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一年間スタートアップの CTO をやってきて学んだこと Kohei Kadowaki @kadoppe 株式会社 WE UP 1

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自己紹介 門脇 恒平 @kadoppe / Software Engineer / キャンプ好き 経歴 (略) 2012.02 - 2014.01 株式会社シェアウィズ - 共同創業者兼CTO 2014.04 - 2017.03 株式会社リクルートテクノロジーズ - Tech Lead 2017.04 - 2022.07 株式会社プレイド - VP of Engineering 2022.08 - 現在 株式会社WE UP 取締役CTO 2

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今日お話すること 主にソフトウェアエンジニアの立場かみたスタートアップの運営・ プロダクト開発について・・・ 今の会社に入るまでの経験から学んできたこと WE UP で CTO としてあらためて学んだこと お話しないこと 詳細・細かいこと・具体的なこと(もし機会があれば懇親会で!) 3

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今の会社に入るまでの経験から学んできたこと 4

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そもそも、スタートアップってどんな環境? 5

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スタートアップってどんな環境? 不確実性が非常に高い 世の中や自分たちの中に正解がない問題を問いていく必要 目指すべき正解が定まっても、そこへの辿り着き方に答えはない 6

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スタートアップってどんな環境? 圧倒的に価値があるものを作る必要がある できるだけ本質的な課題をみつけることが重要 それをどれだけ深く大きく解けるかが勝負 それをどれだけに人に届けられるかが最後大事 7

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スタートアップってどんな環境? 明確にタイムリミットがある 「スタートアップとは、崖の上からから飛び降りながら、飛行機 をつくるようなものだ」 資金・人・技術・市場・競合、時間が経てばどんどん変化する 8

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そういう環境でどうすればいいか ポイント1:目的意識を強く持つこと なぜ「いま」それをやるのか 会社のミッション/ ビジョンの実現、事業戦略の推進やプロダク トの価値最大化に対して、どういう影響を与えうるのか 9

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そういう環境でどうすればいいか ポイント2:学習サイクルを高速に回すこと トライアルアンドエラーのサイクルをたくさん回す そこから最大限学び取って次のサイクルをより良いものにする 10

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様々な技術や具体的なことHow はあれど、 自分はこれまでいろんなことを経験きたし、 基本的にはこれらを徹底できてればきっと大丈夫なはず!と思ってた 11

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でもそんなことは全くなかった 12

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WE UP で CTO としてあらためて学んだこと 13

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WE UP ってどんな会社? ミッション すべての人に、制約のない豊かな働き方を届ける 事業、プロダクト BtoB 企業に対して、社内業務の効率化し、従業員を働く体験をア ップデートするプロダクトを開発 メンバー 総勢8 人(大まかにビジネス4名・エンジニア4名) 14

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WE UP ってどんな会社? 近況 2023.01 DCM Atlas というシード投資プログラムに採択 2023.03 採択後当時のプロダクトをクローズし、より本質的な課題解決 と大きな事業をつくるためにピボット 15

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WE UP ってどんな会社? 近況(つづき) 2023.04 - 課題探索・仮説検証・Value Proposition の検討 2023.07 - PoC のスタート、MVP 開発スタート 現在に至る 16

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詳細は 【DCM Atlas 体験記 vol.3 】 WE UP 代表取締役 伊藤 宏志 氏 ( 第1 期 '23 採択) をぜひ読んでみてください 17

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あらためて重要だと学んだこと 1. オーナーシップを強く広くもつこと 2. 必要のないものをつくらないこと 3. 結果が正解になるように行動し続けること 18

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オーナーシップを強く広く持つこと これまでの自分のオーナーシップの持ち方 「もし、この会社 / このプロダクトが自分の会社だったとした ら、自分ならどうするか」と考える WE UP でどう変わったか 「もし」で考えてちゃダメ(本当にそうなんだから) 19

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例1 プロダクトを作りながらうっすらと湧いていた疑問 今作っているプロダクトは顧客にとって本当にMust Have なも の?顧客の課題を本質的に解決できている? この先このプロダクトを作り込むことで、本当に事業の拡大につ ながるの? 結果 プロダクトをローンチまで持っていきながらも、並行して顧客へ の提供価値に向き合い議論をし続けた 最終的にピボットの議論が社内で起こり、推進することができた けど・・・ 20

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例1 反省 もっと早い段階で主体的に行動できなかったか 言われたものをつくるだけのエンジニアマインドになっていなか ったか これまでかけた時間やリソース、そこに関わっていた人の気持ち を考えすぎていなかったか( サンクコスト) 21

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例2 資金に関する不安と疑問 結構毎月お金使ってるけど大丈夫かな? このままのペースで進むと資金はいつまで持つのかな? 結果 ある時「あれ?やばくね?」となり、毎月バーンレートとランウ ェイを集計してみんなに共有するようにした 残りのランウェイと事業の進捗を鑑みて、受託開発プロジェクト を立ち上げ、推進した けど・・・ 22

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毎月作成・共有してる資金繰り表 23

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例2 反省 もっと早い段階で主体的に行動できなかったか(再掲) 自分はプロダクト開発に集中するからと、資金面についてどこか 他責・無責任なマインドになっていなかったか? 自分が今、落下中の飛行機に搭乗していることを、忘れていなか ったか 24

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必要のないものを作らないこと これまでの自分の考え方 顧客の価値に繋がらない必要のないものを作るのはムダなのでや めよう WE UP でどう変わったか 必要のないものをつくることは、スタートアップにとって取り返 しのつかない致命傷になる 25

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例 MVP を作りながらうっすらと湧いていた不安 これは本当に顧客の本質的な課題解決につながる機能なのか? 目の前の顧客に特化しすぎてないか、多くの顧客にとって汎用的 な機能になってるのか? 顧客の特殊な環境に対応するために、工数かけすぎていないか? 課題が課題を生む、複雑な設計になりすぎていないか? 結果 最後まで作りきった でも、一部の機能は使われないことが決まった 26

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例 反省 時間も、お金も、動ける人も本当に限られている中で、本当に作 り切るべきだったのか 色々な方に迷惑はかかるけど、途中で止めるという選択肢はなか ったか 実際にかかる工数や複雑さ、それに伴い今後発生するリスクにつ いて会社全体でしっかり議論できてたか 言われたものをつくるだけのエンジニアマインドになっていなか ったか(再掲) 27

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「スタートアップとは、崖の上からから飛び降りながら、飛行機をつ くるようなものだ」 28

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一つの小さな判断の遅れや意思決定のミスが、 少し先の未来に大きな影響をもたらしうる 29

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反省も後悔もあるが、それをしても飛行機は落ち続ける なら、やるしかない 飛行機には8 人が乗っている 30

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結果が正解につながるように行動し続けること 機会に対する意思決定や行動の結果はどんどん積み重なっていく 現時点でに正しい、正しくないに関わらず スピードが遅かったとしても、結果は確実に生まれる つくった機能が使われない(かもしれない)ものだとしても、経 験や学びは確実に残る 31

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結果が正解になるように行動し続けること 行動してきた結果がいつか正解になるようにもがき続けるしかない 強い目的意識をもって、目の前の機会に全力で取り組むこと そこから何かしらの結果・経験・学びを最大限得ること 結果の成否に関わらず、それが未来の正解につながるようにひた すら行動し続けること 全員が強く広いオーナーシップをもちつづけること 32

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毎週8人全員で学びに気づき、次に活かすためのKPT ボード 33

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こうやってみんなで学び続けてやってきたことを正解にするしかない 34

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おわりに 僕がCTO としてあらためて重要だと学んだ3つのこと オーナーシップを強く広くもつこと 必要のないものをつくらないこと 結果が正解になるように行動し続けること これまでの経験で気づいていなかった観点もあれば、意識が足りて ない観点もあった 自分が身を置く環境や役割を変えたことで学べたこと 35

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ご清聴ありがとうございました 抽象的な話が多かったですが、 詳細気になる方はぜひこのあとお話できれば 36