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AIからはじめるロボット勉強 会 AIの「頭脳」だけでなく、ヒューマノイド系ロボットなど「身体」側の最新 動向を一緒に追うコミュニティです。毎月第1土曜10:00-11:00に開催してい ます。 ノメ 作成者:doradora09

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勉強会の概要 開催日時 毎月第1土曜日 10:00-11:00 対象者 AIやロボットに興味のある方ならどなたでも コミュニケーション Slack(nobdata_user_communities)内の #勉強会_aiから始めるロボ ット勉強会 チャンネル

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ラジオ版:Notebook LMでお試し作成 https://notebooklm.google.com/notebook/997489c1-7674-4748-92a0-784a9c48ffaa

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Amazonのロボット戦略 倉庫内「ハコの中」 Proteus(AMR)・Sequoia(多層ラッ ク+AMR)・Sparrow(商品ピッキ ングアーム) 倉庫内「人型アシスト」 Digit(Agility Robotics)が棚からトートを 持ち上げて移送 "ラスト50m"領域 未公表の宅配ヒューマノイドがRivian製 EVに同乗し、玄関先まで配送 動画:https://www.aboutamazon.com/news/operations/amazon-introduces-new-robotics-solutions

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NVIDIAのロボットプラットフォーム Isaac GR00T N1 世界初のオープン人型ロボット基盤モデル。視覚・言語・運動を統 合 Jetson AGX Thor Blackwell GPU派生、推論800 TOPSクラスの計算基盤 Cloud–to–Robot Platform クラウド(DGX)で学習したモデルをJetson Thorへワンクリック展開 Humanoid League Agility、Figure、Apptronikなど10社超と共同開発 動画:https://www.nvidia.com/en-us/use-cases/humanoid-robots/

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Hugging Faceのロボット製品ライン SO-101 ロボットアーム 100ドルから作れる3Dプリント製6軸アーム。模倣学習や強化学習の実験に最適です。 Reachy Mini 250〜300ドルの卓上ヒューマノイド。音声対話や視覚認識の実験プラットフォームです。 HopeJR 3000ドルのフルサイズヒューマノイド。66自由度で二足歩行や物体操作が可能です。 動画:https://gigazine.net/news/20250501-hugging-face-robotic-arm/

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Hugging Faceについて深掘り

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我々がよく見るHugging Faceはおそらくこちら(AIモデル比較) https://huggingface.co/

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Hugging Faceとは? 2016年創業 ニューヨークでチャットボットサービスとして誕生しました。社名は🤗 絵文字が由来です。 2018-19年 チャットボット用モデルをオープンソース化。代表ライブラリ「 Transformers」を公開し、「みんなで作るNLP」へピボットしました。 2023年 Series D $235Mで評価額45億ドルに。オープンソースAI界を代表するユ ニコーンへ成長しました。 2025年 ロボティクス分野へ本格参入。SO-101ロボットアームやヒューマノイド を発表しました。

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Transformersの誕生 Googleが概念提案 2017年、Google Brainが論文「Attention Is All You Need」 で自己注意機構ベースの新アーキテクチャを発表 OpenAIがGPTを開発 Transformer技術を応用した「Generative Pre-trained Transformer」モデルを開発 Hugging Faceがライブラリ化 2018年、「pytorch-pretrained-BERT」を公開、後に「 Transformers」と改名し標準ライブラリに

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Hugging Faceの主要プロダクト Transformers 機械学習モデル共有のためのオープンソースライブラリ。事実上の標準NLPライブラ リとなっています。 Hugging Face Hub モデルのGitHub的プラットフォーム。誰でもアップ/ダウンロード可能で、100万超の リポジトリがあります。 クラウド推論 Inference API、Endpoints、NIMなどのサービスを提供。OSSモデルを数行でデプロ イできます。 ロボティクス SO-101、HopeJR、Reachy Miniなどのハードウェアと、SmolVLA、LeRobotなどの ソフトウェア基盤を提供。

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ロボティクス参入の狙い オープンソース文化の拡張 AIモデルと同様にロボットも民主化 実機データの収集・共有 コミュニティからのデータでAIモデルを改良 低価格ハードウェアの普及 誰でも入手可能な価格設定で裾野を広げる 「高価でブラックボックスなロボットが独占する未来を避ける」というビジョンのもと、ハード設計図・ソフト・学習ログまです べて公開し、誰でも組み立て・改造・研究できるエコシステムを目指しています。

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SO-101ロボットアームの特徴 リーダー・フォロワー方式 2本のアームを使い、人間の操作を記録して模倣学習に活用できます。 カメラ搭載 物体認識や環境把握に使用。レゴブロックの仕分けなどのタスクを学習で きます。 オープンソース設計 3Dデータから制御ソフト、学習データまですべてApache 2.0ライセンス で公開されています。 AI学習対応 模倣学習と強化学習に対応。LeRobotライブラリで簡単に制御・学習が可 能です。

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SmolVLA - 軽量ロボットAIモデル 視覚理解 カメラ映像から環境と物体を認識 言語処理 指示を理解し計画を立案 動作生成 適切な動きを計算して実行 軽量処理 MacBookでも動作する効率設計 SmolVLAは約4.5億パラメータと比較的軽量でありながら、大規模モデルに匹敵する性能を示します。コミュニティ共有データで 訓練され、低スペック環境でも動作可能です。

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競合との違い 企業 特徴 Hugging Faceとの違い Tesla 高性能だが閉鎖的で高価 完全オープン、安価 Unitree 比較的安価だが非公開システム オープンソースで透明性・安全性重視 Agility Robotics 企業向けの商用ロボット、高価格 一般開発者向け、コミュニティ主導で 開発

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今後の展望 量産フェーズへの移行 HopeJRを数千台規模で量産できるか、部品調達とQC体制が課題です 。 コミュニティの拡大 教育機関や中小製造業向けのコントリビューションが鍵となります 。 収益モデルの確立 OSSハードウェアでの収益化を、サポート契約やクラウドサー ビスで模索中です。 Hugging Faceは「オープンソース×超低価格ハード」で開発者データとク ラウド需要を同時に呼び込み、ロボット業界でも「GitHub的プラットフォ ーム」の地位を目指しています。

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$100から買えるのはSO-101だけ・・!! ( 誰かゲットしましたらぜひLTを・・! ) まとめ