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初めてのゲームプロジェクト バー ジョン管理 GGJ21 オンライン

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内容 - ファイル共有について - プロジェクト立ち上げ - 作業操作 - 注意点 - GGJ 成果物提出について

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自己紹介 PN: ゆーり 新しいものスキ。趣味で格闘ゲームを開発しています。

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プロジェクト共有について

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要件 - ファイル、フォルダの共有 - ファイルの変更履歴 - オンライン - 無料 - 簡単

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プロジェクトの共有方法 USBメモリを介したファイル受け渡し。 Google Drive 等ネットワークストレージを介したファイル受け渡し。 バージョン管理を使う。

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バージョン管理ツールの利点 複数メンバーと共有できる。 作業内容を保存できる。元に戻れる。 作業内容を把握できる。

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いろいろなバージョン管理 名称 所感 CSV 昔からある。 SVN ゲーム業界で使われている。 Perforce 巨大なプロジェクトで活躍。すごい。 Git 一番人気。 Unity Collaborate Unity専用。一番簡単。 Plastic SCM 最近Unityファミリーに加わった。

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GitHub Desktop GitHub社製。 シンプルなUI。 デザイナー向け。

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いろいろなGitホスティングサービス(無料) サービス名 人数制限 容量制限 GitHub 無制限 Repo 10GB LFS 1GB Bitbucket 5人 Repo 2GB LFS 1GB GitLab 無制限 Repo 10GB LFS ? Unity Collaborate 3人 1GB * 2021/1月現在無料で利用できる範囲での制限

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準備 1. Unity Hub ダウンロード。インストール。 https://unity3d.com/jp/get-unity/download 2. Unityインストール。 3. GitHub サインアップ。 4. GitHub Desktop ダウンロード、 インストール。 https://desktop.github.com/ 5. GitHub Desktop に GitHub アカウント を紐付ける。

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プロジェクト立ち上げ

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リポジトリ フォルダやファイルの変更履歴の保存場 所。 ローカルとリモートがある。 プル … リモートの内容をローカルに反 映。 プッシュ … ローカルの内容をリモートに 反映。

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プロジェクト作成手順 1. Unityプロジェクト作成。 2. Gitリポジトリ作成。 3. GitリポジトリをGitHubのリモートリポジトリへパブリッシュ。

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プロジェクト参加手順 1. GitHubで招待してもらう。 2. Gitリポジトリをローカルにクローンする。

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操作

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History 履歴 更新履歴を見ることができる。

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Changes 変更内容 変更したファイルとその中身を確認できる。 中身を確認できるのはテキストのみ。

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Discard 破棄 ファイルを元の状態に戻します。

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Commit コミット 変更内容を確定する。 1行のメッセージをつける必要がある。 1つの作業完了で1回コミットするとよい。

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Undo アンドゥ 直前のコミット操作をなかったことにする。 何回でも戻れる。 サーバーにプッシュするとアンドゥできなくなる。

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リモートに新しい変更があるか確認する場合 > Fetch フェッチ。 リモートに新しい変更がある場合 > Pull プル。 ローカルに新しい変更がある場合 > Push プッシュ。 Sync 同期

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Merge マージ ふたつの作業内容をいい感じに合成する。 ローカルでマージした後にプッシュすることで確定。

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Conflict 衝突 同時期に同じファイルを操作してしまった場合に発生。 どちらが正しいファイルかを選択するか、もしくは合成する必要がある。 テキストの場合は自動的に合成してくれる。

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Branch ブランチ 他人に影響を与えない自分だけの道を作れる。 Mainから分岐する。 Mainに合流させることで、プロジェクトを反映する。

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注意点

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GitHub(無料)の制限 制限内容 - 1ファイルサイズ制限 100MB。超える場合はLFSを使う。 - ストレージ容量 Repo 10GB, LFS 1GB。 - 帯域制限 Download Max 1GB / 月。 パブリックで開発した場合 - 再配布禁止のアセットのプッシュ禁止。 制限を超えるには ... - 別サービスを使う - 有料プランを選択 - 自分でホスティングする 容量使いすぎないように工夫する。

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無視するファイル GitHubを使えば意識する必要は少ない。 バージョン管理する必要のないファイルパターンを`.gitignore` ファイルに保存する。 キャッシュやテンポラリフォルダを追加する。

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ファイルへの書き出し シーンを保存する。 .unity ファイル プロジェクトを保存する。 .meta .mat .asset .json ファイル等 CTRL+S でだいたいOK。

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Metaファイルの扱い Unity独自の機構。 アセット、フォルダ1つに1つのMetaファイル。 アセットの参照情報やインポート設定等が含まれる。 一緒にコミットする必要がある。

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巨大なファイル (GitHub) 100MB以上のファイルは Git LFSを使う。 `.gitattributes` ファイルに ファイルパターンを保存する。 LFSストレージは1GBまで無料。

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空フォルダ Unityでは空フォルダに対応するMetaファイルが作られるが Gitではフォルダのみが作られることはない。フォルダには中身が必要。 対応策 - Unityでは空フォルダを作らないように気をつける。 - 空フォルダ削除ツールを用意する。 Uni Empty Folder Deleter https://github.com/baba-s/UniEmptyFolderDeleter - 無視する。

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GGJ成果物提出について

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ファイル構造 これらのフォルダをzipで圧縮してアップロードする。 クラウドストレージを利用する場合はリンクを貼る。恒久的にアクセスできるようにしてお く必要がある。 /src ソースコードやアセットファイルなど全て。 /release 実行ファイル。README.txt付きで。 /press ゲームのPR画像(press.jpg: 1024x768以上)。 /other その他のメディア。プレイ動画など。 license.txt クリエイティブコモンズライセンス 4.0

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削除しておくべきファイル、フォルダ ダウンロードしたアセットのライセンスを確認する。 > 必ずライセンス表記に従う。 > 再配布が可能か? 再配布墓のアセットを削除する。 .git フォルダを削除する。 > .gitフォルダにはファイルの変更履歴がふくまれているため。 再構成するための手順をテキストファイルに記述する。

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再配布禁止なもの 自作したもの 。 > 問題なし。 Webからコピペしたコードなど 。 > ほとんど問題なしだが、ライセンス表記があれば従う。 Webからダウンロードしたもの。 > ライセンスを確認し、従う。 AssetStore にあるもの。 > ほとんど再配布禁止。別のライセンス表記があれば従う。

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終わりに - チームの決定を優先する。 - わからないことやトラブルがあれば内容を Discord #質問チャンネルへ。 - リモートデスクトップを活用する。