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当時のコンピュータは、文字を動かすだけでも複雑なコマンドや「モード」の切り替えが必
須で、専門家にとっても手間のかかる「特殊な操作」でした。ラリー・テスラーはこの不便さ
を解消し、現実世界のハサミと糊のように誰もが直感的に行える「当たり前の動作」として
編集作業を再定義しました。
彼がその成果を披露した際、歴史的な場面が訪れます。ラリーがいつものカット・アンド・
ペーストをやったとき、突然ピーター・ドゥイッチが立ち上がって、
スクリーンを指さして叫んだ。
「今やったのは、やったんじゃないかと俺が思ってることか?」
ドゥイッチが衝撃を受けたのは、かつては苦労した操作が「ユーザーがこうしたいと意図し
た通り」に、一瞬で完了したその魔法のような簡潔さにあったのです。
『未来をつくった人々』の Chapter 15要約