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コミュニティマーケティングの キホンとギモン 2024年6月11日 コミュニティマーケティング推進協会 代表理事・小島 英揮

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日本海初! CMC_Meetup 金沢 キックオフ開催、ありがとうございます!

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ぜひ、今日も #アウトプットファースト で!

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自己紹介:小島 英揮(Hideki Ojima) ITのB2Bマーケティングで30年以上のキャリアを持つ。PFU、アドビ等を経て、2009~2016年に、AWSで日本の マーケティングを統括、日本最大のクラウドユーザーコミュニティ:JAWS‐UGの立ち上げに携わる。2016年にコ ミュニティマーケティングの普及・啓蒙をするコミュニティ:CMC_Meetup を立ち上げ。2017年にStill Day One 合同会社を設立、代表社員に。以降、FinTech、データマネジメント、コラボレーション、D2Cビジネスなど国内外の 複数の企業でパラレルマーケターや社外取締役として活動中。 2024年2月 一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会 代表理事に就任 パラレルマーケター / シリアルコミュニティビルダー Still Day One合同会社 代表社員 一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会 代表理事 𝕏 : @hide69oz Blog: https://stilldayone.hatenablog.jp/ 立ち上げた主なコミュニティと イベント開催回数(累計): 著書:「コミュニティマーケティング」 / 「DevRel の3C」 2010年~ 2016年~ 2017年~ 数千回 130+回 130+回 2018年~ 13回(年二回開催)

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小島 英揮 パラレルマーケター

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The Last Decade (2014 – 2024)振り返り 2014年8月 初めて「コミュニティ マーケティング」を イベントで紹介 2016年11月 コミュニティマーケティングを 考えるコミュニティ: CMC_Meetupが発足 2019年 書籍出版 「コミュニティマーケティング」 「DevRel – エンジニア フレンドリーになるための3C」 2024年3月 CMC_Meetup のミートアップ& 配信累計:130+ CMC_Meetupメンバー:3.800+

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東京 京都 福岡 札幌 高知 ・東京:31回 ・札幌:5回 ・仙台:1回 ・金沢:1回 ・三島:1回 ・名古屋:7回 ・京都:4回 ・大阪:6回 ・広島:3回 ・福岡:10回 ・高知:5回 ・沖縄:2回 ・B2C:2回 ・DeepDive:3回 ・Beginners:1回 ・焚き火部:2回 ・MAX:1回 ・アカデミー:2回 大阪 Facebook Group 参加メンバー数: 3,900+ Meetup回数: 86 CMC_Meetup 活動履歴 (2016/11 ~2024/6/11) 沖縄 名古屋 ランチスペース (音声)回数: 58 広島 仙台 三島 金沢

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・日時:2024/6/29(土) 13:00 ~ 18:30 ・場所:愛知大学 名古屋キャンパス ・参加人数:250名 ・参加費:2000円 ・セッション数:5トラック / 16セッション ・スピーカー:30名以上 過去最大規模のコミュニティマーケティングイベントを 全国のCMC_Meetup メンバーと共に企画・開催 あと20日!!

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New!! コミュニティマーケティング推進協会 (2024年2月設立 → 2029年解散予定) ”コミュニティマーケティングが、日本の ビジネスシーンで活用され、成功事例が 多数できる状況を、イベント、教育事業、 調査発表などを通じて、更に加速する ことを目的として設立”

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あれから10年:2024年は、 コミュニティマーケティング というコトバは 確実に拡がったけれど・・・ 検索ワード 購入企業 ヒット数: 17,200,000 + 解説記事 多数 検索ワード: “コミュニティ マーケティング“

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最近、ちょっと 「銀のタマ」感のある 「コミュニティ」への 期待 コミュニティ があれば いける! それ、 コミュニティ で解決 コミュニティ 創っといて!

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確認事項:皆さんがホントにやりたいことは? コミュニティ「を」作りたい コミュニティ「で」 近道 したい 〇 × 加速 拡大

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コミュニティで 近道を! そして、近道には ゴール(目的)が 必要

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協会の定義:コミュニティマーケティングとは? 事業者等が、製品やサービス利用者を対象として主宰する「コミュニティ」との 双方向のコミュニケーションを通して、顧客同士の交流と情報発信を促すことで、 顧客の製品・サービスへのロイヤルティ創出、向上に貢献すると共に、①顧客理解、 ②顧客育成、③顧客創造を、相互に連動させ、スケーラブルに実施すること。 コミュニティでの顧客同士(CtoC)の交流&情報発信 顧客理解 顧客育成 顧客創造 コミュニティ の目的

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もっとシンプルにいうと コミュニティ×マーケティングは • どんな顧客がどんな使い方をしているのかがわかり • 顧客同士が「使う(行動する)理由」を自ら言語化、拡散し • 顧客が顧客を育成、創造する活動が連鎖する デジタル時代の消費行動に即した、 スケーラブルでサステナブルなマーケティング手法である

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顧客≒ 仲間、賛同者、関係人口

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「地域」や「社内」で仲間を 増やしたり、 ムーブメントを起こすときも 「コミュニティマーケティング」の力学が スケーラブル&サスティナブルに作用 ↓ 社内コミュニティや、課題解決 コミュニティ構築にも注目が 企業のビジネス拡大だけでなく、 地域活性化、関係人口創出、社内DX推進等にも有効

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スケーラブルで サスティナブル?

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皆さんへの質問 最近新たに購入したものや、初めて訪ねたお店で 「(消費者)行動のキッカケ」になったことはどちらが多い? 事業者からの「広告」 知人等からの「おススメ」 vs.

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「発信者」と「受信者」の適切な出会いが、 スケーラブルでサスティナブルな行動変容のカギに ベンダー 顧客層 受信者 →発信者 受信者 →発信者 発信者 ・ ・ ・ 顧客層同士で「適切な」発信者と 受信者の関係ができた時に、 行動変容がカスケードして、 次々に「連鎖」 ベンダーからの直接的 コミュニケーションの効果が 相対的に低下 < 顧客層 受信者 受信者 受信者

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なぜコミュニティがあった方が 行動変容が加速するのか?

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ベンダー 顧客層 発信者 受信者 コミュニティ ①ベンダーから顧客層 へのダイレクトな メッセージ力が弱体化 ②ベンダーより 顧客層からの情報 フローが質・量とも に増大傾向 ③コミュニティが、発信 者と受信者を「適切」に つなげ、情報フローの質、 量ともに更に増大 ④ベンダーとコミュニティ のフィードバックループで、 顧客理解と顧客からのエン ゲージメントが増大 「発信者」と「受信者」の適切な交流を、偶然から「必然」に 変えるのがコミュニティ

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現在の国内コミュニティ マーケティング事情

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コミュニティマーケティングで成功している企業は、国内でも B2B / B2C (D2C) の垣根なく存在

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2010年2月23日 初回エントリー:120名 2023年11月時点 支部数:約60 年間イベント:400以上 年間参加者数:20,000以上 * 重複あり 参考:アマゾンのクラウドユーザーコミュニティJAWS-UGの成長

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【顧客理解+育成】 ・上位15%のファンが売り上げの75%を支える →18年連続増益 ・ファンからのフィードバックから新しいオンライン イベントフォーマットを創出 【顧客理解+育成+創造】 ・コミュ二ティを通して、商品開発スピードを向上 ・サービス解約者の5人に1人が再登録 【顧客育成】 ・受注商談金額が2.5倍 ・パイプラインが2倍 ・顧客離れ(チャーン)を25%削減 [関連記事QRコード] 各企業コミュニティの「目的」と「実績」

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コミュニティ×マーケティング でおさえておくべき事項

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コミュニティの4分類 成長する コミュニティ の領域 関心軸 所属組織 ・地域軸 クローズド オープン 町内会などの 領域 今回フォーカス する領域

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Sell Through the Community ベンダー コミュニティ 単なる認知でなく、「想起」を促す! 想起の連鎖⇒行動の連鎖が、規模と 継続性をもたらす コミュニティマーケティングで目指すモデル

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ベンダー コミュニティ 補足:“Sell Through the Community“ は3つの研究分野の複合体 コミュニティ(マネジメント)研究 の領域 口コミ(WOM)研究 の領域 リレーションシップ マーケティング研究の領域

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コミュニティからの情報連鎖のポイント①: 連鎖を生む=「共有」「拡散」しやすい情報パッケージ デジタルでの 拡散のし易さ コミュニティ 参加者の「生活 導線」上で流通 「同じ立場・関 心軸」の人 からの発信 「体験」に基づ いた情報 短時間で 理解できる 「わかり易さ」 「共感」 の得やすさ

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= 商品、サービスのファン、かつ 「アウトプット」ができている人 = ロールモデルの「アウトプット」を 「フォロー」(追随)できる人 = 興味はあるが、インプットのみを要求 「アウトプット」も「フォロー」も しない人 リーダー フォロワー ワナビーズ 初期はここにフォーカス コミュニティからの情報連鎖のポイント②: コミュニティ参加者の3つのレイヤーを意識

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= ファーストピン リーダー フォロワー ワナビーズ 10~ 20% 80~ 90% コミュニティからの情報連鎖のポイント②: コミュニティ参加者の3つのレイヤーを意識

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助走期間と成長期間でステージをわけて、ファーストピン を見極めるのも有効 熱量が高い人から リーダー、フォロワー (ファーストピン)を 選定してから、オープン なカタチに移行 関心軸 地域軸 クローズド オープン クローズド メンバーで 熱量を高める

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コミュニティとのリレーションシップのポイント: コミュニティにおけるリーダーシップとマネジメント 【コミュニティリーダー】 リーダーシップの体現者。 多くはユーザー側。 コミュニティマネージャーと共通のゴー ルに向けて、フォロワーを先導する 【コミュニティマネージャー】 コミュニティマネジメントの体現者。 多くはベンダー側。 コミュニティリーダーと共通のゴールをセッ トし、進みやすい環境を整える

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行動の連鎖、リーダーの選定で重要なコト 広めたいオーディエンス =受信者/フォロワーから、 適切な演者やセトリ =発信者/関心軸を 考える

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コミュニティマーケティングの 設計フェーズ: OWWHで コミュニティ施策を設計

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「マーケティング」施策は、Objective、Who、What、Howの 4要素で因数分解のカタチに表現可能 Objective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

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Objectiveの重要性:ゴール設定がないと、分岐で迷いがち

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コミュニティ施策のObjectiveも、全体のビジネスや マーケティング施策にアラインが必要 ビジネス/マーケ 全体のObjective (目的・勝利条件) コミュニティ施策の Objective (目的・勝利条件) 全体のObjectiveにアラインした、 コミュニティ施策である必要有り。 コミュニティ施策のObjectiveが 達成されれば、全体に寄与できて いる、という関係性が重要。

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3年後を見据えたビジネス全体のObjectiveから、 コミュニティのOWWHを設計 3年後のビジネス /マーケ全体のObjective (目的・勝利条件) 3年後のコミュニティ 施策のObjective (目的・勝利条件) 1年後のビジネス /マーケ全体のObjective (目的・勝利条件) 1年後のコミュニティ 施策のObjective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × ①全体のObjectiveに基づき、 コミュニティ施策の Objective を設定 ②コミュニティ施策のObjectiveに 基づき、Who/What/Howを設定 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

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全社Objectiveとアライン しないまま、コミュニティ施策 を行うと「ビジネス遭難」 の危険性が高まる 重要

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運用フェーズ: コミュニティ運用で 注意すべき要素

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コンテキスト ファースト トラスト ファースト アウトプット ファースト コミュ二ティ成長のための3つのファースト

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コンテキスト=タテ糸(インタレストグラフ)と トラスト=ヨコ糸(ソーシャルグラフ) の掛け合わせのアウトプットで、 密なネットワーク&越境しやすい環境に! ②参加者をヨコにつなげる =ソーシャルグラフの構築 ①参加者をひきつける関心軸の設定 =インタレストグラフを構築

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評価フェーズ: コミュニティ施策の 効果測定について

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2つの評価(測定)軸 コミュニティが 正しく成長しているかの 評価軸 コミュニティが該当する ゴールの達成に寄与 しているかの評価軸

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確認事項:皆さんがホントにやりたいことは? コミュニティ「を」運営、維持したい コミュニティ「で」 近道 したい 〇 × 加速 拡大

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でも、大事なのは・・・

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ワクワク、ドキドキな “エモさ”が原動力! No Emotional, No Community

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コミュニティ活用で ゴールへの近道を!

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Thank You!! 協会へのお問い合わせは こちらのフォームから https://communitymarketing.jp/contact