Slide 1

Slide 1 text

2021.11.20 アーバンデータチャレンジ佐賀 CODE for IKOMA 代表 YuMake合同会社 代表社員 CEO 佐藤 拓也 防災×シビックテックのポイントとアイデアのタネ

Slide 2

Slide 2 text

宮城県仙台市出身、奈良県生駒市在住。 幼い頃から気象に憧れ大学院まで気象を学ぶ。SE、 民間気象情報会社を経て独立し、YuMake合同会社を 設立。気象データ活用と他社とのコラボレーション を通じて、新しい価値の創造に取り組む。 YuMake合同会社 代表社員CEO 総務省 地域情報化アドバイザー 一般社団法人コード・フォー・ジャパン フェロー 一般社団法人シビックテックジャパン理事 CODE for IKOMA 代表 大阪市立大学 都市防災教育研究センター 特別研究員 NPO法人 琵琶故知新 理事 株式会社 地域計画建築研究所 STO 防災士 佐藤 拓也 Takuya Sato

Slide 3

Slide 3 text

1. ちょっとだけ会社紹介 2. ちょっとだけCODE for IKOMA紹介 3. 防災を考えるときのポイントとタネ おしながき

Slide 4

Slide 4 text

Business Fields 気象情報提供・予報士サポート事業 防災・減災ソリューション事業 システムソリューション事業 気象情報データ提供(データ配信)・気象情報API(YuMake Weather API)提供 気象センサーを配置することによるピンポイントデータ収集・活用 気象予報士による、気象状況判断支援・レポートサービス 気象防災セミナー、防災ソリューション開発、 コミュニティ支援(内閣官房・国土強靱化推進室 レジリ学園) Webサイト・Webシステム・サービス開発、シビックテック連携、行政向け研修・コンサルティング オープンデータコンサルティング、アイデアソン・ハッカソン等の企画運営 「気象情報の活用」を全ての分野で軸に置きつつ、世の中での気象データ活用が 広まっている未来を描きながら事業を展開しています。

Slide 5

Slide 5 text

YuMake Weather API YuMake気象情報APIの特徴 ① 使いやすいjson / jsonp 形式で提供 ② 商用利用可能なAPI ③ 従量課金プランの低コストから始められる料金体系 [天気予報] ◆ 今日明日天気予報API ◆ 週間天気予報API ◆ 3時間天気予報API ◆ 時系列天気予報API ◆ 日射量予測API [防災情報] ◆ 特別警報・警報・注意報API ◆ 地震情報API ◆ 土砂災害警戒情報API ◆ 竜巻注意情報API ◆ 噴火警報API [観測系情報] ◆ 推計気象分布API ◆ 日の出日の入りAPI ◆ 潮汐情報API ◆ 降水ナウキャストAPI ◆ 雷ナウキャストAPI ◆ 竜巻発生確度ナウキャストAPI データ提供

Slide 6

Slide 6 text

[過去の天気予報] ◆ 今日明日天気予報 ◆ 週間天気予報 ◆ 時系列天気予報 [過去メッシュ情報] ◆ 推計気象分布(1kmメッシュ) ◆ 再解析データ(5kmメッシュ) ◆ 推計震度分布 (約500mメッシュ:3次メッシュ KML ) [過去観測データ] ◆ アメダス ◆ 気象官署 ◆ 平年値データ 気象過去データ提供の特徴 ① CSV形式で、まとまった期間のデータ提供 ② データフォーマットのカスタマイズも可能 ③ 観測地点の緯度経度、観測器の高さなどの情報も提供可能 データ分析向け過去データ提供 提供実績:アパレル、大学(研究用途)、小売、農業、建築、データビジュアライズ等 データ提供

Slide 7

Slide 7 text

気象IoTソリューション アメダス等の観測点がなく観測が必要な所について、気象IoTセンサーの提供を行っています。 複数分野で複数のセンサーの運用実績があるため、センサーの特徴を踏まえてご提案することが可能です。 [Netatmo(ネタトモ)] [カメラ撮影対応 気象IoTセンサー 桜の開花予測・スマート農業] IoT データ可視化システム [センサーデータ可視化システム]

Slide 8

Slide 8 text

YuMake気象データAnalyzer お客様の持つデータと気象データを組み合わせ、Analyzerで分析することにより 指標候補、影響因子交互、予測モデルを解析するサービス 気象 データ お客様 データ 指標候補 予測モデル 影響因子候補 YuMake 気象データAnalyzer データ処理 AI・分析

Slide 9

Slide 9 text

奈良県生駒市を中心に活動中 CODE for IKOMAのご紹介

Slide 10

Slide 10 text

「CODE for IKOMA」は奈良県生駒市で 2014年1月から活動を開始 ※市民活動団体として登録して活動しています

Slide 11

Slide 11 text

活動エリア:奈良県生駒市 • 大阪府・京都府に隣接する 人口約12万の住宅都市 • 大阪難波まで電車で約20分 • 多くが大阪に通勤 • 茶筅の国内生産量No.1 • 幻のラムネ 「レインボーラムネ」 が名物

Slide 12

Slide 12 text

奈良県内におけるシビックテック 毎年、UDC(アーバンデータチャレンジ)を 通じて連携を深めていっています

Slide 13

Slide 13 text

活動紹介 - CODE for IKOMAで運用しているもの 5374.jp 生駒市版 いつ、どのゴミが捨てられるのかひと目で分かる。 Code for Kanazawaが作成した5374.jpの生駒市版。 http://ikoma.5374.jp 生駒市の天気ツイッター 翌日の天気予報や、日の出日の入り時刻 付近で雨が観測された時などにつぶやくTwitter Bot。 @ikoma_weather いこま保育園マップ 生駒市の幼稚園・保育園の場所がすぐわかる。 http://papamama.code4ikoma.org/

Slide 14

Slide 14 text

活動紹介 - CODE for IKOMAで運用しているもの いきいきの輪 買い物弱者とボランティアのマッチングサービス https://github.com/code4ikoma/elderlyCommunicationPF 4919 for Ikoma 小中学校の給食の献立情報がすぐに分かる。 ※「給食献立情報」推奨データセット対応 ちいきのデジタル図鑑さん 小学校の子どもたちが、自分たちの目線で情報を集めて 図鑑さん(チャットボット)に覚えてもらう。 子どもたち目線の情報発信、記録としての活用。

Slide 15

Slide 15 text

防災を考えるときの ポイントとアイデアのタネ

Slide 16

Slide 16 text

1. 日常使いできるものを防災にも活用しよう。 2. 情報も共助が重要。できるだけ正確に伝えよ。 防災マニアの知識もうまく活用せよ。 3. 発災前・発災直後・発災後の各フェーズに適したアイデアを。 4. 防災は「楽しさ」でハードルを下げよ。 防災を考えるときのポイント

Slide 17

Slide 17 text

防災を考えるときのポイント - 日常使いできるものを防災にも活用しよう -

Slide 18

Slide 18 text

桜の開花予測 @大阪府四條畷市 ライブカメラ+気象センサーを設置。データを取りながら、 ピンポイントでの桜の開花予測に向けた実証実験を開始。

Slide 19

Slide 19 text

防災を考えるときのポイント - 防災も共助が重要。できるだけ正確に伝えよ。 -

Slide 20

Slide 20 text

川の水位があがっているときは、川を見にいっちゃダメ! 毎年、大雨のときにこんなニュースが増える Yahooニュース(中国新聞デジタル) https://news.yahoo.co.jp/articles/fb79deba4b7b2787b07cf1f53a95a46f0658bcc7

Slide 21

Slide 21 text

近くに住んでいる人が情報を共有すれば 見に行かなくても大丈夫になる! 「シェア」は災害のときにも役に立つ 雨は強いけど 水はたまってない うちの近くの川は 今、こんな感じ 風が強いから 外出しないほうが いいよ

Slide 22

Slide 22 text

埼玉県和光市では「#和光市災害」ハッシュタグの利用を推奨

Slide 23

Slide 23 text

埼玉県和光市では「#和光市災害」ハッシュタグの利用を推奨 利用時のポイントも記載 (1) 市でツイートに対する個々の対応は行ないません。 (2) 和光市災害用ハッシュタグを付したツイートの確認は、大規模 災害等が発生したときに時間及び回数を定めずに適宜行ないます。 (3) ツイートにより、誤った情報が広まる恐れがある場合、 市より正確と判断した情報を発信します。 (4) 緊急を要する案件についてはツイートではなく市へ直接ご連絡ください。 (5) ツイートの利用については自己責任でお願いします。

Slide 24

Slide 24 text

「#生駒市災害」のハッシュタグを広めよう 災害時、Twitter(ツイッター)で まちの情報を共有するために、 けいはつ活動をしています。 自由に使ってもらえるよう チラシを公開。 ホームページで公開中!▶ https://www.code4ikoma.org/?p=389 生駒市災害

Slide 25

Slide 25 text

提唱者 元国交省某研究所 稲野茂 氏 ※あくまで個人的な提唱です 生駒駅前で行われた防災マルシェ2018にて

Slide 26

Slide 26 text

「#生駒市災害」のハッシュタグを広めよう 市役所(防災安全課)や朝日新聞で宣伝してもらいました

Slide 27

Slide 27 text

防災を考えるときのポイント - 発災前・発災直後・発災後の各フェーズに適したアイデアを -

Slide 28

Slide 28 text

大阪市立大学CERDで開発した、スマートフォン向けの災害訓練アプリ AR(拡張現実)の機能を使用し、災害訓練に臨場感やゲーム要素を追加 CERD-AR(大阪市立大学CERD) 土砂崩れのイメージ 浸水のイメージ 火災のイメージ 発災前

Slide 29

Slide 29 text

時間の経過とともに火災が広がるなどの仕掛けも 街歩きで活用し、楽しみながら防災を学ぶ機会に CERD-AR(大阪市立大学CERD) ARアプリを使用した街歩きの様子 火災などが時間の経過で広がる設定も可能 発災前

Slide 30

Slide 30 text

Yahoo!防災速報 設定した地域について、スマートフォンへのpush通知でお知らせ Yahoo!防災速報 https://emg.yahoo.co.jp/ 発災直後

Slide 31

Slide 31 text

Yahoo!防災速報 避難情報、大雨危険度、 異常検知などが現在地付近に 通知された場合に災害状況を 投稿する機能が追加に ※ 防災速報の画面下にある「マップ」 メニューから閲覧・投稿が可能です 発災直後

Slide 32

Slide 32 text

平成30年7月豪雨により堤防が決壊し、倉敷市真備地区が甚大な被害を受けた。 このときに、倉敷市データ分析サロン(データクレイドル運営)を 拠点としたボランティアチームが、現地で収集したくらしと健康に必要な 情報をタイムリーにデータ化して提供。 まびケア(一般社団法人データクレイドル・Code for Kurashiki ほか) 発災後

Slide 33

Slide 33 text

指定避難所に掲載されている情報、支援者・団体から共有される情報を収集 まびケア(一般社団法人データクレイドル・Code for Kurashiki ほか) 現在開いている薬局の情報 掲示板の情報 医師会による情報 発災後

Slide 34

Slide 34 text

現場・支援者など、みんなで情報を共有して支え合う仕組み まびケア(一般社団法人データクレイドル・Code for Kurashiki ほか) データ登録の流れ ・基本的に必要とされる情報は、普段から整備 ・地区防災計画など自治体からのアドバイスも 今後追加したいこと 発災後

Slide 35

Slide 35 text

情報をまとめて地図から探せるように。目的別に一覧から探すことも可能。 まびケア(一般社団法人データクレイドル・Code for Kurashiki ほか) 発災後

Slide 36

Slide 36 text

防災を考えるときのポイント - 防災は「楽しさ」でハードルを下げよ -

Slide 37

Slide 37 text

2020年7月末、東京消防庁が ゲーム機「任天堂switch」の ソフト『あつまれ どうぶつの森』 の世界で、防災情報の発信を開始 東京消防庁

Slide 38

Slide 38 text

#マイデザインと呼ばれる 服や帽子などのデザインを提供 東京消防庁 家具の配置を見直す動画を 撮ってSNSで配信

Slide 39

Slide 39 text

公開約3週間で33万回以上閲覧。 新しい情報発信の方法として 話題性も高い。 人気ネタに乗っかるのも大事。 東京消防庁

Slide 40

Slide 40 text

ちなみに、YuMakeが実施している 裾野市での実証実験では‥

Slide 41

Slide 41 text

裾野市 深良地区 切久保川橋 高架下が大雨時に浸水する By Google map / Google Earth

Slide 42

Slide 42 text

裾野市 深良地区 切久保川橋 高架下が大雨時に浸水する 集中豪⾬時 通常時

Slide 43

Slide 43 text

裾野市 深良地区 切久保川橋 高架下が大雨時に浸水する カメラでチェック しているのはこれ

Slide 44

Slide 44 text

裾野市 深良地区 切久保川橋 可視化ダッシュボード

Slide 45

Slide 45 text

今後、生駒で本格化させていく取り組み 残り時間があれば

Slide 46

Slide 46 text

『β版生駒』 あらゆる市民がプレイヤーとなり、「街づくり」に関わることができるアプリ 市民がそれぞれやりたいことを試せる実験場 やりながら試しながら・リアルに実装していく仕組みづくり コンセプト

Slide 47

Slide 47 text

ためしば - 市民がまちづくりを試せるβ版生駒の世界 (生駒に関わる人たちで開発中!) 日常的に使うと 想定されるサービス ・CivicTech系アプリ ・店舗・飲食店アプリ ・民間企業のアプリ 他の人からの要望 (通知)を元に 市民がレポートできる サービス ・体感情報をシェアする ・写真をシェアする

Slide 48

Slide 48 text

もうすぐβ版公開! こちらからメールアドレスを登録しておくと、 公開したタイミングでお知らせします! https://www.iopt.jp/tameshiba

Slide 49

Slide 49 text

ポイントを押さえた素敵なアイデアを期待しています! 1. 日常使いできるソリューションを考えよ。 2. 情報も共助が重要。できるだけ正確に伝えよ。 防災マニアの知識もうまく活用せよ。 3. 発災前・発災直後・発災後の各フェーズに適したアイデアを。 4. 防災は「楽しさ」でハードルを下げよ。

Slide 50

Slide 50 text

ありがとうございました!