Slide 1

Slide 1 text

データサイエンティストである前に、 ビジネスマンとして必要なこと (とある3年目社員の場合) 恒川 充

Slide 2

Slide 2 text

Analytics Innovation Company ©BrainPad Inc. Strictly Confidential 1 本資料の内容 • 2つめにアサインされた案件にて、作業者→PJテーマ副リーダー→PJリーダー(事実上の代理PM)という役割の変化を体験している • このように、社内でのグレード以上のことをクライアントに求められることもあります • そんな2年目を経験して、「仕事を進める」コツをつかんだ部分があるので、言語化してみました 若手メンバー • こんな役割/仕事があることを知る • 暗黙知化しやすい分析以外のtipsの幅を広げる PMレイヤー • PJのリードに奮闘する若手の気持ち、意識が理解できる ねらい • 案件の簡単な紹介 • 作業者としての独り立ち • 他者との関係構築、信頼の獲得 • 会議に向けた準備と心持ち • 仕事をリードするとは • まとめ アジェンダ 出典: 一般社団法人データサイエンティスト協会

Slide 3

Slide 3 text

Analytics Innovation Company ©BrainPad Inc. Strictly Confidential 2 日々のタスクを独り立ちして進めるために • 背景(これまでの経緯)を正しく捉える • ここの認識が揃っていないと「なぜそうなった??」と怪訝な顔をされる • 目的とゴールを明確に言語化する • 目的 : 概念的な達成したい指針のようなもの • ゴール : 目的に沿った手段を取った結果の実態としてのアウトプットや状態 • 何ができない状態で、何が分かれば動き出せるかという自己認識力を高める • 助けを求めることが可能になる(明快に自分の状況を説明できるようになる) • 作業手順を描く(≒分析設計書、テーブルフロー図) • 判断に迷わず手を動かせるレベルまで 参考:エスカレーションのレベル 1. 困っている 2. 課題を明確にして聞く 3. 具体的なアクションを依頼する 4. 指示・判断を仰ぐ(Yes or No)

Slide 4

Slide 4 text

Analytics Innovation Company ©BrainPad Inc. Strictly Confidential 3 他者との関係構築、信頼の獲得 上位レイヤー向け • 会議にて存在感を発揮する • 積極的に発言する • 自分が関与した作業であれば補足説明するなどでアピールする • mtgで受けた意見を的確に打ち返す • その場で完璧に答えようと焦りすぎなくて良い、次のmtgで検討した結果を丁寧に説明する メンバー向け • 全体報告の場で、メンバー内で認識揃っていない先走った記述や発言をしない • 不信感につながる • 各人のスキルセット・性格を理解する • 渡すタスクの大きさ、説明の解像度を変える • 苦手なタスクについては工数のバッファを設ける • コミュニケーションツールを変える(円滑にテキストコミュニケーションできるか / 気軽に電話で話したい / ビデオ会議で画面共有をしながら etc.) • 喜んでイレギュラー対応をする • チャットで困っている様子が見えたら、積極的に声をかける

Slide 5

Slide 5 text

Analytics Innovation Company ©BrainPad Inc. Strictly Confidential 4 会議に向けた準備と心持ち ※作業者として報告するのではなく、アドバイザー的な立ち位置での意見を求められる場合 会議前 • 絶対に伝えたいこと、懸念点を挙げておく • 自分が発表するという心構えで 会議中 • 報告を聞きながら、コメントする内容を文字に起こし、それをベースに発言をする • 前提を揃えるために必要な説明が不足していないか確認する • 発表資料に落ち着くまでの議論の流れや要点を補足するしたり、特に重要だと思っている部分について強調する • 特に付け足すことがなくても、重要なことを再度強調する (要点の要約 or 言い換えでの強調) • 同意するときもただ単に「大丈夫」というだけではなく、こういうことが保証されているから大丈夫ですといったように理由を付加して話す ファシリテーション • 観点を絞って質問を投げかける • 「ここはこういう側面では議論の余地がありそうですが、、、」 • 参加者の視点の特徴を把握した上で、適切な人をバイネームで指定する • どんな簡単な質問であっても、質問してくれたことに正の報酬を与える

Slide 6

Slide 6 text

Analytics Innovation Company ©BrainPad Inc. Strictly Confidential 5 • ボールを誰が持っているかを必ず明確にする • クライアントの決断を手助けするために本命を際立たせる選択肢を用意して提示する • メリデメをまとめる、松竹梅で表すなどのフレームワーク • スケジュールに影響が出そうなポイントを先回りして挙げておき、認識を合わせにいく • 期日と対応したゴールを明確にしていくのをマネジメントと呼ぶ • 上位者に対して適切なインプット・エスカレーションを行う • 上位者よりも考量をかけている分、問題に対する解像度が高いことが往々にしてある • 案件チーム外のリソースも活用するように意識する • 自社内には様々な専門家がいる 仕事をリードするということ 引用:https://note.ad-manga.com/n/n30ede2c8c724

Slide 7

Slide 7 text

Analytics Innovation Company ©BrainPad Inc. Strictly Confidential 6 まとめ • 目的・ゴールを明確に言語化する重要性 • 要点を要約・強調した発言による、会議での存在感の発揮 • 人それぞれの特徴を捉えた対応による、信頼の獲得 • 文字にしてしまえば特別なことではないですが、できるようになるには場数が必要だと感じます • 若手の方が類似した場面に遭遇することもあると思うので、その際にふと思い出せる内容になっていたら幸いです ~P.S.~ • 2年目でやっていて良かったこと ➡ 主体的にたくさんFBをもらう! 具体的な場面とその時の気持ちを添えて尋ねるとなお良い ビジネスマンとしての重要ポイント

Slide 8

Slide 8 text

本資料は、未刊行文書として日本及び各国の著作権法に基づき保護されております。本資料には、株式会社ブレインパッド所有の特定情報が含まれており、 これら情報に基づく本資料の内容は、御社以外の第三者に開示されること、また、本資料を評価する以外の目的で、その一部または全文を複製、使用、公 開することは、禁止されています。また、株式会社ブレインパッドによる書面での許可なく、それら情報の一部または全文を使用または公開することは、いかなる 場合も禁じられております。 Analytics Innovation Company 株式会社ブレインパッド 東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ TEL:03-6721-7002 FAX:03-6721-7010 www.brainpad.co.jp [email protected]