Python パッケージ管理『uv 』完全入門 uvは超高速なPythonパッケージマネージャ 仮想環境作成・パッケージ管理・Pythonバージョン管理を一元化 Rust製で10～100倍の速度向上 1 

uv とは？ Python開発環境のオールインワンツール 仮想環境・依存関係・Python本体のバージョン管理も可能 pip, venv, poetryなどの機能をまとめてカバー 特徴 圧倒的な高速性 再現性の高い環境構築 シンプルな操作性 2 

uv のインストール macOS/Linux: curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh Windows: powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex" Homebrew: brew install uv インストール確認: uv version 3 

プロジェクト初期化 uv init myproject cd myproject myproject ディレクトリが作成され、 pyproject.toml などの初期ファイルも自 動生成 4 

仮想環境の作成 uv venv カレントディレクトリに .venv フォルダが作成される 特定のPythonバージョンで仮想環境を作成: uv venv --python 3.11 必要なPythonバージョンは自動でダウンロードされる 5 

仮想環境の有効化（アクティベート） Linux/macOS: source .venv/bin/activate Windows (PowerShell): .\.venv\Scripts\Activate.ps1 有効化すると、プロンプトの先頭に (.venv) が表示され、仮想環境内のPythonが 使われる 6 

仮想環境を意識せずコマンド実行 仮想環境を有効化せずとも、 uv run で自動的に仮想環境内でコマンドやスクリ プトを実行できる 7 

uv run の使い方（基本） スクリプトやコマンドを仮想環境で実行 uv run python script.py uv run hello.py uv run pytest tests/ uv run ruff check プロジェクトの仮想環境が自動的に作成・更新され、依存関係も最新化される .venv を直接有効化しなくても、常にプロジェクト環境で安全に実行できる .py ファイルやHTTP(S) URLを指定すると自動的にPythonで実行される 8 

uv run の応用 プロジェクト環境でCLI ツールやシェルスクリプトも実行可能 uv run bash scripts/foo.sh uv run example-cli foo 一時的に追加の依存パッケージを指定して実行 uv run --with httpx==0.26.0 python -c "import httpx; print(httpx.__version__)" --with で指定したパッケージはその実行時のみ一時的に追加される プロジェクトの依存関係に影響を与えず、バージョン指定も可能 9 

uv run の便利な特徴 スクリプト内にPEP 723形式で依存関係を記述できる（インラインメタデータ） 依存関係が記載されたスクリプトを uv run で実行すると、自動で必要なパッケ ージを一時環境にインストールしてから実行 HTTP(S) URLで指定したスクリプトも一時的にダウンロードして実行できる 10 

パッケージの追加・削除 パッケージ追加: uv add numpy pandas パッケージ削除: uv remove numpy 依存関係は pyproject.toml と uv.lock に自動反映 11 

パッケージのインストール・同期・ロック 依存関係の同期（インストール）: uv sync 依存関係のロックファイル更新: uv lock 依存関係のツリー表示: uv tree 12 

Python バージョン管理 Python本体のインストール: uv python install 3.10 3.11 インストール済みバージョンの確認: uv python list プロジェクトで使うバージョンの固定: uv python pin 3.11 13 

CLI ツールのインストール・実行 CLIツールのインストール（例: ruff）: uv tool install ruff インストール済みツールの一覧: uv tool list 14 

uvx コマンドの使い方 uvxはCLIツールやパッケージを一時的な環境で素早く実行できるコマンド 例: cowsay を一時的に実行 uvx cowsay Hello, uv! cowsayパッケージがなければ自動でダウンロードし、仮想環境を汚さず実行 15 

uvx でテストツールを実行 例: pytest を一時的に実行 uvx pytest プロジェクトにpytestがなくても即座にダウンロードして実行 テストやLinter、CLIツールの「お試し」に便利 16 

uvx の主なオプション オプション 説明 --from 指定パッケージのコマンドを使用 --with 追加パッケージも同時にインストールして実行 --isolated 完全に新しい一時環境で実行（既存ツール無視） 例: uvx --with pytest pytest test_sample.py 17 

pip 互換コマンド コマンド 説明 uv pip install パッケージのインストール uv pip uninstall パッケージのアンインストール uv pip list インストール済みパッケージ一覧 uv pip freeze バージョン固定用リスト出力 uv pip check 依存関係の整合性チェック 18 

依存関係のエクスポート・移行 requirements.txt形式でエクスポート: uv export --format=requirements.txt 既存pip/venv環境からuvに移行する場合も簡単 19 

まとめ uvは仮想環境・パッケージ・Pythonバージョン・CLIツール管理を一元化 uv runで仮想環境を意識せず安全・高速にスクリプトやコマンドを実行 uvxで一時的なCLIツール実行も可能 圧倒的なスピードとシンプルな操作性で初心者にもおすすめ 20 

参考リンク 公式: https://docs.astral.sh/uv/ コマンド一覧: Zenn記事「uvだけでPythonプロジェクトを管理する」 実践例: Qiita「【Python】uvで始めるPythonプロジェクト」 使い方早見表: zanote.net「【Python】uvの使い方を忘れたときに見るための早 見表」 21 

ご清聴ありがとうございました！ ぜひuvとuvxを使ってみましょう！ 質問があればどうぞ！ 22