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Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS) サービス技術詳細 日本オラクル株式会社 テクノロジー事業戦略統括 データベースソリューション部 2025 年 2月 27日

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Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS) サービス概要 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 2

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様々なデプロイメント環境で稼働できるエンジニアド・システム オンプレミス、Cloud@Customer、Oracle Cloud、マルチクラウド データ・インテリジェント・ソフトウェア 独自のアルゴリズムにより、AI、分析、ミッションクリティカルなアプリケーションをあら ゆる規模で卓越したパフォーマンスと効率を実現 データに最適化されたハードウェア スケールアウト、データに最適化されたコンピュート、ネットワーキング、ストレージ データとAIワークロードの優れたスケーラビリティ、パフォーマンス、可用性を最小限のコストで実現 Exadataのビジョン Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 3

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新しいインテリジェント・データ・アーキテクチャ、Exadata Exascaleを発表 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 4 Exadata Exascale (新しいデータ・アーキテクチャ) クラウド オンプレミス Exadata Database Service on Exascale Infrastructure Exadata System Software 24ai X8M 以降で利用可能

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Oracle Cloud Infrastructure: データベース・サービス (Oracle Database) Oracle Database on Virtual Machines 1-64 OCPUs (RAC: 4-128 OCPUs) BaseDB (Base Database Service) 1コアからスタート エディション選択可能 RAC対応 ADB (Autonomous Database) AI/機械学習を活用した 自律型データベース 完全なマネージドサービス ExaDB-D (Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure) あらゆるワークロードで 高性能を実現する Exadata上のサービス Oracle Exadata 16-24,320 ECPUs Automated (今までのOracle Databaseを便利に利用できる) Full-Managed ExaDB-XS (Exadata Database Service on Exascale Infrastructure) Oracle Exadata 16-2,000 ECPUs Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 5 ExaDB (Exadata Database Service) ADB-S (Autonomous Database Serverless) ADB-D (Autonomous Database on Dedicated Infrastructure) Oracle Exadata 2 - ECPUs Oracle Exadata 2 - ECPUs 2025/02/27更新

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多様なビジネス要件に対応する柔軟なサービスを提供 Oracle Cloudにて提供するOracle Databaseサービス 6 Base Database Service Exadata Database Service Autonomous Database Oracleによるフルマネージド Oracle管理のインフラストラクチャとお客さま管理のデータベース あらゆるワークロードに対応する最高のパフォーマンス、拡張性、統合性 シングル/小規模なワークロード Automation ADB Serverless ADB on Dedicated Infrastructure ExaDB on Dedicated Infrastructure Oracle Cloud Infrastructure ExaDB on Cloud@Customer Enterprise and Standard Database Services ADB on Cloud@Customer Oracle Cloud Infrastructure お客さまの データセンター お客さまの データセンター Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates ExaDB on Exascale Infrastructure 専有型 専有型 共有型 共有型

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パブリック・クラウドのExadata Database Serviceがさらに手軽に Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS) Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 7 手頃な価格 すべての顧客、あらゆる規模 オラクルとの共同管理 完全な顧客管理コントロール 開発/テストの俊敏性 物理リソースを抽象化した次世代アーキテクチャのExadata Database Service • Exascaleアーキテクチャで構成されたExadata Database Service • 専用ハードウェアなしで、ユーザーはCPU数(ECPU)とストレージ容量を指定 • 効率的なデータベース・クローンを即座に作成 データベースに対する強力なクラウド自動化 • OCIコンソールおよびAPIによるプロビジョニング、更新、バックアップ、DRライフサイクル操作 小規模から始めて、ECPUおよびストレージ・リソースをオンラインで拡大 • 最小構成:8 ECPU・22 GBのVMと300 GBのデータベース・ストレージ • VMあたり4 ECPU単位で拡張、VMの追加、データベース・ストレージの容量拡張

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Grid Infrastructure(GI) • サーバーのクラスタリング機能(Clusterware) Real Application Clusters(RAC) • Active-Activeなデータベースのクラスタ機能 Data Guard • 災害/障害対策のためのレプリケーション機能 • 東京/大阪リージョン間やリージョン内で自動構成 Recovery Manager(RMAN) • Oracle Databaseの効率的なバックアップ・リストア • Zero Data Loss Recovery Serviceによるランサムウェア 対策 Oracle Databaseの高可用性機能を利用可能 VCN AD AD Tokyo Region Osaka Region プライマリ RAC セカンダリ Data Guard Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 8 Recovery Service Recovery Service Object Storage Object Storage GI RMAN コンソールから有効化 コンソールから有効化 デフォルト構成 デフォルト構成 Exadata Database Service共通

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OS/DB再起動なしでスケーリングができるため、トランザクションやシステムへの影響なしでコストの最適化 Exadata上のサービスはオンラインCPUスケーリングが可能 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 9 • 負荷が低くなるときにCPUコア数 減 • 夜間、週末など • 負荷が高くなるときにCPUコア数 増 • 日次/月次バッチなど • アクセス、処理量の増加によるCPU逼迫 月・曜日・日・時で 本番環境の負荷が変動するケース • テスト環境 • テスト利用時以外CPU割当てを0に • 開発プロジェクトのピーク時に、テスト環境を一 時的に増やす • スタンバイ・サイト • 平時はCPU数を絞って稼働 本番環境以外の用途で 利用状況が変動するケース 処理を継続させながらコスト最適化が可能 他の環境へ影響を与えずに 必要になった際に迅速に利用可能に Exadata Database Service共通

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Exadata Database Service on Exascale Infrastructureの主な利点 10 低コスト 従量課金、低いエントリー・コスト、 およびIOあたりのコストなしにより、 Exadataのパフォーマンスを 低コストで提供 必要なときに必要なリソース をプロビジョニング可能な 柔軟性 迅速な開発/テストを実現する クローン・プロビジョニングにより 生産性を向上させ、 ストレージ・コストを削減 スケーラブルな プール済リソース 俊敏性 強力な Exadataテクノロジー Exadata独自の パフォーマンス、信頼性、可用 性、セキュリティ機能を提供 10 どのような規模の組織でも、どのようなワークロードでも、Exadataの恩恵を受けることができるように Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates

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Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS) サービス技術概要 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 11

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サービス・マップ (ExaDB-XSリリース前) OCI Oracle Database Services Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 12 BaseDB ADB-S ExaDB-D ADB-D インフラ 共有型 インフラ 専有型 Automated Full-Managed Exadata上の サービス

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特徴 共有型: サービスを利用する複数テナントでH/Wリソース共有 • 小さく始められ、必要に応じて迅速にスケーリング • クラウド・サービス側でプーリングされているリソースから、必要なリソース 量をインスタンスに割り当てる • ノイジーネイバー問題、リソース枯渇問題などは考慮が必要 • インフラ・メンテナンスのスケジュール等、カスタマイズは厳しい 専有型: お客様テナントでH/Wリソース専有 • 大規模システム利用や統合環境などで、多くのリソースを専有し 他テナントから分離。必要に応じたスケーリング • 最初にH/Wリソース(サーバー等)の量を指定し、全てテナントに紐づけ、 その中でインスタンスごとにリソースを割り当てる • 利用可能なリソースの最大値が大きい • H/Wスケール・アウトも可能だが単位が大きい • 専用インフラのため、インフラ・メンテナンスのスケジュールや方式はある 程度カスタマイズ可能 共有型と専有型 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 13 オンプレミスの長所 • H/W性能を享受できる • 専有ハードウェア • ガバナンスとコントロール パブリッククラウドの長所 • すぐにキャパシティ追加できる • 利用分だけ支払えばよい • データセンターコストを極小化 パブリッククラウドの長所

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Exadata Database Service Base Database Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS) 両方のメリットが必要な 場合は Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 14 共有コンピュート上のVM 小規模で経済的な出発点 基本的なデータベース・パフォーマンス・ニーズに対応 限られたスケーラビリティと統合 専用Exadataインフラストラクチャ すべてのエンタープライズ・ワークロード Exadataのパフォーマンスと可用性 大規模なスケーラビリティ、大きな出発点

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サービス・マップ OCI Oracle Database Services Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 15 BaseDB ExaDB-XS ADB-S ExaDB-D ADB-D インフラ 共有型 インフラ 専有型 Automated Full-Managed Exadata上の サービス

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Exadata Database Service on Exascale Infrastructure コンポーネント Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 16 VM VM VM ストレージ・ボールト VMクラスタ オラクルが管理するマルチテナン ト物理DBサーバー上で実行 VCN クライアントとバックアップの ネットワーク接続を提供 VMファイル・システム・ストレージ DBサーバーとは別の集中管理 された管理ストレージに存在 ストレージ・ボールト データベースの記憶域を提供 VMクラスタ データベース RAC構成のデータベース 複数DB(CDB/PDB)が複数バ ージョンで作成可 Grid Infrastructure Grid Infrastructure クラスタ管理機能 Oracle Database

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新しい分散ストレージ管理Exadata Exascaleで構成されたインフラストラクチャ • Exascaleでは、ストレージ管理をVMクラスタか らストレージ・サーバーに移動 • テナントにはVMクラスタとデータベースしか見えない • Exascaleストレージ仮想化は完全に自動化されてお り、ユーザーに対して透過的 • 必要なストレージ容量のみに課金 • Oracle Database 23aiは Exadata Exascaleストレージをネイティブにサポート • ダイレクトI/O、RDMA操作を有効化 • 古い情報が見つかった場合、マッピング・テーブルは ストレージ・サーバーから直接リフレッシュされる Exadata Database Service on Exascale Infrastructure アーキテクチャ Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 17 Storage Server Storage Server Storage Server Storage Server Exadata Database Server Virtual Machine Exadata Database Server Virtual Machine Exadata Database Server Virtual Machine Exadata Exascale Services Storage Pools、 Vault と Volume Management、冗長性とパートナーシップ、キャッシ ングと階層化、ファイル・メタデータ管理、スナップショットとクローン、 データ整合性 Exadata スマート・ストレージ機能 Smart Flash Cache, XRMEM Data Accelerator, Smart Scan, Storage Indexes, Columnar Caching, Bloom filters,等 Oracle Database 23ai Oracle Grid Infrastructure クラスタ管理 – クラスタ・ストレージ管理ごと すべてのExadataスマート・ストレージ機 能が使用可能

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ハイパースケール・テクノロジーに適合: Exascale • ストレージの抽象化 • テナント分離 • リソース・プール サービスによる完全管理 • ユーザーがストレージ容量割当てを定義 • 固有のボリューム管理- ディスクグループなし • リバランスのない迅速なプロビジョニングとスケーリング • 三重冗長性 Exascale Database Storage Vault 18 顧客VM データベース データ/スキーマ Exascale Vault Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates

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Exascaleでは開発、テスト用のデータベース(またはPDB)クローンを迅速に作成 • フル・コピーまたはシン・クローンを作成する機能 • ライブ・データベース/ライブ・PDB、または既存のスナップショットから作成 • クローンのクローンから独立 • アップストリームの依存関係なし- 読取り専用テスト・マスターが不要 • 参考)従来のExadataの場合 • 読み取り専用テスト・マスターが必要 • クローン先の領域として、SPARSEディスク・グループが別途必要 クローンではExascale redirect-on-write テクノロジを活用 • 変更が発生するまではクローンの親とブロックを共有 • クローニングに必要なストレージ容量を劇的に削減 データベース対応のインテリジェント・クローン 開発・テスト用 シン・クローン 本番 データベース 開発、テスト、リカバリ・コピーでのExadataネイティブ・パフォーマンスを実現 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 19

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パブリック・クラウドのExadata Database Service(ExaDB)がさらにシンプルに ExaDB-D(Dedicated Infrastructure)と同様に、 Exadataのメリットとクラウドのメリットを享受できるサービス ExaDB-Dと異なる点 • 共有のリソースから利用する分だけを割り当て • 物理サーバーは意識せず、テナントにはデータベースおよび VMクラスタのみ表示。ECPUでの利用 • Linux VMイメージは、ネットワークに接続されたExascaleイン テリジェント・ブロック・ストレージに格納 • ローカル・ストレージのサイズ制限の緩和 • ストレージ管理はASMではなくExascaleで抽象化 • 迅速なクローン機能の提供 • データベースのクローン機能を利用するための別領域不要 (ASMの場合、 SPARSEディスクグループが必要) ExaDB-XSアーキテクチャ RoCE Fabric データ/スキーマ データベース 顧客VM ハイパーバイザ データ/スキーマ データベース 顧客VM ストレージ 容量 ハイパーバイザ RoCE Fabric Storage servers Database servers Exadata Database Service Dedicated Infrastructure Exascale Infrastructure Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 20

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物理環境とのH/Wリソースの割り当てのアプローチの違い オンプレミスなどの物理環境の場合 • 多くの場合、利用するH/Wのリソースを全て利用 • リソース追加する場合、H/W追加を行う。ストレージの 領域拡張やデータ再配置などの作業が伴う クラウドなどの仮想環境の場合 • 沢山のH/Wを束ねたリソースのプールから、必要な分 だけを切り出して利用 • リソース追加する場合、プール内でのリソース割り当て 量を増やす クラウドなど仮想環境でプールされたリソース利用 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 21

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Storage Server Storage Server Storage Server Storage Server Exadata Database Server Virtual Machine Exadata Database Server Virtual Machine Exadata Database Server Virtual Machine Oracle Grid Infrastructure クラスタ管理 – クラスタ・ストレージ管理ごと Exadata スマート・ストレージ機能 Smart Flash Cache, XRMEM Data Accelerator, Smart Scan, Storage Indexes, Columnar Caching, Bloom filters, 等 Automatic Storage Management Exadataアーキテクチャ Automatic Storage Management – Oracle Databaseの実績あるデータベース・ストレージ • 自動ストレージ管理(ASM)は 各データベース・クラスタ(ベア・メタル、VM)で実行 • cell disk は複数のgrid diskにスライスされ、 ASMに表示 • Grid disk は単一のデータベース・クラスタ専用 • 容量の再割当ての場合、複数のASMディスク・ グループのGrid diskのサイズ変更が必要 • 実績のある重要なテクノロジー 22 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates +SPARSE +RECO +DATA Oracle Database 11g-23ai

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DBサーバー1 DBサーバー2 DBサーバー3 DBサーバー4 ExaDB-D(Dedicated Infrastructure)とExaDB-XS(Exascale Infrastructure) Exadata Database Serviceでの複数VMクラスタ構成の場合 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 23 ストレージサーバー1 ストレージサーバー2 ストレージサーバー3 ストレージサーバー4 ストレージサーバー5 DBサーバー1 DBサーバー2 DBサーバー3 DBサーバー4 Disk Groups(VMクラスタA) Disk Groups(VMクラスタB) Disk Groups(VMクラスタC) VMクラスタA VMクラスタB VMクラスタC ストレージサーバー1 ストレージサーバー2 ストレージサーバー3 ストレージサーバー4 ストレージサーバー5 VM VM VM VM Grid Infrastructure Oracle Database Automatic Storage Management(ASM) +DATA +RECO +SPARSE 1顧客の専有HW Exascale Vault(VMクラスタA/顧客A) Exadata Vault(VMクラスタB /顧客B) Exadata Vault(VMクラスタC /顧客C) 複数顧客の共有HW VMクラスタB (顧客B) VMクラスタC (顧客C) VMクラスタA(顧客A) VM VM VM VM Grid Infrastructure Oracle Database ExaDB-D ExaDB-XS

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クライアン トVM層 LUNs ロード・ バランサー 階層 ストレージ・ メタデータ層 ストレージ 層 従来型のクラウドストレージのアーキテクチャ • ストレージはVM内のLUNとして公開 • 標準的なブロックIOプロトコルを使用 • ロード・バランサー層は、LUN IOをメタデータ・サー バーにルーティング • ストレージ・メタデータ層は、LUNの分散と ミラー化を管理 • ストレージ層はデータを保持 • 更にレイヤーがある場合も... ストレージへのアクセス Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 24 すべての層でレイテンシとボトルネックが増加

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中間ストレージ管理層の必要性を独自アーキテクチャで排除 インテリジェントなデータ・リクエストをストレージ・サー バーに直接送信 • 中間層のない直接I/Oアーキテクチャは 本質的に高速 • RDMAリクエストに対応したハードウェアにより、マ イクロ秒のレイテンシと数百万IOPSの スループットを実現 Exadata/Exascale アーキテクチャ Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 25 Exadata Database Server 100G RoCE Network Oracle Database Exadata Storage Server/Exascale Storage Pool SQL オフロード RDMA

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パフォーマンスに加えて、ストレージ容量を独自に最適化 自動的かつ透過的なストレージ • メモリー、フラッシュ、ハード・ディスクを階層化 • クエリーのオフロード、カラムナー・キャッシング、 ストレージ・インデックスなどの実装 • DRAMではパフォーマンス、フラッシュではIOPS、 ディスクでは容量を提供 Exadata/Exascale アーキテクチャ Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 26 SQL オフロード Exadata Database Server Hot XRMEM Cold Disk Warm Flash Cache Exadata Storage Server RDMA

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Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 柔軟な構成範囲 最小サイズ • 1VM(シングル) / 2VMのVMクラスタ(RAC) • VMあたり合計8 ECPU • VMあたり280 GBのVMファイル・システム・ストレージ • VMクラスタ当たり300 GB ストレージ・ボールト 高速でシンプルな拡張性 • 有効ECPUはオンラインスケーリング • 合計ECPUは再起動を伴うスケーリング • 合計ECPU当たり2.75 GBのメモリー・スケール • 仮想マシンの追加/削除 • VMファイル・システム・ストレージのスケーリング • ストレージ・ボールト のオンライン・スケーリング 27 最大サイズ • 10VMのVMクラスタ • VM当たり合計200 ECPU • VMクラスタ当たり100TB ストレージ・ボールト 最小バージョン要件 • Oracle Database 23.4 • Grid Infrastructure 23.4 • Exadataイメージ24.0 2025/02/27更新

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VM 課金対象のリソース Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 28 コンポーネント SKU名 有効なECPU Exadata ECPU Exascale ECPU 合計ECPU Exascale RDMA Compute Infrastructure Exadata Infrastructure VMファイル・システ ム・ストレージ Exascale VM Filesystem Storage データベース・ ストレージ Exascale Smart Database Storage 追加のフラッシュ・ キャッシュ Exascale Additional Flash Cache VM VM Storage Vault 合計ECPU(予約済ECPU+有効なECPU) 有効なECPU データベース・ストレージ VMクラスタ (オプション)追加のフラッシュ・キャッシュ VMファイル・システム・ストレージ すべてのリソースがVMクラスタ全体に均一に提供される

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参考) Exadata Database Service on Exascale Infrastructure: 価格体系 1. Exascale ECPU • 課金は1秒単位 (最小使用期間1分間) • 2種類:ライセンス込 or BYOL 2. Exascale Infrastructure • [DB] Exascale RDMA Compute Infrastructure - VM当たり最小8 ECPU(=2VM構成時16 ECPU)。4 ECPU単位で拡 張。最小使用期間48時間、それ以降は秒単位課金 • [DB] Exascale VM Filesystem Storage - VM当たり最小280GB • [Storage] Exascale Smart Database Storage - 最小300GB • [Storage] Exascale Additional Flash Cache - オプション Exascale Infrastructure ECPU \3.875 ECPU/時 \6.5875 GB/月 \17.918 GB/月 ¥0.0775 GB/時 1 2 \52.08/時 (ライセンス込) \12.5085/時 (BYOL) Additional Flash Cache Smart Database Storage VM Filesystem Storage Compute * As of September 2024 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 29

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ECPU • 導入サービス: ADB/ExaDB-D(X11M)/ExaDB-XS • コンピューティング・リソースの抽象化された単位 • 共有プールから柔軟に割り当てられるコア数に基づく • 長期的観点で一貫した価格メトリックとして導入 • プロセッサ・モデルやクロックスピードに依存しない価格メト リックで複雑性を回避することを目的 OCPU • 導入サービス: BaseDB/ExaDB-D(X9Mまで) • 物理コアに相当する単位 • ハイパー・スレッドを有効にしたIntel Xeonプロセッサの1 つの物理コアと同等 • 1 OCPUは、x86ベースのコンピュートでは2 vCPU同 等と考えられる OCI Oracle Database PaaSサービス CPUモデル: ECPUとOCPU Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 30 考え方: 4 ECPU = 1 OCPU * *同等のコストパフォーマンス 2025/02/27更新

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ECPUモデルの例 : ExaDB-XS • 1ノードあたり4 ECPUごとに増減、最低8 ECPU • 例: 1ノードあたり8 ECPU有効な環境(=2 OCPU) • 2物理コア、4スレッド OCPUモデルの例 : ExaDB-D X9M • 1ノードあたり1 OCPUごとに増減、最低2 OCPU • 例: 1ノードあたり2 OCPU有効な環境(=8 ECPU) • 2物理コア、 4スレッド OCI Oracle Database PaaSサービス CPUモデル: ECPUとOCPU Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 31 $ grep physical.id /proc/cpuinfo | sort -u | wc -l 2 $ grep processor /proc/cpuinfo |wc -l 4 $ grep physical.id /proc/cpuinfo | sort -u | wc -l 2 $ grep processor /proc/cpuinfo |wc -l 4 考え方: 4 ECPU = 1 OCPU 2025/02/27追加

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Exadataデータベース・サーバーのプールから割り当てられる抽象化されたコアの単位 VMクラスタ内のVMに割り当てるECPUを指定 • 4 ECPU(=1 OCPU)/VMで、VMクラスタ全体のECPU数の増減が可能 • VMあたり最低8 ECPUが必要 • 必要な時に必要なリソースが使えるよう、ECPUを確保(予約)することが可能 ECPUの種類 • 合計ECPU: 対象サービス・インスタンスでの利用を保証 • 有効なECPU+予約済ECPU。最小8ECPU • Exadata Infrastructure部分(Exascale RDMA Compute Infrastructure) • VMに割り当てられるメモリーは、合計ECPU数に紐づく(2.75GB/ECPU) • 有効なECPU : VMで利用中のアクティブなECPU数 • ライセンスの課金対象(Exadata ECPU) • 使用しない期間は0にスケールダウンして課金停止も可(VMは自動停止) • 予約済ECPU: 非アクティブだが利用を保証 • 合計ECPUと有効なECPUの差分。明示的な設定は不要 ExaDB-XS ECPU Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 32 VM 合計ECPU:24 予約済ECPU:8 有効なECPU:16 例) 上記のECPU部分の課金 有効なECPU(Exadata ECPU):16 + 合計ECPU(Exascale RDMA Compute Infrastructure): 24 ×VM数分 2025/02/27更新

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4) ECPU課金を停止 課金: 合計ECPU24のみ • 合計ECPU=予約ECPU • 合計ECPUは最小値 8。最低でも合計 ECPU=8/VMの課金 (VMあたり ¥31/時) 1) 合計ECPUと有効なECPUが同じ 課金:有効なECPU16+合計ECPU16 • ECPUの予約なしでの利用 • CPUスケーリングにはVM再起動が必要 3) CPUスケーリング 課金:有効なECPU24+合計ECPU24 • 合計ECPU数までは、VM再起動なしで スケールアップ • 合計ECPUよりも多くスケーリングしたい 場合は、VM再起動が必要 合計ECPUと有効なECPUの設定による違い Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 33 2) 予約ECPUを設定する場合・メモリーを増やす場合 課金:有効なECPU16+合計ECPU24 • 予約済ECPUはリソース利用保証 (仮想OSからは認識されない) • メモリは合計ECPUの数に応じて 決まるので、必要なメモリーサイズが 大きい場合、合計ECPUを大きく設定 (2.75GB/ECPU) ECPU(合計+有効): ¥895.28/時* ECPU(合計+有効): ¥1342.92/時* ECPU(合計+有効): ¥926.28/時* ECPU(合計+有効): ¥93/時* * As of September 2024。例はライセンス込の価格で1VMあたりで試算 ・合計ECPU: \3.875 ECPU/時 ・有効なECPU:\52.08/時(ライセンス込)、12.5085/時(BYOL) 平常時 状況に応じたスケーリング 2025/02/27追加 合計ECPU:24 予約済 ECPU:8 有効な ECPU:16 VM 合計ECPU:16 有効な ECPU:16 VM 予約済 ECPU:0 合計ECPU:24 予約済 ECPU:8→0 有効な ECPU:16→24 VM 合計ECPU:24 予約済 ECPU:8→24 有効な ECPU:16→0 VM

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コンポーネントごとのスケーリング詳細 スケーリング Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 34 対象 スケーリング可否 利用可能なサイズ VM クラスタ VM数 可能 1 - 10 有効なECPU 可能 VMあたり: 0 -200(4の倍数ずつ) 合計ECPU 可能 (VM起動時のみ) VMあたり: 8 -200(4の倍数ずつ) メモリー 可能 (合計ECPUのスケー リングで変更) 22GB - 550GB (2.75GB/ECPU) VMファイル・シス テム・ ストレージ 可能 VMあたり 280GB – 2TB ストレージ・ ボールト データベース・ ストレージ 可能 300 GB – 100TB (うち50GBはシステムが利用) Flash Cache 可能 0 – 300TB (追加時は100 GBから) 2025/02/27更新

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構成、利用可能なリソース ExaDB-XS ExaDB-D (X11M) VM クラスタ VM数(VMクラスタごと) 1 - 10 1 - 32 CPU数 VMあたりのECPU: 8 -200(4の倍数) 全体 : 16 – 2,000 参考: 1 OCPU=4 ECPUとした場合 VMあたりのOCPU: 2 -50 全体 : 4 – 500 VMあたりのECPU: 8 – 760 全体 : 16 – 24,320 メモリー VMあたり 22GB – 550GB (ECPU数に依存) 720GB* – 44,480GB VMあたり 360GB* - 1,390GB VMファイル・システム・ ストレージ VMあたり 280GB – 2TB VMあたり 60GB - 900GB ストレージ データベース・ストレージ (DBのデータ用) 300 GB – 100TB (うち200GBはシステムが利用(ACFS)) 67.4TB* - 3,283TB (DATAディスク・グループのサイズ) Flash Cache 0 – 300TB (追加時は100 GBから) 38.4TB* - 1228.8TB Exadata Database Serviceサービス比較 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 35 * 最小値はBase Systemの場合 ExaDB-XSの方が最小値が小さく、ExaDB-Dの方が最大値が大きい 2025/02/27更新

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ECPUとメモリ 合計ECPUのスケーリング 有効なECPUのスケーリング 対象 インフラ課金対象 • 合計ECPU(有効なECPU+予約済ECPU) • 4の倍数ずつ • 有効なメモリ • ECPUあたり2.75GB(11GBずつ) Oracle Databaseライセンス対象 • 利用中の(アクティブな)ECPU • 4の倍数ずつ 挙動 • ローリングでVM再起動を伴う変更 • ローリングでオンライン変更(VM再起動なし) 補足 • メモリの変更に伴い、Hugepageの設定も変更される • VM起動時のみ実行可 • 合計ECPUの数以上を指定した場合、合計ECPUの変更が同時に実 行される=VM再起動を伴う • DBでOSのコア数に関係する設定が自動設定ではない場合 (cpu_countによるインスタンス・ケージング等)、ECPUスケーリングに合わ せたDB側の変更作業の必要有無を確認 リソースのスケーリング Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 36 VM 有効なECPU 合計ECPU メモリ メモリサイズは『合計ECPU』に紐づく • メモリサイズを多くする場合、合計ECPU(インフラ)の増加 で、有効なECPU(ライセンス)は据え置きが可能 • 合計ECPUのスケーリング=VM再起動 有効なECPUはオンライン変更 合計ECPU数+メモリの変更はVM再起動

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1 PDB(1データベース) • 単一システムで1サービス・インスタンス利用 • 1PDB on 1CDB(シングルテナント) • スキーマ単位での分離可 • 接続サービスの分離による制御も可能 複数PDB on 1 CDB • OS/CDB上のリソース共有 • PDB単位でのリソース制御可 • DB/GI/OSの運用管理一元化 複数CDB on 1クラスタ(OS) • OS上のリソース共有 • 複数PDBと併用可 • CDB単位でのリソース制御可 • GI/OSの運用管理一元化 • CDB分離例 • バージョン/パッチレベルごと(GIは共通) • 可用性レベル、メンテナンス・タイミングごと サービス・インスタンス内でのデータベース統合・リソース共有 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 37 スキーマ スキーマ サービスA サービスB サービスC … 接続サービス VMクラスタ VM VM GI VM VM GI サービス・インスタンス分離 統合(テナント内リソース共有) VMクラスタ

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OS以上がお客様管理のサービス(Automated) BaseDB ExaDB-XS ExaDB-D 管理範囲 VM内/OS以上: お客様 インフラ : オラクル 利用可能なDB数 1以上 (1 CDBの上に複数PDBが可) 1以上 (複数CDB、複数PDB可) DB/GIバージョン 19c、21c、23ai 23ai 19c、23ai バージョン選定・ メンテナンス作業者 VM内/OS以上: お客様 インフラ : オラクル 利用可能なDBホーム 数(DBバージョン) 1 1以上 RAC構成 2ノードが可(EE-EPエディション) 2ノード以上 自動Data Guard 自動構成・管理 自動DBバックアップ・リ ストア Object Storage もしくは Autonomous Recovery Service ストレージ冗長構成 多重化(Block Volume) 3重化(Exascale) 3重化(ASM) Oracle Database サービス比較 : 管理範囲、構成の違いによる差異 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 38 複数CDB・DBホーム可否、DB/GIバージョン、RAC構成などに差異あり 2025/02/27更新

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Exadata上のサービス ExaDB-D/C@C ExaDB-XS ADB-D/C@C ADB-S サービス形態 Automated Full-Managed 管理範囲 VM内/OS以上: お客様 インフラ : オラクル DB内 : お客様 DB管理含めインフラ: オラクル インスタンスごとに利用 可能なDB数 1以上 (複数CDB、複数PDB可) 1 (PDB) バージョン選定 VM内/OS以上: お客様 インフラ : オラクル オラクル DB/GIバージョン 19c、23ai 23ai 19c、23ai 19c、23ai 利用可能なDBホーム 数(DBバージョン) 1以上 1 メンテナンス作業者 VM内/OS以上: お客様 インフラ : オラクル オラクル HWリソース 専有型 共有型 専有型 共有 HW世代選定/ リソース管理 お客様 オラクル お客様 オラクル Oracle Database サービス比較 : 管理範囲、構成の違いによる差異 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 39 管理範囲、複数DB・DBホーム可否、バージョン、HWリソースなどに差異あり

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利用形態ごとの運用・管理範囲の比較 ExaDB-XSの運用・管理範囲 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 40 ユーザ管理 オラクル管理 ファシリティ管理 サーバー管理 パッチ適用 リソース監視 バックアップ/リストア HA/DR DB最適化 OSインストール DBインストール DB設計・構築 スケーリング オンプレミス DB on IaaS BaseDB/ExaDB ファシリティ管理 サーバー管理 パッチ適用 リソース監視 バックアップ/リストア HA/DR DB最適化 OSインストール DBインストール DB設計・構築 ファシリティ管理 サーバー管理 パッチ適用 リソース監視 バックアップ/リストア HA/DR DB最適化 OSインストール DBインストール DB設計・構築 スケーリング ファシリティ管理 サーバー管理 パッチ適用 リソース監視 バックアップ/リストア HA/DR DB最適化 OSインストール DBインストール DB設計・構築 スケーリング スケーリング ユーザ管理範囲 ユーザ管理範囲+機能(ツール)提供 オラクル管理範囲 Most Auto Autonomous Database スキーマ管理/AP適応 スキーマ管理/AP適応 スキーマ管理/AP適応 スキーマ管理/AP適応

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コンソール、REST APIs、SDK、CLI、Terraformなどで管理可能 • VMクラスタ管理、リソースのスケーリング • データベース(CDB、PDB)構築・管理、DBバックアップ・リカバリ • Data Guard構築・管理 • ソフトウェア管理、アップデート・アップグレード など ライフサイクル管理機能 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 41 API CLI Control Plane

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ストレージ管理に関して ユーザーはストレージ・サーバーの管理は意識せず、ストレージ・サイズのみ透過的に利用 • ストレージ側の情報はコンソール/APIやデータベースで見れる情報のみ • ストレージ・サーバーへのアクセスは不可 • Exadata Exascaleの管理コマンド ESCLIのDBサーバーからの利用は許可されいない • 例) ストレージ側の設定変更不可、IO制御設定不可、ACFS領域を切り出しての利用は不可 • AWRのExadata Storageセクション省略 ライフサイクル管理機能 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 42

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管理範囲 Exadata Database Service Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 43 Hypervisor Guest VM Databases Data/Schema Grid Infrastructure OS HW Data Center お 客 様 管 理 オ ラ ク ル 管 理 お客様のコントロール • データベース • データ、スキーマ、暗号化鍵はお客様が全て保有 • データベース管理・構成変更 • DB、Grid Infrastructure、VMをCloud Automation (UI/APIs)で管理 • お客様がroot権限を持ち、仮想OS以上を監視・管理 • メンテナンス作業・判断はお客様 • DB、Grid Infrastructure、OS(ESS)のアップデート・アップグレード • OS上のクラウド・ツールは自動アップグレード(手動も可) • オラクルの運用スタッフはお客様VMにアクセスできない オラクルが管理とコントロール • ハイパーバイザ、DB/コンピュートサーバー、ストレージ・サーバー、内部ネットワーク等 • パッチ適用、セキュリティスキャン、セキュリティアップデートなどのメンテナンス • モニタリングとメンテナンス、セキュリティ・スキャン • お客様はアクセスできない • メンテナンス作業はオラクル。お客様は実施タイミングのある程度の制御は可能 • オラクルが全問題に対処

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ゲストVMのOS上のソフトウェア・バージョン Database • サポート提供中の各バージョンから選択可能 • Release : 23ai • Oracle Database のライフタイム・サポートに準拠 • Release Update(RU): 最新+3つ前までの計 4 つの選択肢から作成可能 • セキュリティ・ポリシーに準拠 • RUの指定は、該当するRUレベルの既存のデータベース・ホームを利用するか、 新規データベース・ホームの作成で『利用可能なイメージ』もしくは『ソフトウェア・イメージ』を利用 Grid Infrastructure • 23aiのクラウド上で提供されている最新 RU Exadata System Software(ESS) • クラウド上で提供されている最新バージョン • VMクラスタ(ゲストVM)のESS : 24(OL8) バージョン選択 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 44 最新 1つ前 2つ前 Release RU 3つ前 23

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Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 45 お客様対応範囲: • お客様 VM 内 お客様の任意のタイミングで適用可能 (自動適用はされません。定期的なパッチ適用を推奨) • Database/Grid Infrastructure: コンソールや CLI (dbaascli) などクラウドツールで適用可能 • OS (Exadata System Software*):コンソールやpatchmgr (専用 CLI ツール) による適用 • クラウド・ツール :新バージョンリリース時に自動適用。CLI (dbaascli)で適用可能 Oracle 対応範囲: • Exadata Infrastructure (基本的にローリング・アップデートによる実施) • Database Server (KVM Host 部分) • Storage Server • 内部 Network Switch Exadata Database Service ソフトウェア・メンテナンス(アップデート/パッチ適用) * Exadata System Software とは Exadata の各コンポーネントに搭載される、 OS や Exadata 固有のソフトウェア機能を含むソフトウェア・バンドル。

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サービス停止なしのメンテナンス Exadata Database Serviceのインフラに対して、オラクルが実施 基本的にサービス停止なし • メンテナンス対象のVMは再起動 • 対象のゲストVM上のデータベース・インスタンスも再起動 • サービスとしてのダウンタイムなし • RAC構成により、メンテナス対象以外のVMはオンライン メンテナンス中もデータベースは稼働 • Real Application Clusters(RAC)により、データベースのダウンタイムも極小化 • セッション瞬断の可能性はあり • 縮退運転となり、メンテナンス中のトランザクションは、メンテナンス実施中のサーバー 以外の上で処理実行 インフラストラクチャ・メンテナンス Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 46 データベース・サーバー ストレージ・サーバー

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VM再起動のタイミングをユーザー側で制御可能 計画メンテナンス時のVM再起動による影響タイミングをユーザが制御でき、 アプリケーションへの影響を極小化することが可能 • インスタンス(VM)再起動を伴うメンテナンスが計画されると、 スケジュールが2週間前までに事前通知。日程は変更不可 • 通知からメンテナンス計画日時の間の任意のタイミングで、ユーザーによる VM再起動を行うことで、VMをメンテナンス済みのサーバーへ移動させ、 メンテナンスに伴う強制再起動を回避 • 事前にVM再起動を実施したなかった場合、計画日時にオラクル側 で強制再起動を実施 インフラ・メンテナンス Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 47 VM再起動(ユーザー または自動)で移動 VMローカル・ ファイル・ストレージ VM VM メンテナンス対象 DBサーバー メンテナンス済 DBサーバー

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通知の例 インフラ・メンテナンス Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 48 メンテナンス対象のVMの『Next scheduled reboot』列に 予定日時の記載を確認

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インフラストラクチャ・メンテナンス 49 VM VM DBサーバーの メンテナンスが必要 移行対象 VM OCI イベント 顧客に再起動 実施日を通知 VMファイル・システム・ストレージ DBサーバー DBサーバー DBサーバー VMファイル・システム・ストレージ Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates

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インフラストラクチャ・メンテナンス 50 VM VM VM再起動(ユーザーまたは 自動化開始) DBサーバー DBサーバー DBサーバー VMファイル・システム・ストレージ VMファイル・システム・ストレージ Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates

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インフラストラクチャ・メンテナンス 51 VM VM メンテナンス済サーバー でVMを起動 VMストレージが新しいVMの 場所にアタッチされます DBサーバー DBサーバー DBサーバー VMファイル・システム・ストレージ VMファイル・システム・ストレージ Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates

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OS以上がお客様管理のサービス(Automated) BaseDB ExaDB-XS ExaDB-D サービス形態 Automated 管理範囲 VM内/OS以上: お客様 インフラ : オラクル お客様 管理レイヤー お客様の任意のタイミングで、 コンソールなどツールでの適用 オラクル 管理レイヤー 自動メンテナンス • VM再起動を伴う。RAC構成の 場合はサービスは無停止 • 予定日までに任意のタイミング でVM再起動することでメンテナ ンス回避可能 自動メンテナンス • VM再起動を伴うが、RACにより サービスは無停止 • 2週間前までの通知 • 予定日までに任意のタイミング でVM再起動することでメンテナ ンス回避可能 自動メンテナンス(四半期と月次) • 四半期メンテナンスはVM再起動を 伴うが、RACによりサービスは無停止。 2-4週前までに通知。事前のメンテ ナンス許容日時の設定・日時変更 可能 • 月次メンテナンスはオンライン。日時 変更可能。 補足 共有型のためオラクル主導でのメンテナンスとなり、日時変更は不可。 事前再起動にて、ある程度メンテナンス日時の制御可能 専有型のため意識するメンテナンスは多 いが、メンテナンス実施日時や方法など の柔軟性があり、日時の制御が可能 Oracle Database サービス比較 : メンテナンス Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 52

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Exadata上のサービス ExaDB-D/C@C ExaDB-XS ADB-D/C@C ADB-S サービス形態 Automated Full-Managed 管理範囲 VM内/OS以上: お客様 インフラ : オラクル DB内 : お客様 DB管理含めインフラ: オラクル お客様 管理レイヤー お客様の任意のタイミングで、 コンソールなどツールでの適用 - オラクル 管理レイヤー (通知されるメン テナンス) 自動メンテナンス(四半期 と月次) • 四半期メンテナンスはVM 再起動を伴うが、RACによ りサービスは無停止。2-4 週前までに通知。事前の メンテナンス許容日時の 設定・日時変更可能 • 月次メンテナンスはオンラ イン。日時変更可能 自動メンテナンス • VM再起動を伴うが、RAC によりサービスは無停止 • 2週間前までの通知 • 予定日までに任意のタイミ ングでVM再起動すること でメンテナンス回避可能 自動メンテナンス(四半期 と月次) • DBは四半期、他インフラ部 分は四半期と月次 • RAC構成のためサービス無 停止 • 事前メンテナンス許容日時 の設定・日時変更可能 事前定義されたメンテナン ス・ウィンドウでの自動メン テナンス • RAC構成のためサービス無 停止 HWリソース 専有型 共有型 専有型 共有型 Oracle Database サービス比較 : メンテナンス Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 53

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エグゼクティブ 概要 強力: Exascaleインフラストラクチャは、卓越したパフォーマンス、信頼性、可用 性およびセキュリティを提供するExadataのすべての機能を継承します。クラウド 向けのExascaleのインテリジェント・データ・アーキテクチャにより、AI、分析、およ びミッションクリティカルなOLTPワークロードが加速されます。 1 極めて低コスト: データベース対応のコンピュート・リソースとインテリジェントなス トレージ・リソースのプールは、小規模で手頃な価格の最小サイズから始めるこ とができます。使用対象のみの料金を支払いながら、必要に応じて柔軟にスケ ーリングできます。 2 アジャイル: ネイティブExadataパフォーマンスによるデータベースシンクローンの迅速 なプロビジョニングにより、ストレージ・コストが削減され、開発者の敏捷性が向上し ます。 3 すべての組織とあらゆる ワークロードにExadata のメリットがあります。 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 54

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• [プレスリリース] オラクル、クラウド向けインテリジェント・データ・アーキテクチャ、Exadata Exascaleを発表 • https://www.oracle.com/jp/news/announcement/oracle-announces-exadata-exascale-worlds-only-intelligent-data- architecture-for-the-cloud-2024-07-11/ • [ブログ] Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureの紹介 • https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/post/ja-introducing-oracle-exadata-database-service-on-exascale-infrastructure • Cloud Cost Estimator > Exadata Database Service > Infrastructure TypeでExascaleを選択 • https://www.oracle.com/cloud/costestimator.html • マニュアル • https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/exadata-database-exascale/exdxs/ • チュートリアル • https://docs.oracle.com/ja/learn/exadb-xs-db/index.html#introduction • 資料 Exadata Database Service on Exascale Infrastructure サービス詳細 • https://speakerdeck.com/oracle4engineer/exadb-xs-technical-detail 参考情報 Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 55

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Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 56 すぐに使い始められますか?

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環境作成のおおまかな流れ Exadata Database Service on Exascale Infrastructure (ExaDB-XS) Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 57 1.コンパートメントやユーザー等の設定 事前準備 環境作成 作成された環境の確認 4.ネットワーク設定 2.IAMポリシー設定 3.サービス制限の変更の申請 1.VMクラスタの作成 VM作成、データベース・ボールト作成など デフォルトのサービス制限値よりも多いリソースを使用する場合は、 変更リクエストが必要です。許可されるまでに数営業日を要する ため、事前に確認・申請をおすすめします 2.コンテナ・データベースの作成 CDBとPDB(1個)の作成、DBホームの作成など

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サービス制限 • デフォルトのサービス制限値 • このリソース内であれば、すぐに作成可能 • 制限値よりも大きい値を利用の場合、事前に『サービス制限の引き上げのリクエスト』を行なってください • リクエストの許可には数営業日を要するため、お急ぎの場合はインスタンス作成やスケーリング前に余裕をもって申 請することを推奨 Exadata Database Service on Exascale Infrastructure (ExaDB-XS) Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 58 参考) Exadata Database Service on Exascale Infrastructureのサービス制限 制限名 値 VM数 exadbxs-vm-instance-base-count 4 ECPU数 exadbxs-total-cpu-base-count 64 ローカル・ストレージ exadbxs-local-storage-base-gb 1,500 データベース・ストレージ exadbxs-hc-storage-base-gb 2,000

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参考) ポリシー設定 • ユーザーの所属するグループに対して、どのような操作をどのようなリソースに対して許可するかという権限の制御 • 設定されていない場合、プロビジョニング作業が実行できないため、事前設定が必要 下記のサービスに対する全ての操作を許可する場合の設定 • Exadata Database Service、Base Database • リソース・タイプごとへの権限・操作設定も可能 • 参考) Exadata Database Service on Exascale Infrastructureのポリシー詳細 Exadata Database Service on Exascale Infrastructure (ExaDB-XS) Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 59 Allow group DatabaseAdmins to manage database-family in tenancy

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参考) ネットワーク前提条件 Exadata Database Serviceが属するVCN内に2つのサブネット(クライアント/バックアップ)が必要 • サブネットは、リージョン内のすべてのADにまたがる「リージョナル・サブネット」の利用を推奨 • AD固有にする場合は、クライアント/バックアップ・サブネットは同一AD内に作成 • 全てのノード間で、TCPとICMPの疎通ができるようにセキュリティ・リストのイングレス/エグレス設定 • イングレスおよびエグレス・トラフィックのために、クライアント・サブネット上のすべてのポートをオープンすることを推奨 • システムにデータベース・サーバーを追加するための要件 IPアドレス・スペースの要件 • VM数に応じて、必要なアドレス数を用意(次ページ) • 複数のVMクラスタを複数のリージョンで利用する場合、相互のIPアドレスが重複しないこと • 特にData Guardを設定する場合などで重要 オブジェクト・ストレージへのアクセス • オブジェクト・ストレージへのDBバックアップとリストア、パッチ適用やクラウド・ツールの更新のため、オブジェクト・ストレージへのアクセスが必要 (134.70.0.0/16) Autonomous Recovery Service(ZRCV/RCV)へのアクセス • Autonomous Recovery Service(ZRCV/RCV)を使用する場合、専用のサービス・サブネットが必要 Exadata Database Service on Exascale Infrastructure (ExaDB-XS) Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 60

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参考) ネットワーク前提条件: 必須IPアドレス数/最小サイズ • クライアント・サブネットのIPアドレスの最小数 : 4 x n(VM数) + 6 • バックアップ・サブネットのIPアドレスの最小数 : 3 x n(VM数) + 3 例 • VMのスケール・アップを見越したサブネット・サイズでの設定を推奨(最小サイズの/28でなく、/25にするなど) Exadata Database Service on Exascale Infrastructure (ExaDB-XS) Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 61 クライアント・サブネット バックアップ・サブネット VM数 必須IPアドレス数 最小サイズ 必須IPアドレス数 最小サイズ 2 14 •4 x 2 VM + 6 /28(16 IPアドレス) 9 •3 x 2 VM + 3 /28(16 IPアドレス) 4 22 •4 x 4 VM + 6 /27(32 IPアドレス) 15 •3 x 4 VM + 3 /28(16 IPアドレス) 8 38 •4 x 8 VM + 6 /26(64 IPアドレス) 27 •3 x 8 VM + 3 /27(32 IPアドレス)

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ベスト・プラクティス: サービス利用における注意事項 • ExaDB-XS上のリソースへのオペレーションは、コンソールやAPI/CLI、 VM内のクラウド・ツール(dbaascli)などのオラクル提 供のクラウド・インターフェースで実施できることは、可能な限りクラウド・ツールで実施を推奨 ・例) データベース作成はDBCAではなくクラウド・ツールで実施、DBやGIのパッチ適用はopatchではなくクラウド・ツール で適用実施、Data Guardの構成変更や切り替えなどクラウド・ツールで実施 など • デフォルトのOSユーザーの変更、SSHキー設定の手動変更などは非サポート • OSユーザーの追加は可、SSHキー追加はコンソールなどから実施 • 適用可能なパッチは、原則コンソールなどサービスを介して「使用可能なパッチ」として提供しているもののみを適用 • その他はOracle Supportで指示された場合のみ可 • Oracle Net Listenerのポート変更は非サポート • VM内のコンポーネント(DB/GI/OS)に対するソフトウェア・メンテナンスは顧客管理として、お客様での計画・適用実施。 最低1年に1度(可能な場合は四半期ごと)の適用計画を推奨 参考) Exadata Database Service on Exascale Infrastructure (ExaDB-XS) Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 62

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ExaDB-XSの操作ステップ(イメージ)を掲載 OCIチュートリアル: ExaDB-XSを使おう Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureのプロビジョニング チュートリアル Copyright © 2025 Oracle and/or its affiliates 63

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