ⓒ atama plus Inc.
メインストーリー
10
今⽇お話ししたいこと
アーキテクチャ価値の発⾒
プロダクト多⾓化
2021年
継続改善
2022年
事業多⾓化
2023年
アーキテクチャに向き合う
⼈‧チームに向き合う
組織構造に向き合う
コロナ
2020年
Slide 11
Slide 11 text
ⓒ atama plus Inc.
2020年、コロナ
11
Slide 12
Slide 12 text
ⓒ atama plus Inc.
ロックダウン
当時のa+は、塾に⾏って、塾のタブレットで学習するサービス
12
2. コロナ
iPad / Android アプリ
Slide 13
Slide 13 text
ⓒ atama plus Inc.
ロックダウン
当時のa+は、塾に⾏って、塾のタブレットで学習するサービス
→ロックダウンになったら⽣徒が塾に来れない
13
2. コロナ
iPad / Android アプリ
Slide 14
Slide 14 text
ⓒ atama plus Inc.
ロックダウン
⽣徒が困る
塾もつらい
atama plusもつらい
14
2. コロナ
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ⓒ atama plus Inc.
全社を挙げて⾃宅学習に対応
• 社内で発案があったのが2020年2⽉中旬
• 1週間後に「Web版」臨時提供開始のプレスリリース
• スマホや⾃宅のPCで学習し、塾の先⽣は電話やZoomでフォロー
• 3⽉2⽇の全国⼀⻫休校に間に合った
15
2. コロナ
Slide 16
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ⓒ atama plus Inc. 16
創業時の技術選定(2017年)
2. コロナ
タブレットアプリ
REST API
サーバー
塾のタブレットで使うアプリ
スタートアップでネイティブアプリの開発は
⼤変そう!
Slide 17
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ⓒ atama plus Inc. 17
創業時の技術選定(2017年)
2. コロナ
タブレットアプリ
REST API
サーバー
Cordova
● Webの技術でモバイルアプリが作れる
○ ネイティブアプリとして配信
○ WebView内でSPAが動く
Ionic
● ネイティブアプリのUIを再現して
くれる
● Angular 2 + TypeScript
(ちょうどIonic 2が出たタイミング)
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ⓒ atama plus Inc.
Web版
• もともとa+アプリの中⾝はSPA
• S3に上げて、CloudFront⽴てて、ドメイン割り当てれば動く
• ⼤変だったのは、スマホサイズの対応くらい
(どちらかというと塾の皆様や弊社のビジネスサイドの対応⼒がすごかった)
18
2. コロナ
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ⓒ atama plus Inc.
Web版
• 緊急事態 ⾔(2020年4⽉7⽇)
までに500教 以上で導⼊
• 社会の変化に対応できたことが
会社が⼤きく成⻑する1つの
きっかけに
19
2. コロナ
Slide 20
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
2. コロナ
20
アーキテクチャはいつも、
あとから答え合わせが来る
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ⓒ atama plus Inc.
どうしたら
塾で使うタブレットアプリを
明⽇から⽣徒が⾃宅のPCで使えるようにできるのか?
問い
21
2. コロナ
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ⓒ atama plus Inc.
答え合わせ
22
2. コロナ
変化に適応するには
まだ⾒ぬ将来の問いに答えておく必要がある
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ⓒ atama plus Inc.
学び
23
2. コロナ
アーキテクチャは未知の問いに答えておける!
3年⽬のスタートアップが突然の変化に対応できた!
アーキテクチャってめっちゃ価値がある!
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ⓒ atama plus Inc.
メインストーリー
24
今⽇お話ししたいこと
アーキテクチャ価値の発⾒
プロダクト多⾓化
2021年
継続改善
2022年
事業多⾓化
2023年
アーキテクチャに向き合う
⼈‧チームに向き合う
組織構造に向き合う
コロナ
2020年
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ⓒ atama plus Inc.
別のプロダクトをつくる
25
3. プロダクトの多⾓化
別プロダクト
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ⓒ atama plus Inc.
別のプロダクトをつくる
26
3. プロダクトの多⾓化
別プロダクト
学習体験
atama+の学習体験を
別のプロダクトでも使いたい
学習体験
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ⓒ atama plus Inc.
学習体験を共通で使いたい
プロダクトが違えば仕様は異なる
27
3. プロダクトの多⾓化
同じコンテンツ 同じアルゴリズム
同じ学習画⾯ 同じ学習データ
異なるユーザーモデル 異なるカリキュラム
でも「学習」の技術資産はコアな価値、共通で使いたい
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ⓒ atama plus Inc.
a+の学習体験を切り出す
サーバー側はマシだった
● レイヤー状のモジュール管理
● 学習コアを再利⽤できた
28
3. プロダクトの多⾓化
プレゼンテーション層
のモジュール群
アプリケーション層
の機能モジュール群
学習コア層
のモジュール
依存の⽅向、⼤事!
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ⓒ atama plus Inc.
a+の学習体験を切り出す
⼤変だったのはフロントエンド
● アプリはまるっと
プレゼンテーション層の扱い
● 学習体験部分だけを切り出せない
(ユーザーモデルや認証に直依存)
29
3. プロダクトの多⾓化
アプリ
(プレゼンテーション層)
ユーザーモデル
学習画⾯
認証機能
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Slide 30 text
ⓒ atama plus Inc.
a+の学習体験を別プロダクトで使う
● とりあえずフォークして作った
● 完全な泥団⼦ではないけど、練り直しやすい団⼦
あんこを剥がしてタレを掛けて焼いたような…
30
3. プロダクトの多⾓化
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Slide 31 text
ⓒ 2022 atama plus Inc. 31
別プロダクトに共通で使えない
= 変化に適応できない
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ⓒ 2022 atama plus Inc. 32
何とかしたい!
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
3. プロダクトの多⾓化
33
社⻑に直談判
(= 雑談ベースで「何とかしたいっす」)
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
3. プロダクトの多⾓化
34
社⻑に直談判
(= 雑談ベースで「何とかしたいっす」)
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ⓒ atama plus Inc.
学習基盤構築タスクフォース
35
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ⓒ atama plus Inc.
学習基盤構築T/Fのゴール
会社のコア資産である学習機能を
⾊々なプロダクトから使えるようにする
36
3. プロダクトの多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
「学習基盤」を括りだす
学習機能を分離分割、ライブラリとしてパッケージ化
• モジュラーモノリスのモジュールに
フォークして作った新プロダクトの⼀部を「サンプル」として取り込み
• 学習基盤だけを利⽤して別プロダクトを作れる状態を担保
37
3. プロダクトの多⾓化
別プロダクト
学習体験 学習体験
学習基盤
モジュール
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ⓒ atama plus Inc.
「学習基盤」を括りだす
⼤規模なリファクタやリアーキテクティングを⾏い、
保守性が上がるなど、⾊々な副次効果も
ソフトウェア‧アーキテクチャと本気で向き合えた
38
3. プロダクトの多⾓化
詳細 言えないですが、最近になって
予想もしなかった別プロダクトで
学習基盤が活躍しそうです
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
3. プロダクトの多⾓化
39
アーキテクチャはいつも、
あとから答え合わせが来る
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ⓒ atama plus Inc.
既存の技術資産を⽣かして
別の学習プロダクトを作れるか?
→ うまく共通で使えない状態だった(30点くらい!)
→ 1年がかりで「学習基盤」として使えるようにした
問い
40
3. プロダクトの多⾓化
Slide 41
Slide 41 text
ⓒ atama plus Inc.
答え合わせ
41
3. プロダクトの多⾓化
選択肢を残すことが、将来の可能性を拡げる
会社の⼤事な選択肢がなくなりそうになっていた
ソフトウェアの構造を整えないと、
技術資産の価値が⽬減りする
Slide 42
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ⓒ atama plus Inc.
学び
42
3. プロダクトの多⾓化
アーキテクチャの価値を知っていたから、
リスクに気付けた
ソフトウェアの構造と向き合って、
多くの知識と経験を得られた
アーキテクチャは⼤事
でも、答え合わせから学ぶことがいちばん⼤事!
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ⓒ atama plus Inc.
メインストーリー
43
今⽇お話ししたいこと
アーキテクチャ価値の発⾒
プロダクト多⾓化
2021年
継続改善
2022年
事業多⾓化
2023年
アーキテクチャに向き合う
⼈‧チームに向き合う
組織構造に向き合う
コロナ
2020年
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ⓒ atama plus Inc.
アーキテクチャを継続的に改善する
44
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ⓒ atama plus Inc.
タスクフォースをチーム化
45
4. 継続的な改善
学習基盤構築
タスクフォース
Kibanチーム
技術資産である
学習基盤を再利⽤可能にする
ソフトウェア構造を⾒直し
多様な技術資産を構築する
アーキテクチャを
継続的に改善
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ⓒ atama plus Inc.
他チームとの関係性が課題に
46
4. 継続的な改善
Kibanチーム 開発チーム
どんどん新しい機能が増える
ソフトウェアの構造も⼀緒に考えら
れるよう巻き込んで欲しい‧‧‧
新しい機能は作らず、広い範囲に
⼤きな変更を⼊れていく
あのチーム、なにやってるんだろ?
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ⓒ atama plus Inc.
チームの存在意義
他チームとの関係性が課題
Kibanチームの存在意義を理解してもらいたい
Kibanチームの存在意義を明⽂化して、広く理解してもらう
47
4. 継続的な改善
チームミッションを考える
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ⓒ atama plus Inc.
チームミッションを考える
48
4. 継続的な改善
元々のゴール
ソフトウェア構造を⾒直す
技術資産を構築する
エンジニアリング
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ⓒ atama plus Inc.
チームミッションを考える
49
4. 継続的な改善
元々のゴール
ソフトウェア構造を⾒直す
技術資産を構築する
チームで出たワード
設計のスペシャリスト集団
ソフトウェア構造の進化をリード
各開発チームの活動をサポート
エンジニアリング アーキテクト?
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ⓒ atama plus Inc.
意識の変化
50
4. 継続的な改善
チームで出たワード
設計のスペシャリスト集団
ソフトウェア構造の進化をリード
各開発チームの活動をサポート
ソフトウェアだけではなく、
ソフトウェアを作る「⼈」とも向き合う
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ⓒ atama plus Inc.
⼈へのアプローチ①:気軽にコード相談タイム
● チームを跨いで相談しやすいよう、週次で決まった時間を確保
● 設計相談、⽅針相談、セカンドオピニオン的なコードレビュー
● 社歴が⻑い⼈にしか歴史的経緯が分からない、とかも
51
4. 継続的な改善
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ⓒ atama plus Inc.
⼈へのアプローチ②:Clean Architectureワークショップ
52
4. 継続的な改善
⽬的
● 迷った時に⽴ち返れるような共通の価値観の醸成
● 「ソフトウェア設計」の意味を、各⾃が理解し考えられる
内容
● エンジニア全員参加、グループワーク×3時間
● 「Clean Architecture」を肴に、対話を通じて、
atama plusのプロダクト開発における「ソフトウェア設
計」を⼀緒に考える
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ⓒ atama plus Inc.
⼈へのアプローチ②:Clean Architectureワークショップ
53
4. 継続的な改善
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ⓒ atama plus Inc.
⼈へのアプローチの結果
「設計のスペシャリスト」として認識され、
他チームのメンバーから相談を受けたり
設計を⼀緒に考えられるようになった
54
4. 継続的な改善
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
4. 継続的な改善
55
アーキテクチャはいつも、
あとから答え合わせが来る
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ⓒ atama plus Inc.
アーキテクチャと向き合うチームの
存在意義は何ですか?
問い
56
4. 継続的な改善
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ⓒ atama plus Inc.
答え合わせ
57
4. 継続的な改善
ソフトウェアの構造と向き合った
エンジニアリングのチームが
「ソフトウェア設計のスペシャリスト集団」を
⾃負するチームになった
⼈と向き合って、
「アーキテクト」の前⾝となる組織が出来た
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ⓒ atama plus Inc.
学び
58
4. 継続的な改善
他のエンジニアを巻き込んで、
みんなでアーキテクチャを作る
その中⼼になるのがアーキテクトだ!
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ⓒ atama plus Inc.
メインストーリー
59
今⽇お話ししたいこと
アーキテクチャ価値の発⾒
プロダクト多⾓化
2021年
継続改善
2022年
事業多⾓化
2023年
アーキテクチャに向き合う
⼈‧チームに向き合う
組織構造に向き合う
コロナ
2020年
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ⓒ atama plus Inc.
もう1つの事業の柱:オンライン塾
60
5. 事業の多⾓化
塾向け既存事業 オンライン塾事業
既存の塾‧予備校を経由して
⽣徒に利⽤してもらう
直営のオンライン塾から
⽣徒にプロダクトを届ける
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ⓒ atama plus Inc.
複数事業、どうやるの?
61
5. 事業の多⾓化
塾向け既存事業 オンライン塾事業
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ⓒ atama plus Inc.
事業部別の組織分割
組織上のメリット
● 事業ごとの迅速な意思決定
経営上のメリット
● 事業責任の明確化
● 事業ごとの予算管理
プロダクトは??
● 検証段階で限界が‧‧
62
5. 事業の多⾓化
塾向け
既存事業
オンライン塾
事業
塾向け
事業部
オンライン塾
事業部
プロダクト
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ⓒ atama plus Inc.
同⼀プロダクトで複数事業展開する難しさ
● 新事業と既存事業のニーズがコンフリクト
○ 新事業:いかに新しい価値を探して育てるか
○ 既存事業:いかに顧 に届く価値を最⼤化するか
● 調整が⼤変
○ 新事業で⼊れたい変更が既存事業では不要
○ どんなに欲しい変更でも、B2Bでは導⼊に時間がかかる
■ 顧 にオペレーションの変更をお願いする
● どの職種も認知負荷が⾮常に⾼い
○ 多様な顧 や事業形態、全部を全員で⾒る
63
5. 事業の多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
でも新事業を早く進めたい
64
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ⓒ atama plus Inc.
複数事業のプロダクトをどう作るか
「ソフトウェア設計のスペシャリスト」に相談が来た
65
5. 事業の多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
複数事業のプロダクトをどう作るか
「ソフトウェア設計のスペシャリスト」に相談が来た
● 複数事業のプロダクトを複数の組織で作りたい
○ プロダクトをどんな設計‧構造にすればよいか?
○ どうしたら複数の開発チームでうまく分担できるか?
66
5. 事業の多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
複数事業のプロダクトをどう作るか
「ソフトウェア設計のスペシャリスト」に相談が来た
● 複数事業のプロダクトを複数の組織で作りたい
○ プロダクトをどんな設計‧構造にすればよいか?
○ どうしたら複数の開発チームでうまく分担できるか?
ソフトウェアの構造だけ考えても解が無い
= ソフトウェアと開発組織の構造を⼀緒に設計する
67
5. 事業の多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
世の中のプラクティスを探す
『チームトポロジー』
よし、『ちいとぽ』で⾏こう!
68
5. 事業の多⾓化
価値あるソフトウェアを
すばやく届ける適応型組織設計
チームとアーキテクチャーが
同時に進化する実践的モデル
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ⓒ atama plus Inc.
チームトポロジーに沿った4つの作戦
69
5. 事業の多⾓化
作戦①
バリューストリームに沿った組織
作戦②
所有をベースにしたプロセス運⽤
作戦③
プロダクトを分離
作戦④
依存の⽅向をルール化
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Slide 70 text
ⓒ atama plus Inc.
チームトポロジーに沿った4つの作戦
70
5. 事業の多⾓化
作戦①
バリューストリームに沿った組織
作戦②
所有をベースにしたプロセス運⽤
作戦③
プロダクトを分離
作戦④
依存の⽅向をルール化
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ⓒ atama plus Inc.
作戦①:バリューストリームに沿った組織
価値の流れ(バリューストリーム)に沿って
組織分けする
71
5. 事業の多⾓化
「ストリームアラインドチーム」
価値を届ける仕事の流れに沿って働くチーム
流れの中で他のチームに仕事を引き継がない
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ⓒ atama plus Inc.
作戦①:バリューストリームに沿った組織
2つの事業は、
それぞれのバリューストリーム
● それぞれの価値を
● それぞれの顧 に
● それぞれのフローで届ける
72
5. 事業の多⾓化
塾向け
既存事業
オンライン塾
事業
塾向け
ストリーム
オンライン塾
ストリーム
プロダクト
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Slide 73 text
ⓒ atama plus Inc.
作戦①:バリューストリームに沿った組織
2つの事業は、
それぞれのバリューストリーム
● それぞれの価値を
● それぞれの顧 に
● それぞれのフローで届ける
でも「学習」は
共通のコアバリューでは?
73
5. 事業の多⾓化
塾向け
既存事業
オンライン塾
事業
塾向け
ストリーム
オンライン塾
ストリーム
プロダクト 学習基盤
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ⓒ atama plus Inc.
作戦①:バリューストリームに沿った組織
「学習体験」もユーザーに価値を届ける 1つのバリューストリーム
74
5. 事業の多⾓化
塾向け既存事業 オンライン塾事業
塾向け
ストリーム
オンライン塾
ストリーム
学習体験
ストリーム
学習基盤
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Slide 75 text
ⓒ atama plus Inc.
チームトポロジーに沿った4つの作戦
75
5. 事業の多⾓化
作戦①
バリューストリームに沿った組織
作戦②
所有をベースにしたプロセス運⽤
作戦③
プロダクトを分離
作戦④
依存の⽅向をルール化
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ⓒ atama plus Inc.
作戦②:所有をベースにしたプロセス運⽤
オーナーシップ = 各チームの認知負荷を下げる
● ドメインや実装の知⾒が貯まる
● コミュニケーションが明確になる
所有の原則
● 所有していないコードは実装を勝⼿に変更しない
● 他から利⽤されているコードは、仕様を勝⼿に変
更しない
76
5. 事業の多⾓化
「ソフトウェアシステムのすべてのパーツの
オーナーは単⼀のチームである必要がある。」
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ⓒ atama plus Inc.
作戦②:所有をベースにしたプロセス運⽤
コードを各組織に振り分けて所有
● バリューストリームに沿った組織 × 3
● プラットフォームを⾒る組織 × 1
全部を全員で⾒るのをやめる
● ⼀⾒、煩雑で⼿間が増えそうだが
● 認知負荷を下げつつ、本来必要なインタラクションを促す
77
5. 事業の多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
チームトポロジーに沿った4つの作戦
78
5. 事業の多⾓化
作戦①
バリューストリームに沿った組織
作戦②
所有をベースにしたプロセス運⽤
作戦③
プロダクトを分離
作戦④
依存の⽅向をルール化
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ⓒ atama plus Inc.
作戦③:プロダクトを分離
事業それぞれのアプリを作る
最初は枠だけを複製
● 同じ仕様から始めて、
だんだん分岐
● それぞれが作った機能は
それぞれで所有
79
5. 事業の多⾓化
塾向けApp オンライン塾
App
枠だけ複製
機能A
機能B
利⽤
カスタマイズ
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ⓒ atama plus Inc.
作戦③:プロダクトを分離
既存の機能群は、既存事業のチームで所有
● 新事業は、そのまま利⽤するか、コピーして所有するか
● もしくは外からカスタマイズ可能なように変更させてもらう
80
5. 事業の多⾓化
既存機能 オンライン塾の機能
機能A
機能A’
新機能
機能B
コピー
変更依頼
機能A
利⽤
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Slide 81 text
ⓒ atama plus Inc.
チームトポロジーに沿った4つの作戦
81
5. 事業の多⾓化
作戦①
バリューストリームに沿った組織
作戦②
所有をベースにしたプロセス運⽤
作戦③
プロダクトを分離
作戦④
依存の⽅向をルール化
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ⓒ atama plus Inc.
作戦④:依存⽅向のルール
コードも、組織も、依存を⼀⽅向に
● 循環依存を作らない
● より「表層」→より「深層」
○ 変化しやすいものから、変化しにくいものに依存
82
5. 事業の多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
作戦④:依存⽅向のルール
83
5. 事業の多⾓化
新規事業
既存事業
学習体験
表層
深層
依存
依存
変化 激しい表層
依存されずに一番身軽に
新事業 変化に振り回されない
コアな学習がいち ん深層
会社 一番重要な価値を支える
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ⓒ atama plus Inc.
コンウェイの法則
と作戦
84
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ⓒ atama plus Inc.
アーキテクチャを取り巻く⾊々な構造
85
5. 事業の多⾓化
事業の構造
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
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ⓒ atama plus Inc.
事業の構造
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
コンウェイの法則
86
5. 事業の多⾓化
開発組織の
コミュニケーション
構造に
ソフトウェアの構造
が⼀致する
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
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ⓒ atama plus Inc.
事業の構造
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
逆コンウェイ作戦
87
5. 事業の多⾓化
望む
ソフトウェア構造に
組織構造を
合わせる
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
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Slide 88 text
ⓒ atama plus Inc.
BAPOモデル (Jan Bosch) Business, Architecture, Process, and Organization
88
5. 事業の多⾓化
逆コンウェイ
の延⻑
開発組織の構造
コミュニケーション構造
(プロセス)
P
O
[B] 事業
[A] アーキテクチャ
[P] プロセス
[O] 組織
の順に推進
事業の構造
B
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
A
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ⓒ atama plus Inc.
事業∕組織∕プロセス∕ソフトウェアの構造をなるべく⼀致させる
atama plusが認知負荷を減らすために取った作戦
89
5. 事業の多⾓化
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
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ⓒ atama plus Inc.
atama plusが認知負荷を減らすために取った作戦
90
5. 事業の多⾓化
作戦①
バリューストリームに沿った組織
作戦②
所有をベースにしたプロセス運⽤
作戦③
プロダクトを分離
作戦④
依存の⽅向をルール化
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ⓒ atama plus Inc.
作戦①:バリューストリームに沿った組織分け
91
5. 事業の多⾓化
事業構造に
組織構造を合わせる
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
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ⓒ atama plus Inc.
作戦①:バリューストリームに沿った組織分け
92
5. 事業の多⾓化
事業構造に
組織構造を合わせる
ただし
「学習体験」は1つの
バリューストリーム
(逆コンウェイ)
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
Slide 93
Slide 93 text
ⓒ atama plus Inc.
作戦②:所有をベースにしたプロセス運⽤
93
5. 事業の多⾓化
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
回るような
プロセスの設計
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ⓒ atama plus Inc.
作戦③:プロダクトを分離
94
5. 事業の多⾓化
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
プロダクトの構造も
変更
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ⓒ atama plus Inc.
作戦④:依存⽅向のルール
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5. 事業の多⾓化
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
構造を維持するためのルール
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ⓒ atama plus Inc.
事業/組織/プロセス/ソフトウェアの構造の⼀致
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5. 事業の多⾓化
コンウェイの法則
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
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ⓒ atama plus Inc.
事業/組織/プロセス/ソフトウェアの構造の⼀致
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5. 事業の多⾓化
②所有をベースに
したプロセス
「学習体験」は1つの
バリューストリーム
①バリューストリーム
に沿った組織分け
④依存の⽅向をルール化
③プロダクトを分離
事業の構造
ソフトウェアの構造
(アーキテクチャ)
コミュニケーション構造
(プロセス)
開発組織の構造
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ⓒ atama plus Inc.
2プロダクト、3ストリーム
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5. 事業の多⾓化
塾向け
ストリーム
オンライン塾
ストリーム
学習体験
ストリーム
塾向け既存事業 オンライン塾事業
塾向けApp
依存
依存
学習基盤
オンライン塾App
依存
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ⓒ atama plus Inc.
2プロダクト、3ストリーム
オンライン塾事業:
⼤胆に新しい機能を追加できる
塾向け既存事業:
新事業からの影響を最⼩限に、顧 価値の最⼤化を図れる
学習体験:
⼀体感を持った組織でコアバリューを育てられる
事業構造の⼤きな変化に対応できた
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5. 事業の多⾓化
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
5. 事業の多⾓化
100
アーキテクチャはいつも、
あとから答え合わせが来る
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ⓒ atama plus Inc.
事業構造の変化に
どうやってソフトウェア構造を適応しますか?
問い
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5. 事業の多⾓化
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ⓒ atama plus Inc.
答え合わせ
102
5. 事業の多⾓化
事業/組織/プロダクト/ソフトウェアの構造は連動する
ソフトウェア構造と向き合っても、
ソフトウェアを開発するチームと向き合っても、
それだけでは⼤きな変化に適応できない
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ⓒ atama plus Inc.
学び
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5. 事業の多⾓化
ソフトウェアの構造は組織全体の構造の1要素
エンジニアリングの枠を超えて
組織全体と⼀緒に考えていかなければならない
これこそ、アーキテクトにしかできない仕事!
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まとめ
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ⓒ atama plus Inc.
メインストーリー
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今⽇お話ししたいこと
アーキテクチャ価値の発⾒
プロダクト多⾓化
2021年
継続改善
2022年
事業多⾓化
2023年
アーキテクチャに向き合う
⼈‧チームに向き合う
組織構造に向き合う
コロナ
2020年
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ⓒ atama plus Inc.
メインストーリー
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今⽇お話ししたいこと
アーキテクチャが
突然の変化に対応できた
プロダクト多⾓化
2021年
継続改善
2022年
事業多⾓化
2023年
ソフトウェア構造を必死で改善し
知識と経験を得た
設計のスペシャリストを⾃負して
皆でアーキテクチャを作るように
事業の変化と向き合って
アーキテクトの責任を実感した
コロナ
2020年
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ⓒ atama plus Inc.
答え合わせ
「エンジニア」として16年
10⽉から遂に「アーキテクト」が主務に
(ジョブチェンジ!)
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まとめ
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
まとめ
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アーキテクチャはいつも、
あとから答え合わせが来る
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ⓒ atama plus Inc.
答え合わせ
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まとめ
(どんな問いが待ってる???)
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
まとめ
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答え合わせは、あとから来る
だから、「今」と「未来」に向き合って
来るべく問いに答え続ける
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
まとめ
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アーキテクトも、アーキテクチャも、
スタートアップも、
その時のベストな解を出しつづけて
答え合わせから学んでいく
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ⓒ 2022 atama plus Inc.
答え合わせ
まとめ
112
アーキテクトも、アーキテクチャも、
スタートアップも、
学び、成⻑し続ける