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2022/10/30 (Wed) オーテピア高知図書館 主催:総務省四国総合通信局、四国情報通信懇談会. ICT技術セミナー in 高知「自分ごとにするDX」 本当のDXはSF的で未来志向、 そしてサイバーパンク May. 15, 2021 ver 1.0 created.(YouTubeライブ配信「アキナと夜会」) Jun. 15, 2021 ver 1.1 updated(北九州工業高等専門学校 特別講義) Sep. 14, 2021 ver 1.2 updated(北九州市DX促進事業 特別講演) Oct. 02, 2022 ver 1.3 updated(北九州市立大学「プログラミング論」) Oct. 28, 2022 ver 1.4 updated(北九州市議会 特別講演) Nov. 23, 2022 ver 2.0 updated(総務省/四情懇「自分ごとにするDX」) 株式会社DigiDockConsulting 常務取締役CTO 国際カンファレンス「ElixirConf JP」ファウンダー Elixirコミュニティ「fukuoka.ex」「ElixirImp」「LiveView JP」オーガナイザ AIスクール「AIジョブカレ」福岡校開校 北九州市立大学 「プログラミング論」教授級非常勤講師 北九州高等専門学校 特命教授 / コンピュータ研究部 指導員 森 正和 / piacere

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目次 01 はじめに 03 04 現実世界にあるDXは既にSF的 05 DXは未来志向でサイバーパンク DXをなぜ上手く扱えないのか? 02 自己紹介 & 自社DX事例紹介 06 DXで未来を担う人材になるには

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3 はじめに 01 3

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はじめに ● 世界的に、ITが経営や事業の主流となった2014年付近から 「DX:デジタルトランスフォーメーション」という用語が 浸透し始め、2018年頃から国内でも意識され始めました ● ただ、その本質と可能性を正しく理解できておらず、 「IT化」「Web/スマホで便利にする」位に留まりがちです ● 本講義では、DXの可能性と本質に迫り、 VR/ARやメタバース、AI・ML、Web3 等の先端テクノロジーを良い企画で昇華 すれば、SFを超えるような仕事や生活が 現時点でも叶うということを共有します

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今回の私の推薦図書と、本講義の繋がりについて ■アフターデジタルセッションズ ● DXの具体的な事例が紹介されており、下記 「これからのDX」でも解説されるAPIエコノ ミーやMaaSの実践についても知れる良書です ● 本講義で言及しているVR/ARやメタバース、 Web3の事例についても紹介されています ■これからのDX ● DXをこれから学ぶ方向けの本としてオススメ ● DXの原典定義は本講義と同じ記述があります ● 一方で、本講義のメインテーマである、 「本当のDXはSF的で未来志向、そしてサイバ ーパンク」という観点は、この本で不足してお り、本講義にて補完されます

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6 自己紹介 & 自社DX事例紹介 02 6

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my favotite technologies & implements Twitter/NeosVR:@piacere_ex Github/Qiita:@piacerex 40年前からプログラマ (職業プログラマ歴は27年) 書けるプログラミング言語は158言語 小学4年生でゲームプログラミングを始め、現在も プロダクトとOSSを開発し、事業やコミュニティ 運営の優位性とする開発者/アーキテクトである 大手企業メインで、IT事業/UX・UI設計/D2Cマ ーケティングのコンサルティングと、VR・ARや メタバース、Web3の事業企画を多数手掛ける 複数の技術コミュニティも発足・主催し、毎月の イベント開催とLT/ライブコーディングをこなす 森 正和 / piacere “piacere” is an Italian word, means “Joy” 7 == == Real Online VR / AR

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活動 ≒ 事業+コミュニティ+育成 (エンジニア、学生) ● 北九州市立大学 教授級非常勤講師「プログラミング論」 ● 北九州高等専門学校 特命教授 コンピュータ研究部指導員 ● ラジオFM KITAQ「Technology Cruising Night」パーソナリティ ● 株式会社DigiDockConsulting 常務取締役CTO ● ほかIT企業2社経営、技術顧問3社担当 ● Elixirコミュニティ「fukuoka.ex」創始者 ● Elixir国際カンファレンス「ElixirConf JP」創始者 ● 「ElixirImp」「LiveView JP」ファウンダー ● AIスクール「AIジョブカレ」福岡校開校者 ● Elixirスクール「Elixir |> College」創始者 ● 高知県 工業技術センター AI・機械学習 研修講師 ● 上級AI開発コミュニティ「IAIFukuoka」発足人 ● 独立行政法人 中小企業基盤整備機構 コンサルタント

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100名以上が参加

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「ElixirConf Mori」で検索してください(YouTube検索でも) 先端言語「Elixir」で、会員制Webアプリを20分で作るライブ ElixirConf US 2021で海外スピーカーとしてもデビュー! https://www.youtube.com/watch?v=t5TT0-mI2O4

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Elixir DX / Digitalization D2C SaaS a Box / IoT Digital Marketing Low Latency Huge Connections Micro Service Distributed System Concurrent System VR / AR Data Science Machine Learning Edge Computing Insourcing IT Material Creation Business Optimize Data Analysis HRD Space Data Utilize DX Diagnostic Tool Elixir-Prod. Support Elixir HRD Support DigiDockConsulting: 先端技術で世界を改変する企業

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(エンジニア/PMの評価を負担無で)

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AR測量レス (同左) 起工測量 光波 GIS (RTK測位) 丁張設置 AR丁張レス ICT丁張レス 起工測量 光波 従来施行 中小企業 約1週間以上 (5~20倍) ※丁張運搬の負荷や 資材不足、天候 不良等で長引く ICT施行 大手企業 1日以内 (数時間) AR施行 企業規模 問わずに 利用可能 2cm精度のCADを現場で見ながら測量・丁張不要の即日施行で20倍速+費用10倍低下 丁張重機施行 ICT重機施行 図面検証 図面検証レス 図面検証レス GNSS搭載重機 月レンタル100万 GNSS搭載重機と 同等以上の快適な 体験を月数万円で AR重機施行 内業CAD帰社 帰社レスCAD A B C 内業CAD 内業CAD修正 内業CAD帰社 内業CAD修正 Nonfi①:測量レスAR…CADデータを現実上に合成

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VRに取り込んだ都市や山林の点群データ上に、VR内で 建物を建てて「VR建築」し、それをARで現実上に投影 する「AR建築」により、現実空間で歩き回りながら実在 の建物同様に見渡したり、建物内に入って内見できます AR建築により、建設業や土木業のプロトタイピングを VRとARで可能とし、まるでソフトウェア開発のように 建築や都市計画を気軽にシミュレーションできます 他にも、アバターやアーティストのフォトグラメトリを AR建築すれば、音楽アーティストやアニメ等の聖地巡礼 イベントや、地方創生などの領域にも応用が可能です NrealLightやApple Glass等のARグラスや、MojoVisionと Innovegaが開発しているARコンタクト、もしくはQuest ProのようなMRデバイスを使えば、現実と地続きでこの 世界に没入できます VR空間に建てた建物や都市、モニュメントを現実上に「AR建築」し、内見も可能 Nonfi②:現実改変…VR空間を現実空間に投影する

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DD.デジマパック:AI・MLがWeb最適化し、D2C実現 All in one デジタルマーケティングプラットフォーム DD.デジマパック Web/SNS行動解析 Web/SNS課題抽出 AIによる改善提案 改善施策実施 改善効果検証 ECサイト制作支援 掲載商品撮影支援 受注管理支援 商品保管、管理支援 商品配送支援 ①WebサイトとSNSのファン行動分析から改善施策をAIが自動で提案、効果検証も可 ②ファンとの交流起点となるEC構築と、受注/商品保管/配送の実業務まで全カバー 顧客データ分析・管理 営業活動支援 顧客アプローチ D2C/ファンコミュニティ ③D2Cを立上げ、ファンと共に成長していく世界標準の事業 DD.デジマパック D2Cアドバンストエディション

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Bright:エンジニア/PMの評価を人事や上司は負担無で

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18 現実世界にあるDXは既にSF的 03 18

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元々、DXとはSF的なエッセンス満載の考え方なのです DXはウメオ大学(スウェーデン)のエリック ストルターマン教授によって提唱されました 「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面で より良い方向に変形させる」 出展:INFORMATION TECHNOLOGY AND THE GOOD LIFE https://www8.informatik.umu.se/~acroon/Publikationer%20Anna/Stolterman.pdf ● これを経産省やガートナーグループは独自解釈をしたことで SF感が薄れていますが、下記の原典定義はかなりSF的です ①DXにより、「情報技術」と「現実」が徐々に融合し、 結びついていく変化が起こる ②「デジタルオブジェクト」が物理現実の基本的な素材 になる

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元々、DXとはSF的なエッセンス満載の考え方なのです DXはウメオ大学(スウェーデン)のエリック ストルターマン教授によって提唱されました 「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面で より良い方向に変形させる」 出展:INFORMATION TECHNOLOGY AND THE GOOD LIFE https://www8.informatik.umu.se/~acroon/Publikationer%20Anna/Stolterman.pdf ● これを経産省やガートナーグループは独自解釈をしたことで SF感が薄れていますが、下記の原典定義はかなりSF的です ①DXにより、「情報技術」と「現実」が徐々に融合し、 結びついていく変化が起こる ②「デジタルオブジェクト」が物理現実の基本的な素材 になる

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①デジタル空間が現実と融合し「1つの世界」となる ● これまでインターネットやクラウド、そしてそれらの中で 動くソフトウェアやWeb、AI・ML等は、私達の住む現実と は異なる世界のものでした ● そうした世界が現実と融合していくことで、現実の出来事 がデジタルで処理され、現実自体が変わっていきます ● たとえば、現実で自動車を 運転してる際、事故を起こ しそうな運転をしていたら、 AI・MLが車のスピードを下 げる操作をし、停車を運転手 に提案する等

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● Teslaの車は人を認識し、運転手の代わりにブレーキします 私達の現実の一部は、すでにデジタル空間と融合済み ● どこの駐車場に 停めたか忘れた としてもスマホ が車の場所まで 道案内 ● Teslaオーナー 同士の繋がりも 従来の親近感に 加え、SNS時代 の繋がりも加味 されている

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現実空間がデジタル空間で処理され、現実に反映される ● Teslaが現実の車をAIで処理する際、車の挙動という現実が 「データ化」され、デジタル空間内で再現され成立します ● このような、「現実」と「デジタル空間」で全く同じ情報を 持つことを「デジタルツイン」と呼びます

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デジタルツインの続き:データ化された現実で未来予測 ● デジタルツインでは、現実で起きることをカメラやマイク、 センサーで拾うことでデータ化し、今後、現実で起こり得る 現象をソフトウェアがデータ分析し、未来予測します ● 未来予測した結果に基づいて、現実の物質(下記)に対する 自動制御や表示、アクション等を行うことで、現実に影響を 及ぼします ○ スマホやタブレット、IoTのようなエッジデバイス ○ 車のようなモビリティ ○ サイネージやディスプレイデバイスのような表示機器 ○ スマートスピーカーや館内放送のような音声機器 ○ 高速道路や公園のような広域環境 ○ 人間:上記デバイスを通じて、提案や警告を受け取る

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● AdhereTechの薬瓶は、薬を飲んだり、補充を忘れてもOK より身近なDX例…ちょっとした工夫だけで現実は変わる ● 薬を飲む時間帯 になったら瓶が スマホに通知し てくれる ● 薬が切れたら、 瓶が薬局に補充 を連絡する ● 現実でモノ忘れ が激しい人でも ITがカバー

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現実だけでは不可能なSF的体験が現時点の技術でも叶う ● 測量レスARで測量が要らない土木を実現することも、Tesla で人が車や標識を意識しなくても運転できることも、 AdhereTechで薬の飲み忘れが無くなることも、従来の現実 や人の活動だけでは到底叶わないことが叶っています ● 測量レスARやTeslaに相当するDXを、自社で開発するのは 困難に感じたかも知れませんが、AdhereTechの例は薬ビン にセンサーを取り付けるだけなので、「これなら出来る」と 感じられたのでは無いでしょうか? ● 「①デジタル空間が現実と融合し『1つの世界』となる」と いう考え方は、人と現実の限界を超えるSF的な世界を現在 の技術レベルでも充分に実現できます

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なぜ、これらムーブメントを身近に感じられないのか? ● 一言で言ってしまえば、それは日本が「IT後進国」だから ○ デジタル競争力ランキングでは主要30カ国中27位と遅れ を取っている ○ 経済面でも米中のIT企業時価総額は小国家予算を上回る が日本はトップ企業でもその15%、2番手は7%しか無い 出展:IMD WORLD DIGITAL COMPETITIVENESS RANKING 2020 出展:讀賣新聞 2021年8月28日

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28 DXは未来志向でサイバーパンク 04 28

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本当のDXとは未来志向でサイバーパンクな考え方です DXはウメオ大学(スウェーデン)のエリック ストルターマン教授によって提唱されました 「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面で より良い方向に変形させる」 出展:INFORMATION TECHNOLOGY AND THE GOOD LIFE https://www8.informatik.umu.se/~acroon/Publikationer%20Anna/Stolterman.pdf ● これを経産省やガートナーグループは独自解釈をしたことで SF感が薄れていますが、下記の原典定義はかなりSF的です ①DXにより、「情報技術」と「現実」が徐々に融合し、 結びついていく変化が起こる ②「デジタルオブジェクト」が物理現実の基本的な素材 になる

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②世界は、現実世界の方が「オマケ」「サブ」になる ● 「デジタルオブジェクトが物理現実の基本的な素材になる」 とは? ○ デジタルツインで現実がデータ化されると、「データ」 がもはや「現実」と同じである…と扱われる ○ このとき現実とは「情報源」の1つでしか無い ○ 現実を表現するには、「データ」による「デジタルオブ ジェクト」で充分で、それは現実よりも扱いやすくなる ● ここから更に一歩先に進むと、 「デジタル側の変更により現実 が改変される」というデジタル がメインとなる世界が構築され ていく

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● Quest Proは現実とバーチャル(AR、VR)を地続きで融合 コロナ以降、現実は本格的に「オマケ」「サブ」に ● 現実の作業場所 とバーチャル上 の会議ルームを 切り替え可能 ● ZoomやTeams は実物の顔だが 距離感は縮まら ないのでコミュ ニケーションに 実物の顔は不要

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メタバースに没入するハードも手が出しやすい範囲に ・2年前にリリースされ、未だ 先端を走り続けるモデル ・軽量で、外利用も可能な造形 ・ARモードでも3Dモデル密閉 すればVR体験でき、Quest Proと同じ体験も可能 ・冒頭の測量レスARはこれを 使って実装しています NrealLight:69,799円 Nreal Air:46,980円 ・先月出たばかりの最新機 ・VRモードとARモードを 瞬時に切り替えれる ・先ほどのVRとARを切り 替えるデモはコレ ・2年前にリリースのHMD ・家電量販店でも販売され 最近はTV CMもされる 最も個人普及している VR入門者向けモデル Quest Pro:226,800円 Meta Quest 2:46,000円

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● VR/AR/メタバースでITのような情報主体の仕事は回せる メタバースの中にしか存在しない仕事や生活は既にある ● これまで対面か オフィスが仕事 の中心だったが、 今後はVRやAR、 メタバースにし か無い仕事も増 えていく ● ARは生活や現実 上の3次元情報の デジタル融合が やりやすいので 産業化しやすい

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● IoTやMIDI楽器、3Dプリンタなどをメタバースに接続し、 リアルタイムに操作/現実反映することは、ご家庭レベルで すでに可能で、現代の技術は、そのレベルまで来ている メタバースから現実世界の改変も可能…SFは現実に ● こうした技術に より、情報主体 の体験に限らず 現実の視覚体験 や接触体験も、 デジタル中心に 移行が可能 ● 仕事だけで無く 生活も現実から 引き剥がされる

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人の意思決定や組織もデータに過ぎない:DAO+AI・ML ● 経営者やリーダーといった人すらシステムで置き換えできる ○ DAO (自律分散組織) は投票での意思決定/資金調達/ 分配が、ネット上に配置されたルール (≒スマートコント ラクト) によって実現できる仕組み ○ AI・MLは、ルールを規定せずとも利用者の行動データ からの学習により意思決定を行えるので、DAOとの組み 合わせにより、資金調達/分配 (と業務) を自動化できる 経営者や リーダー が必要 株式会社 経営者や リーダー は不要 DAO システム/ロボット で運用される企業 AI・MLで意思決定 /運用される企業 働く人が必要 働く人は不要 ● 人類はすでに上記の テクノロジーを手に 入れており、企画と 技術、UXがあれば、 働く人が不要になる

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DD.デジマパック:AI・MLがWeb最適化し、D2C実現 All in one デジタルマーケティングプラットフォーム DD.デジマパック Web/SNS行動解析 Web/SNS課題抽出 AIによる改善提案 改善施策実施 改善効果検証 ECサイト制作支援 掲載商品撮影支援 受注管理支援 商品保管、管理支援 商品配送支援 ①WebサイトとSNSのファン行動分析から改善施策をAIが自動で提案、効果検証も可 ②ファンとの交流起点となるEC構築と、受注/商品保管/配送の実業務まで全カバー 顧客データ分析・管理 営業活動支援 顧客アプローチ D2C/ファンコミュニティ ③D2Cを立上げ、ファンと共に成長していく世界標準の事業 DD.デジマパック D2Cアドバンストエディション

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Bright:エンジニア/PMの評価を人事や上司は負担無で

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現代はとっくに未来でサイバーパンクな地点まで来てる ● これらの例は、現実が単なるデータでしか無い世界、つまり 「アフターデジタル」に移行したことを意味します ○ 「メタバース総生産」を導入検討中のドバイは移行済み ○ 全国民、デジタル生活が当たり前の中国も移行済み ○ 日本でも、Z世代 (25歳以下) やミレニアル世代 (26~ 41歳) は、現実とスマホ/SNSの世界の両方に同居する 住人と化しており、ドバイ/中国には劣るが移行済み ● 「②世界は、現実世界の方が『オマケ』『サブ』になる」と いうのはやや寂しい展開に聞こえるかも知れませんが、逆に 「自分がどこの世界で生きるかを選べる」こと自体は、より 平等な社会の到来とも言えます ○ 「メタバース」の本質は、生きる世界を選択できること

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39 DXをなぜ上手く扱えないのか? 05 39

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課題は「DX」を「デジタル化」と齟齬していること ● まず、「DX:デジタルトランスフォーメーション」という 用語が、正しく理解されていないケースが多いようです ● ニュースや紙面で見るこの「DX」、先頭が「デジタル」と 書かれているため、「IT導入」や「業務のIT化」、「生活 をデジタルで便利にするもの」と捉える方が多いと思います ● しかし、DXの主役は「デジタル」で無く、 「トランスフォーメーション」、 つまり「変形」の方がメインの用語という ことは、ご存知でしょうか?

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①DXで重要なのはTransformation、つまり「変形」 ● 「DX:デジタルトランスフォーメーション」とは、生活と 仕事が、これまでの現実のみの状態から前節までに紹介して きた、デジタル/バーチャルの融合を前提とした状態へと 「変形」することを指します ● これは、下記に縛られない着想をスタート地点とします ○ 現実の物理制約 (重力、電磁気力、強い核力、弱い核力) ○ 現実空間での体験 ○ 現実のルール/社会のルール ● つまり、「現実世界の延長上」にDXは存在せず、非連続な 進化を遂げることがDXの本懐です

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現実世界のみ(現実はデータ化されていない) 現実にデジタル/バーチャルが融合した世界(現実はデータ化されてる) ≒アフターデジタル DXは「現実世界の延長上」に無い、非連続な進化 現在 未来 デジタイゼーション ≒ タダのIT化 DX(デジタルトランスフォーメーション) デジタライゼーション 過去 スタート地点が 現在の延長上に無い (着想が異なる)

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②デジタル/バーチャルの融合には技術の熟知が必要 ● 下記の国々は、発展途上国の状態から他国の技術を取り入れ、 「リープフロッグ」したことで、日本や先進諸国に追従した ○ 中国:電子マネー普及98%(日本19%)、AI研究世界1位 ○ インド:農・食IT化、国が決済IT提供、都市OS交通管制 ○ アフリカ:輸血搬送ドローン、SMS送金、エアコンSaaS ● 「現実だけの不便さ」を乗り超えるデジタル/バーチャルの 力を引き出すには、技術の 熟知が必須です ● なお、上記した国々と地方は 条件が近く、地方発のDXこそ IT後進国たる日本の希望です

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③変形/技術を踏まえて企画を練れる人の存在が重要 1. イノベーター ・Web3は国内先行が可 ・健康な高齢者向け産業 ・ITが無いから試せる 2. リードメンター ・メタバース世界トップ ・高齢者介護世界トップ ・エンジニア数世界4位 3. サステイナー ・市民が市民を支える ・若者に教えられる年配 ・SDGs 高齢化の先行性 人口減少の先行性 他都市より先回り ◎高齢者特化の行動 センサ+ARグラス 観光 ◎徘徊高齢者向けの 屋内外GIS捕捉 ◎VR内業+AR現場 製造/土木/建設等 ◎屋内AR施設案内 ◎NFT特区の成立 (福岡市も制定中) ◎DAOの法人化 (ワイオミング州が先行) ◎遠隔VR移住体験 ◎居宅ケアワーカー のギグワーク化 ◎VR/ARによるケア ワーカー遠隔訓練 ◎IT企業とフリーラ ンスのためのVR オフィス誘致 ◎世界進出可能企業 のDX積極支援 ◎メタバース x アニメ ◎測量レスAR土木 ◎高齢有識者による 教育YouTuber輩出 ◎音声AI介護による 高齢者雇用に特化 した企業運営の確立 ◎市民向けサービス を市民自身が行う (イギリスgov.ukが先行) ◎ビル管理システム (BIM) のVR/AR化 (現在、国内大手と協業) ◎SDG9 = Socirty 5.0を都市で実証 (都市センサNW+API化) ◎市主催の年金破綻 世代向けESG投資 ワークショップ 北九州市魏会向け DX講義スライドより

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SF的で未来志向、そしてサイバーパンクなDXには3点 ①DXとは「変形」である ②デジタル/バーチャルの 融合には技術の熟知 ③変形/技術を踏まえた 企画を練れる人材

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46 DXで未来を担う人材になるには 06 46

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DXで未来を担う準備①:DXの良書を読むことで慣れる D2C/ファンコミュニティを学ぶ VR/メタバースを学ぶ Web3/DAOを学ぶ UX/プロダクト開発を学ぶ AR、その他の技術トレンドを学ぶ

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DXで未来を担う準備②:SF的でサイバーパンクに慣れる ● 「Elixir Chip」で検索してください & 他コラムにも飛んで

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DXで未来を担う準備③:高性能先端AI・ML開発に慣れる ● 2/17(金)、高知県工業技術センター主催のAIセミナーで 入門者向けのAI・ML講義を開催します ● 今年から、高性能かつ 耐障害性に強いEixirで 先端AI・MLモデルを 活用する講義をします https://qiita.com/piacerex/items/09876caa1e17169ec5e1

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DXで未来を担う準備④:DXで課題解決にトライしてみる! ● Web3文化の「アイデアもソースコードもオープン」を踏襲 ● 「polipoli 北九州」で検索してください

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DXで未来を担う準備⑤:弊社の活動に参画してみる

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DXで未来を担う準備⑥:DX実装例を明日から9本ずつ ぜひ「購読する」を クリックしてください ● 「Elixir Calendar 2022」で検索してください

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That’s all for my talk Thank you very much