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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Claude Codeで 「手動コーディングゼロ」を実践 AIチャットボット「玄米茶」開発実践から見る、 プログラマにとっての生成AIとの付き合い方とは? クリエーションライン株式会社 d-higuchi 2025-12-3

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. もくじ ● AIチャットボット「玄米茶」とは ● Claude Codeによる「玄米茶」開発 ○ 方針 ○ よかったところ ○ 課題 ● プログラマにとって生成AIとは? ● まとめ 利用生成AI ● Claude Code (Max) ● GPT Codex (Plus) ● Gemini CLI (Free)

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. AIチャットボット「玄米茶」とは Slackでメンション(@で指名)するとスレッドで応答するボット ● 応答内容は生成AI (GPT-4.1)で生成 ● MCP (Model Context Protocol)でさまざまな機能を追加・提供可能 ○ WordPress記事レビュー・予約投稿管理 ○ Google Cloudプロジェクト管理 など

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. AIチャットボット「玄米茶」開発手法の変遷 2024年12月〜2025年6月 ● テキストエディタで手動開発 2025年7月〜現在 ● Claude Codeを導入 ● 手動コーディングはゼロに ● おかしなコードやテストの失敗は 手動で直さず、指摘して直させる

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Claude Codeによる「玄米茶」開発の方針 本体コードとテストを具体的な指示で少しずつ生成 ● 生成が早い ● 人間の確認・判断も早い ○ テストでも本体コードを担保 ● 破棄しても惜しくない 高速で試行錯誤できる あいまいで大きいと 低速で試行錯誤するハメに …

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Claude Codeでよかったところ ● 検索したり学習したりする時間や手間を 肩代わりしてくれる ○ 能力を補完・拡張する感覚 ● よくわからないことでも大雑把な指示で それなりにやってくれる ○ 具体的ならより精度が高い 定性的には 1か月の作業が 1週間、1週間の作業が 1日に短縮できた感覚

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Claude Codeの課題 (1/2) ノウハウ共有の難しさ ● どんどんチャットして履歴が流れてしまうので、 「こういうときはこういう指示をする」などのノウハウが共有しにくい ● ~/.claude/projects/ 以下に貯まっているが JSONL で取り出 しにくい ○ デフォルト30日間保存なので cleanupPeriodDays 設定で要延長 ● 履歴も辿れるClaude Codeウェブフロントエンドがあるが決定打は? ○ https://github.com/d-kimuson/claude-code-viewer ○ https://github.com/sugyan/claude-code-webui ほか多数

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Claude Codeの課題 (2/2) コードの正しさの担保は? ● AI生成した本体コードの正しさは、テストで担保 ● テストもAI生成なら、その正しさはどう担保する? 対策 ● 目視 → 見てられない ● 生成AIを利用したいろいろな開発手法があるが… 人間と生成AIでどうバランスを取るか課題 このへん 日進月歩

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. プログラマにとって生成AIとは? (1/2) そこそこ優秀な「写し鏡」 ● プログラマの知らないコードも生成するが、 「理解して」採用するか否かの判断は結局 プログラマの責任 そこそこ優秀な「パートナー」 ● 平気でインチキやヘッポコなミスをする ● 決して天才でも全知全能でもないところが 「人間らしい」 人格・人権を認めるという意味ではなく

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. プログラマにとって生成AIとは? (2/2) 「認知的オフローディング」の弊害 ダメ出しばかりで思考を生成AIに丸投げしていると、人間と しての能力が低下 する論文・研究あり 「この処理は既存ライブラリないか?」や「その処理はこの ほうがよくない?」などプログラマも考える 「高速で試行錯誤」と言ったけど… 1. コードA → うーん、ダメ! 2. コードB → これは、ダメ! 3. コードC → それも、ダメ! 4. コードD → いいね、採用!

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Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. まとめ コード作成は少しずつ・具体的に・生成 AIと対話して行う ● 大きい・曖昧は時間やコストの無駄 ● 生成AIはそこそこ優秀な「パートナー」であり「写し鏡」 ● 生成AIに思考を任せきりにせず、プログラマも思考する プログラマはコーディングが減り、リーディングが大切に ● テストコードも生成できるが、そのテストコードの正しさはどう担保する? ● しかし、「読む」能力は「書く」ことによって培われるものでは…? ただしくつかおう 生成AI