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3社の事例から学ぶ!
 現場で使われるダッシュボードの作り方
 
 2019-11-27
 データアーキテクト(データ整備人)を“前向きに”考える会
 
 presented by @yuzutas0

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WEBに公開済みです #前向きデータ整備人
 
  撮影やメモは不要です。
  リラックスして聞いていただければと思います。 
 
 スライド 70+枚/15min
 
  頑張って付いてきてください。
  何か1つでも持ち帰っていただければと思います。
 
 詳細(クライアントや案件名)は非公開
 
  データ、ツールなどについても、ダミー情報を掲載しています。
  あくまでも論旨にご注目いただければと思います。  免責・注意事項

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・はじめに ・作り方のポイント
 
 ・Case1 BtoB 業務支援SaaS
 ・Case2 BtoBtoC メディア広告
 ・Case3 In-House 社内システム
 
 ・実現のノウハウ
 ・伝えたいこと
 ・宣伝  アジェンダ

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はじめに At First

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 @yuzutas0 
 ダッシュボード職人 業務の細部まで踏まえたり
 業務自体を改善したり
 足りないデータは補いながら 「使われるダッシュボード」を
 作り上げています

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 日本におけるDataOpsの第一人者ということになっています

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データ活用のノウハウ・知見を提供しています
 
  過去の登壇資料 PyCon JP ’17
 ϕεττʔΫΞϫʔυ༏ल৆ σϒαϛՆ ’18
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 満員御礼

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作り方のポイント Summary

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1. 全員が同じデータを見て会話できる!
 
  2. データにもとづいた意思決定ができる!  俺の考えた最強のダッシュボード

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1週間で誰も見なくなった  現実は非常である

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がんばって作ったけど、
 使われずに朽ちていくダッシュボード。
 データアーキテクト(データ整備人)が
 一度は通るであろう道。  悲劇の運命を回避したい

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 なぜ使われない? どう使われるか
 イメージが曖昧 何が課題か
 振り返りが不足

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 何が必要? 運用設計 仮説検証

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 2つのキーワード 5W1H PDCA

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 5W1H Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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 正論(What)だけでは使われない Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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 現場の運用に落とし込む Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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 PDCA 実行 再計画 実行 再計画 実行 再計画

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 作って放置では使われない 実行 再計画 実行 再計画 実行 再計画

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 改善サイクルで磨き込む 実行 再計画 実行 再計画 実行 再計画

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 2つのキーワード(再掲) 5W1H PDCA

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BtoB 業務支援SaaS Case 1

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 5W1Hをデザインする Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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    経営陣(◯氏,△氏,□氏)が Who

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    毎週◯曜日の◯時に When Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat 08:00- 10:00- 12:00- 14:00- 16:00- 18:00- 20:00-

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    会議室◯◯で Where 会議室A 会議室C 会議室D 会議室B

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    サービス利用状況を知るために Why 1月末 2月末 3月末 4月末 契約更新 契約更新 離脱 利用◎ 利用△ 利用× 対応困難 リカバリー余地あり

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    主要導線UU率の推移を What 60% 45% 30% 15% 1月 2月 3月 4月 5月 6月 ログイン 検索 詳細 アクション

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    議事録テンプレのURL経由で見る How User Web log fluentd datalake datamart digdag looker URL Docs 議事録
 テンプレ Member BigQuery

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 5W1Hをデザインする Who 経営陣(◯氏,△氏,□氏)が When 毎週◯曜日の◯時に Where 会議室◯◯で Why サービス利用状況を知るために What 主要導線UU率の推移を How 議事録テンプレのURL経由で見る

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BtoBtoC メディア広告 Case 2

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 PDCAを回す 実行 再計画 実行 再計画 実行 再計画

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 営業でデータを見せる! https://www.pexels.com/photo/adult-architect-blueprint-business-416405/

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   広告の効果レポート 広告主 メディア ユーザー 掲載料 広告表示 訪問・閲覧 効果報告 v1

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   広告主ごとのPV よくあるレポート +αの表示項目(付加価値) 日付ごと
 のPV 広告ごと
 のPV 曜日x時間帯
 ごとのPV 利用エリア
 ごとのPV Ad PV A 50 B 100 C 30 D 50 E 80 120 90 60 % 30 1/1 1/2 1/3 日 月 火 水 10:00 20 10 15 15 11:00 30 50 15 25 12:00 60 40 35 40 13:00 50 20 25 30 14:00 30 10 15 10 v1

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   営業のPCでURLを開いて見せる User Web StackDriver
 Logging datalake datamart Data
 studio URL Sales GCS external
 table View
 table Client BigQuery GAE Log v1

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 改善サイクルで磨き込む v1
 アイデア 発散用 v2
 アイデア 収束用 v3
 商用利用
 開始

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   広告の効果レポート 広告主 メディア ユーザー v3 コンテンツ
 作成者 コンテンツ投稿 効果報告 営業戦略を見直し
 コンテンツ強化を優先

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   コンテンツ作成者ごとのPV よくあるレポート +αの表示項目(付加価値) 日付ごと
 のPV 投稿ごと
 のPV 曜日x時間帯
 ごとのPV 利用エリア
 ごとのPV POST PV aaa 50 bbb 100 ccc 30 ddd 50 eee 80 120 90 60 % 30 1/1 1/2 1/3 日 月 火 水 10:00 20 10 15 15 11:00 30 50 15 25 12:00 60 40 35 40 13:00 50 20 25 30 14:00 30 10 15 10 ログ仕様を修正
 集計できる状態◎ IPアドレス
 統計利用の許諾◎ v3

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 PDCAを回す 実行 再計画 実行 再計画 実行 再計画 v1納品 v2納品 v3納品 ・利用規約の見直し
 (IPアドレスの利用許諾) ・ログ仕様から修正
 (必要な項目の取得漏れ) ・営業の戦略自体を見直し
 (コンテンツ強化を優先)
 ・誤解を招く文言を手直し
 (顧客に見せて質疑応答)

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In-House 社内システム Case 3

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 2つのキーワード 5W1H PDCA

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 システムの利用状況を月次報告 Who システム運用担当者が When 毎月の第一営業日に Where Slack + Confluenceで Why 利用促進の改善施策を打つために What 前月のシステム利用UU・PVを How ログ→BigQuery→DataStudioで見る

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 データ基盤の利用状況をダッシュボード化 クエリ実行数 2,000回 1,500回 1,000回 500回 1/1 1/2 1/3 1/4 1/5 1/6 User 実行数 Aさん 50 Bさん 100 Cさん 30 Dさん 50 Eさん 80 Data 参照数 店舗 50 顧客 100 課金 30 商品 50 予約 80

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 月次アクションで組織のデータ活用を促進 どこに課題があるか分析→改善アクション チームA チームB チームC チームD チームE チームF チームG チームH 生ログ
 独自利用 データT支援
 業務依頼 データT支援
 データ出力 自主的
 データ出力 担当者依存 担当者依存 自主的
 データ生成 他チーム依頼 基盤貢献! 担当者依存 担当者依存 局所化の壁 自走の壁 改善の壁

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 データ・運用の流れ SlackBot
 Reminder StackDriver
 Logging Data
 studio Operator BigQuery Data
 User BigQuery Confluence ・前月の利用状況
 ・改善アクション ・運用手順を見直し

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      定例アジェンダで       運用について見直し       月次での運用  5W1H + PDCA 5W1H PDCA

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 2つのキーワード(再掲) 5W1H PDCA

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実現のノウハウ Realize

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 PDCAはプロセスに組み込まれているか? 実行 再計画 実行 再計画 実行 再計画

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 NOならデータチームは今すぐスクラム! What 何をするか スプリント
 レビュー デイリー
 スクラム How どうやってするか スプリント
 プランニング レトロ
 スペクティブ スプリント
 レビュー か レトロ
 スペクティブ ど スプリント
 プランニング

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 5W1Hを描けているか?① Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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 「誰かが」「いつか」「どこかで」
 使うかもしれないダッシュボード 
 # 「誰が」「いつ」「どこで」
 使うのか説明できるダッシュボード  運用の解像度を上げる

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 5W1Hを描けているか?② Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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データの入口から出口まで全体の流れを踏まえる!
 必要に応じてシステムやデータを整備する!  ライフサイクルを見通す プロダクト ユーザー DB・ログ 施策・業務 DWHシステム
 
 例:BigQuery 収集 疎通 活用 価値

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 5W1Hを描けているか?③ Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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①一般的な「データ可視化」「データ分析」の
  テクニックを発揮するポイントがここ ②個人的には「資料作成」の本やスライドが
  一番参考になると感じている ②複雑な集計ロジックにこだわる必要はなく
  シンプルな主要指標を可視化するだけで十分  ここは無限に話せるので……

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発表者個人はiPad + Apple Pencilを愛用  課題の構造化

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 個人的には好きなところ

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 https://speakerdeck.com/yuzutas0/20180425  ※必要に応じてスナップショットの探索

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 5W1Hを描けているか?④ Who 誰が、 When いつ、 Where どこで、 Why なぜ、 What 何のデータを、 How どうやって見るか

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 後工程から逆算する ダッシュボードで モニタリング 必要な
 アクションを行う 不要な
 アクションを回避する 数値が
 大きかったら 数値が
 小さかったら

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 新規営業を増やそう! 新規は上がっているけど
 既存が落ちている!
 フォローアップを見直そう!  「週次売上が低下した」 データがない場合 データがある場合

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“データ分析で、「リソースを投じなくて良い場所」を探す” https://note.mu/shinya_nagai/n/n4d80f667dff1  「入力フォームを改善すべきか」 このステップを改善する事で、
 全体のコンバージョンレートが
 改善する事はほぼないだろう。

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伝えたいこと Message

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・現場の1人1人が主役となりデータを活用してプロダクトや業務を磨き込む ・この積み重ねによって事業が成長し、顧客に価値を届けることになる  この積み重ねが事業成長に繋がる SECIモデル 顧客価値 勝ち筋・UVP エンジニア 集客 デザイン セキュリティ 法務 カスタマー
 サポート 広報 支援者・開拓者としての
 サイエンティスト・アナリスト データ

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データと業務を「前向き」に繋げよう
 テクノロジーとビジネス現場を「前向き」に繋げよう 
 データを活用することで
 誰のどんな課題を解決するかを「前向き」に問い直そう  DataとOpsを「前向き」に繋げよう

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宣伝! PR

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https://speakerdeck.com/yuzutas0/20180727 
 今回の内容は上記スライド(全268ページ)をベースにしています。
 知見を他にも公開していますので、ぜひご覧いただけると幸いです。  ①参考になる資料(自称)

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データを活用したい!
 けど出来てない! うちに発注しませんか?  ②仕事 コンサルティング ダッシュボード ETLパッケージ そもそもの
 課題整理から
 お手伝い! モニタリングと
 継続改善を
 提供します! 社内外のデータを
 利用可能な
 状態にします!

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力を持て余している皆様! 一緒に働きませんか? 
 いくつか紹介先があります!  ③採用 データ
 エンジニア データ
 マネージャー データ
 アナリスト データアーキテクト(データ整備人)

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ご清聴ありがとうございました!