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EM初⼼者として半年間 マネジャーをやってみて 分かったこと Bill One Engineering Unit 杉崎 ⻯也

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杉崎 ⻯也 Sansan株式会社 技術本部 Bill One Engineering Unit Core Business UMグループ 新卒で通話録⾳系のサービスを提供する企業に⼊社。⾳声プラッ トフォームを活⽤したIVR(⾳声⾃動応答)および関連する通話 アプリの開発・運⽤を担当するとともに、⾃社プロダクトの開発 をリード。2022年にSansanにジョインし、請求書受領サービス 「Bill One」に配属され、主にフロントエンド開発に従事しアプ リケーションの構築に携わる。 現在はワークフローシステムの開発を担当しており、約半年間マ ネジャーとしてチームをリードしている。

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会社概要 2 本社 神山ラボ Sansan Innovation Lab 社 名 Sansan株式会社 所在地 本社 東京都渋⾕区桜丘町1-1 渋⾕サクラステージ 28F グループ 会社 Sansan Global Pte. Ltd.(シンガポール) Sansan Global Development Center, Inc.(フィリピン) Sansan Global (Thailand) Co., Ltd.(タイ) ログミー株式会社 株式会社ダイヤモンド企業情報編集社 クリエイティブサーベイ株式会社 株式会社⾔語理解研究所 従業員数 1,789名(2024年11⽉30⽇時点) 2007年6⽉11⽇ 設 ⽴ ⽀店:関⻄⽀店、福岡⽀店、中部⽀店 サテライトオフィス:Sansan神⼭ラボ、Sansan Innovation Lab、 Sansan⻑岡ラボ 拠 点 寺⽥ 親弘 代表者

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働き⽅を変えるDXサービス 請求 ⼈や企業との出会いをビジネスチャンスにつなげる「働き⽅を変えるDXサービス」を提供 ビジネスフローにおけるさまざまな分野でサービスを展開 名刺管理 名刺DX 営業 営業DX 契約 契約DX 経理DX 個⼈向けDX 法⼈向けDX 必要な情報を すぐに⾒つけられる 情報の管理がしやすく すぐに共有できる 情報を分析・活⽤しやすく データに基づいた判断ができる SansanのDXサービスの活⽤で変わる働き⽅

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請求書受領から、⽉次決算を加速する インボイス管理サービス「Bill One」 あらゆる請求書をオンラインで受け取り、 企業全体の請求書業務を加速する インボイス管理サービスです。

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本⽇触れるマネジメントの範囲 - ピープルマネジメント(チームマネジメント) - プロジェクトマネジメント - 技術マネジメント - プロダクトマネジメント

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本⽇触れるマネジメントの範囲 - ピープルマネジメント(チームマネジメント) - プロジェクトマネジメント - 技術マネジメント - プロダクトマネジメント

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本⽇の流れ - チーム構成 - ⽬指すチーム像 - 実際に取り組んだ事 - やってみて - まとめ

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チーム構成

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チーム構成 グループマネジャー チームマネジャー メンバー メンバー メンバー メンバー マネジメント対象 私

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⽬指すチーム像

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Bill Oneの開発⽂化 Bill Oneの開発⽂化はHRTを元に醸成されている。 HRT (謙虚・尊敬・信頼) ⽂化を醸造する 考え⽅ ⽬指す ⽂化

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Bill Oneの開発⽂化 Bill Oneで提唱されている開発⽂化 1. 相談しながら⼤胆に判断し、Disagree and Commitで組織を前進させる 2. エッセンシャル思考を⼤切にし、やるべきことをやりきる 3. 常に学習し、困難なことに挑み続ける 4. 全員がリーダーシップを発揮する 5. 安定したインフラで素早く動く 6. ⼀緒に働く皆と笑い合って楽しむ 出典:今、Bill Oneで働く魅力 https://buildersbox.corp-sansan.com/entry/2025/03/03/145630

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⼼理的安全性 理想のチームを作る第⼀歩として、最 初に⼼理的安全性を重視した。信頼を 構築し、各メンバーに適切な役割と⽬ 標を与え、明確な⽬標設定を⾏い、 個々の⽬指すところ、やりがいに繋げ ていくステップを踏む。 出典:「効果的なチームとは何か」を知る Google re:Work https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness#identify-dynamics-of-effective-teams

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継続的改善 チームとして持続的な成果を得るために、常⽇頃の振り返りと検証、デ ィスカッションを重視する。 ⾃由な意⾒ 誰もが 疑問を提⽰ 相互の敬意に 基づく コミュニケーション 間違うことは 問題ではなく、 意⾒が出ること が重要 オープンな 雰囲気作り

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実際に取り組んだ事

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⽬指すチーム像を作る ⼼理安全を実現するために実施したこと。 - 話しやすい空気作りと、知らないことを恥としない。 - あなたは”ここにいていい”というメッセージ。 - 成果のためにチームに貢献する姿勢を作る。 Teamflow(バーチャルオフィス)の原則 チームのValues (⾏動指針)

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⽬指すチーム像を作る ⾃律分散型組織を⽬指しメンバーにオーナーシップを持たせる。 - 信頼して仕事を任せ、正しく責務を果たせるようにする。 - 伴⾛⽀援と(ポジティブ・ギャップ)フィードバック。 - ⽬標を正しく定義する。

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規約は最低限に、いつでも⾒直し可能に - チームを動かすための最低限の規約(ワーキングアグリーメント)を 定義。 - 規約の作成⾃体が⽬的ではなく、定期的に⾒直すプロセスを重視。 - 各メンバーのプロフェッショナル性が発揮され、⾃⽴分散的なチームと して動くために、規約を押し付けるのではなく、規約を削減することを 前提とした。

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活動の全てを⾒える化 - ビジョンを定義する - 全ての会議を明確にする - クローズドな会議を減らし、オープンな会話をする - 個⼈のタスクを全てボードで表明し、朝会で公開する - フィードバックする⽂化を当たり前にする

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やってみて

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議論が活発になり、次に繋がる施策が打てる - 各種の決め事・⽅針のディスカッションと⾒直しが活発になった - ワーキングアグリーメント - チーム内での役割上の責務 - チーム内開発⽅針 - 開発フローの⽅針 - コードレビュー⽅針 - タスクボード管理⽅法 - メンバーが意⾒を出して、迅速に実⾏する動きが活発になった トランク ベース開発 TDD レビュー での 品質担保 フィード バック サイクル ブランチ 戦略 マイクロ サービス間 通信 シフト レフト

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- 実施した開発プロジェクトの反省点を⽣かし、次に繋げるサイクルを構 築した。 - 例えば、アジャイルとは逆⾏し、場合によってウォーターフォールとい った⼿法を⽤いて不確実性に対処するといった意⾒を選択するケースが 出てきて、現実のフローとして運⽤できるようにした。 議論が活発になり、次に繋がる施策が打てる

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- これらの施策によって徐々にデプロイ頻度が向上し、リードタイムが 低減し始めた。 議論が活発になり、次に繋がる施策が打てる

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エンゲージメントが上昇傾向

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- マネージメントコストが増⼤し、スケールし⾟い。 - ⽂化の醸成に⼯数を使う為、ベロシティを考慮する必要がある - 交流が活発になった結果、Meetingが増えてしまった - 馴れ合いにならないように気を遣う必要がある ネガティブなこと

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まとめ

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まとめ ⾃⾝の意⾒を惜しみなく出せる環境になった。 - メンバーが意⾒を出しやすくなった結果。⾊々な視点から惜しみなく考 えを提供してくれるようになり、建設的な意⾒によって議論が前に進み やすいと感じている。 - メンバーがオーナーシップと⾃信を持ってタスク推進ができるようにな った。

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まとめ Disagree and Commitができた。 - 今までのやり⽅を変更する提案でも、現状置かれている状況に合わせ、 ⽅針へのコミットができる。 - 成果に向き合う⽬線合わせができているからこそ、対⽴ではなく議論の フェーズを経て⽅針が決められた。

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まとめ - ⼟台として、メンバー間が⾃由に意⾒を出せる環境づくりが重要 - 基本的なことが陳腐化・形骸化しないよう、常に意識して努⼒する必要 がある - 信頼感を醸成した上でオーナーシップを持たせると、期待以上に動ける ようになる - マネージャーは、孤⽴を防ぐ伴⾛⽀援と安全の確保に努める - メンバーの意⾒を理解・判断するには、⼗分なエンジニアリング・プロ ダクトへの理解が必要(理解が不⾜すると適切な判断がしづらい) - スケールしづらいので、少しずつ実践していくことが求められる

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Sansan 技術本部 募集ポジション紹介 https://media.sansan-engineering.com/

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