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©KAKEHASHI inc. なぜ使われないのか? 定量×定性で見極める本当のボトルネック 2025/12/04 pmconf2025 〜未来に挑め〜 株式会社カケハシ 梶村 直人(@n_kaji_kaji)

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©KAKEHASHI inc. 株式会社カケハシ Musubi AI在庫管理 プロダクトマネージャー 梶村直人 自己紹介 2 東京大学では自然言語処理の研究 新卒の三井物産では海外大手 IT企業との 合弁会社設立やその営業企画を担当。 カケハシには2022年に入社。 趣味で開発やKaggleを行うなど、 Techと事業の両方が好きで PdMは天職

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©KAKEHASHI inc. プロダクト紹介 薬局向けの医薬品の在庫管理・AI発注システム Musubi AI在庫管理 5

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©KAKEHASHI inc. 「使いやすい」と「使われる」の違い 使いやすいプロダクトを作ることはできても、発注を任せて使われるには大きな違いがある 6

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©KAKEHASHI inc. 多くのAIプロジェクトが陥る死の谷 AIを利用しても「確認工数」が残り、大きな効率化には繋がらない 7

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©KAKEHASHI inc. 本日のテーマ 「任せて使う」ことの心理的・実利的ハードル 8 解像度を上げるための「定量×定性」アプローチ 技法以上に大切な「分析基盤と組織の関心」

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© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 業務を任せて使われるとは?

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©KAKEHASHI inc. 「任せて使う」ことの心理的・実利的ハードル 「任せる」とは、業務リスクをユーザーが受け入れること 10

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©KAKEHASHI inc. 「任せて使う」ことの心理的・実利的ハードル 「任せる」とは、今まで培ってきた業務のアイデンティティを失うこと 11

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©KAKEHASHI inc. 「任せて使う」ことの心理的・実利的ハードル 欠品や在庫金額への考え方はユーザーによって大きく異なる 12 高額な医薬品は廃棄リスクが高いた め患者さんが来てから発注する。 月末はできる限り在庫を絞る。 店舗A 1年以内に1回でも処方が出ていれ ば新患分は用意する。 月末は高額医薬品だけ在庫を絞る。 店舗B

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©KAKEHASHI inc. 使われるプロダクトには 各ユーザーの背景や運用 への理解が必須 「任せて使う」ことの心理的・実利的ハードル 心理的・実利的ハードルの個人差が大きく、N1分析が必須 13 任せるよりも自分で行う方がリスクが低い 任せることへの不安感や喪失感を抱く 自分の店舗にあった適切な設定・運用ができない

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© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. ただ普通にヒアリングすると。。。

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©KAKEHASHI inc. 解像度を上げるための「定量×定性」アプローチ ユーザーに直接理由を聞くと、表面的な回答しか得られない 15 ユーザー自身も思考を言語化できない。 表面的な回答は「精度の問題」という誤った結論に導く。

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©KAKEHASHI inc. 解像度を上げるための「定量×定性」アプローチ 事前に定性・定量での仮説を構築することで、正確なユーザー理解につながる 16 ユーザーが迷う理由や 設定背景の仮説を構築 ユーザーが迷う箇所や 個別の設定内容を把握 具体的な行動を深堀り 仮説を検証 知らない情報や 業務ロジックを把握

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©KAKEHASHI inc. 解像度を上げるための「定量×定性」アプローチ 事前に定性・定量の両面でユーザーごとに詳細に情報を把握 社内のドメインエキスパートと仮説構築 17 各ユーザーの個別の設定・発注情報を把握 確認する情報や迷うポイントを把握 DatadogのSession Replay(録画収録) ※医薬品名を除き他すべての項目をマスキングして慎重に取得。 DatabricksのGenie(queryの自動生成)

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©KAKEHASHI inc. 解像度を上げるための「定量×定性」アプローチ 個別医薬品を設定した背景や発注した理由を聞くことでインサイトを得る 18 ユーザーは個別のファクトは正確に答えられる。 そのファクトから抽象的なインサイトに昇華する。

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©KAKEHASHI inc. 解像度を上げるための「定量×定性」アプローチ N1を増やすことで、ユーザーのみ知る情報や店舗属性ごとの運用・課題が判明 19 店舗属性A 新規開店の店舗 店舗属性B 小規模な店舗 在庫金額を絞る傾向 店舗属性C ・・・ 事前のピッキング運用 患者から聞いた情報 ・・・ 最適な運用でも 残る課題 ユーザーの種類 ユーザーのみ知る情報 運用・課題 リスクを減らす 最適な運用 PMFを狙うユーザーの種類に対して、 最適な運用でも残る課題からロードマップを定めることができる

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© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. はいはい、N1分析が大事ってやつね 知ってる、知ってる

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© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. なぜできないのか? 気合いの問題?

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©KAKEHASHI inc. 分析を阻む障害 22 顧客情報や分析基盤の整備が必要と認識しているが、 その整備コストのROIを正当化できない ヒアリング可能なユーザー 一覧の整備が必要 ヒアリングの設定が手間 ユーザーのログを取得していない データが整備されておらず 分析に時間がかかる 取得するログの決定・設定や 分析方法の習得が必要 queryの自動生成には スキーマの整備等が必要 N1分析をするコストが高く、他の業務が忙しい中で時間が取れない

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©KAKEHASHI inc. 分析を阻む障害 Returnは業務の効率化(コスト削減)ではなく、深いインサイトによるプロダクト価値の飛躍 23 プロダクト開発がコモディティ化する世界で、勝敗を分けるのは 「深いインサイトを、いかに早く、継続的に得られるか」 分析基盤がない状態 ・分析は「一大プロジェクト」 ・仮説はリリースしてから検証される ・N1分析をしようという気持ちにならない 分析基盤が整備された状態 ・分析は「日常的な問い」 ・仮説がすぐに検証される ・純粋な好奇心がインサイトに繋がる

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© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 気軽にN1分析ができる環境に 投資ください!!

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©KAKEHASHI inc. N1を理解する組織 誰もがN1に関心を持つ組織にすることがディスカバリーの要 25 all-handsでは営業/CSから1薬局の詳細を全体に共有 ユーザーへの関心&一体感を高める N1への関心が低い組織 ・分析のデータ基盤の整備に関心がない ・ヒアリングの設定にCSが消極的 ・決まったロードマップをこなす N1への関心が高い組織 ・機能のFBに関心が高い ・N1の声を営業・CSが集めてくる ・データを見れる基盤を整備したい ・社内の主語がユーザー

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©KAKEHASHI inc. まとめ 26 「任せて使う」ことの 心理的・実利的ハードル ・任せるとはユーザーが リスクを受け入れること ・アイデンティティ喪失にも 繋がるほどハードルは高い ・個別ユーザーへの最適化 が必須 解像度を上げるための 「定量×定性」アプローチ ・徹底的にN1の定性・定量 を調べて仮説を立てる ・ヒアリングではファクトを 収集する ・顧客属性ごとの課題特定 からロードマップに繋げる 技法以上に大切な 「分析基盤と組織の関心」 ・N1分析がしやすい環境に 投資するべき ・環境だけでなくN1への 関心が高い組織を目指す

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© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 組織でN1に向き合って 未来の医療体験に挑む

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© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. PM・EM・エンジニアを積極採用中 https://kakehashi-dev.hatenablog.com/entry/2025/07/17/093000 We’re Hiring!!!