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1 / 12 仕様駆動開発で見る Codexの強み Codex Meetup Tokyo #1 2026.3.19 びーぐる(Beagle Works)

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プロフィール びーぐる (Beagle Works) フリーランス ソフトウェアエンジニア 技術系ライター・AI愛好家 @beagle_dog_inu zenn.dev/beagle blog.beagleworks.net H I G H L I G H T S 執筆 Software Design 2026年2月号 第1特集 Vibe Coding完 全攻略に寄稿 登壇 オフラインイベント「VibeCoding特集 from SD 2月 号」に登壇 交流 #aimeetupを中心に時間が許す限りイベントに出席 2 / 12

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本日のおはなし 仕様駆動開発とは 仕様を SSoT に据える Agentic Coding な開発手法 SDDはツールにロックインされない 進め方の流儀であって、ツールの使い方の話ではない 仕様駆動開発における Codex の3つの強み GPTの真面目さ + AGENTS.md / Agent Skills / レビュー性能 3 / 12

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仕様駆動開発(SDD)とは 仕様を真(SSoT: Single Source of Truth)とする流儀 仕様 = 制作物に対する開発者の意図 + Coding Agentの行動指針を示した外部記憶 Coding Agentは仕様に従い実装を進める P O I N T S いきなり実装を行わず まずは仕様を作る(cf. Vibe Coding) 仕様の作成/編集とその承認がワークフローの起点 仕様についてAIと議論し、抽象的・曖昧な点を極力減らして細部を作り込む 仕様と実装の乖離を防ぐ 4 / 12

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SDD = ツールの話ではない SDDを具現化する代表的ツール 自己流 Kiro Spec Kit cc-sdd 仕様駆動開発は開発の流儀であり、特定のツールの固有の作法の話ではない どのようなツールを使っても/使わなくても、仕様を軸にしたワークフローが本質 ただし Codex には、仕様駆動と相性の良い固有の強みがある 5 / 12

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強み① GPTモデルの真面目さ + AGENTS.md GPTモデルは「仕様を先に変えてから実装」の手順を律儀に踏む 「そこ直して」だけ言っても、仕様駆動を指示していれば 「ルールなのでまず仕様を変更します」と自ら仕様更新から始める 最小構成 AGENTS.md に「このPJは仕様駆動開発で進める」と1行書くだ けでも有効 詳細構成 仕様のパス・種類・進め方・注意点を書くほど、より律儀に手 順を踏む → 真面目な性格 × AGENTS.md で「仕様 → 実装」の手順が自然に定着 6 / 12

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強み② Agent Skills の発動安定性 SDDのワークフローをSkill化 → フェーズごとに自動発動 仕様更新・レビュー・実装など各フェーズに必要なルールとコンテキストが自動注入される 仕様更新の前に実装を始めたり、仕様から逸脱した実装が発生しにくい 属人性の排除 誰が実行しても・何回実行しても 同じワークフローが再現される コンテキスト漏れの防止 フェーズごとに必要な仕様が 自動で読み込まれ、見落としがない → 発動の確度が高いからこそ、SDDのワークフローを確実に支えられる 7 / 12

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強み③ 厳格なレビュー性能 SDDの品質は仕様の作り込み度で決まる レビュー性能の高い Codex で何度もレビューサイクルを回し、仕様を徹底的に作り込む 納得のいく仕様ができれば、あとの実装は「つまらない作業」にできる 仕様レビュー — 抜け・漏れ・矛盾・エッジケースの考慮不足を指摘 コードレビュー — 実装が仕様から乖離していないかをチェック テストレビュー — 開発者の意図がテストに正しく反映されているか検証 いずれも細かなレビューで、想定していなかった観点の提示まで行える 重箱の隅をつつくような指摘も多く、レビューの妥当性の検証も重要 8 / 12

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まとめ 1 仕様駆動開発は仕様を扱う流儀。ツールにロックインされない 2 GPTの真面目さ + AGENTS.md で「仕様 → 実装」の手順が自然に定着 3 Agent Skills がSDDのワークフローを確実に支え、厳格なレビューで仕様を作り込める Codex × SDD、ぜひ試してみてください 9 / 12

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付録A OpenAI公式が示すCodexの使いどころ 強み ① に対応 AGENTS.md 公式もリポジトリの規約やルールを AGENTS.md で渡すことを推奨。SDD の「仕様 → 実装」を定着させる土台 強み ② に対応 構造化されたタスク well-scoped なタスクほど安定すると 公式が明言。Skill でフェーズごとにス コープを切る運用と一致 強み ③ に対応 Code Review コードとテストの実行結果を含むレビ ューが公式機能。仕様レビューにも応 用できるのが本編の主張 S O U R C E S Introducing Codex / Introducing upgrades to Codex / How OpenAI uses Codex 10 / 12

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付録B 公式情報に見るSDDとの親和性 "following the spec, staying on task" 公式ブログが Codex の特性を「仕様に従い、タスクに集中し続ける」と明言 出典: Unrolling the Codex Agent Loop 検証ループ内蔵 書いて終わりではなく、検証 → 修復まで自動実行。SDDの「実 装 → 検証」サイクルに一致 出典: Introducing Codex Agents SDK の3ファイル体系 REQUIREMENTS.md + AGENT_TASKS.md + TEST.md を SSoT として設計 出典: Agents SDK ガイド 公式が推奨する使い方の延長線上に SDD があり、Codex の設計思想に沿った自然な進め方といえる 11 / 12

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12 / 12 Thank you! @beagle_dog_inu beagleworks zenn.dev/beagle フォローしていただけると幸いです