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フルリモート時代の カンバン運⽤ 2020.06.04 コネヒトマルシェオンライン コネヒト株式会社 @fortkle

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今⽇のテーマ

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「カンバン運⽤」

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最初に⼤事なこと • カンバン運⽤に正解なし • 他チームを真似しただけでは意味がない • チームが継続的に改善できていれば何でも良い • なのでコネヒトにおける「具体的な運⽤」の紹介は
 ほどほどに • フルリモート時代にあったカンバンを適応するために
 ⼤切にしたことをおすそわけ

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コネヒトとカンバン(昔) • プロダクト開発をするチームはカンバンを使⽤ • カンバンの運⽤はそれぞれのチームで改善 • デジタルなところもあればアナログなところもある

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そして⽉⽇は経ち・・・

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突然の with コロナ時代 ⼩池都知事、共存図る「ウィズ・コロナ」宣⾔ . ⽇刊スポーツ https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202005300000025.html (2020/06/03閲覧)

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コネヒト with コロナ • コロナにより原則出社禁⽌、全社員フルリモートとなった • 急激なリモートシフトが進んだ • リモートワークはコロナとは別理由で導⼊を検討していた • 開発部に限定し、週1~2程度で今年1⽉から試験導⼊ • ⽐較的スムーズにリモート体制に移⾏できた

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カンバン with コロナ • ⼀⽅、出社しないのでアナログのカンバンが使えない • デジタルツールへの移⾏が急務 • どうしたか • GitHubとZenHubを使ったカンバン運⽤となった

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今⽇話すこと • 現在のコネヒトにおけるデジタルカンバンの運⽤ • デジタルカンバンへの移⾏ポイント

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⾃⼰紹介 • ⾼野 福晃 @fortkle • コネヒト株式会社 / Backend Engineer • 本を共著で書きました! • 『TECHNICAL MASTER はじめての
  PHPプロフェッショナル開発』 • 最近は Engineering Manager と Scrum Master

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現在のコネヒトにおける デジタルカンバンの運⽤

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前提 • 今回お話しする事例のチーム • 開発者8名で1チーム(web: 5名、native: 3名) • 1週間スプリントのスクラム開発 • 仕様のやりとりはGitHub上で⾏う

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カンバンの表⽰には ZenHubを採⽤

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最低限知っておきたいZenHub • GitHubを拡張することができる3rd party tool • コネヒトで主に使っている機能は2つ 1. Epic機能 2. Board機能

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最低限知っておきたいZenHub 1. Epic機能 • 簡単に⾔うとGitHubの issue をまとめるもの • コネヒトではEpicにユーザーストーリーを書き
 Issueにそのストーリーを実現するための作業を書いている • 例) Epic: ログインすることができる • issue1: ログインAPIの実装
 issue2: ログイン画⾯の実装 画像出典: An Introduction to ZenHub Epics . ZenHub | Help Center
 https://help.zenhub.com/support/solutions/articles/43000010341-an-intro-to-zenhub-epics (2020/06/03閲覧)

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最低限知っておきたいZenHub 2. Board機能 • Epic, IssueをカンバンのViewで表⽰できる

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ZenHubの採⽤理由 • ビジネス含めて1つのカンバンをチームみんなで⾒たかった • ユーザーストーリーもEpicとしてカンバンで管理 • ⼩さなプロジェクトで何度かZenHubでカンバン運⽤をしたことがあり知⾒が あった • やりたいことをスムーズに実現できるイメージができていた • 中規模なスクラム開発にも対応できる機能群 • Estimate(⾒積もり)やカンバン上の⼀括操作ができる • 他にも⾊々できるが、必要なものだけをシンプルに使うことに注意している

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カンバン運⽤ • ざっくり10個のレーンで運⽤中(2020/06/04現在) • ビジネスサイドも使っているのでレーンが多い • まだまだ課題はあるので来⽉はまた変わっていそう • 横に⻑過ぎるのでポイントを絞って紹介

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カンバン運⽤ Epicを管理するレーン Issueを管理するレーン

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カンバン運⽤ Epicの管理 ① Epicは、Icebox/Backlog/Currentの 3つのステータスで管理 ③ この3つのレーンはビジネスが管理し Backlog/Currentについては優先度順に並ぶ ② Currentは今スプリントで 着⼿するEpicが並ぶ

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カンバン運⽤ Issueの管理 ① 作業issueはCurrent/In Progress/ Review/Doneの4つのステータスで管理 ② Currentは今スプリントで 着⼿する作業issueが並ぶ ③ Done は作業が完了したもの。
 朝会でチームに共有し、
 共有し終えたものはClosedに移す ④ この4つのレーンは エンジニアが管理する

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カンバン運⽤ EpicとIssue ZenHubはカンバン上でEpicと
 それに紐づくIssueをフィルターして表⽰できる ↑これがEpic ( 1 clickでフィルターできる ) ←Epicに紐づく 作業Issue1, 2

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カンバン運⽤ まとめ • 1つのカンバンのうち、左側をビジネスが、右側をエンジ ニアが主に管理 • 基本的にステータスに応じてカンバンの左から右にEpic/ Issueが移動する

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デジタルカンバンへの 移⾏ポイント

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ポイント3つ ① 今いるところから始める ② ⾔い出しっぺが頑張る ③ デジタルだからこそルールは最低限にする

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① 今いるところから始める • いきなり既存プロセスを⼤きく変えない • つまり、最初はアナログカンバンをできる限り再現する • ex) レーンを同じにする • ex) 物理ふせんとデジタルふせんの粒度を同じにする • それができてから徐々に改善を始める • 振り返りなどで声は出てないか要チェック!

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② ⾔い出しっぺが頑張る • 新しいツールは誰もが「分からない」「こわい」 • そこで⾔い出しっぺが⼀番そのツールに詳しい⼈になる • 少しでも使おうと思ってくれた⼈を全⼒で助ける・フォローする • 困ったことがないかヒアリング、改善できないか調べまくる • 「結構使えるじゃん」という成功体験を早めにしてもらう • 仲間を増やそう!

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③デジタルだからこそ
  ルールは最低限にする • デジタルツールはアナログを超える拡張性を持つと同時に、複 雑性も併せ待つ • つまり、複雑な運⽤ルールや⾼度なツールの知識が必要にな る状態になりがち = 「よく分からないカンバン」の誕⽣ • 「よく分からないカンバン」は死んだカンバン。チームで改善 されない。 • ルールは最低限に。どうしても必要な部分はとにかくドキュ メント化して伝えることを諦めない。

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まとめ

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まとめ • コネヒトではフルリモート時代のカンバン運⽤として
 ZenHub x GitHubを活⽤している • デジタルカンバン移⾏のポイント 1. 今いるところから始める 2. ⾔い出しっぺが頑張る 3. デジタルだからこそルールは最低限にする

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