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夢中になる仕組み 「ゲームフロー理論」 を紐解く 〜サービスや組織の成長を促すエッセンス〜 @norinity1103 aka 石川のドヴァキン

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@Stardew Valley 皆さんはどのような視点で ゲームをしていますか?

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@Minecraft / Mojang 人によって楽しみ方や ポイントありますよね

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せっかくならゲームで得た経験を リアルにも活かしてみませんか? @ELDEN RING / FromSoftware

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@中央線 車内広告 / 亜細亜大学

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それ、仕事場でも 同じこと言えんの? サ バンナ

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ゲームを構成する基本要素 ①課題要素 ②報酬要素 ③交流要素 クエスト、ミッション、ランキン グ、難易度設定など 達成バッジ、レベルの可視化、 仮想通貨、クーポン、表彰、ポイ ントなど チャット、対戦、ユーザー間 の競争、アバター、ソーシャ ルなど

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フロー理論って? ゲームの体験に没入し、成長と幸福感が得られる状態 参照:ミハイ・チクセントミハイのフローモデル https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC_(%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6)

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フロー状態になるには t 目標が明確。何をすればいいのか予想できQ t 難易度がちょうど良い。頑張れば達成できQ t 行動に対して直ちにフィードバックが得られ t 過程を楽しめる・体験に夢中になれる t 行動とそれによる結果が制御でき t 活動自体に本質的な価値を感じている 名作ゲームほど、この法則が組み込まれている <状態> <結果> 時間感覚の歪み 高度な集中状態 自己に対する 意識の感覚の低下 つまり、 気がつけば朝チュン

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UI/UXデザインに対する期待値を明らかにする 画像参照:Mark Hurst 「UXへの信頼を失っている理由」 https://creativegood.com/blog/21/losing-faith-in-ux.html 画像参照:@浅井粂男 - 生物細密画(水彩)「ヨコスジヤドカリとヤドカリイソギンチャク」 UX ・Service Product ・Platform User Business Model

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ゾーンはプレイヤーの趣向や特性で異なる

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最適な難易度を考える プレイヤーが多様化することで難易度や評価は難しくなる 通常ゲームの難易度設定は,事前に設計されたフローゾーンの範囲にプレイが収まるよう調整する

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@ELDEN RING / FromSoftware

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@Sunless sea / Epic Games

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@LobotomyCorporation / Project Moon

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成長には”刺激”が大事 ゲーム研究の主要人物である社会学者ロジェ・カイヨワによって説明された遊びの一種[インクリクス] https://en.wikipedia.org/wiki/Ilinx 緊張を強いる高い難易度の 課題を達成するプレイ l リズムゲームの高速曲 〜極端に複雑な譜… l 高難易度の弾幕シューティングゲーs l 極限まで最適なルートに切り詰めたタイムアタック etc... 背伸びくらいが ちょうどいい

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プレイヤーは恣意的な 難易度調整に気付くと不快と感じる

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DDA: 動的難易度調整という新しいアイディア 図解参照:フローゾーンを超えた動的難易度調整 ~イリンクスを楽しむDynamic Pressure Cycle Control手法~ chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://endohlab.org/paper/artsci-v17n3pp62.pdf プレイ側の”自己主体感”の保持が大切 the sense of agency

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AI(DDA) 適正な距離感で 難易度をコントロール ・中立的なポジション ・サーベイの反映 User ドキドキを感じながら 成長や体験の満足度を得る サービス提供者 提供価値の向上 世界観の創造・維持 学習や成長軸の監査 ドキドキの持続に最適な状態をデザインする

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サービスや組織/個人の成長計画にも活用はできる

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サンドボックス ゲームを 応用したUXデザイン研修

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@Minecraft / Mojang

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皆さんの状態はどこですか? 習慣的な職場経験が課題解決力やスキルの向上につながる 最適なポジションをイメージしてみよう 簡単な仕事ばかりで やり甲斐がほしい 独りでは無理! メンターや 仲間が必要

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やりたいことを仕事にする際の自分との向き合い方 チームメンバーの評価 クライアントの評価 振り返りでの自己評価

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