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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. https://www.progrive.co.jp 2024/03/29 Microsoft x おれたちのコスト最適化バトル(改) すきやねん Azure !! そこに AI はあるんか!? ~AI を活用した DevOps と Azure コスト最適化~

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. エグゼクティブ サマリー 既存 IT のコスト最適化アセスメントと新規 IT の導入に伴走するアドバイザーにより IT 運用コストの最適化と予算の再配置を進め、IT 戦略の早期実現をサポート As-Is を評価し、当初の To-Be とのずれを再調整するとともに、 今後発生するコストについても上振れしないための構成・設計の見直しが必要 生産性向上のため、多くの企業がコストをかけて IT システムの導入を進めているが、 パブリック クラウドの価格改定などに伴い、当初狙っていた効果が十分に得られていない可能性はないか? これから導入を考えている IT システムについても、 今後の従業員増加を含む環境変化に対して高コストになりがちなシステムになっていないか? コスト最適化のアセスメント Azure Advisor を利用した As-Is のスコア付け To-Be に向けたアクションアイテムの計画 継続的なアセスメントにより最適な状態の維持 要件定義や基本設計のアドバイザー コスト最適化しやすい構成の提示 5 年後のユーザー数などを見越したコスト戦略 マイクロソフトのフレームワークを利用したアドバイス

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. その中でも 3 コスト最適化のためのツールと手法の紹介と、 コストが自動的に最適化されるアーキテクチャーについて考えてみた、 という内容です

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 自己紹介 (仮) https://twitter.com/_skmkzyk https://zenn.dev/skmkzyk https://atbex.attokyo.co.jp/blog/001013001/ Summary Azure を中心とした開発や運用自動化のスペシャリストとして、 日系・外資系 SIer や日本マイクロソフトを経験し、現職にて活 躍中。独法や文教業界を中心に、要件定義から設計構築、 NW/SV/アプリ運用までの幅広いプロジェクトに従事。 日本マイクロソフト時代は、顧客のコスト最適化や人材育成に 向けたコンサルティングを中心に、ビジネスの加速に貢献。 酒見 一幸 (Kazuyuki Sakemi) from 株式会社プログライブ コンサルティング https://speakerdeck.com/skmkzyk

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. コスト最適化バトルとは Microsoft 目線 「価格改定」であり、純粋な値上げではない “現地価格の影響を定期的に評価し、 地域間の合理的な整合性を確保” https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/12/06/231206-information/ ユーザー 目線 コストが上がること自体は事実であり、 それに対する対策・対応が必要 これらの目線の違いを表したもの = コスト最適化バトル

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. コスト最適化はコスト削減とは必ずしも一致しない 7 たとえばクラスターなどで 2 台構成となっている部分を 1 台に減らせば、純粋にコストは減る コスト削減の代償として、可用性を失っていることになる 何を失ってもよいか、可用性の求められるレベルがどこなのか、判断したうえで削るなら削る すべてはバランスであり、その塩梅・いい落としどころを探るのがコスト「最適化」となる コスト最適化のトレードオフ / https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/well-architected/cost-optimization/tradeoffs

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 4 つの対話を通じた納得感バトル 8 ネ ゴ シ エ ー シ ョ ン ビジネス上の判断には「納得感」が必要であり、ここでは 4 つの対話を通じて、納得感を得てもらうことを目指す ① 様子見 ② 軽めに ③ やられたらやり返す ④ とどめの一撃 マイクロソフトが提供するコストの透明性と、最適化手法の提示について 予約、節約プラン、Azure Hybrid Benefit などをはじめとするコスト削減方法について 構成の変更を含む、数多くの、より具体的なコスト最適化手法について コスト最適化-ability (cost-optimizability) の高いアーキテクチャーへの道について

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. ① 様子見 9

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Microsoft Cost Management として提供されている機能 10 Microsoft runs on Trust. Microsoft は信頼を重要と考えている Azure の利用コストについて、その透明性を確保し、最適化の手法を推奨している Azure Portal という 1 つの画面にて、すべての機能を提供 Azure Advisor Subscriptions Cost Management + Billing Azure Portal 推奨事項の提示 Workbook の提供 推奨事項のアラート コストの可視性の確保 プライス シートの提供 予算のアラート 旧 EA Portal の機能 予約等の利用率のアラート 予算等の利用率の提示 Commitment to Earn Trust / https://www.microsoft.com/en-us/corporate-responsibility/earn-trust

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. ぶっちゃけうちらどうなの、というスコアを見たい 11 もっと低いスコアなことがほとんど 言語設定: もちろん日本語にできる • 英語のほうがバグがあったときにスクショを米国のエンジニアに送りやすいので こっちで慣れてしまっている。。。 • たまに日本語訳が変な時もあるので、英語が安心というか、安定している

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 推奨事項を確認したい 12 Well-Architected Framework の 5 つの柱と同じ 推奨事項: こうやったらコスト下がるよ、っていうおススメの行動みたいなもの • 普通に一覧として出てくる、営利企業なんだけどボランティアみたいな感じある • ちゃんとした理由はあるので、口頭で補足します

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. コスト最適化に役立つワークブックがあります 13 Azure Advisor > Workbooks からアクセスできる Azure Monitor > Workbooks にはない Workbook: Azure Portal 上で使える、監視画面のテンプレートみたいなもの • グラフとか、表とか、そういうものがあらかじめ配置してある • そのグラフに、自分のリソースの値が反映されることで自分の環境の様子が一覧で見れる

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Azure Advisor (のコストのカテゴリー) に表示される内容の一覧はこちら 14 コストに関する推奨事項 - Azure Advisor | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/advisor/advisor-reference-cost-recommendations Microsoft Learn: Microsoft の製品に関する情報は Web にいっぱい公開されている • ぐぐったらいっぱい出てくるのでいっぱい読む • しばらく前までは docs.microsoft.com だったので docs という人もいる、さけみさんもそう

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 推奨事項の内容が変わったらアラートを送る (1/2) 15 Alerts (Preview) をクリック New Advisor Alert をクリック

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 推奨事項の内容が変わったらアラートを送る (2/2) 16 カテゴリーを選んでアラートを作成 (カテゴリーを選ばなくてもいい) アドバイザー アラート: イメージどおり、普通にメールとかで届く

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. W-AF のアセスメントが Azure Portal でもできます 17 まだ日本語だと動かないかも。。 W-AF: Well-Architected Framework • 様々なユーザーの Azure の使い方、困りごと・解決方法とかをまとめると だいたいこんな感じで使ったらいいんじゃないですかね、という構成などをまとめた ベストプラクティスの集まりみたいなもの、ネットワーク構成とかセキュリティの設定とかいろいろ • WAF と書く時もあるけど Web Application Firewall と紛らわしいので W-AF と書く時もある

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. コストをリソース毎、一日ごとの表で表示する 18 Cost by resource を選択すればリソース毎の表になる Daily costs を選択すれば一日ごとの表になる コストの更新間隔: 一日遅れというか、昨日のコストまでは見える • CSP などの場合には Cost Management が有効化されていないと見れない • その場合、請求書が飛んできて初めて高いコストに気づく時がある

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Daily で表示したときに、飛び出てる値があるけどこれはなにか (1/2) 19 月払いの予約は飛び出たコストとして表示される カテゴリが「Other Azure purchases」になる

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Daily で表示したときに、飛び出てる値があるけどこれはなにか (2/2) 20 Amortized (分散した) ビューもある コストのスパイクが無くなる

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 予約の利用率が 100% ではない時にアラートを送る 21 https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cost-management-billing/costs/reservation-utilization-alerts Cost alerts をクリック 次に Add (グレーアウトしちゃってるけど) Reservation Utilization に対してアラートを設定できる

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 予約の利用率を確認したい (1/2) 22 このスクリーンショットでは分かりづらいが、ここをクリック Reservations + Hybrid Benefit をクリック

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 予約の利用率を確認したい (2/2) 23 青一色になっていれば 100% 利用できている

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. AI の要素は・・・? 24 Azure Portal にも Copilot、ついてます Microsoft Copilot for Azure: Azure Portal についてる Copilot • コストの最適化に役立つ情報も提示してくれるが、結局は Azure Advisor の内容 • まだ Copilot でしか出せない内容はない感じ。。 • 申請が必要ですが、あまり積極的に許可されてなさそう。。。

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. ② 軽めに 25

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. コスト削減方法のおさらい 26 予約 節約プラン Azure Spot VM Azure Hybrid Benefit コスト削減方法 適用・導入の容易さ ★★☆ (SKU/リージョンの制限がある) ★★★ (ほとんど制限がない) ★☆☆ (VM は再構築、任意のタイミングでの停止) ★☆☆ (オンプレミス等で SA 権付ライセンスがある前提) コスト削減効果 (おおよそ) ★★☆ (~60%) ★★☆ (~50%) ★★★ (~90%) ★☆☆ (~30%) コスト「削減」方法として有名なものは以下のとおり、場合に合わせて使い分けていく SA 権: Software assurance • Windows Server Datacenter とかのライセンスのちょっと特別なやつ • オンプレミスと、Azure でライセンスを使いまわしたりできるオプションみたいな

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 予約 27 構成を何も変えずに、コストを大きく減らすことができる魔法のような手段 予約: 決められた期間、使うという約束、コミットメント • 予約、という日本語のイメージとはやや異なる、別に何も予約はしていない • リソースが使えることの確約、真にリソースの予約をする仕組みは別にある SKU とリージョンを選択して購入することになるため、SKU を変更した際に適用範囲から外れる可能性がある デメリット メリット 予約のキャンセル、払い戻しに制限がかかることになったので今後の利用は注意 1 年か 3 年の期間で買うため、「塩漬け感」が高まり、コストの最適化のモチベーション低下につながる可能性がある SKU: Stock Keeping Unit • CPU/メモリ のペアなど、VM の種類のことをこう呼ぶ、そういうもん スコープにより、全部のサブスクリプション、一部のサブスクリプション、一部のリソース グループに適用範囲を制限できる 何百万円でも、何千万円でも、Azure Portal から購入できる 価格改定の影響を先延ばしできるので、買うなら今、本当に今、RIGHT NOW

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. (補足) 「予約」の意味について 28 普通の「予約」 Azure の「予約」 レストランの席の予約など、 未来のリソースを確保するイメージ 「~月~日、~時から、4 名でお願いしますー。 席だけではい、とりあえずー。」 未来の継続利用を約束して、 その分、今のコストが割引されるイメージ 「いやーめっちゃおいしかったーまたくるわー!」 「おーきにー、ほなら 5 割引にしますわー。」 一般的によく言う「予約」のイメージよりかは、「約束、宣言 (commitment)」のほうがイメージは合う

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 節約プラン 29 構成を何も変えずに、コストを大きく減らすことができる魔法のような手段 (2 回目) デメリット メリット 予約に比べて柔軟性が高いことのトレードオフとして、割引率が少し低い 計算方法が複雑で、いくら分の節約プランを買うべきか、手動で計算するのはほぼ無理 今回のような、価格改定の影響を受ける 予約と比べると、SKU やリージョンの制限がないため、圧倒的に柔軟性が高い Azure VM 以外にも App Service や Container Instances など幅広いサービスに適用される Savings plan の計算方法が複雑 / https://zenn.dev/skmkzyk/articles/saving-plan-complex

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. (補足) 節約プランへの価格改定の影響の考え方 (簡単のために x1.2 で計算) 30 節約プランの カバー範囲 100 円 節約プランによる 割引 80 円 節約プランを 超えた部分 50 円 節約プランを 超えた部分 50 円 150円 130円 節約プランの カバー範囲 100 円 節約プランによる 割引 80 円 節約プランを 超えた部分 80 円 節約プランを 超えた部分 80 円 180円 160円 ~2024/04 2024/04~ 150円 x 1.2 = 180円 価格改定に伴い、節約プランのカバー範囲が減るイメージ

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Azure Spot VM 31 (少し作業は必要なものの) 構成を変えずに、コストを大幅に減らすことができる魔法のような手段 既存の Azure VM に後から適用できないため、VM は再作成となる (データのロスなしで再構築は可能) デメリット メリット Azure インフラストラクチャー全体の利用率の高まりにより、任意のタイミングでシャットダウンされる可能性がある (任意のタイミングで止まってもよい構成って実際にどれくらいあるのか) Azure Batch や Azure Kubernetes Service (AKS) など、分散処理のワークロードに向いている 削除率 (eviction rate、本当に削除されるわけではない) は Azure Portal 上で確認できる 削除率: 実際には削除されない • Azure Spot VM のオプションとして、削除とシャットダウンを選べる • シャットダウンを選択すれば、データが消えることはない、また起動すればいいだけ

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Azure Hybrid Benefit 32 構成を何も変えずに、コストをそこそこ減らすことができる魔法のような手段 Windows Server の場合には、SA 権付の Windows Server / SQL Server のライセンスを持っている必要がある デメリット メリット Azure しか利用していないユーザーが新たに購入するインセンティブはない、はず Windows Server Standard と Datacenter で適用範囲が異なる Azure VM のコストを構成する インフラストラクチャー + ライセンス のうち、ライセンス部分が 0 円になる Windows Server / SQL Server / Red Hat Enterprise Linux / SUSE Linux Enterprise Server が対象 Azure ハイブリッド特典 / https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/hybrid-benefit/

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. ③ やられたらやり返す 33

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. そのほかの細かいコスト最適化手法 34 ANF の最小サイズが 1TB からに変更 リカバリー コンテナーの冗長性 (LRS/GRS) Azure Start/Stop VM による自動起動停止 AVD の scaling plan による自動起動停止 VM SKU の変更 (v3 → v5 など) Premium SSD v2 の利用 Application Gateway の集約 Azure LB の HA ポートによるルール削減 Storage Account のライフサイクル管理 Azure VM での AMD CPU の利用 Linux VM での ARM CPU の利用 Azure VM での D ドライブ削除 Ephemeral OS Disk の利用 Dev/Test サブスクリプションの利用

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Azure VM の CPU と D ドライブの有無によるコストの違い 35 同じ 2 vCPU、8 GiB、v5 世代の VM でも CPU の種類 (intel/AMD)、D ドライブの有無によりコストが結構異なる 既存の Azure VM でも page file の置き場を変えるなどすれば D ドライブは不要になる VM Size vCPUs RAM (GiB) Local storage (GiB) Cost/month D2ads_v5 2 8 75 (SCSI) $164.98 D2as_v5 2 8 N/A (D ドライブ無) $148.92 D2ds_v5 2 8 75 (SCSI) $173.74 D2s_v5 2 8 N/A (D ドライブ無) $157.68 D2pds_v5 2 8 75 (SCSI) $85.41 D2ps_v5 2 8 N/A (D ドライブ無) $72.27 p がついている、Arm64 は圧倒的なコストメリットがあるが、制約は大きくなる可能性がある v3 世代の VM と比べて v5 世代のほうがコストが高い可能性はあるがパフォーマンスは高く、「コスパ」は良くなる

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Azure VM の自動的な起動・停止方法 36 Azure Start/Stop VM v2 v2 になり、Azure Functions を使った、高速で、軽量で、依存関係の少ないものに変わった サブスクリプション毎、リソース グループ毎、リソース毎などの様々なスコープで決められた時間に起動、停止できる Start/Stop VMs v2 の概要 / https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-functions/start-stop-vms/overview VM の自動シャットダウン Azure VM のメニューから設定でき、無料で使える、自動シャットダウンの仕組み 残念ながらシャットダウンのみで起動はできない 仮想マシンの自動シャットダウン / https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/auto-shutdown-vm AVD の scaling plan Azure Virtual Desktop (AVD) で利用できる、自動的な起動、停止の仕組み Start VM on Connect という、朝の、初回接続時にオンデマンドで起動する仕組みもある Azure Virtual Desktop の自動スケーリング プランを作成して割り当てる / https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-desktop/autoscale-scaling-plan Azure VM は起動時間による従量課金のため、なるべく起動している時間を減らした方がコストは削減される AVD: Azure の DaaS、仮想デスクトップ サービス

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Dev/Test サブスクリプション 37 少し特殊なサブスクリプションを作成し、そこで Azure VM などのリソースを起動するだけでコストが削減される トレードオフとして、SLA がない Azure Dev/Test の価格 / https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/offers/dev-test/ SLA: Service Level Agreement • サービスの可用性を宣言して、それを下回ったらごめんなさいするもの

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. ④ とどめの一撃 38

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. コスト最適化しやすいアーキテクチャーに向けて 39 アーキテクチャーの種類によって、コストの最適化のしやすさ (cost-optimizability) が異なる Load Balancer VM VM Load Balancer VM VM Load Balancer VM VM VM VM Scale-up/down 戦略 Scale-out/in 戦略 VM 2core/8GiB VM 4core/16GiB 2core/8GiB の VM 2 台でパフォーマンスが足りなくなった際に、 構成変更としては、2 種類の戦略が考えられる 製品例: ADDS、SOFS、MSSQL (Read) 製品例: MSSQL (Write) Scale-out/in: マシン自体を増やしたり、減らしたり Scale-up/down: CPU を増やしたり、減らしたり

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 2 つの戦略の違い 40 Scale-up/down 戦略 Scale-out/in 戦略 SKU 変更のために再起動を伴い、ユーザー影響が大きい LB への設定変更は不要 2 → 4 → 8 → 16 といったスケールでしか変更できない LB の設定変更が必要なケースがある 2 → 4 → 6 → 8 といった細かいスケールでの調整が可能 再起動が容易であれば cost-optimizalility は高いが、、 細かい調整による最適な cost-optimization が可能 Connection draining によりユーザー影響を最小化可能 デメリット メリット デメリット メリット ミドルウェア等によって構成の可否が決まる おおよそほとんどのクラスターは 2 台構成を取れる

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 自動的にコストが最適化になるアーキテクチャーに向けて 41 あまり適切ではないのですが、業界的に、分かりやすい例を 1 つ、、、 (特に自宅での) 深夜待機、夜勤対応に対して、賃金をどう払うか (べき論が述べたいわけではないです。。) 21:00 09:00 24:00 翌 06:00 待機時間 対応発生 対応発生 発生した対応の 件数・労働時間に応じて・・・? 深夜待機 + 対応発生 21:00 09:00 24:00 翌 06:00 待機時間 対応がなかった場合は・・・? 待機時間に応じて・・・? 深夜待機のみ

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. その従量課金は何に対する従量課金? 42 9:00 翌 09:00 18:00 24:00 深夜帯の、ほとんど動いていない時間にコストを支払う意味は・・・? サーバー負荷のイメージ 特に Azure VM などの IaaS については、起動時間に対する従量課金であり、 そのサーバー・システムが生み出した価値、こなしたタスクに対する従量課金ではない VM の起動速度やシステムの即応性のために 24h 稼働している、という理由なのであれば、 一定のトレードオフを受け入れ、そのタスク・イベントに応じた従量課金モデルも視野に入ってくる 認証の「回数」に応じた課金、Web の「要求・応答回数」に応じた課金、プログラムの「実行回数」に応じた課金、など

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 「サーバーレス」という選択肢 43 サーバーレスの定義はさまざまなものがあるが、1 つの側面として以下のような特徴を持っている サーバーがない = 常に発生し続けるコストがない or とても低い サーバーレスな Azure サービスのコストの例 従量制課金 無料提供 (月額) 従量課金制 実行時間 400,000 GB 秒 ¥0.002407/GB 秒 総実行回数 100 万実行回数 100 万実行回数あたり ¥30.086 Azure Functions PowerShell の簡単なスクリプトを実行したり、イベント ドリブンな Web アプリケーションが動作する環境 常にコストは「最適化」されている → コスト最適化の余地はもうない → 上の人に聞かれてもドキドキしない

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. サーバーレスなどのアーキテクチャー採用に伴い、求められる変化 44 キューを使った pub/sub 構成 イベント ドリブン アーキテクチャー ステートの分離 P P P S S S Q Q Q Q 先ほどの深夜対応の例でいう、 対応が発生してからプログラムを起動 対応件数に応じて、 並行してプログラムを実行 圧倒的なスケーラビリティを持つが、 タスクの大きさは小さくする必要がある 中間にキューを挟むことで スループットを最大化する 一連の処理が複数のプログラムで 実行される可能性があるため、 ステートを別に分離する必要がある A というプログラムから B に移った際、 ステートが引き継がれないと、 たとえばカートの中身が空になる Azure Cache for Redis や SQL DB などを使い、 プログラムの外にステートを分離する 「承りました」だけをとりあえず返す、 処理の結果は別途返す 最近のファストフード店とか、 どこかの予約サイトとか、 仮想待合室のサービスとか

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. (余談) マクドナルドの pub/sub モデル 45 以前のマクド ここ数年のマクド・ケンタ・Uber Eats 受付/レジ キッチン ① ② ③ ④ ⑤ ① ② ③ ④ ⑤ TAT 注文 キッチン ② ③ 受取 ① ⑤ ④ レジ ① ② ⑤ TAT 注文 ③ ④ 受取 あるお客さんに商品を出すまで、 次の注文が取れない どんだけ調理に時間がかかろうが、 注文だけはどんどん取れる モバイル セルフ 待ってる時間、席に座っててもいい TAT: ターン アラウンド タイム

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Cost-optimizability の高いアーキテクチャーに気づくために 46 日本の一般的なプロジェクトの進め方の中に、ヒントがあった IPA の非機能要求グレードに記載がある項目の一つ → 「拡張性設計」 拡張性がある 縮小性もたぶんある Cost-optimizability が高い プロジェクトの進行の中で、まだメンバーが解散しないうちに、コスト最適化のための道を舗装しておく 戦略 パッケージ インストール 自社開発/フルスクラッチ 補足 Scale-up/down 戦略 ○ ○ VM ベース、昔からある考え方なので分かりやすい Scale-out/in 戦略 ○ ○ VM ベース、コスト最適化はしやすい サーバーレス × ○ サーバーレス アーキテクチャーに向けて考え方の変革が必要 みなさまのお使いのシステムの拡張性は、どのように実現されますか?

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 圧倒的な納得感を得られましたでしょうか・・・? 47 ① 様子見 ② 軽めに ③ やられたらやり返す ④ とどめの一撃 Azure Advisor Subscriptions Cost Management + Billing 予約 節約プラン Azure Spot VM Azure Hybrid Benefit Azure VM SKU 最適化 Azure VM の自動起動・停止 Dev/Test サブスクリプション サーバーレス Cost-optimizability IPA の非機能要求グレード 拡張性設計

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. 会社名 株式会社プログライブコンサルティング [ProGrive Consulting Co., Ltd.] お問い合わせ [email protected] ~ Expand Your Business ~ ~ビジネスの成長、新たな機会の追求、そして未来を切り開く~

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Appendix (おまけ) 53

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. チェックリスト、一応あります 54 コスト最適化の設計レビュー チェックリスト - Microsoft Azure Well-Architected Framework | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/well-architected/cost-optimization/tradeoffs 一般的な内容が書いてあるので、なんかこれ読んだら即効、みたいなものではない

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Copyright (C) ProGrive Consulting Co.,Ltd. All rights reserved. Q. そもそもなんでコスト最適化 (特に削減) するとうれしいのか 55 ↓ 削減 売上 経費 利益 ↑ 利益 ↓ 経費 削減前 削減後 A. 利益を増やすための 2 つの手段のうち、リスクもほとんどないし、簡単なので → もう一つの手段は売上を増やすこと 利益を 100 万円増やすために、経費を 100 万円下げるか、売上を 1,000 万円上げるか、どっちを選ぶか? → 逆の論理で、万引きが多発すると、売上をめっちゃ上げる必要があるので、あっという間に個人商店はつぶれてしまう 原価率によるけど例えばの話