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  freeeのアクセシビリティの現在地

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  2 ● フリー株式会社 デザイナー‧エンジニア ● デザインシステムを作っています ● Webアプリケーションアクセシビリティの共著者 ○ 最近、韓国でも発売されました ● 個⼈でAccessibility Visualizerを作っています @ymrl(やまある) デザイナー / エンジニア ⼭本 伶

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  3 VISION だれもが⾃由に経営できる 統合型経営プラットフォーム。

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  電⼦稟議 経費精算 債権債務 管理 ⼈事労務 電⼦契約 固定資産 請求管理 会計 ⼯数管理 販売管理 会計‧⼈事労務‧販売管理を核とした 統合型経営プラットフォーム

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 だれもが自由に経営できる 
 統合型経営プラットフォーム。 
 
 統合型経営プラットフォームはみんなで使うもの。 
 だれもが自由に自然体で使える プロダクトを作っていきたい。 
 なぜfreeeはアクセシビリティーに取り組むのか 
 


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 だれもが使えるプラットフォームのユーザは……? 
 ● フルタイムでデスクでパソコンを使った仕事をしている人
 ● 小売店、飲食店、美容院などの店舗で働いている人
 ● 建設業、運送業、清掃業など、オフィスではなく現場で作業を行う人
 ● リモートワークで、子育てや介護などをしながら働いている人
 ● 年齢層が高い人、年齢層が低い人
 ● 障害がある人、病気を抱えている人
 ● 外国ルーツの人
 ● いまから新しいビジネスを始めようとしている人


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 freeeのアクセシビリティが向上すれば 
 プロダクトや機能のアクセシビリティを向上させることで、
 多様な人たちの可能性を広げていくことができると考えています
 ● 開業・起業する人向けのプロダクト・機能 のアクセシビリティ向上で、
 どんな人でもビジネスを始めることができる ようになる
 ● 従業員向けのプロダクト・機能 のアクセシビリティの向上で、
 勤怠打刻や経費精算などが他の人と同じようにできるようになる 
 ● あらゆる業務に関わるプロダクト・機能 のアクセシビリティ向上で、
 その業務をあらゆる人ができるようになり、働き方の可能性が広がる 


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 総務省 情報アクセシビリティ好事例 
 ● モバイルアプリを中心に、総務省の「情報アクセシビリティ好事例」に
 応募し、その結果が公表されています
 ○ freee請求書アプリ
 ○ freee支出管理 小口現金
 ○ freee人事労務:アプリで勤怠入力・給与明細閲覧
 ○ freee人事労務 健康管理
 ● これらのは、情報アクセシビリティ「自己評価様式」も公開しています
 https://www.freee.co.jp/accessibility/


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 「ユニバーサルな働き⽅」の導⼊事例として freee ウェブサイトで公開しています https://www.freee.co.jp/cases/?cond=issue~issue-28 障害者がfreeeを活⽤している事例を集めています マッサージ店経営者(個⼈事業主)の事例 全盲の視覚障害者で、マッサージ店を経営している。視覚障害者でも使える会計ソフトを探すなかで、freeeに辿りついた。 紙の領収書や請求書は内容が読めないので、銀⾏やクレジットカード連携の機能を活⽤している。 ⽬が⾒えないため気軽に出歩きづらいこともあって、オンラインで会計事務所に帳簿を確認してもらっている。 製パン会社の事例 特別⽀援学校の職業体験や、障害者雇⽤を⽀援する機関から、障害者を積極的に採⽤している。 freee⼈事労務を導⼊したことで、知的障害のある従業員が使い慣れたスマートフォンを使って⾃分⾃⾝で⼊社⼿続きをしたり、 「世帯主」「扶養」など聞き慣れない⾔葉の多い年末調整も、家族と相談しながら⼊⼒できるようになった。 ⻭科専⾨情報サイトを運営する、株式会社WHITE CROSSの事例 脊髄の怪我により⼿⾜に障害があり、⾞椅⼦で⽣活する従業員が勤務している。 ⼿に障害があってキーボードでの操作には時間がかかるが、スマートフォンで操作できるfreee⼈事労務や、 紙とペンを使わずに契約ができるfreeeサインのおかげで、効率的に仕事をすることができている。

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 合理的配慮の窓口を作った 
 ● 2024年4月に、障害者への「合理的配慮の提供」が義務化 
 ○ 障害者差別解消法の改正が施行されたことによる
 ○ 合理的配慮: 障害者にとって不便な状態になっているという障壁を
 周囲が過重な負担にならない範囲で調整を行う
 ● 事業者は合理的配慮を求められた場合には 、それを拒否せず、
 障害者と対話して、できる範囲での調整を行わなければならない 
 ● Webのアクセシビリティは、社会の障壁を減らしていくための環境の整備
 ○ 障害者差別解消法では、努力義務と位置付けられる
 ○ 合理的配慮が必要な場合、プロダクトの外で行うことが多くなりそう 
 ● 組織を横断して、社外への合理的配慮に対応する委員会を作った 


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 合理的配慮の窓口の必要性 
 ● 障害者の側からすると、合理的配慮の申し出をしようにも……
 ○ どこに問い合わせればいいのかわからない
 ○ そもそも話を聞いてもらえるかどうかが不安
 ● 合理的配慮の窓口を用意することで、問い合わせ先が明確になり、
 障害者を受け入れる姿勢を示すことにも繋げられるのではないだろうか
 ● まずは専用のメールアドレスを用意して受け付けることにした
 ○ freeeの製品を導入する前にも問い合わせることができる
 ○ もしfreeeのプロダクト内の問い合わせ動線に問題があっても、
 メールアドレスがあればコンタクトを取れる可能性が高まる


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 freeeアクセシビリティー・ガイドライン 
 https://a11y-guidelines.freee.co.jp/ 
 ● WCAGをもとに、freeeにあわせて独自ガイドラインを作成
 ● 対象となるコンテンツごとに項目を整理
 ● freeeの性質にあわせて、達成基準のレベルを調整
 ● 各項目のなるべく具体的な確認方法の記載
 ● 充実した参考情報


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 freeeアクセシビリティー‧ガイドラインのチェック⽅法は、開発の流れにもとづいている 早い段階で問題を⾒つけられるよう、デザイナー‧エンジニア‧QAそれぞれ⽤のチェックシートがある アクセシビリティチェック デザイナー エンジニア QA デザインの
 アクセシビリティチェック 
 コードの
 アクセシビリティチェック 
 プロダクトの
 アクセシビリティチェック 
 シフトレフト: 品質向上の活動を前の段階へ移していく

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 アクセシビリティ有識者で、社内のアクセシビリティチェックに⽬を通す会を毎週やっている チェックの結果について、「こうしたほうがいい」「こうしたら直る」みたいなコメントをしたり、 ガイドラインやチェックリストに⾜りない情報を⾜したりしている 社内のアクセシビリティチェックをレビューする

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 職種を問わず、アクセシビリティの研修をしている 
 ● 職種を問わず、すべてのメンバーがアクセシビリティの研修を受ける
 ● 会社の外に対してだけでなく、社内のコミュニケーションにも
 アクセシビリティの視点を取り入れて効率よくしてほしい
 ○ 社内にもアクセシビリティを必要とする人がいる
 ○ わかりやすいコミュニケーションで困る人はいない
 ● 開発者向けには、追加で技術的な研修を実施している
 ○ プロダクト開発でのアクセシビリティの実践方法
 ○ 実装時に気をつけてほしいことなどを伝える


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 視覚障害のある社員がいるので、ドリンクバーに点字のメニューが⽤意されていたり、 Slackに貼られた画像の代替テキストが良い感じのときに :nice_alt: リアクションをする⽂化がある 社内に普通にアクセシビリティがある

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 おわりに
 ● freeeでは「だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォーム。 」
 の実現のために、高いアクセシビリティが必須だと考えています
 ● アクセシビリティに取り組んでいくことで、さまざまな人が
 社会で活躍していける土壌を作ることができると考えています
 ● 実際に、障害のあるユーザーがfreeeを使っている例や、障害者からの
 問い合わせから、プロダクトの問題の修正に繋がった例もあります
 ● そのために、ガイドラインを策定し、開発プロセスの早い段階から
 アクセシビリティを意識していけるように整備しています