Slide 1

Slide 1 text

万葉の教育カリキュラム 2018-07-13 @tatsuosakurai ペパボテックフライデー

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 • @tatsuosakurai / 櫻井達生 • 万葉(Rails受託開発) • Railsエンジニア • @hsbt, @kenchan, @june29, @sizucca_, @udzura のお友達

Slide 3

Slide 3 text

どんなことしてるの? • 新カゴチームのお手伝い • @uchinokot(内野) と一緒に • NP後払い・PGマルペイなどの決済方 法を追加しています:) • 近年はアラスカに生息(木金)

Slide 4

Slide 4 text

アジェンダ • 研修カリキュラムとは? • カリキュラムができた経緯 • カリキュラムの現在 • まとめ

Slide 5

Slide 5 text

研修カリキュラムとは

Slide 6

Slide 6 text

研修カリキュラムとは • https://github.com/everyleaf/ el-training • 万葉で必須とされるRuby on Railsとその周辺技術の基礎を習得 するための新入社員教育用カリキュラ ムです。

Slide 7

Slide 7 text

Railsを使った アプリケーション開発の 流れを共有して 開発効率をあげる仕組み

Slide 8

Slide 8 text

2017年01月 private版 運用開始 2017年11月 RWC2017 public版公開

Slide 9

Slide 9 text

公開後 カリキュラムやってますと 声をかけていただく機会がふえました

Slide 10

Slide 10 text

うれしい〜! ありがとうございます

Slide 11

Slide 11 text

ペパボさんでも 使ってくださってありがとう ございます〜m(_ _)m • @tsumichan/todo-app ! • @mrtc0/todo !

Slide 12

Slide 12 text

カリキュラムが できた経緯

Slide 13

Slide 13 text

旧研修? • OJT (On-The-Job Training) •現場が忙しいと… • ペアプロ • メンターオリジナル課題 • …研修(?_?)…なにもない荒野? •とりあえず旧研修と呼びます

Slide 14

Slide 14 text

旧研修の Problem

Slide 15

Slide 15 text

旧研修Problem1 • メンターの負荷が高い •1人〜2人で担当 •メンティーに合わせて課題を考える •自分の仕事もある •メンターもメンタリングされたことない

Slide 16

Slide 16 text

旧研修Problem2 • メンター難しい •メンティーが知らない・理解していない ことを察知して、必要なことを提案 •メンティーの理解度を把握する? • わかりましたって言われた場合、ど れくらいの理解度?

Slide 17

Slide 17 text

旧研修Problem3 • いろいろバラバラなので •知っててほしい基礎を知らなかった • ex. DB使わないプロジェクトなど •Railsの全体像がわかってなかった •メンティーの知識と経験に偏りがでた •わからないところに気づきにくい

Slide 18

Slide 18 text

旧研修Problem4 • Railsの機能が増えていく •標準から外れるものはあるけど •機能は基本増えていく‥ • 開発者に期待されることも増える

Slide 19

Slide 19 text

その他 • Railsガイドやチュートリアルは? •大変素晴らしいが、初学者がその知 識をすぐ使うのは難しい •読んだけど覚えてない(すごい量…) •やったけど勘違いしていた(ことが後で わかった)

Slide 20

Slide 20 text

Problemから Tryへ

Slide 21

Slide 21 text

Problemへの Tryとしての カリキュラム

Slide 22

Slide 22 text

はじめの一歩!

Slide 23

Slide 23 text

Issueが立った! 「今後の新人教育方 法を考えたい」

Slide 24

Slide 24 text

Issueからカリキュラム公開まで • 2016.09.26: Issueが立つ • 2016.11.16: 第1回チキチキ教育MTG •1月の新入社員入社までには作りたい • 2016.11.26: カリキュラム作成開始 •このときはGoogleDocs

Slide 25

Slide 25 text

Issueからカリキュラム公開まで • 2016.12:カリキュラム作り+素振り • 2017.01:カリキュラム使用開始 • 2017.11:RWC2017でPublic公開 • 2018.05:繁体字版 5xRubyさん • 2018.06:ペパボさんで使ってもらう

Slide 26

Slide 26 text

カリキュラム設計思想 • 曖昧・不十分な要件をいれる •不明点を相談・質問 •メンティー,メンターの意見を尊重したい • 大雑把な粒度にする •段取りを考えてもらう • 環境構築からデプロイまでなるべく一通 り

Slide 27

Slide 27 text

カリキュラムの好きな ところ • 考えるきっかけがある • 文化を伝えられる • レビュー勉強になる •メンターだけでなく全社員でレビュー

Slide 28

Slide 28 text

考えるきっかけがある • ex. ステップ14:終了期限を追加しよう •終了日や、終了日時ではないの で、 考えさせられる @june29 •名前どうする? •データ型どうする?

Slide 29

Slide 29 text

文化を伝えられる • 何を大切にするか • 現場のレビューを体験できる •レビュア同士の意見がぶつかったり • 社内の文化やキャラクターを伝えあえる •どんな人なのか •どんな感じでやってるのか

Slide 30

Slide 30 text

レビュアーのレビュー が勉強になる • ナウい書き方 • レビュースキル • 教え方や伝え方の学び

Slide 31

Slide 31 text

カリキュラムの現在 • いままで1年半くらい運用 • 卒業生は5人くらい •@uchinokot もその1人 • とりあえずの基礎はおさえられてる?! • 課題もまだまだある

Slide 32

Slide 32 text

カリキュラムの課題 • カリキュラムがあれば人が育つわけでは ない • 育つ土壌(文化)作りが大事 • 人それぞれ。ほんと人それぞれ •メンターもメンティーも人 •人に合わせて調整し続ける

Slide 33

Slide 33 text

カリキュラムの課題 • レビュア盛り込みすぎ •ステップをこなす上では不要だが、さら なる知識のきっかけを…レビュアとして 蛇足の説明をつけたい ! " •「手が止まり過ぎちゃうんで、なるべく 抑えてもらっていいすか?」 •ではいつどこで知るのがいいだろう(?_?)

Slide 34

Slide 34 text

カリキュラムの目的 • カリキュラムのステップを終わらせるのが 目的ではない • ステップを通して、開発の流れを体験す ること、実際の開発現場の流れに乗る 準備をしておくことが目的 • できない問題に当たったときの戦い方 • 学習のサイクルを作るきっかけ

Slide 35

Slide 35 text

カリキュラムのこれから? • バージョンアップは引き続き • フロントエンド? • デザイン? • メンター用資料の公開? • カリキュラムユーザ同士の情報交換?

Slide 36

Slide 36 text

まとめ • 新入社員育成のProblemを解決するた めのカリキュラム • 便利だったので公開 • 使っていただけてうれしい! • 人の成長が見れる! •難しいけどたのしい!

Slide 37

Slide 37 text

まとめ • カリキュラムが開発をたのしむきっかけに なれればうれしいです:) • 僕らもペパボさんの文化、たのしませて もらっています • やっていき、のっていき、バーーンと! • 一緒にたのしんでいきましょう !