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宿坊で行う沈黙のワーケーション合宿 感染症対策の中で生まれた新しい合宿のカタチ 株式会社ガイアックス、株式会社シェアウィング(お寺ステイ) ゲスト審査員賞:源田 泰之氏 オリジナル・ワークスタイル賞

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き む ら と も ひ ろ 木村 智浩 株式会社ガイアックス チーフ・カルチャー・オフィサー 早稲田大学卒。ガイアックスにて、事業立 ち上げ(国内トップシェア獲得)、採用・ 人事責任者等を経験。 2020年より、家族で奈良県に移住。 プライベートでは、オルタナティブな教育と組 織の普及に取り組む。4人娘の父親。 国家資格キャリアコンサルタント。 フロー経営の経営者塾「天外塾」の講師/ ProjectMintコーチ/日本最大級のオンラ イン保育者研修を運営。

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オンラインでは、部署を越えた雑談が生まれない かつてない大規模なリモートワークが長期化し、メンタル不調者が複数発生。 すべてオンライン。リモートワークでは、雑談や自由な会話はしづらく、 自由なコミュニケーションが生まれづらい。 だからこそ、部署を越えて、リアルで長時間交流できる合宿を開催したい。 ISSUE 私たちの課題 リモートワーク率90%。社員の都内から地方への移住も。 結果テレワークの長期化でリアルに集まりたいニーズは上昇。しかし、何度も発令される緊急事態宣言 やまん防。そこをかいくぐり合宿を開催し、リアルに集まることができるのか?

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ISSUE 人が集まる合宿への風評・感染リスクが開催できない コロナ禍の中で、社員合宿を行うことへの風評リスク、 感染症対策の徹底への不安 そんな中で出会ったのが宿坊 山梨県南巨摩郡身延町の寺社宿坊はコロナの影響で 年配の参拝者が来なくなり、疲弊していることを知る。 普段なら借りることが難しい、宿坊で合宿を開催することで、 黙食や沈黙を大切にした合宿ができると判断。

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なぜ、身延で開催するのか? 日蓮 = スティーブ・ジョブズ = ベンチャー

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・イノベーション ・写真 ・コンセプト 『異端力 規格外の人物が時代をひらく』 ”なぜ、リスクを取り、過去を捨てて変われないのか。 その最大の壁は「常識」だ。 いま必要とされているものは、孤立を恐れず、常識を破 る力、すなわち「異端」の力である。 古今東西の歴史を紐解けば、この異端力こそが歴史のペ ージをめくってきた。キリスト、ガリレオ、龍馬、ジョ ブズ…みんな異端だった。 なかでも日本仏教の歴史はその最たるものである。 ”

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解決策①:日本三大霊山 身延山の宿坊での合宿開催 WHAT WE DID 宿坊開催で、 黙食は、義務ではなく、私達へのギフトとなる 濃厚接触者を出さない ワーケーション合宿 ①郊外 ②広いスペース ③ワーケーション ④自然豊かでリラックス ⑤黙食 ⑥深く交流できる 非日常体験

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解決策②:「話す交流」ではない、マインドフルな「話さない交流」 WHAT WE DID 死の体験旅行 早朝の境内掃除 早朝のお勤め マインドフル・ トレイルラン

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解決策②:「話す交流」ではない、マインドフルな「話さない交流」 大切なものを個々の紙に書き出し、それを順々に捨てていく、失っていくのを疑似体験するプログラムです。 2時間のうち、最後の10分しか、参加者は話しません。 一人で黙々と内省し、その後に最期に残した内容と感じていることを少し話すだけです。 しかし、本当に自分にとって大切なものは何か、 それを考えた経験をした仲間という意識やそこから伝わる人柄が社員の繋がりを強めました。 選択制のプログラムにも関わらず、ほぼ全員が参加を希望し、 1夜開催の予定が2夜連続開催となりました。 WHAT WE DID プログラム例:「死の体験旅行」 普段の生活では見出せない「人生に対する問い」を経るからこそ 生まれる参加者の繋がり

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ACHIEVEMENTS 成果①:高い満足度。史上初の追加開催 会社の22年の歴史上初の異例の同年追加開催が決定 部署を越えた交流は、新たな協業機会の創出に リアルでコミュニケーションは、部署や会社を横断した協業機会の創出。 内定者フォローや協業など、現在7つ以上の取り組みや成果がでています 同じ仕事をするのでも、 都内の本社でもなく、コワーキングスペースでもなく、自宅でもなく、 宿坊でテレワークをすることに価値

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ACHIEVEMENTS 成果①:高い満足度。史上初の追加開催 瞑想やお勤めで心が落ち着くことで、その後の会話がより内面の深い ところから湧き上がってきたような深い話をお互いにできた気がした。 とても頭の中が整理された。いろんな雑念が有ったが、自分と向き合 い、相手の状況も踏まえ思考できる心の余裕ができた。 身延山に入山しただけで、何か身体の力が抜けた感覚がありました。 今回の合宿が過去含めて一番満足感と特別感、自身も清々しい貴 重な時間を過ごすことができました。

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成果②:宿坊は価値観のターニングポイント ACHIEVEMENTS 毎年、プログラムが充実し、せわしいという印象を与えていました。 欠乏をエンジンにした資本主義と同様に、欠乏をエンジンにした合宿でした。 しかし、コロナと宿坊は気づかさてくれました。 「欠乏」の反対は、「豊かさ」ではない。この二つは同じ。 欠乏の反対は、足るを知ること。 深淵な空間は、今あるものへの豊かさ、感謝を生み出しました ただいること 余白こそが豊かさ

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ACHIEVEMENTS 成果③:高齢者の参拝者中心の宿坊が、20~30代に人気に この宿坊での経験は、私達の会社内に影響を与えただけでなく、 身延山の宿坊、お寺関係者にも影響を与える! 宿坊をベンチャー企業や外資企業向けの合宿研修として打ち出していくことに 住職はじめとする関係者は、大きな自信を得られ、企業や団体などの法人向けの合宿研修 の場所として打ち出していくことになりました。 現在、シェアウィング社が、法人向けに営業をされています。 「宿坊で企業研修、合宿、ワーケーション」という新たな市場が生まれました。 コロナ禍と高齢化で、参拝者が減る傾向、また過疎化傾向でしたが、 宿坊の魅力が、若者に伝わる結果となりました。

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ACHIEVEMENTS 自分とのつながりを通じて、 周りとのつながりが生まれる 「話す交流」ではない、 マインドフルな「話さない交流」 宿坊で行う沈黙のワーケーション合宿 感染症対策の中で生まれた新しい合宿のカタチ 今あるものへの豊かさ、感謝 黙食や沈黙は、義務ではなく、私達へのギフト

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今の高度に複雑化した社会では、世界の相互依存性に気付かなくなりました。 そして、所有により、自分のもの、他人のものと分けて考えるようになりました。 今、地球上で起こる気候危機はじめ、社会の様々な格差・分断の問題、 これらの解決には自分と他人を分けていることを越え、他人のことが自分のことように感じることが欠かせません。 その第一歩は、自分と深くつながることではないでしょうか。 ご清聴ありがとうございました。詳細はHPをご覧ください。

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言語では伝えられない価値のため、2分の動画にしています。