Slide 18
Slide 18 text
17
Copyright
(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
エンベデッド・ファイナンス(BaaS)各領域の現状と今後の見通し
今後の展開
◼「非金融企業のサービスに組み込んで提供する」という特性上、「商品設計が複雑」「高度な商品説明
を必要とする」「その場で意思決定ができない」金融商品の提供は難しい点には注意が必要
◼既存の基幹系システムに極力手を入れずに、デジタルで提供可能な新サービスの提供に適する
領域 現状 今後の見通し
日常生活で最も利用シーンが多く、取り組みが進
んでいる(UNIQLO Pay、ファミペイなど)
さらに多くの非金融企業が取り組み始めると予想されるが、
利幅が薄いため、決済単体ではなく、貸付などと合わせて提
供する企業が増加する。
個人向けではBNPLが注目を集めているが、多く
は「請求書到着から14日以内」など、「割賦販
売」には該当しない範囲でのビジネスに留まる。
海外では返済できない消費者が増えており、消費者保護の
観点からBNPLに対する規制強化の動きがある。
業種特化型SaaSと連携した中小企業向け融資は、今後国
内でも広がる可能性がある。
損保中心に少額短期保険の提供が活発
金融サービス仲介業では、保険金が1,000万円を超える生命
保険、2,000万円を超える損害保険などが対象外であるため、
引き続き、少額短期保険中心に提供が進む。
多くの顧客ID(一般消費者)を有する非金融
企業の参入が活発化
BaaS提供企業間で多くの顧客を抱える優良企業の奪い合
いが発生する一方、inBサービスとの連携や保険・証券会社と
の提携も増加(BaaS)
いわゆる「おつり投資」を中心とする少額投資サー
ビスが中心
国内でも個人投資家(特に若年層)が増加しており、おつ
り投資以外の少額投資サービスにも潜在ニーズがありそう。
決済
貸付
保険
銀行
投資