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株式会社ヒューマンクレスト Agile TPI を活用した 品質向上事例 取締役 兼 技術推進本部 本部長 浅黄 友隆

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自己紹介 浅黄 友隆 技術推進本部 本部長 ● 情熱:自動テスト→Agile→AI ● 趣味 : カメラ、ドライブ ● 職歴 : 営業→開発→テスト #ScrumMaster #CTAL-TM #CT-FL #CTAL-TA

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 株式会社ヒューマンクレスト 3 “ちゃんとうごかす”をサービスする会社です

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 株式会社ヒューマンクレストグループ 4 Japan Quality Co., Ltd./ DADラボ(海外検証拠点) ベトナム ダナン 16F, Da Nang Software Park, 02 Quang Trung, Thach Thang Ward, Hai Chau District, Da Nang, VIETNAM ARRANGILITY SDN. BHD. マレーシア サイバージャヤ Unit LG-02 & LG-03, Ground Floor, CoPlace 5 Block 3710, Persiaran APEC, Cyber 8, 63000 Cyberjaya, Selangor Darul Ehsan, MALAYSIA ベトナム ダナンで 「日本の味」が恋し くなったら

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. AGENDA 本日のアジェンダ 1. はじめに 2. Agile TPI 事例 3. AIとの協働

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はじめに 1.

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 1. 品質に影響を与える要素 8 品質 プロダクト プロセス ピープル 参考:1

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 1. 品質に影響を与える要素 9 品質 プロダクト プロセス ピープル 組織 チーム パイプライン ワークフロー ドメイン知識 各種スキル Agile TPI

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 1. 品質に影響を与える要素 10 品質 プロダクト プロセス ピープル AI AI AI

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 本日の事例に関して ● 決してだれかを非難しているわけではありません。 11

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Agile TPI 事例 2.

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2. 事例 13

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2. 事例 14

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2. 事例 ● 状況 ○ 現状QA体制がなく、開発者がテストしている ○ 新機能のテストはできているが、リグレッションテストはできていない ○ 不具合はユーザーからの報告で気がつくこともある ● 課題 ○ 品質面に不安がある 15

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2. 事例 ● 目的 ○ メンバーの品質意識を高める ○ より良いサービスを提供する チーム ● アプローチ ○ プロセスに対する改善 16 2023年1月〜

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.1 結論 バグ 出なくなりました。 17 2024年11月

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2 何をしたか 18 ● WFからSCRUMへ ● 実例マッピング ● シフトレフト ● テストケースの標準化 ● スクラムイベント全員参加 ● PBIのアウトカム・受け入れ基準 の明確化 ● デプロイメントパイプライン ● E2E自動テスト ● Unitテスト導入 ● テスト技術セミナー ● 輪読会 ● バグ共有会

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2 何をしたか 19 ● WFからSCRUMへ ● 実例マッピング ● シフトレフト ● テストケースの標準化 ● スクラムイベント全員参加 ● PBIのアウトカム・受け入れ基準 の明確化 ● デプロイメントパイプライン ● E2E自動テスト ● Unitテスト導入 ● テスト技術セミナー ● 輪読会 ● バグ共有会 「Agile TPI」を活用し、評価、検証、改善を繰り返した。

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2 何をしたか ● Agile TPI モデル 20 キーエリア カテゴリ チェックポイント ク ラ ス タ 16種類 3種類 108種類 A~G

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● キーエリア 21 Key area Professional Team Organization 01 利害関係者のコミットメント C D D C E C D 02 関与の度合い A A B C A A B 03 テスト戦略 A B C D A C C A C 04 テスト組織 D E F G D F D G 05 コミュニケーション A C B D C 06 報告 D F F D D F E 07 テストプロセス管理 E E F E F F E F 08 見積もりと計画 G F G F F 09 メトリクス C C C E 10 欠陥管理 C D E C E F G D E 11 テストウェア管理 F G G F F G 12 手法の実践 D D D E F G 13 テスト担当者のプロ意識 A B B D A B C 14 テストケース設計 C D E C D F F 15 テストツール A A A A B C 16 テスト環境 A A C B B C D

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● カテゴリ 22 Key area Professional Team Organization 01 利害関係者のコミットメント C D D C E C D 02 関与の度合い A A B C A A B 03 テスト戦略 A B C D A C C A C 04 テスト組織 D E F G D F D G 05 コミュニケーション A C B D C 06 報告 D F F D D F E 07 テストプロセス管理 E E F E F F E F 08 見積もりと計画 G F G F F 09 メトリクス C C C E 10 欠陥管理 C D E C E F G D E 11 テストウェア管理 F G G F F G 12 手法の実践 D D D E F G 13 テスト担当者のプロ意識 A B B D A B C 14 テストケース設計 C D E C D F F 15 テストツール A A A A B C 16 テスト環境 A A C B B C D

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● チェックポイント 23 Key area Professional Team Organization 01 利害関係者のコミットメント C D D C E C D 02 関与の度合い A A B C A A B 03 テスト戦略 A B C D A C C A C 04 テスト組織 D E F G D F D G 05 コミュニケーション A C B D C 06 報告 D F F D D F E 07 テストプロセス管理 E E F E F F E F 08 見積もりと計画 G F G F F 09 メトリクス C C C E 10 欠陥管理 C D E C E F G D E 11 テストウェア管理 F G G F F G 12 手法の実践 D D D E F G 13 テスト担当者のプロ意識 A B B D A B C 14 テストケース設計 C D E C D F F 15 テストツール A A A A B C 16 テスト環境 A A C B B C D

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● 優先度の設定 24 Key area Professional Team Organization 01 利害関係者のコミットメント C D D C E C D 02 関与の度合い A A B C A A B 03 テスト戦略 A B C D A C C A C 04 テスト組織 D E F G D F D G 05 コミュニケーション A C B D C 06 報告 D F F D D F E 07 テストプロセス管理 E E F E F F E F 08 見積もりと計画 G F G F F 09 メトリクス C C C E 10 欠陥管理 C D E C E F G D E 11 テストウェア管理 F G G F F G 12 手法の実践 D D D E F G 13 テスト担当者のプロ意識 A B B D A B C 14 テストケース設計 C D E C D F F 15 テストツール A A A A B C 16 テスト環境 A A C B B C D

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● クラスタ 25 Key area Professional Team Organization 01 利害関係者のコミットメント C D D C E C D 02 関与の度合い A A B C A A B 03 テスト戦略 A B C D A C C A C 04 テスト組織 D E F G D F D G 05 コミュニケーション A C B D C 06 報告 D F F D D F E 07 テストプロセス管理 E E F E F F E F 08 見積もりと計画 G F G F F 09 メトリクス C C C E 10 欠陥管理 C D E C E F G D E 11 テストウェア管理 F G G F F G 12 手法の実践 D D D E F G 13 テスト担当者のプロ意識 A B B D A B C 14 テストケース設計 C D E C D F F 15 テストツール A A A A B C 16 テスト環境 A A C B B C D

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● 優先度の高いキーエリアから、かつクラスタAのチェックポイントを確認 ● チェックポイントが”No”であれば、”Yes”にする活動を行なう 26 Key area Professional Team Organization 01 利害関係者のコミットメント C D D C E C D 02 関与の度合い A A B C A A B 03 テスト戦略 A B C D A C C A C 04 テスト組織 D E F G D F D G 05 コミュニケーション A C B D C 06 報告 D F F D D F E 07 テストプロセス管理 E E F E F F E F 08 見積もりと計画 G F G F F 09 メトリクス C C C E 10 欠陥管理 C D E C E F G D E 11 テストウェア管理 F G G F F G 12 手法の実践 D D D E F G 13 テスト担当者のプロ意識 A B B D A B C 14 テストケース設計 C D E C D F F 15 テストツール A A A A B C 16 テスト環境 A A C B B C D

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● チェックリスト ○ テスト担当者のプロ意識 クラスタA ⮚ 対策 ○ QAセミナーや輪読会の開催 ■ テスト活動の知識 ■ テスト技術の習得 ○ 成果 ■ テストスキルの向上 ■ 品質意識の向上 27 テストの役割を担う開発者が、特にテストエンジニアリングとテストケース設計に関する テストのトレーニングを受けている。 開催 :毎週1時間 参加者:全員 内容 :ISTQB FL Agile QA BDD/TDD DevOps 狩野モデル

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI ● チェックリスト ○ 関与の度合い クラスタA ○ テストケース設計 クラスタA (TPI Next) ⮚ 対策 ○ テストケースの書き方を統一 フォーマットを用意 ○ プロセスの変更(コーディング前にテスト設計、ケース作成を行う) ○ 成果 ■ プロダクト開発の手戻りが減る 28 プロダクトリスク分析、計画、準備、テストケース設計のようなテスト活動は、テスト活動をスプリントの クリティカルパスとならないように、テスト実行よりも前に行われている。 テストケースには、以下の説明項目を含む。 a)開始時の状況、b)変更プロセス=実施するテストアクション、c)予測される結果。

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.1 何をしたか? Agile TPI 29 品質 プロダクト プロセス ピープル 組織 チーム パイプライン ワークフロー ドメイン知識 各種スキル

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.2 何をしたか? E2E自動テスト ● 課題 ○ リグレッションテストが出来ていない ● チェックリスト ○ テストツール クラスタA ⮚ 対策 ○ リグレッションテストを自動化 ■ 何?をテストするのか?テスト設計からやり直し ■ UIですべてを自動化しない(Unitテストへ) 30 回帰テスト自動実行のためのテストツールが使用されている。 UI Service Unit

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.2.2 何をしたか? E2E自動テスト ○ 成果 ■ 毎日テストが実行されている状態になり、リファクタリング等も容易 31

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.3 変化 32 ● 2023年6月 ● 2024年11月

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.3 変化 33 P T O Y 77 38 25 14 N 31 6 7 18 71% 86% 78% 44% Team毎に取り組んだ為 Organizationが低い

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Agile TPI 事例まとめ 2.4

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.4 まとめ 35 品質 プロダクト プロセス ピープル 組織 チーム パイプライン ワークフロー ドメイン知識 各種スキル

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 2.4. まとめ ● Agile TPIのチェックポイントで現状を評価 ○ 問題点に気がつく ● 取り組むチェックポイントを決定 ○ 3ヶ月毎に、1~2ポイント ● 1ポイントに対する対策を決定する ○ 立案、計画、実施、評価 ● 改善されているか、振り返り、再度、チェックポイントを確認する 36

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AIと協働 3.

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.1 AIによるテストプロセスへの影響 ● ソフトウェア開発プロセスの変化とAIの役割 ○ 今! ソフトウェア開発におけるAI技術の活用が盛んになっている ○ AIによる開発効率化、品質向上への期待がすごい ○ 開発プロセスの変化がテストプロセスに与える影響は? 38 自動補完型 AIツール 対話型 AIツール エージェント型 AIツール 参考:2

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. ※ AIとのコミュニケーション 意図 •タスク •ニーズ •振る舞い コンテキスト •ゴール •背景 •制約 コンテンツ •コード •データ •ドキュメント 39 参考:2

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.1 AIによるテストプロセスへの影響 ● AIを活用したテストの可能性 ○ テスト設計: ■ AIによるテストケースの自動生成 ■ 境界値分析や同値分割などのテスト技法の適用支援 ○ テストデータ ■ AIによるテストデータの自動生成、網羅性の向上 ○ リスク分析 ■ AIによるプロダクトリスクの識別 ■ リスクベースドテストへの活用支援 ○ テスト結果分析 ■ AIによるテスト結果の分析、根本原因の特定支援 40 テスト成果物 分析系 計画 分析 設計 実装 実行 報告

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.2 テストエンジニアとAIの協働 ● 生成AIが生成したテスト設計は、必ずレビューする必要がある ○ AIの誤り、偏りを修正する ● AIを効果的に活用するためには、テストエンジニアの専門知識と経験が不可 欠である ● AIはあくまでツールであり、最終的なテストに関するアウトプットの責任は テストエンジニアにある ● 作成されたテストケース、自動テストスクリプトの妥当性、網羅性のレビュ ー。AIの提案に対して専門知識に基づいた判断を行うことが重要 41

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.2 テストエンジニアとAIの協働 ● AIと協働し、単体テストを作成する効果的な手順 ○ 発散:テストケースのパターンを生成してもらう ○ 整理:パターンの整理をAIに依頼し、人間がレビューする ○ 収斂:網羅されたテストケースを絞り込む ○ 選択:人間がレビューしてテストケースを選別する ○ 実装:AIにテストコードを実装させる ● 上記の考え方は、全てのテストレベルで可能である ○ テストシナリオやテストデータを生成し、テストエンジニアが評価、検証、改善 を行なう 42 参考:3

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.2 テストエンジニアとAIの協働 ● 身につけておきたいスキル 43 テスト技術 ドメイン知識 AI特性理解 創造力 スキル

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.2 テストエンジニアとAIの協働 ● レビューにおける専門知識の重要性 ○ 妥当性 ○ 網羅性 ○ 効率性 ○ 実現可能性 ○ 非機能要件の考慮 ○ テスト技法の適用 ● テストエンジニアに進化が必要なこと ○ AI技術の理解 ○ 高度なテスト設計・分析技術 ○ リスクベース思考 44

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.3 AI活用事例 ● テストケースの自動生成 ● 画面仕様書にある文言が、絞り込み系であればそのままパターンに反映 する。しかし、除外系の(◯◯以外、とか)文言は、理解が及ばず、パ ターンに組み込まれることもあった。 45

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.3 AIとの協働 まとめ 46 品質 プロダクト プロセス ピープル AI AI AI 知識と経験を共有するパートナーとして協働するイメージ

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© 2025 Human Crest Co., Ltd. 3.3 AIに期待 1. バグを見つける能力 2. バグを埋め込まない能力 47

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ご清聴ありがとうございました

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参考 1. Berend van Veenendaal, Dennis Geurts, Rik Marselis, Wouter Ruigrok(2022). Quality for DevOps teams. Sogeti 2. 服部祐樹, コード×AI ソフトウェア開発者の為の生成AI実践入門, 技術評論 社, 136ページ 3. 服部祐樹, コード×AI ソフトウェア開発者の為の生成AI実践入門, 技術評論 社, 221ページ 50