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防災・インフラ×デジタル
 
 データ時代の防災とは
 「道路規制情報のAPIによる
 オープンデータ提供」
 
 
 新庄 大輔
 
 2024年2月
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今日お話しすること
 今日の話の前提
 オープンデータ
 ● オープンデータとは
 ● 静岡市で行った事業
 01
 道路災害における
 情報の課題
 ● 災害は刻一刻と変わる
 ● 行政で情報提供?
 ● データの時代の解決策
 ● 必要な情報とは
 02
 災害における
 データ流通
 ● WebAPIとは?
 ● 道路規制の例
 ● 普段の活用は?
 ● 道路冠水の話
 03
 データ時代の
 今後の課題
 ● 行政データは
 ● やってわかった課題
 ● 何をする必要がある?
 ● 地域間・企業間連携
 ● 利用されるデータ提供と 標準化
 04
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今日の話は
 
 行政情報のオープンデータ提供の取組として
 
    災害時の通行止め情報を
    しずみちinfoという取組を例にして
    APIによるオープンデータ提供の
    事業化の背景などを話していきます。
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01 道路災害における情報の課題
 
 土木部門の職員の方が
 多いと聞いてますので
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私
 道路の部署のとき
 
 こんなことやっていました
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道路規制情報や災害情報を扱う しずみちinfo①
 Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 市内は雨の道路災害が多い ➠ 通行止めの発生!
 
 道路規制情報や災害情報を扱う
  クラウドシステム「しずみちinfo」を構築
 規制情報・災害情報 公開サイトより一般提供
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道路規制情報や災害情報を扱う しずみちinfo②
 2014年 台風18号 被害があった災害情報を収集
 
 Ⓒ 2018 ZENRIN CO.,LTD. (Z18JG第062号)  Ⓒ Google 
 H26 10/8 市内通行規制情報
 孤立原因の道路被災(タブレットによる情報収集)
 巴川流域の災害情報
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災害は刻一刻と変わる! 災害規制情報例
 平成29年台風21号 静岡市葵区水見色  路肩崩壊例
 
 Ⓒ Google Ⓒ 2018 ZENRIN CO.,LTD. (Z18JG第062号) 
 葵区 大原水見色線 公開サイト
 高波による規制
 東名・国道1号
 国道150号
 添付資料
 6報まで提供
 公開順
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ちなみに、添付資料
 報道との詳細対応は
 電話とFAXとメールでの職員対応だったので
 
 報道機関の方々と
  どのような情報が必要か、
  様式がどうか、
  タイミングはどうか、
  写真は添付で自由利用でいいか
 相談をして
 
 広報部門と協力して作りました
 写真は必須
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もう10年目 まだ動いています
 10 静岡県と連携 規制情報 一括表示
 
 しずみちinfo https://shizuokashi-road.appspot.com/index_pub.html


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公開サイトは
 閲覧者にしか情報伝達できない
 
 
 
 しかし、所詮は行政のサイト
 見に来る人は限定的
 公開サイトでの情報提供の課題 行政で情報提供?
 公開サイトの欠点
 行政のアプリもインストールする人は凄く限定的
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本来なら道路情報
 
 運転する人に情報を届けることが理想
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緊急輸送道路
 
 緊急交通路
 
 
 災害時の道路を有効的に利用するため
 
 情報共有は重要
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データの時代の解決策 情報拡散への発想の転換
 リアルタイムに
   オープンデータ提供が出来ればいいのでは!
 発想の転換
 公開サイトで見てもらうのではなく
 データ提供でWebサイトやアプリから情報拡散
 カーナビ・自動運転のルート選定で 運転者が便利に
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これからは
 
 WebサイトやWebアプリを考え
 
 APIによるオープンデータ提供が理想
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必要な情報とは  データ提供のニーズ把握
 政令市の持つ道路規制情報のデータ提供は
 一般のニーズがあるか
 政令市の道路管理
 生活道路から幹線道路まで
 3,300km
 
  高速道・国管理道路 赤色
  静岡市管理道路  青色
 
 
 
 
 
  
 
 
  
 Ⓒ OpenStreetMap contributors
 ⒸQGIS
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政令市からリアルタイムの
 道路情報のオープンデータ化
 高度化した道路情報の提供につながる
 
      (想定) 社会的なニーズも十分見込める
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オープンデータとは
 02 18

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オープンデータとは
 オープンデータとは
 こんなイメージをしてください
 
 変更やコピー、営利活用など、
 自由に利用できるデータ
 
 行政目線ではこれを一般利用できるよう提供
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静岡市のオープンデータ提供事業
 なぜ事業化を? ①
 【前提】行政が保有する情報
 税金で生み出されている
 行政の情報は遂行すべき業務に基づき収集、提供
 → 他の目的には使用できない(使用させない)
 民間の営利活動が想定される情報提供はできない
 20 これまで


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静岡市のオープンデータ提供事業
 なぜ事業化を? ①
 【前提】行政が保有する情報
 税金で生み出されている
 税金で生み出した情報は国民(個人・法人)の資産
 → 行政は情報を預かる管理人にすぎない
 行政情報の所有者は国民 誰もが利用可能な状態にすべき
 21 転換


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ちなみに、起きたことは隠し通せるものでしょうか?
 道路災害が起きたイメージをしてみると
 地元の住民や建設業者さんは
 知ってますか どうでしょう?
 地域には説明していかなくてはらなないし
 ましてや、今はX(Twitter)などSNSで拡散できる
 マスコミの動きも早いです
 
 困るのは住んでいる方々であり、道路利用者
 外部・内部への説明、マスコミ対応、業務増大の懸念さで
 昔は情報発信を嫌がりました。自分達はその嫌がるのを体験してきました。
 22

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ちなみに、みなさん
 この観点ってどう考えますか?
 
 小さな道路災害、大きな道路災害でも
 変わってきそうです。
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静岡市のオープンデータ提供事業
 なぜ事業化を? ②
 これからの行政情報サービスは? 行政目線では
 自前主義をやめ 
 多くの利用者がいる民間サービスに
 いかに情報を活用してもらうか 
 考えるべき
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静岡市のオープンデータ提供事業
 なぜ事業化を? ③
 ● 行政の高度化・効率化 
 ● 住民のサービス満足度の向上 
 ● サービス提供企業の効率的なサービス拡張
 オープンデータでこんな実現ができると考えてました
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行政の効率化の視点では
 26 こんな、オープンデータ事業やってきました
 食品衛生関係営業許可台帳
 
 新たに飲食店などを開設する際、保健所で食品営業許可を取得した情報
 
 
 
 食品衛生関係営業許可台帳 https://dataset.city.shizuoka.jp/dataset/shokuhin20151023-001
 ※令和3年6月以降  食品衛生申請等システム(厚生労働省) のダウンロードに切り替わりました
 
 生活衛生課 https://dataset.city.shizuoka.jp/dataset?_organization_limit=0&organization=seikatsueisei
 


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台帳をオープンにしてどうなった?
 27 情報公開請求が減った!!!
 情報公開請求  市HPにて
 のみで対応  情報提供
 オープンデータ化


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業務の効率化に繋がった
 28 情報公開請求件数の減少
 情報公開請求に係る事務時間の削減
 業務の効率化
 <情報公開処理事務に係る処理時間>
 1件あたり 約3.0時間 
  内訳:
 受付・抽出事務 約1.0時間、決裁事務 約1.0時間、提供事務 約1.0時間
 年間100件減少で 300時間削減


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話を道路に戻します
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静 岡 市 で 行 っ た 事 業
 Webサイトやアプリでの情報拡散を目的に
 道路規制情報(行政情報)の
 APIによるリアルタイムオープンデータ化
 
 官民連携の 実験プロジェクトを実施
 静岡市 × トヨタIT開発センター
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当時はこんなこと考えていました
 カーナビや自動運転における新サービスを
 道路情報と車情報をMashupして
 創出することを目的とした事業化
 
 今、自動運転事業やっているので
 不思議ですww
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03 災害における
 データ流通
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ちなみに WebAPIとは
 ざっくばらんに
 情報(データ)をプログラムなどで
 情報源から簡単に取れる仕組み
 (やり取り)
 
 と、ここでは解釈してください
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APIのメリットとデータ拡散性
 プログラムで 必要な時に必要な内容を
 権限によって自由にやりとり可能
 利用者が自分のニーズでやり取りでき、
 同時に多数の人が様々なサービスに利用できる
 ワンソース マルチユース
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APIによるオープンデータ事業化
 本来なら道路情報
 運転する人に情報を届けることが理想
 
 
 解決策:
 WebAPIによる オープンデータ提供
 CC-BY4.0
 
 クリエイティブコモンズライセンスについて デジタル庁  https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/651e3f74-9a8e-4797-98e9-97f17b0dcce7/e1358a04/20230124_resources_open_data_materials-for-learning_text_04.pdf 
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❏ REST API データ提供は世界の主流方式で ステートレスで
 
 ❏ JSON(GeoJSON)提供
 一般的に使われているデータ形式で
 
 ❏ 写真などの添付も取得可能
 
 ❏ 登録データは自動的にオープンデータ化
 事業化しました
 動的データをオープンデータとしてリアルタイム提供
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37 職員目線の考え
 業務改善のためのECRS原則
 E : Eliminate やめられないか?
 C : Combine 一緒にできないか?(事務的集約など)
 R : Rearrange 再配置できないか?(順序変更や外注など)
 S : Simplify 単純化できないか?(技術を使った自動化)
 やめる 減らす 替える
 「やめる」が一番効果が高い
 では、自動化で仕事を増やさない観点


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オープンデータを使った共同実験の成果例(動画)
 38 https://www.youtube.com/watch?v=5ULYSrTf6FM&t=1s


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実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供
 Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 災害箇所 静岡市葵区 30/Jan/2016 15:00
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Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 土砂災害発生 職員現地出動 現地確認
 40 実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供


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Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 現場到着後、タブレットで災害登録
 Open
 41 実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供


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Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 孤立をしていた集落
 42 実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供


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Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 各機関情報共有 通行規制登録【全面通行止】
 Open 全面通行止め区間
 43 実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供


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Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 消防の生体調査(例) 個人特定無し確認し、写真公開
 Open
 44 実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供


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Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 31/Jan/2016 am 迂回路設置(例) 写真公開
 Open
 45 実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供


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Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 31/Jan/2016 17:00 通行規制登録【片側交互通行】
 Open 46 実際の災害・規制の例
 情報収集とオープンデータ提供


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通行規制の種類・規制区間(ライン)が重要
 静岡市内の規制情報例 
 規制種類(例)
 Closed to Traffic Chain needed One sided alternation traffic Closed to large sized special vehicles Night road closed Time closed One sieded control Traffic lane restriction others Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 (例)工事
 全面通行止 
 花菱建設㈱ 提供 
 (例)工事
 片側交互通行 
 (例)災害
 全面通行止 
 47 普段の活用は道路規制情報


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データが重要 道路の通行規制情報 
 http://opendata-api-wiki-dot-shizuokashi-road.appspot.com/
 Wiki Wikiオープンデータ一覧(抜粋)
 道路規制情報のデータ例
 現在の工事の規制情報
 https://openapi.city.shizuoka.jp/opendataapi/service point/roadRegulation?row=100&category=工事 &order=start_date+desc 
 道路規制情報のアプリ表示例
 現在の工事の規制
 https://storage.googleapis.com/shizuokashi-road.ap pspot.com/opendata-api-wiki/WebAPISample.html?d t=161003
 GeoJSONについて
 GeoJSON Wiki  https://ja.wikipedia.org/wiki/GeoJSON#:~:text=GeoJSON%E3%81%AFJavaScript%20Object%20Notation,%E5%9C% B0%E5%9F%9F%EF%BC%89%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%8C%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E3% 80%82
 公式サイト https://geojson.org/
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データは利用できないと意味がない
 利用ガイド・APIリファレンスの整備
 データ定義と公開
 
 アイデアソン・ハッカソンの開催
 今、考えるとよくやったなと
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一部工事で試験運用
 工事業者の規制情報リアルタイム登録
 
 規制中
 解除中
 工事業者のスマホ画面 
 しずみちinfo上の画面 
 Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 リアルタイムの追及 道路の通行規制情報
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ここまでやってきましたが
 大きな課題も
 
 
 Webアプリ化までして工事業者の方々に
 工事情報を入れてもらう! ハードルが
 SL看板とは別の手間になるんですね
 今だったら、別手段ですね
 
 災害・復旧対応のリアルタイム登録も後でお話します
 51 !!!

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IoTを活用した災害情報収集例
 道路冠水の話
 静止画監視アンダーパス 2017/6/21
 Ⓒ Google
 情報板では
 止まらない現状
 
 同時冠水の
 物理停止は難しい
 リアルタイムのデータ提供が 将来的な解決の糸口にならないか
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提供データ アンダーパスの冠水データ
 冠水の危険がある鉄道や幹線道路をくぐる
 “アンダーパス”水位を
 リアルタイムにオープンデータ化
 将来 : 
 自動運転への活用で道路冠水事故を防ぐことを期待
 (例)アンダーパス監視状況 
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ちなみに、こんな課題感がありました
 やってみないとわからない
 市の施策 せっかく大きなお金をかけているのに
 
 アジャイル的な思考で常に改善が理想
 カメラ映像と二重監視してわかったこと
 ポンプ槽とアンダーパス 2箇所にセンサー設置
 アンダーパス
 ポンプ槽
 排水管路
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データが重要 アンダーパス水位 
 Wikiオープンデータ一覧(抜粋)
 アンダーパス水位のデータ例
 https://openapi.city.shizuoka.jp/opendataapi/servicepoint/underpath 
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普段GISで使われるShapeでダウンロード可能  
 高度な道路地図の基盤データとして道路や道路施設の台帳
 APIが全てではない
 静岡市道路台帳データ 表示例 
 Ⓒ QGIS
 56 道路台帳データのオープンデータ提供


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しずみちinfoでは 道路台帳の道路中心線を使用
 当時
 路線名で管理を想定
 
 標準化にはどうだったか?
 Ⓒ QGIS
 57 基盤データは重要
 今だったら
 他に展開しやすいデータを選択
 


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自動運転で
 工事の規制や災害規制の把握は必要そう
 
 https://jidounten-lab.com/u_42764
 対応方法は今後考えられるのでしょう
 58 規制データなどは自動運転利用


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2016年のハッカソン
 togetter https://togett er.com/li/102 3530
 59 ちなみに、ハッカソンとアイデアソン
 Mashup Awards、UrbanData-Challenge 連携企画
 Gemini AI
 2015年のアイデアソン・ハッカソン
  togetter https://togetter.com/li/869862 
  MAブログ https://ma2017.we-are-ma.jp/2015/10/shizuoka_hackathon/ 
 
 知ってもらわないと 誰も使えないです
 
 VLED API勉強会 2016年10月 東京
 内閣官房RESAS連携 API勉強会 2016年08月 静岡
 2015 アイデアソン https://togetter.com/li/869862
 ハッカソン https://ma2017.we-are-ma.jp/2015/10/shizuoka_hackathon/
 2016 ハッカソン https://togetter.com/li/1023530


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当時のアイデアソン・ハッカソンの目的
 Gemini AI
 しずみちinfo クルマと道の未来を描く HACK DAYS 2016
 アイデアソン・ハッカソンの目的
 自治体の道路情報と様々な情報を組み合わせれば
 どんな新しいサービスが生まれるのか
 ■ 「しずみちinfo」 API  の活用へ
 → 多くの人に知ってほしい 日常的に使ってほしい
 自治体からの新しい情報提供手段を
 ■ 道路情報の未来を探る
 → 【例】 クルマの自動運転に必要な自治体情報とは
 ニーズがある情報をオープンデータ化に
 
 一緒に道路情報と様々な情報を利用して
 <楽しく>静岡市の未来を考えよう
 合 言 葉
  
 
   静 岡 市 の 目 的 


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データ時代の 今後の課題 04 61

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構築したWebAPIによる
 リアルタイム・オープンデータ提供
 
 工事や災害の道路情報だけではもったいない
 
 
 行政データは様々ある
 他の事もやってきました
 規制は工事や災害だけではない
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大型イベントの規制例
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大型イベントもパッケージ化して試験提供
 基本情報
 ★ 影響エリア
   イベント会場
   交通規制図
 リアルタイム
 道路規制情報
 大道芸ワールドカップでは
 祭りの行列ルート
 毎日変わるルート
 エリア(ポリゴン)
 線(ライン) ポイント
 規制情報
 Ⓒ Google Ⓒ 2018ZENRIN CO,LTD(Z18JG第062号) 
 リアルタイム開催データ
 大道芸演技ポイント 
 イベント会場 
 トイレ、喫煙所 
 駐輪場、ごみ箱 
 食事処
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2018年の大道芸ワールドカップ
 イベント当日のアプリ紹介パネルです。 Ⓒ 2018 Yahoo Japan Corporation. Ⓒ 2018 Yahoo Japan Corporation. Yahooマップでの活用


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事業をやってわかった課題①
 <実サービスを行ったならではの課題>
 現データ提供ではサービス展開しにくい
 データ利用者と会話をしなければ
 ニーズのある
 データ提供につながらない
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事業をやってわかった課題②
 動的データをリアルタイムに取得でき
 新サービスや革新的なサービスにつながり 
 無料な いいデータであっても
 単一自治体でのデータ提供では
 企業はサービスに利用できない
 サービス提供者である企業は 
 実証からさらなる発展に繋げられない
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道路は繋がっている
 
 単一自治体の限界
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沢山の所からデータ提供されても
 1700を超える自治体が
 それぞれ独自の方式・様式でデータ提供
 どうでしょうか?
 データも出せばいいから → 
 利用されるデータ提供と標準化
 方針転換
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何をする必要がある?
 考えてみたこと
 1.職員のデータ利活用の教育
 2.企業等への周知と共同事業化の展開
 3.周辺自治体へのデータ利活用の共同事業への働きかけ
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ということで、やってみました 2020年1月・2月
 データ利活用により新サービスを創出する
 デジタル技術を取り込む 対話・ワークショップ型取組み
 静岡県中部自治体+西部自治体
 企業(17社)・1団体・2大学
 マッチングして新サービス創出
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地域間連携のスタートも目的
 静岡県中部・西部自治体 連携の枠組み
 Ⓒ QGIS 🄫OpenStreetMap Contributors
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当日の開催状況 73

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防災・インフラ × デジタルなので
 データ活用の課題
 74 もう一度
 1700を超える自治体が
 それぞれ独自の方式・様式でデータ提供
 どうでしょうか?
 データも出せばいいから → 
 利用されるデータ提供と標準化
 方針転換


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データ提供すること
 行政も利用者目線のデータ提供へ
 ニーズがあるデータ提供へ
 でないとデータは活用できない
 データ活用されれば、今後は
 行政が全てのサービスを
 提供する必要がある?
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最後に
 デジタル時代の
 災害対応
 
 2022年台風15号の話
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災害時に重要なのは
 情 報 発 信
 こんな noteの記事が
 坂口せりな https://note.com/celina0523/n/nab2993e163af
 
 【静岡豪雨】災害があってからわかること。
 情報戦すぎる。
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記事には
  災害時の情報はまずTwitter で広まる
  半日単位で求められる情報が移り変わる
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伝える必要がある
 ● 分かっている事実
 ● 動いていること
 ● 伝わっていること
 ● 情報が入らないと不安です。  ● 周りがどうなっているのか不安です。  ● 自分たちの状況が届いているか不安です。 ● 動いているのか不安です。 ● 不安を和らげ、行動に繋げたいです。 市民はどんな状況なんでしょうか?
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トップの対応・情報発信は重要
 https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230810/3030021162.html 
 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/654170?display=1 
 80 80

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リアルタイムの状況を
 精査して 
 検討して 
 熟考を重ねて
 情報提供する?
 被災状況は刻一刻と変わります
 現地を確認して全てを把握ことは不可能でしょう
 だからこそ、情報を伝える必要がある
 必死に働いて、市民から行動してないと思われるのは悲しいです
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まだ運用、しずみちinfoに話を戻すと
 有用なことは、継続していくことが重要
 でも、
 継続していくことは難しい
 災害現場の状況は 
 行政や報道を待たなくても
 どんどん伝わる可能性がある
 
 そのため、分かりやすい情報発信は重要
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まだ運用、しずみちinfoに話を戻すと
 83 より簡単に、より気軽に 心配なく
 職員がメリットを感じられるよう
 今にあった システム構築も運用も考える必要がある
 83 例えば 災害・復旧対応のリアルタイム登録
 当時現地状況はタブレット前提のネイティブアプリ
 今なら普及している(多くの人が使いやすい) 
 X(Twitter)で現地対応状況の更新が考えられます


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まだ運用、しずみちinfoに話を戻すと
 84 情報が提供される
 データで提供されるということは
 
 
 利用できるデータとして
 
 様々な用途に利用される に繋がると
 信じています
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私からのお話は
 
 終了です
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