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NotebookLM 活⽤Ψイυ Hideki Tsuruoka UpdatedAt 2025.05.30

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Contents • NotebookLMとは • ケイパビリティ • 簡単な使い⽅ • 世の中の活⽤事例 • エンジニアマッチングでの活⽤ • 今後の進化 • まとめ

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• ⾃分は2025年4⽉30⽇にAudio Overviewの⽇本語対応がされてから本格的に使い始めた(ちょうど育休復帰と同時くらい) • 社内での⽣成AI活⽤で⾊々と制限がある中で、NotebookLMは⽐較的⾃由に使える部類なので積極活⽤してほしい(CCoE感謝) • “AIを積極的に使う”意識から業務の中に”AIを溶け込ませる”ことが⼤事だと考えており、とにかく⾃分の業務のあらゆる⼯程に⽣ 成AIを溶け込ませる。NotebookLMもそのうちの1つ。 • 今⽇から使える⽣成AIツールなので、この勉強会が終わったらすぐに使いましょう ※クラウド共通基盤GWSの利⽤前提 背景 3 ref. https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/ technology/notebooklm-50/

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• Google Labsが開発した⼈⼯知能(AI)駆動型の研究およびメモ作成ツール、2024年後半に⼀気に普及 • アップロードされたコンテンツに基づいて要約、説明、回答を⽣成する「ソースに基づいたAI応答」が強み • ⼀般的な⽣成 AI と異なり、業務利⽤において⾼い信頼性が担保される NotebookLMとは 4

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• NotebookLM は「⼿元資料の正確な再利⽤」に、Gemini アプリは「⾃由な発想と表現」に、それぞれ最適なツール NotebookLM VS Geminiアプリ 8 ref. https://blog.g-gen.co.jp/entry/notebooklm-use-cases

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• GoogleドライブやWebサイト、Youtube、任意のファイルなどをソースとしてアップロードするだけ • https://notebooklm.google.com/ NotebookLMの使い⽅ 9 ソースエリア チャットエリア Studioエリア

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10 https://notebooklm.google.com/notebook/953b658a-579b-4b3c-b280-43b3781babf3 DEMO 以下のリンクからGoogle I/O 2025のノートブックを利⽤できます ※このノートブックはGoogleから公式提供されているもので、グローバルリンクのような形で誰でも閲覧できます が、おそらく先⾏仕様で我々はまだこの機能は使えません。

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• 今後も増えていくと思いつつ、現時点での主ない機能は以下の通り 主な機能 11 機能 説明 特徴・使い⽅ Chat (チャット) アップロード資料に基づく対話型Q&A。 - PDF、Googleドキュメント、ウェブページ、⾳声ファイルなどから回答⽣成。 - インライン引⽤で根拠明⽰。 - 例: 「資料の要点を教えて」と質問可能。 Audio Overview (⾳声概要) 資料をポッドキャスト⾵の会話で要約。 - ⽇本語含む50+⾔語対応(2025年4⽉開始)。 - 「Studio」パネルで⽣成、MP3/WAVダウンロード可。 - カスタマイズ例: 「⼩学⽣向け」「関⻄弁」。 %JTDPWFSTPVSDFT ʢ৘ใ୳ࡧʣ τϐοΫʹԠͨ͡΢ΣϒιʔεΛࣗಈݕࡧɻ ΫΤϦೖྗͰ࠷େ݅ͷؔ࿈΢ΣϒϖʔδΛऩूɾཁ໿ɻ νϟοτ΍Ի੠֓ཁʹ׆༻Մೳɻ Mindmap (マインドマップ) 資料の内容を視覚的に整理したマインドマップを⽣成。 - 資料の主要トピックや関連性を⾃動抽出。 - 「Generate」→「Mindmap」で作成、ノードをクリックして詳細確認。 - 複雑な資料の構造理解やプレゼン準備に活⽤。 #SJFpOH ʢཁ໿ʣ ࢿྉͷཁ఺Λ؆ܿͳϨϙʔτܗࣜͰੜ੒ɻ ओཁτϐοΫɺΩʔϙΠϯτɺҾ༻Λ੔ཧͨ֓͠ཁΛࣗಈ࡞੒ɻ ʮ(FOFSBUFʯˠʮ#SJFpOHʯͰબ୒ɺμ΢ϯϩʔυ΍ڞ༗Մೳɻ ྫձٞࢿྉ΍ݚڀͷαϚϦʔ࡞੒ʹར༻ɻ

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• 基本機能なこともあってよく使うが、⼤体は議事録をベースにした議論の頭整理や技術理解のために使っている 個⼈的な使い⽅①: Chat 12 (おまけ)Notebook Proでは回答の⻑さや会話スタイルをカスタマイズ可能。 チャットの出⼒結果が⽐較的⻑いので、⼿っ取り早く理解したい場合は短めに指 定すると良い。 A2Aプロトコルの仕様書をソースにした例。原⽂は英語なこともあり 脳負荷が⼤きいが、チャットでは噛み砕いて説明してくれている。理 解しにくところを執拗に質問でき理解が捗る。 A2Aプロトコルの仕様書原⽂

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• 多分⼀番使っている。勉強会に参加できなかったメンバーに資料と⾳声で共有したり、後でキャッチアップできるように ○ これに関してはNotebookLMそのものを共有する⽅法に代替予定(後述スライド) • アプリでも利⽤できるので、育児で⼿が離せないときとかにPodcast雰囲気でながら聞きとか • あとは必ず最後に問いが投げかけられるので、⼀瞬考える頭にスッと切り替えさせられるの結構好き 個⼈的な使い⽅②: Audio Overview 13 SpotifyでPodcast配信したりとかもできる ref. https://x.com/heavenOSK/status/ 1927607174664163823 共有⽬的以外にも、⾃分の作った資料が論理破綻していないか、誤った情報が 含まれていないかをチェックする⽬的でも有⽤。 Tips: 共有はGWS内のメンバーであれば可能。毎 回メンバー追加するのは⾯倒なので、Googleグ ループを作っておくのがおすすめ(クラウド共有 基盤GWSでもグループ作成は可)。

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• DeepResearchの簡易版みたいな感覚で使っている(ソース上限は10件) • t_wadaさんじゃないけど、技術の螺旋を知るには過去を知る必要があると思うので歴史まとめてもらうことが多いかも 個⼈的な使い⽅③: Discover sources 14 Brefing

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• ざっと全体像把握したいときとか、内容整理したいときとか(適当) 個⼈的な使い⽅④: Mindmap & Brefing 15 Brefing Mindmap

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• パーソナリティや考え⽅の事前インプットとして、インタビュー記事やSNS発信をソースに情報収集 • 「交渉は会う前から始まっている」を体現する形で、事前準備に抜かりない 世の中の活⽤事例: DeNA 南場智⼦ 16 ref. https://fullswing.dena.com/archives/100153/ “まず初めて会う⼈の情報は「Perplexity」で「その⽅についての 必読記事はなんですか」と聞いて、そのURLをすべて 「NotebookLM」にアップします。その⼈がYouTubeでも発信し ている場合は、最近のものは全部URLをコピーして 「NotebookLM」に⼊れます。Xで発信している場合はテキスト で⼊れることもあります。” “すぐにその⽅の最近の考え⽅とか、どんな活躍をしているかがまとめ られ、効率的に分かります。打ち合わせに⾏くタクシーの中で 「NotebookLM」とチャットをしながら「この⽅はトランプ政権に ついては何か⾔っていますか」とか、「スタートアップエコシステム についてはどうでしょうか」と聞くと、「この⼈はこれについてこん な考えを持っているよ」と答えてくれるので、ピンポイントでもいい 情報が集まります。”

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• ⻑時間スピーチとか後で振り返るのも⼤変なので、ある種の会社⽅針Wikiとして全社員がいつでもアクセスできる透明性を実現 世の中の活⽤事例: 経営戦略の透明性@ログラス 17

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• 2025年5⽉にGAとなったGoogle Cloud認定資格の「Generative AI Leader」での最速合格レポートより • GAになったばかりで過去問もなく情報が出回っていない中、試験概要や出題範囲をソースとして投⼊し壁打ちして学習 世の中の活⽤事例: 壁打ち学習 18 ref. https://iret.media/153355 NotebookLMは「学習ガイド」機能でクイズ化もして くれるので、知識定着の確認⽤途でも優秀

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• hands勉強会でもNotebookLMでチーム共有する形も試していきたい • 参加者のGoogleグループは作っておいたので、事前にノートブックを作成して共有する 世の中の活⽤事例: 社内勉強会の内容共有 19 ref. https://dev.classmethod.jp/articles/study-session- sharing-with-notebooklm-google-workspace/ ! " 資料作成 PDF, Zenn etc… Notebook作成 Notebook共有 QA解消・復習 ! ! 担当者 担当者 担当者 参加者 NotebookLMにアップロードできる形式 であれば何でも良い。資料は⾃分で作らな くてもOK。公開されているリソースを掻 き集めるだけでも価値ある。ただし、参加 者が理解できるように最低限⾃分なりの⾔ 葉で説明できる努める必要あり。 [email protected]

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• 個⼈的には⼤きく2つ ○ 1. API対応による外部ツールからの⾃動的な呼び出し ○ 2.ソースの⾃動更新 改善期待ポイント 21 1. 現在APIは⾮対応のため基本的にアップロード はマニュアルになるので全⾃動化はできない 2. Docsなどを読み込ませたあとに、元ファイルを修 正しても変更は反映されず⼿動で再同期作業が必要 Google MeetのAI議事録化と繋いだり、 あるいはめちゃ早くRAG化できたりするはず NotebookLMにアップロードされたソース(ファイ ル)はコピーなので、元のファイル⾃体を編集しても 反映されないのは納得しつつ、できたら嬉しい。 →オリジナルがどれかわからなくなる問題もでてくるか

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• 良い感じの動画を作ってくれるやつ。coming “SO” soon!と書いてあるのでそろそろ来るかも 今後の進化: Video Overviews 22 ref. https://www.youtube.com/watch?v=-bjg2kqtrLc ref. https://x.com/NotebookLM/status/1924946086323732611

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• NotebookLMはGoogle Labsが開発したAI駆動型の研究およびメモ作成ツールで2024年後半に⼀気に普及した • アップロードされたソースに基づいて要約、説明、回答を⽣成する「ソースに基づいたAI応答」が強みであり、業務利⽤において ⾼い信頼性が担保される(ハルシネーションが発⽣しない) • 上位プランの「NotebookLM in Pro」が利⽤できるが、作成できるノートブック上限500件など制 限はあるので注意 • • 使い⽅は様々だが、まずは簡単にChatとAudio Overview(⽇本語対応済)を使ってみるのがおすすめ • 2025年5⽉現在、APIは未対応で⼿動でのアップロード作業は必要で外部ツール連携や完全⾃動化はできない • 今後の新機能では良い感じの説明動画を⽣成する「Video Overviews」が来るらしく今後の進化にも期待⼤ まとめ 23

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• Notebook Proでは、ノートブック: 500件、ソース: 300件、チャット回数: 500回/⽇、⾳声⽣成: 20回/⽇ の制限あり (参考)Usage limits 7 ref. https://support.google.com/notebooklm/answer/16206866?hl=en 機能 NotebookLM の制限 NotebookLM Pro の制限 ノートブック数 100個まで 500個まで ソース数/ノートブック 各ノートブックで50個まで (各ソースは50 万語まで) 各ノートブックで300個まで ೔ͷνϟοτΫΤϦ਺ ճ·Ͱ ճ·Ͱ 1⽇の⾳声⽣成回数 3回まで 20回まで