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クライアントワークにおける UXリサーチの実践 2025.2.19 RESEARCH Conference Lightning Talk2025 #1 平 光蔵(株式会社アイスリーデザイン)

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©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 2 自己紹介 株式会社アイスリーデザイン PM/ディレクター 平 光蔵 印刷会社、Web制作会社を経て、株式会社アイスリーデザイン 入社。 現在は、Webアプリ・ネイティブアプリのUI/UXディレクションおよび プロジェクトマネジメント業務と組織のマネジメントを担当。

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©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 3 こんな会社で働いています 株式会社アイスリーデザイン ※発表内容はあくまで個人の見解であり、会社としての公式見解ではありません。 ● 青山一丁目にオフィスがある、社員数 約70名の会社です。 ● クラウドネイティブ開発、ソフトウェアのUI/UXデザイン、 システム内製化支援などを行なっているテック企業です。

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©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 4 本日のテーマ 現在、当社のプロジェクトの上流工程においてはUXリサーチを実施することが定着し、 またプロセスも型化されてきましたが、決して最初からできていたわけではありません。 「クライアントワークにおけるUXリサーチの実践」 ※発表内容はあくまで個人の見解であり、会社としての公式見解ではありません。 どのようにして、UXリサーチのプロセスが定着し、 サービスとして提供できるようになったかお話したいと思います。

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©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 5 アイスリーデザインが実施している「UXリサーチ」の例 Google Analyticsなどの計測ツールによる利用状況 把握や、専門家視点のヒューリスティック評価、 ユーザーテストなど複数の角度から既存システムの 持つ課題を見つけ出します。 プロダクト評価 ユーザー理解 ユーザーの利用状況や課題・要求事項を理解するた めにインタビューや実地調査を行い、ステークホル ダー間での共通認識を得られるよう、整理・分析し ます。 ↑本日はこちらの内容を中心にお話しします

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UXリサーチが定着する前の状況

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 7 UXリサーチが定着する前の状況 ● 「鶏が先か卵が先か」 リサーチの機会がない → ナレッジ不足のループ ● 営業段階で提案に含められていないため、当然、予算も確保されない 社内の状況 単発のプロジェクト単位では、パートナーに協力いただく形でリサーチの実施はしていたが、 メンバーの入れ替わりや期間の隔たりもあり、プロセスの型化までは至らなかった

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 8 UXリサーチが定着する前の状況 まずは(できることから) やってみよう! 👨 当時の上司(デザインマネージャー)からのアドバイス デザインマネージャー

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できることから、やってみた

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 10 できることから、やってみた ● 顧客には「話聞ける人いたら聞いてみますねー」と一言伝えた上で、インタビュー実施 ● 外部の募集サービスを使うと、なんだかんだユーザー集めはできた ● 最小のインタビュー時間・人数であれば、どうにかプロジェクト予算の範囲で実施できた ①BtoCサービスの場合:自主的にユーザーインタビューを実施した やるとやらないとでは、ユーザーに対する解像度が 全く違うことを身をもって実感できた

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 11 ②(インタビューに慣れるため)外部のインタビューに参加することで、コツを掴んだ できることから、やってみた ● 自身もモニターとして外部のサービスに登録して、募集要項の記載含めコツを掴んだ ● 外部のインタビューを受けてみると「ラポール形成」の意味が実体験として理解できた とにかく数をこなすことで、 徐々にインタビュー自体は慣れることができた

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 12 できることから、やってみた ● 「現場を見せて欲しい、勉強させて欲しい」と依頼すると基本的に歓迎していただけた ● システム化する対象業務そのものだけではなく、電話の様子、営業の方の振る舞い、座席 の配置、使われている言葉、利用ツールなど含め、目に入るもの全てをインプットした ③BtoB業務システムの場合:シンプルに「現場を見せて欲しい」と依頼した。 業務を観察することで、UI/UX検討における、 「運用のポイント」も見えるようになってきた

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やり続けた結果

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 14 やり続けた結果 プロジェクト を通した実践 実践を 元にした提案 次のプロジェクト に繋がる 振り返り ブラッシュアップ 実践→提案→実践の繰り返しで、ポジティブなループに入った

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 15 やり続けた結果 何より、ユーザーへの価値提供に繋がった あくまでリサーチは手段であり、 実際に影響があったかどうかが重要

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 16 やり続けた結果 結果的に、サービスの一つとして提供できるようになった

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まとめ

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©i3DESIGN Co.,Ltd. まとめ 18 まとめ 1. 「まずはやってみる」マインドを大切に 2. 限られた予算/時間で、できることを最大限やる 3. ユーザーへの価値提供が重要(リサーチはあくまで手段)

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©i3DESIGN Co.,Ltd. 最後に 19 自社メディアで情報発信しています & 個人でXもやっているので、ぜひ情報交換させてください @tckw_flt https://www.i3design.jp/in-pocket/

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ご清聴ありがとうございました!