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アドテクスタジオの  セキュリティグループ サイバーエージェント アドテク本部セキュリティグループ 岡崎 2017/2/18(土) CyberAgent, Inc. All Rights Reserved

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自己紹介 ● 氏名:岡崎 創(おかざき はじめ) ● 住まい:埼玉県春日部市 在住(クレヨンしんちゃんの街) ● 職歴: ○ 3年くらい LAMP環境のフロントエンジニア ○ その後、3年くらい 上記のインフラエンジニア(サーバエンジニア) ○ その後、1年くらい  Webアプリケーションの脆弱性診断 ○ その後、サイバーエージェント アドテク本部に入社( 2015/6) ● 現在:アドテク本部セキュリティグループに所属

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アドテク本部について

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アドテク本部とは ● 2013年10月に設立 ● アドテク本部=アドテクスタジオ ● サイバーエージェント関連のアドテクノロジー専門プロダクト を集結した組織です ● アドテクノロジー領域におけるサービスの開発力を強化する ことを目的とした、横断したエンジニア組織です 参考: https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=8009

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アドテクノロジーとは 詳しくはホームページを見てください:  https://www.cyberagent.co.jp/ir/personal/adtech/ ● インターネット広告に関するシステム ○ 広告テクノロジー、アドテク、アドテック ● 主なシステム ○ メディア系:広告を表示する場所を提供 ○ 広告配信系:メディアに(条件に従って)広告を配信 ○ 効果計測系:配信された広告がどのくらい効果・収益が あったのかを確認

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インターネット広告(例) 嗜好を追跡されてます → もはや、 ストーキングの域

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テレビCMとインターネット広告 ● インターネット広告の利点 ○ アドテクノロジーを利用し、ピンポイントに広告を出せる コスト 視聴度  ※どのくらい真剣に 見ているか 視聴結果の正確性 ターゲティング テレビCM 高い 低い ※ながら視聴 が多い 推定 ※視聴率に よる推定 難しい インターネット 広告 低い 高い 正確 ※ログから集 計できる 可能

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プロダクト別の分野(カオスマップ)

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こんなアドテクスタジオですが、、、

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最近、アドテクスタジオにカフェができました 参考: https://adtech.cyberagent.io/pr/archives/2717

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アドテクスタジオのセキュリティグループ

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一般的なセキュリティ業務

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アドテクスタジオの場合

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サイバーエージェントの場合ー決定はどこが?

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アドテクスタジオでは

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なぜ、プロダクトに入り込むのか

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修正コスト 計画 初期に対応すれば コスト小 後から対応すると手戻り が大きくコスト大 設計 開発 テスト 運用 脆弱性診断 (CAアドバンス) 脆弱性診断 (セキュリティグループ) 対応コスト 時間 設計レビュー (セキュリティグループ)

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アジャイル診断(開発期) 計画 設計 実装 テスト 計画 設計 実装 テスト 計画 設計 実装 テスト セキュリティ グループの診断 リリース セキュリティ グループの診断 セキュリティ グループの診断 [第三者立場] CAアドバンス の診断

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どのように「決定」しているか

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セキュリティレベルと開発効率(1)

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セキュリティレベルと開発効率(2)

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お問い合わせ例 お問い合わせ:開発チーム「新しいシステムのリリース前の脆弱 性診断をしたいのですが、どうすればいいでしょうか。」 ● 対応1:お好きな外部診断会社で行ってください ● 対応2:対象システムのヒアリングをし、セキュリティグループが選定した外部診断 会社へ依頼します ● 対応3:脆弱性スキャナツールでチェックしますので、対象システムの情報をくださ い ● 対応4:セキュリティグループで脆弱性診断を行うので、対象システムの情報をくだ さい

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お問い合わせ例 お問い合わせ:開発チーム「新しいシステムのリリース前の脆弱 性診断をしたいのですが、どうすればいいでしょうか。」 ● 対応1:お好きな外部診断会社で行ってください ● 対応2:対象システムのヒアリングをし、セキュリティグループが選定した外部診断 会社へ依頼します ● 対応3:脆弱性スキャナツールでチェックしますので、対象システムの情報をくださ い ● 対応4:セキュリティグループで脆弱性診断を行うので、対象システムの情報をくだ さい

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お問い合わせ(対応1) 対応1: お好きな外部診断会社で行って ください

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お問い合わせ(対応1)

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お問い合わせ(対応2) 対応2: 対象システムのヒアリングをし、セキュリ ティグループが選定した外部診断会社へ依 頼させていただきます

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お問い合わせ(対応2)

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お問い合わせ(対応3) 対応3: 脆弱性スキャナツールでチェッ クするので、対象システムの情 報をください

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お問い合わせ(対応3)

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お問い合わせ(対応4) 対応4: セキュリティグループで脆弱性 診断を行うので、対象システム の情報をください

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お問い合わせ(対応4)

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お問い合わせ例(まとめ) ● 対応1:お好きな外部診断会社で 行ってください ● 対応2:対象システムのヒアリングを し、セキュリティグループが選定した 外部診断会社へ依頼します ● 対応3:脆弱性スキャナツールで チェックしますので、対象システムの 情報をください ● 対応4:セキュリティグループで脆弱 性診断を行うので、対象システムの 情報をください

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AWSサーバに対してのポートチェック

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AWS 脆弱性/侵入テストリクエスト 通常、脆弱性診断を行う場合は、AWSに対し、「脆 弱性/侵入テストリクエスト」をしなければならない。 ● 必要な情報 ○ rootアカウントであること ○ 対象のインスタンスID(smallやmicroはNG) ○ 診断ソースIP ○ 期間 などなど

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流れ(通常) AWSに 侵入テスト 申請 対象インスタ ンスIDの確 認 AWSからの 返信 (1〜2日) ポートスキャ ン開始 結果精査

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流れ(アドテク) ポートチェッ ク 開始 ポートチェック用 IAM作成依頼 結果精査

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流れ(通常とアドテク) AWSに侵入 テスト申請 対象インスタン スIDの確認 AWSからの返 信(1〜2日) ポートスキャ ン開始 結果精査 通常 アドテク ポートチェック 開始 ポートチェック用 IAM作成依頼 結果精査

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AWSサーバに対して、ポートチェック(準備) 各AWSにポートチェック用IAMを作成してもらう ーーーーーーーー 〜(省略)〜 "Action": [ "ec2:DescribeInstances", "ec2:DescribeSecurityGroups", "elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers" ], "Condition": { "IpAddress": { "aws:SourceIp": "スキャンサーバのIP" }   }, 〜(省略)〜 ーーーーーーーー

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AWSサーバに対して、ポートチェック(実行) nmap -P0 -sV -p 許可ポート instanceAのpublicIP

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AWSサーバに対して、ポートチェック(結果) xx.xx.xx.xx 4000/tcp open ssl/remoteanything? xx.xxx.xx.x 80/tcp open http Apache httpd 2.2.29 ((Amazon)) xx.xx.xx.x 443/tcp closed https xx.xx.xxx.xxx 80/tcp filtered http xx.xx.xxx.xxx 110/tcp filtered pop3 xx.xx.xxx.x 25/tcp filtered smtp xx.xx.xxx.xx 143/tcp filtered imap xx.xx.xxx.xxx 80/tcp filtered http

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おわりに ● 小さなことからコツコツと改善してます。 ● セキュリティエンジニアとしては、まだ日が浅い ですが、開発経験があってよかったと感じること があります。 ● アドテクスタジオのセキュリティはまだまだやるこ とが多いですが、頑張っていきます。

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ご静聴ありがとうございました。