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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 次代の展示会をつくる「ブース」のデザインとその構法 エコプロステージ

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3 デザイン 結果 サステナビリティ 構法 次代の展示会ブース

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 1.はじめに 2.デザインと「結果」の関係 3.デザインと「構法」の関係 4.「再生板紙構法」の可能性 5.次代の展示会ブース CONTENTS

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp はじめに 第1章

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 1.プロフィール

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 7 PROFILE 竹村 尚久 SUPER PENGUIN株式会社 [スーパーペンギン] 代表取締役 展示会デザイナー 一級建築士 1970 兵庫県姫路市生まれ 1986 シンガポール日本人学校卒業 1989 同志社国際高校卒業 建築の道を決意 1994 法政大学 工学部 建築学科卒業 1996 法政大学 工学研究科 建設工学専攻修了 1996-2004 五洋建設株式会社 建築設計部 2005 独立(インテリアデザイン事務所) 2010 ブースデザインへの業務特化 2017 スーパーペンギンの社名を考案・社名変更 東京都品川区上大崎3-10-50 SEED花房山405 www.superpenguin.jp NAOHISA TAKEMURA 自治体・出展社説明会等でブースデザインセミナーを担当 ■展示会セミナー講師を担当 ■著書/ 「集客できる展示会ブースづくり」 PENGUIN METHOD 出版:PHPエディターズグループ

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 8 大切にしていること 出展社の「成功」を第一に考える デザインだけでなく、集客を最優先に考えるデザインメソッド FEATURES 同業他社や全国の自治体、展示会主催者に対してもセミナーを行う PENGUIN METHOD

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 9 「最強の結果」を出すために、「2つの軸」を両立させる 「印象」を整える デザイン性 来場者を集める施策 集客力 ブースデザインの「2つの軸」 ディテール グラフィックデザイン PENGUIN METHOD

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 10 実績 石川県内の28の事業者が参加する石川県の集合ブース(ギフトショー/2024年9月) デザイン上の工夫により、会場で最大級の集客を達成、以前より3倍以上の商談件数を獲得している。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 11 様々なインテリア関連団体が集まる「IDM」ブースの全体プロデュースを担当。会場で最も集まるエリアに。 全国から、様々な素材をもつ企業が出展する。 JAPANSHOP/2024.03 実績

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 2.MICEと「展示会」

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13 MICE

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 14 MICEと「展示会」 M I C E ME E T IN G IN CE N T IVE T R A VE L CON VE N T ION E XH IBIT ION /E VE N T 企 業 会 議 ・ 研 修 報 酬 ・ 研 修 旅 行 国 際 会 議 ・ 学 会 展 示 会 / イ ベ ン ト 「 ブ ー ス デ ザ イ ン 」 の 観 点 か ら 見 る と 、 そ れ ぞ れ 考 え 方 が 異 な る MICEとは、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 15 「展示会」とは 展示会とは、「数多くの企業」が出展し、 新規顧客の獲得等、ビジネス的な結果を出すことを 目的として開催されるイベント MICEという言葉でひとくくりにはなっていますが、ブースをデザインする観点から見た場合、それぞれのブースを考える際は、思考回 路を変えなければいけません。展示会は、展示会場に数多くの出展社がおり、それぞれの出展社は、会場内を行き来する来場者を 確実に自社ブースに寄っていただくためにブースの工夫をしなければいけません。どのようにして集客を行うのか、展示会のブース はこの視点が強く求められます。 つまり、「出展の結果」がとても大事

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 16 「展示会ブース」と「その他のイベントブース」は 「デザインの思考回路」が全く異なる

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 17 来場者を集められるかどうか。 集められないブースは、出展満足度が下がる 出展社が減り、来場者も減り、結果、展示会自体の価値が下がる

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 18 サステナビリティを考える時、 この「結果」とのバランスを考えることが重要となる。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 3.展示会のサステナビリティ

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 20 展示会終了後の 木材等の廃棄物 一般の出展社はあまり目にする機会がないかもし れませんが、毎週のように開催される展示会が終了 する時には、膨大な量の木材廃棄物が発生します。 このことは、展示会業界の関係者にとって解決しな ければいけない大きな課題となっています。その主 たる要因となっているのが、木工ブースです。 スーパーペンギンも木工を中心とす るため、毎回頭を悩ます問題 展示会業界の課題

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 21 木材廃棄量は、年間2万トン以上 少なく見積もった1年間で廃棄される木材廃棄の総量 年間の木材廃棄量は? 推計 ・全国の推計出展総面積:2,067,911㎡(→約200万㎡として計算) ・東京ビッグサイト・幕張メッセ・インテックス大阪の推計割合:約80% ・上記3施設で開催の展示会の中で、木工ブースが占める割合:仮に60%として設定 ・2小間(今回の木工ブースを想定)の総木材量:約400kg (1小間あたり200kg→0.2トン) 計算/ 2,000,000㎡(総出展面積)×80%=1,600,000㎡(主要3施設の合計) 1,600,000㎡×60%(木工ブースの割合)=960,000㎡(主要3施設の木工ブースの総面積) 960,000㎡÷9㎡(1小間の面積)=106667小間(1年間の木工ブースの小間数) 106,667小間×0.2トン(200kg)=21,333トン(1年間の木工ブースの総木材量) 全国の推計出展総面積:約200万㎡ /1小間:200kg

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 22 展示会業界の「カーボンニュートラル」 「木材廃棄物問題」は避けては通れない課題

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 23 木材廃棄物「削減」の対策は?

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 24 木材廃棄量削減の対策として、「木工以外」の構法が模索されている 木工 システム部材 段ボール等 01 02 03 展示会ブースの主な「構法」 対策-01

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 25 サステナビリティ・ガイドブック 展示会業界によるガイドブックが完成 対策-02 イベント・MICEサステナブル運営コンソーシアム 一般社団法人 日本イベント産業振興協会 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会 一般社団法人 日本コンベンション協会 一般社団法人 日本展示会協会 公益財団法人 大阪観光局 一般社団法人 日本ディスプレイ業団体連合会 2024年9月発行

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 26 再生板紙構法 木工ブースの構法はそのままに、 「素材を置き換える」という考え方 ブースを構築する「新構法」 対策-03

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 「デザイン」と「結果」の関係 第2章

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 1.展示会における「デザイン」の役割

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29 「デザイン」 アーティスティックなもの

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展示会ブースにおける「デザイン」とは? アーティスティックな意味での「デザイン」よりも、 企業の「第一印象」としての意味がまず大事。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 出展の「結果」を出すこと

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 訴求力のあるブースにするためには? 「よい印象」 をつくりあげること 「機能性」 を持っていること 「企業の第一印象」 シワがよってない パネルの角がつぶれていない 雑然としていない 来場者が集まりやすい工夫 キャッチが分かりやすい 通路際に展示台がある 目立つ色

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 2.「戦略的シンプル」という手法

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 現在の展示会の状況 ブース 出展社 設営会社 予算の削減 材料の高騰 「利益を取れない」状況に 極力、金額の掛からないブースをつくる必要がある 100万→80万 50万→80万

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 「シンプルなつくり」でも成果を出せる工夫が必要 今後の展示会ブースは? 設営会社が目指すべきもの 予算を掛けない方法で行うこと

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シンプルブースの弱点

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN シンプルブースでのポイントは? シンプルブース 集客のロジック 機能面 デザイン面 →なにもしないと、ただの「安かろう悪かろう」ブースに ディテール グラフィック デザイン上、2つのポイントが重要

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 38 ディテールの差別化 展示台下の収納扉 一部分のみが開く形式の一般的なタイプ 展示台下が全面的に開き、デザイン的にシンプルにしたタイプ

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 39 ディテールの差別化 倉庫の扉 扉の枠を無くし、ドアノブをシンプルな形状に変更 タペストリーの吊り元をすっきりと見せる工夫 タペストリーの吊り方

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40 「ただのシンプル」でなく、「戦略的なシンプル」

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41 展示会で結果を出すためには、「デザイン」は重要な要素となる 企業の第一印象

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp デザインと「構法」の関係 第3章

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 1.デザインの実現

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 44 結果を出すことが大事な展示会のブースデザイン 木工のブース造作手法が最も適している

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 45 木工ブースの持つ2つの特徴 寸法自由性 デザイン実現性 自由な形が作れる 細かな寸法が設定可能

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 46 スーパーペンギンの場合 小間位置の反映 集客の結果を出すためには、細かなデザイン調整が必要 距離感の調整 陳列の調整 小間位置に合わせた レイアウトを設定する 出展社・来場者の 距離感の調整を行う 商品に合わせた 陳列台の最適寸法を設定する

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 47 小間位置図の 読み込みで「大枠のレイアウト」 を導き出す 来場者が集まるブースを考え出すためには、実は「小間位 置図」をしっかり読み込み、この段階でブースの大枠のレイ アウト方針を固めておくことが集客の成否を分けます。まず、 会場全体を見渡し、自社のブースに対してどの方向から来 場者が流れてくると想定するのか、どの位置からブースのど の部分が見えるのか(キャッチの位置になります)、そのため にどこに壁があればいいのか、などが見えてきます。 小間位置を「読む」

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 48 通路際に来場者が長く滞留すると、ブース全体が賑わっているように見え、他の来場 者が寄ってくるようになります。 展示台の上に置く商品が「素材系」の場合、ある程度ラフに置いた方が、来場者が自由に触っ てくれるようになります。 通路際の展示台に「自由に手に取ることができる」素材を置き、それをある程度ラフに置くことで取りやすく。

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49 結果を出すブースデザインにするためには、 木工の特徴は、集客戦略上重要

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 50 しかし、木工ブースだと、木材廃棄物が発生する スーパーペンギンでは使いまわしは基本勧めていない 極力「使いまわし」を考える 現状

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 2.他の構法とデザインの可能性

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 52 展示会ブースの主な「構法」 木工 システム部材 段ボール等 01 02 03 木工ブースだけが、デザインのよいブースを作れるのか?

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 53 オクタノルムのデザイン可能性 ブースを構成するシステム部材の中で最も有名なのが「オクタノルム」。様々な部材があり、自由なブース形状を可能としています。 しかし、日本では「パッケージブース」に代表される「費用を抑えて出展をする」ための手法の1つとなっており、 「安価なブースシステム」というイメージがどうしてもついてしまっています。しかし、実際には次ページの通り、想像以上の部材があり、かなり自由度の高 いデザインが可能となっています。日本でも、もっとオクタノルムのデザインの可能性が広がることを期待したいところです。 オクタノルムは現在「安価なブースシステム」のイメージがついてしまっている

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 54 オクタノルムのデザイン可能性 画像提供:オクタノルム・ジャパン様

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 55 段ボールブースのデザイン可能性 展示会業界の方が、段ボールによるブースを考えた時に真っ先に思い浮かぶのがこの「Re-Board」という商品ではないでしょうか。実際には段ボールよ りもかなり丈夫で、標準的なパーツの種類が豊富で、出展に際しては、リストの中から様々な形の展示台等を選択可能です。また、パーツの設計次第では、 木工と同じようなイメージのブースを構築することも可能です。段ボールと聞いて一見あまり自由が利かないようなイメージを持たれる方も多いと思いま すが、実際にはかなり自由度の高い素材と言えます。 想像以上に、様々な形態が作れる「Re-Board」 画像提供:カワグチマック工業様

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 56 段ボールブースのデザイン可能性

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 57 それぞれの構法に 「木工」を加えると、 より自由度が増す 寸法自由性・デザイン実現性という観点から素材を比べた 場合、やはり木工がもっとも自由度が高いと言えます。しか し、環境には優しくない、ということを考えると、基本構造を システム部材にして、一部分にのみ、木工を活用する、という 手法もあり得ます。寸法の自由度という点からはシステム部 材などは自由度がどうしても比較して落ちてしまいますが、 木工と併用した構造にすると、自由なデザインが可能となっ てきます。 木工の併用

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58 木工ブースは、今後もなくならない 今後も、木材の廃棄物問題は続く

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 59 では、どうするか? 再生板紙構法

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 「再生板紙構法」の可能性 第4章

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 1.再生板紙構法とは?

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 62 再生板紙構法とは? 木工ブースの構法はそのままに、 基本素材を「再生板紙」に置き換える構法 再生板紙構法は、木材を無くして新しいブース構築法を模索するものではまく、木工ブースの作り方はそのままに、基本素材となる木材を「再生板紙」に 置き換えたブース構築方法です。再生板紙とは古紙等から作られた紙をベースにしたもの。ブースへの使用後は、改めて再生板紙としてのリサイクルも 可能です。段ボールによるブースが、木工とは完全に異なるブース構築方法に対して、こちらは木工との併用も可能な「素材を置き換える」構法です。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 63 作業の工程は、木工ブースの時とほぼ同じ

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 64 パネルの製作方法も同じ

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 65 展示台も同様の方法で製作 ディテール部分も、木工による展示台とほぼ変わらない エコプロで使用した展示台。右が木工。左2台が再生板紙構法。同じデザインで製作。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 66 経師(壁紙)は通常通りの施工で問題なし

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 67 木工ブースと同様に経師とサイン関係を施工

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 68 エコプロブースは、一部の仕上げをせず、構造体が見えるように

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 69 エコプロブースは、一部の仕上げをせず、構造体が見えるように

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 2.現在の課題点

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 71 再生板紙構法の課題 ビス打ち方向の制限 定型サイズの制約 重量 防炎処理 01 02 03 04

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 72 ビス打ち方向の制限 課題-01 紙を圧縮して積層させた素材であるため、積層した上部 からビスを持った場合は強度が出ますが、積層する横方 向からビスを打った場合、ビスが効かないという決定が あります。木の棒のように使用する際には、この方向を確 認する必要があります。 〇

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 73 定型サイズの制約 課題-02 もともとブース用には作られていない素材であるため、 現在の定型の製作幅がW400mmとなっています。展 示会ブースで効率的に使用することを考えた場合、 W900mmが必要なところです。 400 400 400 900 2700 2700 〇

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 74 重量 課題-03 紙を圧縮して積層させた素材であることから、木の棒 と同じ形状にした場合、木に比べてかなり重い重量に なってしまいます。紙と聞くと軽い印象ですが、実際に は重くなる傾向にあります。 防炎処理 課題-04 本構法で最大の課題は、この防炎処理になります。現 在は加工する素材1枚1枚に防炎処理を施しているた め、金額的にどうしても高くなってしまっています。(写 真は木工の防炎素材)

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 3.この構法が広がってできること

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 76 もし、再生板紙構法が広がったら 出展社にとって 展示会業界にとって 1.企業のPRに活用できる 2.環境対策に制限のある展示会でもデザイン性の高い ブースが実現可能になる 2.展示会業界のカーボンニュートラルが実現しやすくなる 3.造作物の物量を抑えることなく、環境配慮ができる 3.デザイン性の高いブースにすることで、出展結果を出 しやすくなる 1.展示会終了後の木材廃棄量がゼロに近づく

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 4.今後の活用イメージ

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 78 導入期 導入イメージ PHASE-01 PHASE-02 PHASE-03 拡散期 定着 木材廃棄物「ゼロ」 ・再生板紙の「部分採用」 ・企業PRとしての活用 ・製紙業界の設備導入 ・展示会用「再生板紙」素材の製造方法確立 ・コストの安定 ・設営会社の施工手順の習得 ・「再生板紙」製造会社の増加 ・認知の一般化 ・設営会社の技術の習熟 現在

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 79 問合せ先 「再生板紙」素材について 「施工方法」について 日本化工機材株式会社 株式会社アド・スペース 担当:牧野 048-483-9011 担当:成田 042-752-6066

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN www.superpenguin.jp 次代の展示会ブース 第5章

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 82 「出展結果」を出すためには 「戦略的なデザイン」である必要がある 木工ブースは重要な役割を担う 展示会は「出展結果」を出すことが重要

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 83 展示会業界のカーボンニュートラル実現 「環境への配慮」と「出展結果」の両立が必要 表層的・抽象的な「環境への配慮」ではカーボンニュートラルは実現しない 展示会ブースでは、「出展結果」を見据えた環境対策でなければいけない

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 84 「木工」と「再生板紙」を併用することで 木材廃棄量を限りなく「ゼロ」にするブースが可能に 「出展結果」と「環境課題解決」の両立が可能に 展示会業界のカーボンニュートラルの実現には、他にもまだ課題があるでしょうが、 これによって、飛躍的に前進することには間違いがないのではないでしょうか。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 85 サステナビリティ・ガイドブック イベント・MICEサステナブル運営コンソーシアム 一般社団法人 日本イベント産業振興協会 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会 一般社団法人 日本コンベンション協会 一般社団法人 日本展示会協会 公益財団法人 大阪観光局 一般社団法人 日本ディスプレイ業団体連合会

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 86 再生板紙構法の拡散によって 新しいブースの視点が加わる

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 87 日本の「木工ブース」は 日本独自の「展示会文化」/「展示会ブランド」 展示会日本の展示会ブースにおける「経師」は日本独特の展示会仕様。この経師(壁紙)と木工の技術は、 世界の展示会業界に誇ってもよいのではないでしょうか。木材廃棄量をゼロにすることによって、 自信を持って「日本の展示会ブランド」として、謳えるようになるのでは、と考えています。 さいごに

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 88 世界に、日本の展示会ブランドを拡散する。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 89 そのためにも、この構法を是非体得し、 それぞれのブースに活かしてみてください。 展示会関係者の皆様へ

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 90 来年のエコプロでは、 この「再生板紙構法」のブースが、多くあることを期待しています。

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SUPER PENGUIN EXHIBITION BOOTH DESIGN 91 ご清聴ありがとうございました。

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