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.NET 8のBlazorについて みてみよう 株式会社SAKURUG エンジニアリングユニット 草場 友光 .NETラボ 2023年8月

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自己紹介 • 普段は主にシステムをAzureにモダナ イズする仕事をしています。 • コミュニティ活動を通じて知識をアッ プデートしています。 • 2022/08-2023 Microsoft MVP (Developer Technologies) • tomo_kusaba

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注意 • 個人の見解・解釈が多分に入っています。 • 見解の相違・事実誤認などありましたらご指摘ください。 • .NET 8は現在Preview版です。 • リリースされたときに実装が異なるところがある可能性がありま す • #dotnetlabでtweetすると左側に表示されます

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今日の目的 • .NET8のBlazorについておおよその姿が見えてきました。 • そこで、.NET7のBlazorとテンプレートベースで動きを比較して みたいと思います。 • テンプレートに含まれているサンプルアプリケーションには多くの 示唆が含まれておりここから読み取れることを解説していきたい。

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.NET 7のBlazor • 今回取り上げるホスティングモデルは以下の通り • Blazor Server • Blazor WebAssembly • Blazor WebAssembly ASP.NET Core Hosted • 主に、ネットワーク接続に注目して見ていきます。

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Blazor Server • あらゆるページがサーバーに 接続された状態が必要 • サーバが停止すると白くなる。

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Blazor WebAssembly • ブラウザ上でアプリケーション が実行される。 • 一度、アプリケーションが読み 込まれたあとはネットワークが 発生するのは外部リソースを 読み込むときのみ。(このテン プレではjsonファイル)

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Blazor WebAssembly Hosted • ブラウザ上でアプリケーション が実行される。 • 一度、アプリケーションが読み 込まれたあとはネットワークが 発生するのは外部リソースを 読み込むときのみ。(このテン プレートではWebAPIアクセ ス)

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まとめ Blazor Server Blazor WebAssembly 実行場所 サーバー クライアント データベースアクセス 可能 直接はできない .NET Core APIの機能 最大限使用可能 一部機能制限 ダウンロードサイズ 小 大 アプリコンポーネント .NET/C#のコードはclientに 提供されない .NET/C#のコードはclientにて 実行 オフラインサポート なし あり CDN 不可能 可能 多数のユーザの処理 多くのclient接続を処理するた めのサーバリソースが必要 CDNを活用できる

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.NET 8のBlazorテンプレート • Blazor Appsというテンプレートが追加されているこれを詳しく 見ていく

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Homeページ • ページの読み込みが終わると ネットワークの接続がなくなる。 • サーバーを停止しても表示し たページは白くならない。

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Counterページ • Click meボタンの動作をサー バー側で行うため、サーバーと の間に回線が張られている。 • サーバを停止させた時、画面 は白くなる。

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Fetch dataページ • ページの読み込みが終わると ネットワークの接続がなくなる。 • まず、タイトルなど静的要素が 表示され実アプリでは WebAPIやDBなどから取ら れるグリッドデータは非同期的 に表示される。 • サーバーを停止させても白く ならない。

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ここまでのまとめ • Blazor ServerとBlazor WebAssemblyとのいいところどり をしたような動作をしている。 • 一つのアプリケーション内でこれらのモデルの使い分けをするこ とが可能。 • 次に、実際のコードを見てみましょう。

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Program.cs • 既定でRazorコンポーネント のSSR用に設定されています。 • AddRazorComponentsさ れてさらにBlazorサーバーの 対話機能を追加するため、 AddServerComponents( )されています。

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App.razor • App.razorでは blazor.web.jsスクリプトが 追加されています。 • ストリーミングレンダリングを 有効にするためにこのスクリプ トが追加されています。

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Homeページ • Homeページではサーバー側レンダリング(SSR)が行われサー バーが要求に応じてHTMLを生成しています。 • UIをレンダリングする作業がすべてサーバー上で行われているた め読み込みが高速になります。 • ASP.NET CoreではMVCとRazorページを利用したSSRが以 前からありますが、再利用可能なWeb UIを構築するためのUIコ ンポーネントモデルがありません。 • Blazorコンポーネントを使ってSSRを実行し、WebAssembly とかWebSocket接続は使っていません。

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Homeページ

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Counterページ • RenderModeServerとい う属性が追加されている • ページを参照するとサーバと の回線接続が確立 • ボタンクリックでイベントが発 生してカウントアップ

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Fetch dataページ • ストリーミングレンダリングに対応 • API呼び出しなどの非同期タスクが終わる前にページ全体がプ レースホルダーコンテンツでレンダリング • 非同期操作が終わると、更新されたコンテンツがさらに送信され てBlazorによってDOMパッチされる • これがないと・・・非同期タスクの完了してからページ全体のレンダ リングが開始されるのでページの表示開始が遅くなるのでユー ザーエクスペリエンスが低下する

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Fetch dataページ • StreamRendering属性が 追加されています。 • API呼び出しやDBアクセスな ど完全にレンダリングするのに 長時間かかる非同期タスクを 実行させるSSRページのユー ザーエクスペリエンスを向上さ せます。

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SSR Form • フォームのデータをバインドす るにはコンポーネントプロパ ティに属性をつける • razorの有効期間に注意。 Htmlを生成したらオブジェク ト廃棄

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HtmlForm • formタグを使えるようになっ た。

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参考文献 • ASP.NET Core updates in .NET 8 Preview 3 • ASP.NET Core updates in .NET 8 Preview 4 • ASP.NET Core updates in .NET 8 Preview 5 • ASP.NET Core updates in .NET 8 Preview 6 • ASP.NET Core Blazor のホスティング モデル

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おしまい おしまい