チャレンジングなタスク
CLI型 or エディタ型、状況により自律型
特徴: 既存コードベースに参考がない、情報が不十分
自律型エージェントでは袋小路に入る可能性が高く、手戻り作業のほうが多
くなる可能性がある
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CLI型を選ぶ場合
実装方針を AI と相談しながら決める
Plan モードなどが有効
間違った方向に進みそうであれば、随時人間が介入する
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大規模なタスク
人間によるタスク分解が必要
例: アプリケーションの大規模リファクタリング、複数マイクロサービスの修正
複数のサブタスクへの適切な分割が必要
When to Use Devin - Devin Docs
タスクを適切な粒度で分解するには高度な知識と経験を持つテックリードや
アーキテクトの判断が必要だった
これからは 1 開発者にもこのようなスキルが求められる
AI に限らず人間の開発者にタスクを任せるときも同じ
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より戦略的で俯瞰的な役割にシフト
開発者の仕事の変化
⌨️
コードを書く
• 仕様をコードに変換
• バグ修正とデバッグ
• テストコード作成
従来の役割
→
📋
タスクを管理
• タスクの適切な分割
• AIエージェントへの指示
• コードレビューと品質管理
未来の役割
参考: The End of Programming as We Know It – O'Reilly
Tip 1: セッションのクリア
新しいタスクに取り組む前にセッションをクリアする
コンテキストが長くなりすぎると、はじめの方の指示を忘れることがある
Claude Code や Cursor では、セッションをクリアするコマンドが用意され
ている
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Tip 2: コマンド許可設定
使用可能なコマンドの許可を与える
目的: 毎回の許可確認を省略し、スムーズな作業を実現
許可リスト
npm run test
npm run lint
ls
git status
git diff
安全であることがあらかじめわかっているコマンド
拒否リスト
rm -rf ~/
sudo
chmod 777
dd if=/dev/zero
システムやデータに危険を及ぼす可能性のあるコマンド
AIは「よいお手本」を真似るのが得意
AI 既存のコードベースを調査してから実装を開始する
既存コードの設計品質が生成コードの品質を決める
「よいお手本を」作るアーキテクトとしての技術力は依然として重要
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学習でのAI活用法
学習目的ではAIに頼らずに書く
すぐに答えを求めるのではなく、自分で考える
プログラミングでは写経と呼ばれる学習方法が広く行われてきた
自ら手を動かした経験は記憶に残りやすい
自分の言葉でAIに質問する
知らなかった構文や書き方を学ぶためにAIを活用
AIをパーソナルコーチのように活用することで、学習の効率を高める
Junior developers aren’t obsolete: Here’s how to thrive in the age of AI - The
GitHub Blog
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基礎力 + 瞬発力
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プログラミングの基礎知識を学ぼう
AI はあくまでツールであり、最終的な判断は人間に委ねられる
AI が生成したコードが正しいかどうかを判断するためには、プログラミング
の基礎的な知識やスキルが必要
基礎的な知識は普遍的であり、長期間にわたって役立つ
AI とのチャットでのやり取りでは体系的に学習することは難しい → 書籍での
学習をおすすめ https://azukiazusa.dev/blog/computer-it-books/