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AI 活用を" 目的" にしたら、 データの本質が見えてきた Snowflake Intelligence 実験記 2026-02-25 / Snowflake Night #2

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AI はまだ早い

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データ整備が本質

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今日もデータ整備頑張ろう

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…… 本当に?

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整備が終わるのを待つ? その間にも世界は動いている

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雑でもいいから、 まず試してみよう

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アジェンダ 1. 自己紹介 2. 「整備が先」は正論 ― でもその先が見えない 3. まず雑でも試す ― どちらに転んでも前に進む 4. 試して見えた本質 ― 足りないのはコンテキスト 5. まとめ ― 全部やるな、効くところに集中投資しろ

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自己紹介 ぺい / pei / 近森淳平 株式会社CARTA ZERO — VP of Data Snowflake Data Superheroes (2024-2026) X: @pei0804

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アジェンダ 1. 2. 「整備が先」は正論 ― でもその先が見えない 3. まず雑でも試す ― どちらに転んでも前に進む 4. 試して見えた本質 ― 足りないのはコンテキスト 5. まとめ ― 全部やるな、効くところに集中投資しろ 自己紹介

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もはやAI を活用しない手はない データとAI の可能性を 感じている人は多いはず

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正論: データが整ってからAI AI Hierarchy of Needs 。 AI はピラミッドの頂点であり、 基盤が揃ってから到達するもの。 だからAI に傾倒しすぎない。 まずデータ整備だ。 そう考えるのは自然な流れ。 @mrogati — The AI Hierarchy of Needs

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…… 本当にそうか?

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データ整備の重要性は身をもって知っている データ基盤の統合、XOps 整備。 整備がどれだけ大事かは 身をもって経験してきた。 でも、本来やりたかったことは 整備そのものではない。 整備のその先にある 新たな価値づくりがやりたいはず。 https://speakerdeck.com/pei0804/revops-practice-learned

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整備の先に価値はあるのか? 整備の先に何があるのか。 正直、まだ見えていない。 ただ、AI にはいい感じにできるパワーがある気がしている。 でも本当にそれほどのポテンシャルがあるのかはよくわからない。 それなら、自分の目で確かめるしかない。

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じゃあ、やってみるか

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アジェンダ 1. 2. 3. まず雑でも試す ― どちらに転んでも前に進む 4. 試して見えた本質 ― 足りないのはコンテキスト 5. まとめ ― 全部やるな、効くところに集中投資しろ 自己紹介 「整備が先」は正論 ― でもその先が見えない

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「試す」こと自体が 簡単ではなかった時代があった

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AI 活用の「試す」にかかるコスト 数年前は、試すだけでも相当なコストがかかった。 環境構築、モデルの選定とデプロイ、API の接続、インフラの整備…… 雑に試すなんて軽々しく言えなかった。 成果が得られるかも分からない博打に、 それだけのコストは払えない環境にあった。

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いまは、本当に数分で試せる 例えば、Snowflake のSnowflake Intelligence 。 Snowflake 上にデータさえあれば、 UI 上で設定するだけでAI を使った分析環境が出来上がる。 これだけ簡単になったのに、試さないことの方がリスク。 競争優位の観点で、やらない理由がない。

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Snowflake Intelligence とは 自然言語でデータに問いかけ、 ビジネスインサイトを即座に得るためのデータエージェント。 特にSemantic View の可能性が大きい。 データに文脈(ビジネスロジック・定義・関係性)を持たせることで、 AI による分析が現実的な方法で実装できる。 まずはQuickStart を試してみよう → はじめての Snowflake Intelligence

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とはいえ、気になることもある

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Semantic View × コード管理 Semantic View の開発はやってみると分かると思いますが、 設定をいじって試して、いい感じになるまで 何度も設定を変えることになる。 要するに変更頻度がかなり高く実験的な動きになる。 仮にコアな部分だけコード管理したくても、 現状のSemantic View のインタフェースはそうなっていない。 そもそもSemantic View 自体もまだこなれていない。 当然、Terraform もdbt もまだSemantic View に追いついていない。

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コード管理しないといけないんだっけ? Semantic View を設定する人たちは コード管理の世界の人ではないことがある。 実際ビジネス部門の人が設定することも多く、 UI でさくっと試せる方がオンボーディングは楽。 Terraform やdbt などが成熟するのを待つ? 待っている間に機会損失が積み上がる。

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じゃあ、何から試す?

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雑でもいいから、まず試す 身近なユースケースから、 生データをそのまま入れてさっさと試す。 「手段を目的化する」のは一見アンチパターン。 でもAI 活用をあえて" 目的" にして試すことで、 データの現在地が驚くほど早く分かる。

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どちらに転んでも、前に進む 外れた場合 なぜ外れたか分かる。 当たった場合 どういう時に当たるか知れる。 どちらにしても、AI を知ることになる。

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試して知る

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勝ちパターンを見つけたら 一気にエンジニアリングする

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アジェンダ 1. 2. 3. 4. 試して見えた本質 ― 足りないのはコンテキスト 5. まとめ ― 全部やるな、効くところに集中投資しろ 自己紹介 「整備が先」は正論 ― でもその先が見えない まず雑でも試す ― どちらに転んでも前に進む

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AI が効く場面と 効かない場面がある

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うまくいく場面には共通点がある 答えの検証が可能で、答えとなるデータもある場面。 ここはAI がうまく解けることがある。 だが、ここに罠がある。

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自明すぎる問題をAI で解いても インパクトは出ない

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簡単な問題は、既に解かれている 答えが検証可能でデータもある問題は、往々にして自明。 人々はそれなりに前からうまい解法を作っている。 本当にAI にやらせたいのは、膨大な組み合わせと深度がある データからの洞察の抽出。だが、これはかなり難しい。 そもそも、どう回答させたいかも不透明なケースがほとんど。

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データはあるのに AI で答えを出せない

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ユーザーは何を聞けばいいか知らない 1. 要件が不透明 — 「これではない」は分かるが「これだ」は知らない 2. 利用者は雑 — 「調子どう?」と普通に聞いてくる。AI は調子なんて知らない プロンプトのチューニングを期待するのはアンチパターン。

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なぜ、こうなるのか

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原因はコンテキストの欠如 1. AI 側 — 質問の文脈を知らないので、類推することもできない 2. ユーザー側 — AI が知っていることを意識せず問いかける 足りないのはモデル性能ではなく、コンテキスト。

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じゃあどうするか

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「何でも」を捨てる 「何でも聞いてください」は機能しない。 コンテキストが無限だから、AI も答えようがない。 ユースケースを絞り、 質問可能にし、回答可能にする。

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場面を絞っても うまくいかないことはある

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「何ができるの?」問題 一昔前のVUI (Voice User Interface )と同じ壁がある。 Alexa を思い出してほしい。 「これ、何ができるの?」が分からない。 だから何を聞けばいいかも分からない。 チャットだけでは広く使えるアプリにはなりにくい。 「何ができるか」をうまく知らせる仕組みが要る。

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データとAI だけでは足りない

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色々見えてきた。でも正解かは分からない データとAI だけあっても、まだ足りない。 コンテキストと使う場面の設計。 やるべきことは見えつつある。 だけど、これが本当に正解なのかは分からない。

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だから、試し続ける

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アジェンダ 1. 2. 3. 4. 5. まとめ ― 全部やるな、効くところに集中投資しろ 自己紹介 「整備が先」は正論 ― でもその先が見えない まず雑でも試す ― どちらに転んでも前に進む 試して見えた本質 ― 足りないのはコンテキスト

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今日のまとめ 1. 整備を待つな。試すコストは劇的に下がった 2. 外れても当たってもAI を知ることになる 3. 足りないのはモデル性能ではなくコンテキスト 4. 「何でも」を捨てる。ユースケースを絞れば質問可能・回答可能になる 5. 正解はまだない。だから試し続ける

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AI にはまだ答えがない

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乗りこなし、楽しもう

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ありがとうございました Authored by Claude Code