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なぜ私たちがThe Frugal Architectで 在る必要があるのか Masanori YAMAGUCHI Fusic x フォージビジョン x クラスメソッド Vol.2 #classmethod_forgevision_fusic

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山口 正徳 フォージビジョン株式会社 AWS事業責任者 兼 技術責任者 @kinunori JAWS-UG Chiba branch, JAWS DAYS 2021Committee Chair, AWS Community HERO, AWS Samurai, APAC Community Award 2022 AWS Ambassador, APN ALL AWS Certifications Engineers, AWS Gold Jacket Club. AWS BuilderCards の日本語翻訳をしました。

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Contents ・なぜ、エンジニアは The Frugal Architect であるのか、その理由について 実際に私の活動から得たことを皆さんに共有します。 ・The Frugal Architectの中身に関する詳細は解説しません。 ・AWSが提供するサービスの使い方、またはサービスの詳細の解説はしません。

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The Frugal Architect https://www.thefrugalarchitect.com/

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Amazon.com CTO Dr.Werner Vogels が公開しているドキュメントです。 コストを意識した持続可能なアーキテクチャを構築するためのシンプルな考え方を 7つの規則(それぞれ Law と表現されている)に分類し、説明されています。 LAW 1. Make Cost a Non-functional Requirement. LAW 2. Systems that Last Align Cost to Business. LAW 3. Architecting is a Series of Trade-offs. LAW 4. Unobserved Systems Lead to Unknown Costs. LAW 5. Cost Aware Architectures Implement Cost Controls. LAW 6. Cost Optimization is Incremental. LAW 7. Unchallenged Success Leads to Assumptions. 実際にプロジェクトで活用するための構想についてブログで紹介しています。 https://techblog.forgevision.com/entry/thefrugalarchitect The Frugal Architectとは

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何のために企業がプロジェクトを立ち上げるのか

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何のために企業がプロジェクトを立ち上げるのか 事業活動をより良い形で継続するため(お金を稼ぐため) 技術選定(アーキテクチャ)は、エンジニアの技術志向が優先事項ではない 新しいサービスがリリースされた 良さそう! 使ってみたい! これだけでは正しい技術選定プロセスを経ていない プロジェクトで採用する

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何のために企業がプロジェクトを立ち上げるのか 事業活動をより良い形で継続するため(お金を稼ぐため) 技術選定(アーキテクチャ)は、エンジニアの技術志向が優先事項ではない 新しいサービスがリリースされた 良さそう! 使ってみたい! これだけでは正しい技術選定プロセスを経ていない プロジェクトで採用する しかし、技術選定においてエンジニアの意思決定が強く影響することは事実

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AWSはUNIX哲学を意識し、私たちに選択可能な部品をサービスとして提供している ・プロジェクトの成功に必要なシステムをサービスの組み合わせで実現する。 ・目的の達成に向けたサービスの組み合わせのパターンは1つではなくユーザーが選択可能。 ・その組み合わせの選択に至る理由が存在するはず。(技術選定プロセス) そのサービスの組み合わせや技術の選定に至る理由にコストの考えを組み込む

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プロジェクトにおけるエンジニアと ステークホルダーの共通の関心ごと

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ステアリングコミッティの関心ごと

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プロジェクト共通の関心ごと

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プロジェクトにおけるエンジニアと ステークホルダーの共通の関心ごとはコスト

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システムは人の活動(事業活動)を支えるためにあり、 アーキテクチャはシステムの確実性を高め、よりシステムがビジネスを堅牢にするためにある。 優れたアーキテクチャであることは事業におけるシステムが必要とするコストの必要性と 妥当性を明確に説明し、確認できること。 AWSを活用するプロフェッショナルであり、システム設計を行う私たちは、 Frugal Architect である必要がある。

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おまけ

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シンキング・バックワーズ ・Amazonでは新サービスや取り組みの提案時にプレスリリース形式の資料を用いる。 ・そのサービスがどのような課題をどれくらい簡単に解決できるものなのか、 利点を外からの目線に立って確認していくため。 ・Amazonが大切しているのは Customer Obsession(徹底的な顧客目線)、 新しいサービスがリリースされた裏側には、そのサービスを求めるお客様からの フィードバックが複数存在している可能性が高い。 ・そのサービスの表層ではなくリリースされた背景を想像・議論し、自分たちがどのように そのサービスを活用できるかを考える。(その観点の1つがコスト)

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Thank you ! #classmethod_forgevision_fusic @kinunori