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プロマネが得意な人が ピープルマネジメントで 陥る罠 株式会社ノーススター EM 古谷聡希

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古谷 サトキ 株式会社ノーススターエンジニアリングマネージャー 経済産業省認定 中小企業診断士 【経歴】 - 株式会社ワークスアプリケーションズ 人事給与システムのERPパッケージ開発 - アルー株式会社 人材育成・組織研修のためのシステム開発 - 株式会社エバーセンス 妊娠・出産・育児・ヘルスケアアプリの開発 - 株式会社ノーススター オンライン診療アプリの開発 自己紹介

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今日お伝えしたいこと プロマネの要領で ピープルマネジメントを すると事故る!

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プロジェクト マネジメント(PjM) ● プロジェクトの成功に 責任を持つ立場 ● メンバーに主体的に なってもらいたい ● 集団のリーダーである PjMとPpMはぱっと見、似ている ピープル マネジメント(PpM) ● プロジェクトの成功に 責任を持つ立場 ● メンバーに主体的に なってもらいたい ● 集団のリーダーである

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プロジェクト マネジメント(PjM) ● プロジェクトの成功に 責任を持つ立場 ● メンバーに主体的に なってもらいたい ● リーダーとして場を回す PjMとPpMは実はだいぶ違う ピープル マネジメント(PpM) ● 組織の成功に 責任を持つ立場 ● メンバーを主体的に させる責任がある ● メンバーに場を回させる

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● 率先して取り除くのがPjM ● メンバーが自力で取り除く支援を するのがPpM プロジェクトの阻害要因を PjMとPpMのスタンスの違いを言い表すなら

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● 感じさせないのがPjM ● むしろ意識させ、 自ら対処する支援をするのがPpM メンバーに降りかかるストレスを PjMとPpMのスタンスの違いを言い表すなら

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その違いを理解していないと、PpMとして ● 1on1を週に1回開催しようと ● OKRを設定しようと ● スクラムマスターとして振り返り会を開催しようと 意味がない! なぜなら目的を勘違いしているから。

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● プロジェクトは上手くいく ● チームの雰囲気も明るい でも ● いつまでもマネージャーがリーダーをやっている ● つまり、実はメンバーの能力が成長していない この傾向に気がつくポイントは 『チームで会話・議論するときに、 マネージャーばかり発言している』 気が付きポイント

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名プロマネは「阻害やストレスを取り除く」に慣れすぎている。 もはや息をするように先回りして障害を取り除く。 その結果、 なぜ元 名プロマネが苦戦するのか ● メンバーの発言機会・成長機会を奪ってしまう ● いつまで経ってもマネージャーが中心になるので メンバーだけでは場を回せない ● メンバーの課題解決能力が養われない

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ピープルマネジメントは 沈黙に耐えねばならない

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例えば会議で沈黙が続いた時… チームメンバーの発言が積極的ではなく、 自分が言葉を繋げなければ 沈黙の瞬間が訪れるかもしれない、そんな際に つい「気まずい」「良い会議の体裁を整えねば」と 自分が発言するのではなく、沈黙の瞬間に耐える

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目前の失敗が大切な経験かもしれない 自分が先回りした発言を控えた時に、 メンバーが少し遅れて主体的に発言し始めるかもしれないし その会議自体がきまずい、大失敗に終わるかもしれない しかし、チームメンバーの成長(=組織の成功)という先のゴールにとって は マネージャーがその一つの会議を成功させるよりも、 チームメンバーが『その会議を価値ある時間にできなかった』という 失敗経験と向き合う方が大切なことかもしれない

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じゃあ、PpMって 丸投げでいいの?

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メンバーの状態を見極め「ラーニングゾーン」に置 く 画像出典:スタートアップはラーニングゾーンを作り続けよう(anobaka.jp)

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メンバーの状態を見極め「ラーニングゾーン」に置 く 画像出典:スタートアップはラーニングゾーンを作り続けよう(anobaka.jp)

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心理的安全性 ≠ 仲が良い タスクに対する 心理的安全性 ● 難易度は適切か ● 責任範囲は適切か ● 不確実性の上限と下限で 対策は考えられるのか 忘れずに チームに対する 心理的安全性 ● 困ったら相談できるのか ● 個人の問題ではなく チームで対応できるのか ● あえて厳しいFBも言える 信頼関係があるのか 見極めて、ストレスと向き合ってもらう

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その「見極め」と「調整」のための ● 週に1回度の1on1 ● 四半期ごとのOKRの設定 ● 振り返り会 なのです。

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まとめ ● PpMはタスクの受け渡し・進捗管理の人ではなく チームメンバーの、ビジネスマンとしての 成長と向き合い、組織を成功に導く人 ● ビジネスマンの仕事とは課題解決 ● 作業レベルではPjMの仕事も似ているので 頭のスイッチ切り替え忘れにお気をつけて!

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組織の成長を促進していきましょう! ご清聴ありがとうございました!