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UX MILK Fest 2019 チャットボットで考える プッシュ&デリバリーUX テクノロジー開発部 福本 晃之

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● 自己紹介 ● Push & Delivery ● Zealsでの工夫 ● [実践]『期待理論』 ● さいごに ● まとめ Agenda

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自己紹介

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誰だお前

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ex.富士通G Sales 2018.04 ~ Zeals Ruby Python JavaScript(Vue) Product Manager Zeals VPoE Engineer Teruhisa Fukumoto :f-teruhisa :@terry_i_ :@teruhisafukumoto :Terry

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#uxmilk_fest Twitter

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何作ってんの

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No content

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マーケティング寄りのチャットボット ● WebのFormの体験をチャット内で完結 ● 広告やポップアップから流入 ● 配信で情報をユーザーに届けることが可能 ● 使い慣れたチャットのUIでFormに回答

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Image(Pop up) Pop upからBotに流入してもらう

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Image(Push≒配信) 配信からFormの体験に復帰してもらう

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情報を届けるUXに ついてお話します!

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Push & Delivery

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“Push & Delivery” 情報を届けること https://dictionary.goo.ne.jp/jn/173834/meaning/m0u/ goo辞書『配信』

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ネットにおける”Push & Delivery” https://webtan.impress.co.jp/n/2018/06/05/29463 イーライフ調べ https://marketing-rc.com/article/20160412.html Marketing Research Camp

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”情報提供”なのに、うざい


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ちゃんと 設計しないとダメ

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Zealsでの工夫

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再掲(配信) 配信からFormの体験に復帰してもらう

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細かい配信設定ができます (※実際の設定画面)

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<会話の内容> ● ”◯◯”と回答した人 ● ”◯◯”と回答しなかった人 <組み合わせ> ● 回答した内容の組み合わせ ○ AND条件 ○ OR条件 ○ NOT条件 <時間/タイミング> ● ◯◯してからXX日後に配信 ● XX時△△分に配信 ● 平日のみ or 休日も 配信 設定一覧 ※実際の設定イメージ(転職bot) “東京大学卒” で “転職を考えている”ユーザーに、 “転職を考えている”を回答した30分後に配信

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よさそう (よさそう)

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AIDMAで、より自然な体験を(例:転職) 【モヤモヤ】 「職場でこんな悩みを抱えてま せんか?」軸の訴求 【盛り上がり】 「転職成功事例」などで転職の イメージを固める 【背中押し】 「◯◯の条件が良い求人」軸で 訴ピンポイントに情報提供

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もうちょい 上手くやりたい

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『期待理論』

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チャットボットの Form体験には課題があります

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チャットボットのForm体験の課題 ● インターフェース以外は普通の広告に近い ● ユーザーが自分のペースで進められない ● ユーザーにゴールまでの距離が見えづらい

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なるほど

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V.Vroom 『期待理論』 そこで...

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V.Vroom『期待理論』 is 何? モチベーションの量は「報酬の魅力」と「報酬にたどり着くまでの道筋」の掛け算によっ て決まるという理論。どちらもを最大化することでモチベーションの量を大きくでき、行 動を起こすことができるようになる。逆に、どちらか一方でも0であればモチベーション の量は0になってしまう。 Motivation - La théorie VIE de Vroom http://alain.battandier.free.fr/spip.php?article9

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● 魔法使いになって、不老不死になる ❌魔法使いになる方法がわからず、やろうと思わない ● 嫌いなものを食べる ❌食べる方法はわかるが、魅力を感じずやろうと思わない ● お酒を飲む(好きな人) ⭕飲むまでの道筋も見え、飲む魅力もわかるのでやろうと思う 30秒で分かる『期待理論』 (30秒使うとは言ってない)

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Zealsにおける 期待理論

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会員登録しましょう! Zealsにおける期待理論(Before) ❌会員登録をして何の報酬があるのかもわからないし、  会員登録の方法もわからない

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Zealsにおける期待理論(After ) チャットでカンタンな質問に 答えるだけで、あなたに ピッタリの公開求人をお届け! ⭕会員登録をした結果に魅力的な報酬があることが分かり、 さらに登録の方法もわかる

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普段からこれを意識して、 “モノを売れる”会話体験に

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工夫まとめ ● 配信をきめ細かく設定して情報を届ける ● 『AIDMA』で自然な体験を作る ● 『期待理論』でモチベーションを管理する ● 相手に「魅力」と「道筋」を正確に伝える

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さいごに

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なぜ情報を届ける UXの話を今回したか

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その気になれば やりたい放題だから

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雑なUXの情報配信が
 世の中に増えてしまう...


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https://chrome.google.com/webstore/detail/adblock-plus-free-ad-bloc/cfhdojbkjhnklbpkdaibdccddilifddb 事実 Chrome拡張でAdblockのダウンロード数5億以上 Adblock Plus

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プログラムを書くということは、 「物理的法則を支配する」という点で、 法を律することそのものである。 情報を届ける側の責任でもある Lawrence Lessig『CODE』

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UXデザインも同様に、 物理的法則を支配しています

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UXデザイナーにも、 同じような責任を持つ覚悟が 必要ではないでしょうか Lawrence Lessig『CODE』

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まとめ

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まとめ ● Pushなど情報の提供は設計を適切に ● 細かい設定や『AIDMA』で自然な体験を ● 『期待理論』でモチベーションを設計 ● UXデザインには大いなる責任が伴う

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LET'S START NEXT INDUSTRIAL REVOLUTION WITH OUR FLYING SHUTTLE

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Thank you!!