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千葉⼯業⼤学⼤学院 ⼯学研究科 デザイン科学専攻 ⻑尾研究室 1875017 ⽮崎 裕⼀ 発信者主体の 情報可視化作品作りにおける スケッチの⾏い⽅考察

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研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究背景

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情報可視化は、多くの⼈が接する情報を扱うにも関わらず、 その性質として、物理的な空間配置や形状・外観を持ってないため、 情緒的訴求をすることが難しいといえる。 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究背景 研究背景

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 研究背景 物理的な空間配置や形状・外観を持ってない 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究背景

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 研究背景 情報可視化は、多くの⼈が接する情報を扱う 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究背景

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 研究背景 情緒的訴求をすることが難しい • ある化粧品メーカー「外部環境についてデータをチャート化してまとめた冊 ⼦を作成したが、若⼿の社員が全く読んでくれない」 • TableauのようなBusiness Intelligenceツールは普及したが、あれは探索 的可視化をするためのツールで、プレゼンテーションは弱い。 • 表現と伝達と認知は別物。発信者主体の情報可視化のワークフローでは、表 現までしか触れていない。表現=発信者側の⾏為、共感=受信者側の⾏為。 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究背景

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研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究背景 • ネガティブチェックのための価値観が古い(3、40年前)。 • チャートあるある、データインク⽐尊重、3DへのNG • 統計的有意を⼤切にするデータサイエンスとも、問題提起的でもあるデータアー トとも異なる、データ可視化(情報可視化)ならではの価値の認知が⾜りない。 • 最低限到達しなければならないのは、作品⾃体が、科学的正確さと情緒的訴求⼒ のバランスの取りながらの創意⼯夫ではないか。  研究背景 個⼈的な問題意識

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発信者主体の情報可視化作品作りに おけるスケッチの⾏い⽅を開発したい 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと 実質的に世界を眺め、主観を込めること 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 研究⽬的 要件 そのために最適な出題は何かを考察したい 今回のスコープ

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発信者ニーズであること 受信者と発信者、どちらのニーズによって作品が作られるかによって、ワークフローが⼤きく異なる。 今回は「発信者のニーズが受信者のそれよりも⼤きい場合」を取り上げる。  研究⽬的 涪⥋罏 「⥋罏 钠濼ׅ׷ ⠗麦ׅ׷ 邌植ׅ׷ 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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< 涪⥋罏 「⥋罏 钠濼ׅ׷ ⠗麦ׅ׷ 邌植ׅ׷ 涪⥋罏 「⥋罏 钠濼ׅ׷ ⠗麦ׅ׷ 邌植ׅ׷ 受信者ニーズが⼤きい場合  研究⽬的 探索的・課題解決 「受信者のニーズが発信者のそれよりも⼤きい場合」は課題解決型で、いくつもの事例を経た上での汎⽤ 化したツールがすでに存在している。たとえばBusiness Intelligenceツールなどがあげられる。 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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受信者ニーズが⼤きい場合  研究⽬的 https://finviz.com/map.ashx from “Visualization Analysis and Design” By Tamara Munzner https://www.tableau.com/ from “Visual Insights” By Katy Börner and David E. Polley 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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受信者ニーズが⼤きい場合  研究⽬的 https://finviz.com/map.ashx FinViz https://www.tableau.com/ Tableauなどの汎⽤ Business Intelligence ツール 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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> 涪⥋罏 「⥋罏 钠濼ׅ׷ ⠗麦ׅ׷ 邌植ׅ׷ 涪⥋罏 「⥋罏 钠濼ׅ׷ ⠗麦ׅ׷ 邌植ׅ׷ 物語的・表現伝達 発信者ニーズが⼤きい場合  研究⽬的 ⼀⽅で、「発信者のニーズが受信者のそれよりも⼤きい場合」 は⾃由度が⾼く、⼿順の定型化が難しい。 さきほど触れたワー クフロー内でも明確な⼿順が触れられていない。汎⽤化することが難しいプロセスと いえる。 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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発信者ニーズが⼤きい場合  研究⽬的 from “Data journalism workflow” by Simon Rogers from “Data Visualization Handbook” by Juuso Koponen, Jonatan Hildén from “Visualizing Data” by Ben Fry 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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https://knightfoundation.org/features/civictech/ Trends In Civic Tech 発信者ニーズが⼤きい場合  研究⽬的 https://emotions.periscopic.com/inauguration/ One Angry Bird 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 科学的正確性と情緒的訴求⼒のバランスは 常に悩ましい問題。 https://ameblo.jp/ca-1pixel/entry-12053399046.html 「就活⽣に向けた弊社のアピールポイントをインフォ グラフィックスとして表現せよ。」

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×…物理的な空間配置に寄せる ×…物理的な形状・外観に寄せる 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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˜/PUBUJPO--$ BMMSJHIUTSFTFSWFE 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 https://vdata.nikkei.com/economicdashboard/macro/ 経済指標ダッシュボード

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○…物理的な空間配置に寄せる ×…物理的な形状・外観に寄せる 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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˜/PUBUJPO--$ BMMSJHIUTSFTFSWFE HUMAN TERRAIN IUUQTQVEEJOHDPPMEDJUJFTTUPSZJOEFYIUNM

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×…物理的な空間配置に寄せる ○…物理的な形状・外観に寄せる 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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https://infogra.me/ja/infographics/10156  ラーメン⼀杯カロリー⽐較 科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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科学的正確性と情緒的訴求⼒の両⽅を含むこと  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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実質的に世界を眺め、主観を込めること  研究⽬的 主張せよ 実質を伝えよ 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 20歳の⾃分に受けさせたい⽂章講義

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実質的に世界を眺め、主観を込めること  研究⽬的 主張せよ 実質を伝えよ  とはいえ、すべての⽂章に"主張"が必要なのか、という疑問はあるだろう。 あまり「俺が俺が」と⾃分を前⾯に押し出すと、かえって読者の反発を⾷らってしまう のではないか。読者が読みたいのは「私の意⾒」などではなく、客観的な情報ではない のか。なにを声⾼に、"主張"するよりも、材料だけを提供してあとは読者の判断に委ね るほうがいいのではないか。  はっきりと⾔う。  これらはすべて間違いである。  なぜか。たしかに⽂章の⽬的は「伝えること」だ。Aという情報があり、それが読者に 伝わるのなら、第⼀の⽬的は達したことになる。 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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実質的に世界を眺め、主観を込めること  研究⽬的 主張せよ 実質を伝えよ  しかし、ここで考えなければならないのは「なぜ伝えるのか?」という⾃らへの問い かけである。どうして⽂章などというまどろっこしい⼿段を⽤いて、多⼤な時間と労⼒ を費やして、⾃分は書いているのか。  理由はただひとつ、読者を動かすためだ。  ⾃分は有益だと思った情報を伝えることで、他者の⼼を動かし、考えを動かし、ひい ては⾏動まで動かす。  ⽂章を書くことは、他者を動かさんとする"⼒の⾏使"なのである。  だとすれば、⾃分の"主張"を明らかにするのも当然のことだろう。 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景

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実質的に世界を眺め、主観を込めること  研究⽬的 主張せよ 実質を伝えよ 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 事実 (客観) 主張 (主観) 理由 (客観)

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実質的に世界を眺め、主観を込めること  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 Exports and imports to and from Denmark & Norway from 1700 to 1780, William Playfair

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実質的に世界を眺め、主観を込めること  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 “Visualization of Napoleon’s Russian campaign of 1812” by Charles Joseph Minard

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実質的に世界を眺め、主観を込めること  研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 研究⽬的 研究背景 “Diagram of the causes of mortality in the army in the East” by Florence Nightingale

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先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的

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科学的正確性と情緒的訴求⼒ 科学的正確性 リランド・ウィルキンソン 「The Grammar of Graphics」 情緒的訴求⼒ ジョルジア・ルピとステファニー・ポ サベックによる「Dear Data」及び 「Observe, Collect, Draw」 ウィリアム・クレバランド & ロバート・マク ギル および ジェフ・ヒール & マイク・ボス トックによる研究 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的

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科学的正確性 リランド・ウィルキンソン「The Grammar of Graphics」 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的 「良いグラフィックを作成するための多くの優れたガイドが ありますが(略)この書籍は、代わりにグラフを数学的に構 築し、それらを美的にグラフィックスとして表現するための 規則に焦点を当てている。」 チャートを描く空間を定義し、その上にアニメーションのセ ル画のように、軸や幾何図形で表現したデータを重ねて、1 つのチャートとして成⽴させる考え⽅を提唱。 この考え⽅がggplot2やD3.jsの構成に影響を与えている。

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科学的正確性 リランド・ウィルキンソン「The Grammar of Graphics」 1. 絵を描く空間を座標空間(スケールとベクトル)として定義する。 2. データを描画するビジュアルエンコーディング(データを描画するため の幾何図形と審美性)を決定する。 3. 1と2のルールに沿って描く この考え⽅を、ワークショップに必要な作業⾏程となるよう以下のように整理した。 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的 なお、ファセットと基礎統計値はデータの話なのでデータとして⼀項⽬として扱う。

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ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル および ジェフリー・ヒアとマイケル・ボストック 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的 ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル(1984)は、⼈間の図 形への知覚の仕組みについて実験を⾏った。実際のデータよりを正確に知覚で きるのか、シンプルな幾何図形を利⽤して⾏われた。 ジェフリー・ヒアとマイケル・ボストック(2010)が、クラウドソーシング で被験者を集めて実⾏し、クラウドソーシングによる被験者調達の有⽤性とと もに、ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル(1984)の実験 結果を追試し同様の結果を得た。同時にウィリアム・クレバーランドとローラ ンド・マクギル(1984)の⾏わなかった図形についても実験を⾏った。 科学的正確性

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タマラ・ムンズナーによるまとめ 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的 ウィリアム・クレバーランドとローランド・マクギル(1984)、 ジェフリー・ヒアとマイケル・ボストック(2010)の両者を含 む様々な成果をわかりやすくタマラ・ムンズナーがまとめてい る。 定量データにふさわしい表現はマグニチュードチャンネルに書 かれた表現⽅法であり、定性データにふさわしい表現はアイデ ンティティチャンネルに書かれた表現⽅法である。また上から 順に、⼈の知覚バイアスが⼩さい表現⽅法としてまとめられて おり、その知⾒を活⽤する。 科学的正確性

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情緒的訴求⼒ ジョルジア・ルピとステファニー・ポサベックによる 「Dear Data」及び「Observe, Collect, Draw」 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的 「Dear Data」はニューヨークとロンドンに離れて住む⼆⼈のデータ アーティストによる「データ⽂通」の成果である。共通のテーマを決 め、ハガキの裏に⾃分のことをデータとして記録したものを⼿描きで 絵として表現したものを送り合った。出版後早々にMOMAのパーマネ ントコレクションに選ばれている。「Dear Data」の読者へ向けて⼀ 般向けのワークブックとして出版されたのが「Observe, Collect, Draw!」である。性質上「Dear Data」ではなく「Observe, Collect, Draw!」を参照する。

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ジョルジア・ルピとステファニー・ポサベックによる 「Dear Data」及び「Observe, Collect, Draw」 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的 データとするテーマには、⼼⾳、息、瞬き、⾝体のパーツに対する⾃ 分の感情、⾳楽に対する感情など、個⼈的でデータ化しないとそもそ も公にならないものが選ばれている。作品全体の仕上げ感として、ア ブストラクト・アート、⾃然、天⽂学のダイアグラムをイメージソー スとして揚げている。ビジュアルエンコーディングとしては、幾何図 形以外には、矩形への複数のシンボルや⾊を様々に活⽤した塗りつぶ し、幾何図形のようにシンプルにまとめられたシンボル(花、的、 葉、茎、流れる髪の⽑のような曲線)が選ばれている。空間座標とし ては縦横⽅向グリッド、円や弧が活⽤され、時間(⼀年、⼀週間、⼀ ⽇)や離散的な項⽬が表現されている。 情緒的訴求⼒

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ジョルジア・ルピとステファニー・ポサベックによる 「Dear Data」及び「Observe, Collect, Draw」 この考え⽅を、ワークショップに必要な作業⾏程となるよう以下のように整理した。 1. いわゆる幾何図形(正円、正⽅形、⻑⽅形、直線、曲線)以外にも、拡⼤縮⼩しても⼤きさの歪みが少ないシンボ ル(花、的、葉、茎、流れる髪の⽑のような曲線。それ以外にもピクトグラムやアイコンからモチーフが得られ る)を上⼿く活⽤すると、仕上がりに⼤きな違いが与えられる。 2. 現実を実質化した表現⼿法であるイラストレーションの中でも、幾何図形やシンボルで構成しやすい種類のもの を、あらかじめイメージトレーニングして持っておくと発想しやすくなる。 3. 空間座標を何パターンかあらかじめ⽤意しておき、仕上がりがイメージしやすくする。ワークショップなどでテー マが固定であれば、⾮データインク(テーマデータ以外の描き込み)な描き込みを予め⾏っておいてもよい。 過去の取り組み 実験内容 今後の展望 先⾏事例の調査 研究背景 研究⽬的 情緒的訴求⼒

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過去の取り組み 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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先⾏して⾏なったワークショップ(2015〜2016年) 本研究に先⾏して、数年前に数回ワークショップを筆者が⾏っ た。参加者は⼀般イベントとして公募し、⼆⼗〜七⼗代の男⼥が ⼗〜四⼗名ほど参加した。 • 2015年6⽉20⽇ 東京都渋⾕区にて、シブヤ⼤学のイベント 「データで絵を描く!データ・ビ ジュアライゼーション」として開催 • 2015年9⽉27⽇ 東京都渋⾕区にて、⾃主開催イベント • 2016年8⽉18⽇ 京都府京都市にて、MTRL Kyoto共催イベント「データで絵を描く!データ・ ビジュアライゼーション ワークショップ データやグラフを⼿描きで⾃由に表現する 」とし て開催 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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流⼭市にて、⼩学校3、4年⽣を対象に、内容を少しカスタマイズして実施した。 • 2017年7⽉、千葉県流⼭市にて、Code For Nagereyamaのイベントとして開 催 先⾏して⾏なったワークショップ(2017年) 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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また、⾮常勤講師を勤める多摩美術⼤学にて、授業として1・2コマの時間を⽤いて、3年⽣30名ほどに対して、数回実施して いる。 • 2018、2019年 多摩美術⼤学にて、3年⽣への授業演習 数回 先⾏して⾏なったワークショップ(2018〜2019年) 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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2015年6⽉20⽇ 東京都渋⾕区にて、シブヤ⼤学のイベントとして開催 「渋⾕区の⼀ヶ⽉の天気と、あわせて⾃分の⾏動も⼀緒に、描いてください」 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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2016年8⽉18⽇ 京都府京都市にて、MTRL Kyoto共催イベントとして開催 「京都市の⼀ヶ⽉の天気と、あわせて⾃分の⾏動も⼀緒に、描いてください」 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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2018、2019年 多摩美術⼤学にて、3年⽣への授業演習 数回 「マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください」 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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多摩美⼤⽣の作品

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多摩美⼤⽣の作品

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2018、2019年 多摩美術⼤学にて、3年⽣への授業演習 数回 「スマホ内のデータを⽤いて⼀ヶ⽉間の私を表現してください」 実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査

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多摩美⼤⽣の作品

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多摩美⼤⽣の作品

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実験内容 今後の展望 過去の取り組み 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 䏟垥瑞꟦ ✲⢽稱➜ ʙ 䎃 ʙ 䎃 㢳䷐繟㣐 ぐ䨽 ؽآُ،ٕؒٝ؝٦ر؍ؚٝ ⚺錁׾鴥׭׷ 猰㷕涸姻然ׁ ⳿겗 ؎ٝفحز 䩛岀 䞔筰涸鏮実⸂ 㹀䚍儗禸⴨ 㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨ 㹀ꆀך㹀䚍⻉ 䩛䲽ֹ 先⾏して⾏なったワークショップ(2015〜2019年)

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実験内容 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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どうスケッチするか?今回の実験のスコープ(スケッチ) 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み أ؛حثך䩛岀 䲽ֻ䩛岀 آّٝ٥ؚٔيؐؑ٦س شر؍،٥ـٖو٦ ٌٔخ٥أذؿ؋ش٦ ص؝ٓأ٥ؿٕؑزٝ 䪔ֲر٦ة ة٦؜حزِ٦ؠ٦ה ⵃ欽ء٦ٝ 䩛䲽ֹ PS ػًٓ٦ة ٓ؎ؤ ؿٔ٦عٝس PS 暟椚涸ז醡㔳 麣ⰧךꟚ涪 害欽涸ծرؠ؎ ش٦ך⡲ㅷⵖ⡲ PS 鑐꿀㉏겗ծ䱇噟 㹀ꆀ PS 㹀䚍

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どうスケッチするか?今回の実験のスコープ(出題) 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 䏟垥瑞꟦ ✲⢽稱➜ ʙ 䎃 ʙ 䎃 䎃 ⼪衝䊨㣐 㢳䷐繟㣐 ぐ䨽 ؽآُ،ٕؒٝ؝٦ر؍ؚٝ ⚺錁׾鴥׭׷ 猰㷕涸姻然ׁ ⳿겗 ؎ٝفحز 䩛岀 䞔筰涸鏮実⸂ 㹀䚍儗禸⴨ 㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨ 㹀ꆀך㹀䚍⻉ 㹀䚍ꟼ⤘䚍 㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨ 㹀ꆀך㹀䚍⻉ 䩛䲽ֹ

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実験環境 -1 実施⽇ • 第⼀回...2019年12⽉9⽇ 13:00︎16:30 授業内 • 第⼆回...2019年12⽉17⽇ 13:00︎16:30 授業内 被験者 • 第⼀回 千葉⼯業⼤学デザイン科学科 43名 • 第⼆回 千葉⼯業⼤学デザイン科学科 8名 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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実験環境 -2 時間 • それぞれ180分(説明時間、休憩込み) 実施内容 • 13:10-13:20 アンケート • 13:20-14:00 インプットレクチャー • 14:00-15:00 ワーク1 • 15:00-15:10 休憩 • 15:10-16:10 ワーク2 • 16:10-16:20 アンケート 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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խ8IZ:PV%POˏU.BLF".JOEMFTTMZ խ#FBVUJGVM7JTVBMJ[BUJPO0G")PSSJD&WFOU UPXBSETEBUBTDJFODFDPNNVSEFSJOHBMFHFOEBSZEBUBTUPSZXIBUDBOXFMFBSOGSPNBHSBNNBSPGHSBQIJDTBEDBGF խ猰㷕〳鋔⻉ה䞔 インプットレクチャーの内容 インプットレクチャーで利⽤したスライドの内容は以下の通りである。 • 情報可視化における情緒的訴求⼒ • データを⽤いるからといっても、表現は主観的であってよい • 科学的正確さと情緒的訴求⼒の例として、簡略化した考え⽅を⽰す • とくにThe Grammar of Graphicsにおけるレイヤー構造をわかりやすく⽰す • 既存のチャートに収まらない表現の事例を紹介する 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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出題内容 第⼀回ワーク • マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください • スマホ内のデータを⽤いて⼀ヶ⽉間の私を表現してください 第⼆回ワーク • スマホ内のデータを⽤いて⼀ヶ⽉間の私を表現してください(第⼀回ワークで設題意図がう まく伝わっていなかったため) • よく⾏く場所、⼗箇所が登場するダイアグラミック・マップを描いてください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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出題意図 スマホ内のデータを⽤いて ⼀ヶ⽉間の私を表現してくだ さい 時間の経過を空間的にどう表 現するか。 マイナンバー(12桁の数値) をロゴ化してください ロゴ化するという出題=空間 的な広がりは活⽤できない中 で、如何にビジュアル変数化 するか。 よく⾏く場所、⼗箇所が登場 するダイアグラミック・マッ プを描いてください 定性的な事物の関係性を空間 的にどう表現するか。 情報可視化が「特定の物理的な空間と紐付かない」ことに注⽬した 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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評価⼿法 A. 制約を守った上での【ルール設定⼒】 B. 表現がテーマを伝えるものになっている【テーマ表現⼒】 C. 【ルール設定⼒】と【テーマ表現⼒】を主観で統合した 【作品⼒】 科学的正確さとして【ルール設定⼒】、情緒的訴求⼒として 【テーマ表現⼒】、両者を加味した作品の完成度とし て【作品⼒】の3つを基準に設定した。 評価⼿法としてはルーブリックを⽤いた。 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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A. 制約を守った上での【ルール設定⼒】 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 提⽰された制約が守れている。 提⽰された制約が守れていて、⾃分 でルールを設定・図⽰できている。 提⽰された制約が守れていて、⾃分 でルールを設定・図⽰できている。 そしてそのルールで作品を描けてい る。 提⽰された制約が守れていて、⾃分 でルールを設定・図⽰できている。 そしてそのルールで作品を描けてい る。その結果描かれる全体のバラン スをみてルール⾃体を微調整できて いる。

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B. 表現がテーマを伝えるものになっている【テーマ表現⼒】 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 テーマを設定できている。 テーマを設定できていて、テーマに 沿った表現内容が選べている。 テーマを設定できていて、テーマに 沿った表現内容が選べており、表現 に幾何図形が適切に使⽤されてい る。 テーマを設定できていて、テーマに 沿った表現内容が選べており、表現 に幾何図形と空間座標が適切に使⽤ され ている。

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C. 【ルール設定⼒】と【テーマ表現⼒】を主観で統合した【作品⼒】 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 作り⼿としてこれを伝えたいという 主観が明確に設定できている。 作り⼿としてこれを伝えたいという 主観が明確に設定できており、設定 したルールと⽭盾していない。 作り⼿としてこれを伝えたいという 主観が明確に設定できており、設定 したルールやテーマ表現と⽭盾して いない。 作り⼿としてこれを伝えたいという 主観が明確に設定できており、設定 したルールやテーマ表現と⽭盾して い ない。作品を⼀⽬みたときに主観 が伝わり、設定ルールとテーマ表現 を読み解くことで、データ内容の理 解ができる。

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実験結果 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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マイナンバー(12桁の数値)を ロゴ化してください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み ロゴ化するという出題=空間的な広がりは活⽤ できない中で、如何にビジュアル変数化するか。 データ側の処理(⻑い桁数を3つにグルーピングするなどして圧縮すること) を発⾒した上で、情緒的訴求⼒のための造形を試みることが必要。前者を発 ⾒できない者、造形スタディのためのアイデアの幅が狭い者に分けられる。 評価サマリー

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マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 被験者による評価:A. 2、B. 2、C. 2 筆 者による評価:A. 4、B. 4、C. 4 ⻑い桁数を3つにグルーピングすることを早々に発⾒した 上で、情緒的訴求⼒のための造形をいくつも試みている。 仕上げるとかなり完成度の⾼い作品になりそうだ。 評価

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マイナンバー(12桁の数値)をロゴ化してください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 被験者による評価:A. 3、B. 2、C. 3 筆 者による評価:A. 4、B. 4、C. 3 おそらく12という数から着想しているのだろうは、シンプ ルながら的を得ている。時計になぞらえているので、どこ から⼀桁の数字が始まるのかも理解が早い。⽇の出をモ チーフに太陽が半分現れていないのも⾯⽩い。 評価

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スマホ内のデータを⽤いて ⼀ヶ⽉間の私を表現してください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 時間の経過を空間的にどう表現するか。 主張が先に⽴っている被験者は独⾃の空間の使い⽅をしたが、そうでない被 験者は空間の利⽤⽅法がバリエーションに乏しかった。 評価サマリー

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スマホ内のデータを⽤いて、⼀ヶ⽉間の私を表現してください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 被験者による評価:A. 1、B. 2、C. 1 筆 者による評価:A. 1、B. 3、C. 3 時系列で考える出題のところ、集計してしまっているので Aは1だが、主張から⼊ると、空間の使い⽅やビジュアルエ ンコーディング法が⼤きく変わる良い作例。 評価

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スマホ内のデータを⽤いて、⼀ヶ⽉間の私を表現してください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 被験者による評価:A. 1、B. 1、C. 1 筆 者による評価:A. 4、B. 2、C. 2 上半分が定量値、下半分は定性値、と⾯⽩い構成になって いる。下半分は、実は上半分と異なる定性データなので、 合った表現を探すと、実は作品の完成度はグッとあがる。 スケッチとしてその可能性を探ってほしかった。 評価

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よく⾏く場所、⼗箇所が登場する ダイアグラミック・マップを描いてください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 定性的な事物の関係性を空間的にどう表現するか。 総じて迷いがなく、完成度が⾼かった。地理空間的「地図」としてしまう被 験者と、別な切り⼝(⾏く頻度や、抱く感情)を空間配置している被験者の 例もみられた。出題の出し⽅次第での展開の可能性を最も感じた。 評価サマリー

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よく⾏く場所、⼗箇所が登場するダイアグラミック・マップを描いてください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 被験者による評価:A. 2、B. 1、C. 2 筆 者による評価:A. 4、B. 4、C. 4 空間的な整理が⾮常に上⼿い。⾃宅・学校・県外の移動は 時間というよりも質的な違いとし、それぞれの中で距離や 関係性を表現できている。細かく書き込まれた⼈物にも⾒ ⼊ってしまうが、彼らの扱いでもう⼀アイデアほしかった。 評価

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よく⾏く場所、⼗箇所が登場するダイアグラミック・マップを描いてください 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 被験者による評価:A. 2、B. 2、C. 2 筆 者による評価:A. 3、B. 3、C. 4 ダイアグラミック・マップとして空間配置を抽象的に表現 している。感情に基づいて移動先の配置がなされており、 感情地図として眺めても⾯⽩い。 評価

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実験結果・考察 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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出題の難易度 • 「空間的な広がりは活⽤できない」出題は、描く前にデータ(たくさんの数字)を効率よく扱う知恵 が必要になるため、 ⼈によって成果が⼤きく分かれた。 • 「時間の経過を空間的に表現する出題」は、主張が先に⽴っている被験者は独⾃の空間の使い⽅をし たが、そうでない被験者は空間の利⽤⽅法がバリエーションに乏しかった。 • 「定性的な事物の関係性を空間的に表現する出題」は、総じて迷いがなく、完成度が⾼かった。出題 の出し⽅次第での展開の可能性を最も感じた。 結果(出題での気付き) 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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出題の難易度 • 「空間的な広がりは活⽤できない」出題は、描く前にデータ(たくさんの数字)を効率よく扱う知恵が必要に なるため、 ⼈によって成果が⼤きく分かれた。→データの扱いについての優先度はあげない⽅針でいく。当⾯ この⽅⾯での出題はしない。 • 「時間の経過を空間的に表現する出題」は、主張が先に⽴っている被験者は独⾃の空間の使い⽅をしたが、そ うでない被験者は空間の利⽤⽅法がバリエーションに乏しかった。→主張を研ぎ澄ますことと、描きたいこと を空間座標でどう表現するか検討する、といった指導を検討する。 • 「定性的な事物の関係性を空間的に表現する出題」は、総じて迷いがなく、完成度が⾼かった。出題の出し⽅ 次第での展開の可能性を最も感じた。→今後も出題に使⽤していく。この出題へ、定量データを付け加えた出 題もよい。 考察(出題での気付き) 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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考察(出題以外での気付き) スケッチの前段に⾏うべきこと • ⾔葉と表現の連想ゲームを⾏う時間を明⽰的に取る。 • 出題の意味をディープシンキングする時間を明⽰的に取る。 表現上の⼯夫を促すための仕組み • 表現の可能性を繰り返し検討するよう指⽰に含める。最低限 3つ以上のモチーフを検討する、など。 • ⾮データインク属性は最後に描くというタイミングを明⽰し、何を描くべきかのガイドラインを⽤意 する。 今後の展望 実験内容 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み

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今後の展望 今後の展望 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容

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今後の展望 研究背景 研究⽬的 先⾏事例の調査 過去の取り組み 実験内容 どうスケッチするか?ワークショップ設計 䏟垥瑞꟦ ✲⢽稱➜ ⳿겗ך䠐㄂׾ ر؍٦فءؚٝؗٝ 鎉衝ה邌植ך鸬䟝؜٦ي׾ 邌植ך〳腉䚍׾粸׶鵤׃嗚鎢 ꬊر٦ة؎ؙٝ㾩䚍 ʙ 䎃 ʙ 䎃 䎃 ⼪衝䊨㣐 䎃։ 㢳䷐繟㣐 ぐ䨽 㹀䚍儗禸⴨ 㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨ 㹀ꆀך㹀䚍⻉ 㹀䚍ꟼ⤘䚍 㹀䚍㹀ꆀ儗禸⴨ 㹀ꆀך㹀䚍⻉ ؽآُ،ٕؒٝ؝٦ر؍ؚٝ ⚺錁׾鴥׭׷ 猰㷕涸姻然ׁ 䩛䲽ֹ 䞔筰涸鏮実⸂ ⳿겗 ؎ٝفحز 䩛岀 㹀䚍儗禸⴨ 㹀ꆀ 㹀䚍ꟼ⤘䚍 㹀ꆀ 今回得た「出題以外での気付き」を事前 インプットへ含めていく。 ⼿描きに馴染む出題として、定性データ を⽤いて、時系列や関係性を空間上に描 かせる。難易度をあげるためには、1つ や2つの定量データを付け加えていく。

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発信者主体の情報可視化作品作りに おけるスケッチの⾏い⽅を開発したい

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