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株式会社ソラコム Solutions Architect 須田 桂伍 セコムのDX事例に学ぶ、 DXプロジェクトの歩み方とカルチャーの作り方 セコム株式会社 技術開発本部 開発センター センター開発3グループ 田中 拓朗 様 株式会社ソラコム Solutions Architect 竹中 紳二

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本日のハッシュタグ #Discovery2022 @SORACOM_PR fb.com/soracom.jp youtube.com/c/SORACOM_Japan

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はじめに 本セッションではセコム様の事例をもとにDXプロジェクトを推進す るためのポイントやそれを支えるチームやカルチャーの作り方につ いてご紹介していきます。 これからDXプロジェクトを開始するためのノウハウや大事なエッセ ンスをお伝えします。

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田中 拓朗 様 セコム株式会社 技術開発本部 開発センター センター開発3グループ

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自己紹介


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自己紹介
 セコム株式会社  技術開発本部
 開発センター
 
 田中 拓朗
 
 経歴
  セコム㈱へ入社後、警備業務を経験したのち、大型物件向けシステムの開発に従事。
  2014年から1年間、グループ会社である韓国エスワンへ出向。
  帰国後は、大規模イベント向けの特注システムの開発、東京2020大会向けシステムの開発を担当。
  現在は、新商品開発におけるパブリッククラウドの活用推進を担当。


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セコム株式会社について


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設立年月日
 1962年7月7日
 グループ会社数
 178社
 セコムグループ社員数
 64,421名 
 売上高(連結)
 1兆498億5,900万円
 経常利益(連結)
 1,531億8,600万円
 契約件数
 
 国内セキュリティ契約件数 約258万5,000件   <内訳>  法人(事業所)   約108万8,000件         家庭        約149万7,000件 海外セキュリティ契約件数 約101万9,000件 
 
 グループ総契約件数    約360万4,000件
 
 (2022年3月末現在)
 セコム株式会社
 ● 1962年に日本警備保障(現セコム)が日本初の警備会社として創業 (セコム(株)を含む) 1978年に台湾に進出。現在では17の海外進 出先のうち、アジア、ヨーロッパ、オセアニアな どの13の国と地域でセキュリティ事業を展開 


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セコムグループの事業
 社会システム産業 9 「安全・安心・快適・便利」な社会の実現を目指して セキュリティ事業を中心に、防災事 業、メディカル事業、保険事業、地理空間情報サービス事業、BPO・ICT事業を展開

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セコムグループ2030年ビジョン


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🄫2022 SECOM CO,LTD All right reserved. 2017年5月11日発表

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ソラコム様との共創
 
 (安否みまもりサービス)


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 オープンに先端テクノロジーを取り込めるクラウド基盤を開発 あんしんプラットフォーム具現化の最初のステップ セコム みまもりクラウド

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ホームセキュリティの仕組みと、従来のみまもりサービス
 これまでは、異常時の駆け付けを軸にみまもりを提供 コントローラーが異常を判断し、セコムに通報 
 • 警備中の侵入検知
 • 特定のセンサーに一定時間検知が無い 


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セキュリティ用に設置したセンサーのデータだけでも、体調悪化の兆候を捉えられるケースがある ホームセキュリティを通して捉えているデータの一例
 新サービス開発の背景


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いつでもみまも り アプリ 新サービスを通して提供する内容
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 離れて住む家族をスマホからゆるやかにみまもる
 「いつでもみまもり」アプリでは、防犯センサーの検知回数をもとに、
 生活リズムや宅内の活動量がゆるやかにわかる


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SORACOM 
 IoT SIM 
 SORACOM Funnel セコム みまもりクラウド いつでもみまもりアプ リ 温湿度センサー (GPSマルチユニット)               
 利用したSORACOMサービス: SORACOM Air、SORACOM Funnel 利用したデバイス: SORACOM GPSマルチユニットSORACOM Edition 付加価値の提供
 温湿度センサーを追加することで、熱中症の予防に活用
 ソラコム様のサービス×クラウドで柔軟なサービス拡張を可能に


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SORACOM Professional Services

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IoTシステムの構築にむけて インターネット クラウド モノ

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IoTシステムの構築にむけて インターネット クラウド モノ センサー ゲートウェ イ
 デバイス 通信 データ収 集 可視化
 分析 デバイス
 管理 省
 電力化 セキュリ ティ クラウド
 連携 遠隔
 管理 プロジェク トマネジメ ント

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IoTシステムの構築にむけて バッテリー的な制約? 規定のプロトコル? コスト キッティング? セキュリティ 通信量 アベイラビリティ スケーラビリティ 双方向性

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SORACOM Professional Services サービス活用支援 IoTシステム設計開発支援 プロジェクト推進支援 ソラコムサービスの効果的な活用及びシ ステムへの導入をご支援します アーキテクチャ設計やプロトタイピングを通じた システム設計開発をご支援します SORACOM Professional Services(以下PS)はソラコムサービス及びパートナーエコシステム を最大限に活用し、エンタープライズでのIoT活用をご支援するサービスです。 技術的な課題やタスクの整理によりお客様のプ ロジェクト推進をバックアップ致します

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ご提供メニュー ワークショップ 特定の技術トピックにしぼり短期間でクイックにプロト タイプの実装をおこない技術評価を行う コンサルティング 実際にお客様の案件に入り中長期にわたって一緒に 要件定義〜実装を進めていく

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技術支援の内容

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システム設計開発支援 セコム様の新規デバイスの IoT 案件において、PoC システム開発を通して SORACOM / パブリッククラウドサービスの技術支援を実施しました。 課題の理解 アーキテクチャ設計 PoC 開発 技術支援の 3 ステップ

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課題の理解 オーダーメイドの技術支援 - 理想像と現状のギャップの在り処を見極める - 短期間で価値を生むために最終的なゴールを定義 - 優先的に取り組むべき課題に集中する スコープ - Protocol: UDP / MQTT - SORACOM: Beam/Funk/Unified Endpoint - Edge: 信頼性・再送制御のハンドリング

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課題の理解 自走のための伴走 - スキルマップを考慮した適切な技術選定 - システム要件に合わせた開発技術のインプット - 手を動かし、伴走しつつクイックに動くものを実装する Programmi ng (C/C++/Pyt hon/Go/…) VCS (Git/Subver sion/Mercur ial/Perforce /…) RPC (REST/SO AP/gRPC/ GraphQL) Embedded (GPIO/SPI/ I2C/…) IaC (Terraform/ CFn/CDK/ …) Cloud (AWS/Azur e/GCP) Applied math (Optimizati on, Signal processing, …) Coding skill A さん Python/Go Git ◎ ◎ CDK △ AWS Signal Processing × B さん C/C++ × ◎ ◎ Terraform △ Azure Probabilisti c filters ◎

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技術支援を実施した領域 技術領域 抽象度 デバイス アーキテクチャ コーディング ネットワーク クラウド パブリッククラウド プロトコル設計 IaC パケットフォーマット 再送ロジック設計 デバイス開発パートナー選定 CI / CD 開発フロー 通信の最適化 SORACOM バイナリパーサ実装 ファームウェア開発

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アーキテクチャ設計 設計の前に - SORACOM x パブリッククラウドの連携ハンズオン - 技術の内製化のための支援

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アーキテクチャ設計 アーキテクチャ設計 - 推測ではなく計測: 通信試験を通してサービスを選定する - 構想と実装: 動くものを作って課題を抽出する

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PoC システム開発 プロダクション開発に繋げる PoC - ソフトウェアコンポーネント設計とユニットテスト - 開発フロー、CI/CDといったノウハウの提供 - 環境の移行・横展開を容易にするためのインフラのコード化(IaC) 技術の内製化 - セコム様開発チームとの密な連携による共創 - ハンズオン・PoC システム構築を技術の内製化の足がかりとして使う - 勉強会を通した技術移転

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SORACOM の願い クラウド ⇒ 多くの Web サービス SORACOM ⇒ 多くの IoT システム 日本から、世界から、たくさんの IoT プレイヤーが生まれますように

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IoTの「つなぐ」を簡単に You Create. We Connect.