIと一緒に定義 リソースなかったのでgit worktreeを作 って並行3ブランチ実装 Figma MCPでFigmaデザインを直接コー ドに起こす CodeRabbitやClaude Code Actionsで コードレビューも自動化 13

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感想戦 ✍️ 次に活かすなら 1. PRDやDesign DocなどをAIとともに丁 寧に記述しておけば共有が楽だった 2. AIレビューはまだドメイン系の理解に難 ありだったのでレビュー体制は工夫する 3. 中長期ではフルスタックに幅を広げてレ ビューし合える開発体制にしていく 👍 良かったこと 1. 短期間でアプリは2人, AIは1人で高速開 発しきれた 2. 高速とはいえ仕様やテストは丁寧に書い ていたので思ったよりバグは少なかった 3. Context7やSerena, Mobile MCPなど 新しい有益なツールはいち早く導入できた 14

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AIとうまく共存するために 15

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AIネイティブなチームづくり 👨‍👩‍👦‍👦 チームとして 1. 毎日チームでAI情報を共有しあう習慣や カルチャーづくり 2. 各自にオーナーシップを持たせ、生産性 を上げざるを得ない環境をつくる 3. 叩きやアウトプットをもとにチームで話 して決める(脳内情報をAIと具体化する) 🧑‍💻 個人として 1. AIツールはまわりの評判に流されず、調 べて使ってみて判断する 2. OpenAIやAnthropicの公式ブログやド キュメントは知恵の宝庫なので見る 3. AIの力を借りて、自分の専門を超えてみ る(AIは才能の幅を広げてくれる) 16

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frommはテスト版招待中! 公式LINEでオンボードします⇨ 最後に宣伝 17