Slide 1

Slide 1 text

他者と働き、チームで成果を出す方法 - 人との関係からみるカケハシ - 株式会社カケハシ Kanehira Yumi / Shogo Kubota Atsushi Taneoka / Naohito Sasao 2024.01.11

Slide 2

Slide 2 text

© KAKEHASHI Inc. 司会者の自己紹介 kanehira 開発ディレクター 食べて美味しい、飼ってかわいい、医療でも貢献してる ぶたの様に変幻自在に社会に貢献したい生き物 今日はみんなでツラミを分かち合って 他者へのハシのカケ方知って羽ばたいてこー!

Slide 3

Slide 3 text

© KAKEHASHI Inc. 自己紹介 kubop エンジニア -> QA -> エンジニア 品質向上のため頑張る💪 自費でCSM取得した。

Slide 4

Slide 4 text

© KAKEHASHI Inc. - 組織で起きる問題には、 - 既存の知識・方法で解決できる技術的課題と、 - 技術やノウハウで解決することができない - 「適応課題」が存在する。 - それらの適応課題に向き合い、解決する方法が「対話」 技術課題と適応課題 他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論 第1章 より 既存のノウハウで解決できる技術的課題 既存の解決方法では解決できない適応課題

Slide 5

Slide 5 text

対話とは、 「新しい関係性を構築すること」 他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論 第1章 より

Slide 6

Slide 6 text

© KAKEHASHI Inc. - マルティン・ ーバーによる人間同士の関係性 - 「私と、それ」 - 「私と、あなた」 - 「私と、それ」は人間でありながら、向き合う相手を自分の「道具」のよ うに捉える関係性のこと。 人間関係の2つの分類 他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論 第1章 より https://coach.co.jp/view/20210609.html 「私と、それ」 「私と、あなた」

Slide 7

Slide 7 text

対話とは、 自分の中に相手を見出すこと、 相手の中に自分を見出すこと 他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論 第1章より

Slide 8

Slide 8 text

QAチームでの対立と 私の橋の架け方 by kubop

Slide 9

Slide 9 text

© KAKEHASHI Inc. - 前提 - QAチームを組成したばかりの3人チーム。 - 同僚はス ードタイ 、私は手が遅い熟考タイ でお互い のコミットに対立があった。 - ローを作る際にも... - 私「既存の ローと理想の ローを本と他社事例を調査して描きました!」 - 同僚「まずは現状調査して、出来ることからクイックに成果出していこう!」 QAチームでの同僚との対立

Slide 10

Slide 10 text

目的は同じなはずなのに 何故か意見が合わない

Slide 11

Slide 11 text

© KAKEHASHI Inc. 溝に気がつき、観察した - 既存の技術や知識では解決できない適応課題だと気がつく。 - 同僚はエンジニア・QAを兼務していた。 - 私は専任でQAを行っていた。 - 私がQAあるべき論や膨大な調査結果を押し付けてしまっていた。

Slide 12

Slide 12 text

私は同じチームである 同僚に対し、 私と同じ機能としての 振る舞いを求めた

Slide 13

Slide 13 text

© KAKEHASHI Inc. 同僚との溝に橋を架ける - 毎日huddleで雑談コミュニケーションをして人となりを知る。 - 獲得した知見やデータは咀嚼して少しずつ展開し、同僚の意見を しっかり聞いた上で、意見交換して成果物を作り上げる。 - お互いの「良さ」を活かした仕事の振り分けをする。 - 調査・資料を作るのは私、拡散・調整するのは同僚のような分担。

Slide 14

Slide 14 text

半年以上一緒に働き、 お互いの意見は自身のものと 同じように尊重され、チーム でアウトカムを出すことに集 中出来た

Slide 15

Slide 15 text

相手のナラティブを理解し 「わたしと、あなた」 という新しい関係を 橋を架けて 構築することを学んだ

Slide 16

Slide 16 text

© KAKEHASHI Inc. わたしがカケハシで実践している「架け橋」 - QAのあるべき姿や、アーキテクチャの理想論など正論を押し付けない。 - 単体テストの書き方をTipsとして提案して意見を集う。 - 品質についての勉強会を各チームで行い、それぞれのチームが求める 知識に寄り添って構成を変更する。 - DDDやスクラムの輪読会を実施し、実際に設計・サン ルコードを書い て少しずつ展開する。 輪読会ハ ネスレーダー 単体テスト提案 DDDサン ルコード 品質勉強会

Slide 17

Slide 17 text

THANKS!

Slide 18

Slide 18 text

プロジェクトの方針転換時の対話

Slide 19

Slide 19 text

© KAKEHASHI Inc. 自己紹介 taneoka エンジニア 本日は、カケハシで約4年参画していた toC向け開発チームでのお話をします

Slide 20

Slide 20 text

© KAKEHASHI Inc. iOSアプリリリース直後に方針転換 iOSアプリ vs LINE Webサービス 仮説検証をどちらで進めるか?

Slide 21

Slide 21 text

サービスを通じて患者さんの医療体験 を良くしたいという気持ちは同じ

Slide 22

Slide 22 text

© KAKEHASHI Inc. 対話を経て学んだこと - 自分の意見を押し通すところをゴールにしない - 最初に意思決定 ロセスを明確にしておくこと - 対面での対話の大切さ - 結果に対しては素早く検証できるように努める

Slide 23

Slide 23 text

THANKS!

Slide 24

Slide 24 text

© KAKEHASHI Inc. 自己紹介 sasao エンジニアリングマネージャー 多くの人がもっと楽に成果を出せて 最高の ロダクトやサー スを 生み出せる環境を目指しています

Slide 25

Slide 25 text

入社直後の 組織課題への対応

Slide 26

Slide 26 text

© KAKEHASHI Inc. 入社時に発生していたこと - ロダクト成長とともにチームは拡大を続けていた - エンジニアも10名を超えてEM層拡充へ - ロダクトに対する開発要望も積み上がっている - 0-1 ェーズが終わりエンター ライズ企業導入ステッ へ - 新入社員には開発チームが何をしているか見通せない - 開発テーマが肥大化しリリースまでの期間が伸びている - メンバーも開発ス ードが落ちている実感がある - 振り返りでコメントは出るが理由まではわかっていない

Slide 27

Slide 27 text

© KAKEHASHI Inc. 自分の中の行き詰まりと不安 - 僕自身、右も左もわからなのに組織改善する必要がある - 改善に対しチームの理解を得られている訳ではない - 抽象的な理想を語っても現実との乖離で受け入れづらい - チームが抱える課題感はメンバーそれぞれで異なる

Slide 28

Slide 28 text

© KAKEHASHI Inc. 僕とメンバーとの間にある溝 現場の課題や温度感 良いチーム体験の有無 ラクティスなどの知識による 大きな溝 現場も知らずに 理想ばかり 今でも開発はできてる! 理想の組織になるんだ! こうやって進めたい! 過去の経験 組織システムに対する興味 それらに基づく知識 今の開発 ロセスによる経験 業務への責任感やドメイン知識 そららに基づく価値観

Slide 29

Slide 29 text

© KAKEHASHI Inc. どうしようとしたか? - 可逆性の高い変化を積み重ねる - 組織変更など不可逆な変更は後回し - 少し前に進むだけで変化の大きな ラクティスを選ぶ - まずはユーザーストーリーを小さくする - 理解が得られなくても必ず進める内容は説明する - 一緒にできる事は一緒にやる - ロダクトマネージャーやデザイナーとも一緒に進める - 信じて一歩進めてくれるメンバーを全力で支援する

Slide 30

Slide 30 text

© KAKEHASHI Inc. 小さなカケハシを作りたい 『少し良くなったかも』という 小さなカケハシ 少し現場を理解してるし 理想ばかりではないかも 変化も感じられそう 僕も不安だし みんなも不安 少しずつ少しずつ 過去の経験 組織システムに対する興味 それらに基づく知識 今の開発 ロセスによる経験 業務への責任感やドメイン知識 そららに基づく価値観

Slide 31

Slide 31 text

© KAKEHASHI Inc. たくさんの小さなカケハシを作りたい 『少し良くなったかも』という 小くてたくさんのカケハシ 少し現場を理解してるし 理想ばかりではないかも 変化も感じられる 僕も不安だし みんなも不安 少しずつ少しずつ 過去の経験 組織システムに対する興味 それらに基づく知識 今の開発 ロセスによる経験 業務への責任感やドメイン知識 そららに基づく価値観

Slide 32

Slide 32 text

THANKS!

Slide 33

Slide 33 text

ちょっとだけ KAKEHASHIの宣伝

Slide 34

Slide 34 text

THANKS!