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© DMM.com labo CONFIDENTIAL プラットフォーム基盤の「見える化」 によるサービス貢献の話 ~ Developer Experience(DX)を考える~ システム本部 プラットフォーム開発部 石垣雅人 2018/01/31 LIFULL x DMM交流会

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© DMM.com labo 私 2 石垣雅人(いしがきまさと) ・プラットフォーム開発部 第2グループ(会員基盤) ログイン・アカウント登録機能のバックエンド基盤担当 スクラムチームでPO、グループ付けで横軸組織で活動中 ・2015/04~新卒入社(3年目)

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© DMM.com labo プラットフォーム基盤が どうサービスに貢献できるかの話です。 3 何を話すか

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© DMM.com 手のひらと世界にいろどりを。 人類の想像をはるかにこえるスピードとス ケールで、私たちの生活は変化していま す。 DMM.comは1999年から時代のニーズに 合わせた多彩なコンテンツを、独自プラット フォームで安定的に提供しています。 4 40以上の幅広いサービスを展開 サービスについて About DMM.com

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© DMM.com labo DMM.comのサービス開発体制 5 ...etc ゲーム 開発者 オンラインサロン 開発者 動画サービス 開発者 DMM.光 開発者 DMM英会話 開発者 DMMバヌーシー 開発者

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© DMM.com labo DMM.comのサービス開発体制 6 ...etc オンラインサロン 開発者 動画サービス 開発者 DMM.光 開発者 DMM英会話 開発者 DMMバヌーシー 開発者 購入 不正 対策 会員 通知 配信 ...etc 決済 プラットフォーム基盤 API,SDK...etc ゲーム 開発者

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© DMM.com labo 7 ...etc 購入 不正 対策 会員 通知 配信 ...etc 決済 Platform System プラットフォーム基盤 にできるサービス貢献とは?

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© DMM.com labo 8 ...etc 購入 不正 対策 会員 通知 配信 ...etc 決済 Platform System プラットフォーム基盤 にできるサービス貢献とは? = Developer Experience (DX)での貢献 詳細には...

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© DMM.com 9 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 1 2 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入 効果的なサービスへの機能提供

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© DMM.com 10 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 1 2 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入 効果的なサービスへの機能提供

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© DMM.com 11 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 1 2 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入 効果的なサービスへの機能提供

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© DMM.com 12 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 1 2 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入 効果的なサービスへの機能提供 改善していくために まずは「見える化」しよう

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© DMM.com 13 1 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入 2 効果的なサービスへの機能提供

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© DMM.com 14 1 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入→ 開発プロセスの「見える化」 2 効果的なサービスへの機能提供

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© DMM.com 15 1 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入→ 開発プロセスの「見える化」 2 → 案件優先度の「見える化」 効果的なサービスへの機能提供

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© DMM.com 16 1 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入 → 開発プロセスの「見える化」 2 → 案件優先度の「見える化」 効果的なサービスへの機能提供 どこを「見える化」するか 本日のテーマ....

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© DMM.com 17 1 プラットフォームにできるサービス貢献とは? 新規サービス立ち上げにおける プラットフォーム機能のスピード感のある導入 2 → 案件優先度の「見える化」 効果的なサービスへの機能提供 SlideShare公開中 → 開発プロセスの「見える化」

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© DMM.com labo What is「開発プロセス」見える化 18 VSM (Value Stream Mapping)

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© DMM.com labo 19

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© DMM.com labo 20 チームが当時抱えていた開発プロセス

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© DMM.com labo 21 Releaseまで 2日 会員登録機能を2日で開発した! 早くリリースして効果測定したい + 2日 開発者

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© DMM.com labo 22 Releaseまで 16日 +14日 + 2日 ステークホルダー① グループ内で承認が必要 → 承認MTGを2週間後に設定

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© DMM.com labo 23 Releaseまで 30日 +14日 +14日 + 2日 ステークホルダー② この部署にも確認が必要です。 → ディレクターを立てて調整するのに 2週間

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© DMM.com labo 24 Releaseまで 32日 +14日 + 2日 +14日 + 2日 開発者 リリースが自動化されていない。 → 詳細なリリース手順書を作成するのに 2日

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© DMM.com labo 25 Releaseまで 32日 +14日 リリースが自動化されておらず手作業 → 詳細なリリース手順書するのに 2日 + 2日 +14日 + 2日 開発作業 : 12時間 (2日) リリースするまで : 192時間 (32日) ※ 1日6時間計算 組織が大きくなるほど「ムダ」は増え続ける。

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© DMM.com labo 26 Releaseまで 32日 +14日 リリースが自動化されておらず手作業 → 詳細なリリース手順書するのに 2日 + 2日 +14日 + 2日 開発作業 : 12時間 (2日) リリースするまで : 192時間 (32日) ※ 1日6時間計算 まずは開発工程を可視化して「ムダ」を洗い出す = VSM (Value Stream Mapping)

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© DMM.com labo 書き方

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© DMM.com labo 28 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub Atom GitHub Ato Slack LT : 12h PT : 10h WT : 2h LT : 1h PT : 1h WT : 0h 12h 1h 100h 2h 石垣 石垣 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) LT : 1h PT : 1h WT : 0h ディレクター 1 承認MTG リードタイム が長い 84h Sample

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© DMM.com labo 29 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub Atom GitHub Ato Slack LT : 12h PT : 10h WT : 2h %C/A : 0% LT : 1h PT : 1h WT : 0h %C/A : 20% 12h 1h 100h 2h name name 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) LT : 1h PT : 1h WT : 0h %C/A : 70% name 1 承認MTG リードタイム が長い 84h

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© DMM.com labo 30 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub Atom GitHub Ato Slack LT : 12h PT : 10h WT : 2h LT : 1h PT : 1h WT : 0h 12h 1h 100h 2h 石垣 石垣 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) LT : 1h PT : 1h WT : 0h ディレクター 1 承認MTG リードタイム が長い 84h

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© DMM.com labo 31 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub Atom GitHub Ato Slack LT : 12h PT : 10h WT : 2h LT : 1h PT : 1h WT : 0h 12h 1h 100h 2h 石垣 石垣 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) LT : 1h PT : 1h WT : 0h ディレクター 1 承認MTG リードタイム が長い 84h

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© DMM.com labo 32 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub Atom GitHub Ato Slack LT : 12h PT : 10h WT : 2h LT : 1h PT : 1h WT : 0h 12h 1h 100h 2h 石垣 石垣 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) LT : 1h PT : 1h WT : 0h ディレクター 1 承認MTG リードタイム が長い 84h

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© DMM.com labo 33 顧客 顧客 GitHub Ato GitHub Atom GitHub Ato Slack LT : 12h PT : 10h WT : 2h LT : 1h PT : 1h WT : 0h 12h 1h 100h 2h 石垣 1 1 会員登録機能作成 リリース作業 GitHub Atom GCP ブラウザ VSM (Value Stream Mapping) LT : 1h PT : 1h WT : 0h ディレクター 1 承認MTG リードタイム が長い 84h ムダ!! 石垣

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© DMM.com labo 改善事例

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© DMM.com labo その① どこを改善するべきか カテゴリー分けする

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© DMM.com labo 複数のVSMから見える共通点 カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 2 3

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© DMM.com labo その② どのカテゴリーに リードタイムがかかっているか計算

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© DMM.com labo 複数のVSMから見える共通点 カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 2 3

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© DMM.com labo カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 複数のVSMから見える共通点 リードタイム : 268.5h Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 2 3

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© DMM.com labo カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 約85% 約5% 約10% 複数のVSMから見える共通点 (228.25h) (14h) (26.25h) リードタイム : 268.5h Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 2 3

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© DMM.com labo カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 約85% 約5% 約10% 4つのVSMから見える共通点 ほぼすべてのVSMがこの比率になった。 チームの行動パターン(開発プロセス)は一緒である。 この時点で「開発効率」をあげてもムダだと判断できた。

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© DMM.com labo カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 約85% 約5% 約10% 4つのVSMから見える共通点 Let's 改善

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© DMM.com labo カテゴリー ステークホルダーとの調整 開発作業 リリース準備 + 作業 約85% 約5% 約10% 複数のVSMから見える共通点 (228.25h) (14h) (26.25h) リードタイム : 268.5h Featureをリリースするために必要な調整。MTGが多い コーディング作業 リリースするための申請やリリース作業 1 3 2

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© DMM.com labo 44 ステークホルダーとの調整 : 228.25h → リリース準備 + 作業 : 26.25h →

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© DMM.com labo 45 ステークホルダーとの調整 : 228.25h → 40h 短縮 リリース準備 + 作業 : 26.25h → 5m 短縮 268.5h 54.5h 早くサービス側に機能提供できる。

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© DMM.com labo すべてを「見える化」すれば何かがわかる。 46 「案件優先度」の見える化 最後に.... 「開発プロセス」の見える化

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© DMM.com labo ご清聴ありがとうございました。 47