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私が働きやすいPM像 Dec 22, 2020 | #pm_study ひとりのエンジニアから見たマネジメント 鈴木 智也

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2 About Me 鈴木 智也(だっしー) 脱脂綿(=Twitter名)系エンジニア ● サーバーサイドエンジニア ● 好きなもの ○ ドメイン駆動設計 ○ テスト駆動開発 ○ サーバーサイドKotlin, TypeScript ● ゆめみ2年目 2019年7月1日入社 #pm_study

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#pm_study 3 まえがき 辛かったことの共有ではない 「こんなPMは嫌だ」みたいな例が出てきますが、 ゆめみでこんなPMに出会ったから辛かったという話ではないです。 一方で、この部分をより強く意識して貰えると (少なくとも僕は)働きやすいと感じるという事はあります。 機会は少ないですが、 自分がマネジメントする時に気をつけている内容でもあります。

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4 アジェンダ 人によって求めるレベルが違う チューニングの方法 キーワード「粒度」と「権限」 1 2 3 #pm_study

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「粒度」と「権限」 1

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車を作るプロジェクト

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#pm_study 7 「粒度」と「権限」 粒度とは タスクの粒度のこと もうちょい具体的に なりませんか!? 早く目的地まで移動でき るものを作ってよ!

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8 「粒度」と「権限」 粒度とは タスクの粒度のこと 何に使うの〜!? #pm_study ネジを作ってよ!

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9 「粒度」と「権限」 権限とは タスクにおいて自分の意思で決められる範囲 => 認識ズレが無い事が重要 そんなの聞いてない! 何で報告してくれない の! 前回は自分で決めて OKだったのに...... #pm_study

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10 「粒度」と「権限」 自分にあった粒度と権限が無いと、自己効力感を失う 自分で作業して良い 範囲が分からない #pm_study 良い製品を作りたい けど、「良い」が 何なのか分からない

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11 「粒度」と「権限」 残念過ぎる末路 #pm_study 言われたものだけ 作っておこう......

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人によって求めるレベルが違う 2

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13 人によって求めるレベルが違う 個人差が大きすぎる ひとことでエンジニアと言っても、様々なタイプがいる ● 技術をとことん突き詰めたいエンジニア ● 技術を手段として、問題解決を突き詰めたいエンジニア ● DevOpsが好きで、運用改善を進めたいエンジニア ● テストが好きで、品質を高めたいエンジニア #pm_study

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14 人によって求めるレベルが違う 個人差が大きすぎる ひとことでエンジニアと言っても、様々なタイプがいる ● 技術をとことん突き詰めたいエンジニア ● 技術を手段として、問題解決を突き詰めたいエンジニア ● DevOpsが好きで、運用改善を進めたいエンジニア ● テストが好きで、品質を高めたいエンジニア #pm_study 早く移動したいのは何故? そもそも移動しないといけないのか? バーチャルで繋いであげるのではいけない?

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15 人によって求めるレベルが違う 個人差が大きすぎる ひとことでエンジニアと言っても、様々なタイプがいる ● 技術をとことん突き詰めたいエンジニア ● 技術を手段として、問題解決を突き詰めたいエンジニア ● DevOpsが好きで、運用改善を進めたいエンジニア ● テストが好きで、品質を高めたいエンジニア #pm_study ネジを締め忘れたとき壊れないためには? 事故が起きた時、運転席を守るのか、 後部座席を守るのか? どんなトラブルなら受容できる?

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16 人によって求めるレベルが違う 参考 ※数字に価値は無いので注意! 人それぞれである事を示したいだけです #pm_study

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チューニングの方法 3

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コミュニケーション 18

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コミュニケーション なんぼあったって ええですからね 19

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#pm_study 20 チューニングの方法 時に、PMとエンジニアとの間には溝がある 今よりもう少し上手く 協力できないかな... 今よりもう少し上手く 協力できないかな...

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21 チューニングの方法 #pm_study 「溝に橋を架ける」 「他者と働く」という本の中で紹介されているプロセス 1. 「準備」溝に気づく 2. 「観察」溝の向こうを眺める 3. 「解釈」溝を渡り橋を設計する 4. 「介入」溝に橋を架ける

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22 チューニングの方法 #pm_study 「溝に橋を架ける」 「他者と働く」という本の中で紹介されているプロセス 1. 「準備」溝に気づく 2. 「観察」溝の向こうを眺める 3. 「解釈」溝を渡り橋を設計する 4. 「介入」溝に橋を架ける 重要かつ行われていないこと 相手が何を大切にしているか? 欲しがっているタスクの粒度、権限 はどのくらいか?

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23 チューニングの方法 #pm_study 観察する ● 大切にしている価値 ● 使いたい技術 ● 最も力を発揮できるタスクの粒度 ● 認識している権限のレベル ● 欲しがっている権限のレベル

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ちょっとまって 24

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それPM側だけが気を遣うこと? 25

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NO 26

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マネジメントされる側も同じ 27

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28 チューニングの方法 #pm_study 互いに観察し、見せ合う 互いに相手を観察し、溝に橋を架ける努力が必要 互いに観察し合っているのなら、 相手が観察しやすいように主張することで、 もっと相手の事がわかるようになる 「価値観ババ抜き」 「ドラッカー風エクササイズ」などのワークに取り組むと良い

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29 まとめ ● 働きやすさを左右する2つのファクター ○ タスクの粒度 ○ ひとりで決められる権限 ● 粒度も権限も欲するレベルは人それぞれ ● 互いの「観察」により歩み寄る ○ 同時に「主張する」ことも重要 #pm_study

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ご清聴ありがとうございました