Slide 1

Slide 1 text

【Product Engineer Night #6】 プロダクトエンジニアの為の トライアルとオンボーディング 取締役CTO 丹羽健

Slide 2

Slide 2 text

主催 理事 丹羽 健 (Niwa Takeru) 取締役 CTO @niwa_takeru < フォローお願いします! 2021年にアセンド株式会社に取締役CTO就任。 2016年にSIer NSSOLに新卒入社して以降、 飲食や行政向けのVertical SaaSを一貫して開発。 社会軸でプロダクトを開発することを大切にしています。

Slide 3

Slide 3 text

MISSION 物流の真価を開き、 あらゆる産業を支える。 トラック運送会社向けに オールインワン SaaS ロジックスを開発

Slide 4

Slide 4 text

物流は日本で 最もデジタル化の遅れた産業 ※ 総務省「情報通信白書令和3年版」産業別 クラウドサービス利用状況 35% トラック不足 10兆円 経済損失

Slide 5

Slide 5 text

運送管理SaaSロジックスの意義 5 5 サービスとしての短期的価値 会社ミッションでの長期的価値 ● 物流のコアデータの定常的な生成と蓄積 ○ 配車業務 ○ セグメントの多様性 ● 物流ネットワークの構築 ○ 事業者間のコミュニケーション実現 ○ 物流プラットフォームへの接合 ● 運送会社のオールインワンSaaS ○ あらゆる業務のデジタル化 ○ データ分析・管理会計の実現 2段階の事業発展を追う、スタートアップとしての挑戦 事業を創るプロダクトエンジニアの重要性が高い

Slide 6

Slide 6 text

● ● 現在はシリーズAのまだまだ序盤 ● この1年での変化 ○ + 4名の正社員メンバーの参画 ○ フルリモートメンバーの参画 ○ 2チーム体制への移行 6 現在のエンジニア組織状態 6 L M M M L L M L L M M Enabling team Platform team 採用 中! M M エンジニア組織体制 アセンドのミッションを実現するため PdE コアメンバーの採用と育成が欠かせない

Slide 7

Slide 7 text

プロダクトエンジニアとしての変容と成長角度は入社前後の影響が大きい ● コンピタンスの確認と相互認識 ● プロダクトエンジニアとしての 働き方への認知の構築 ● 3領域へのキャッチアップ ○ 事業への理解 ● コンピタンスの獲得 7 将来を担うコアメンバーの採用と育成 7 育成:オンボーディング 採用:トライアル プロダクトエンジニアのコンピタンス プロダクトエンジニアが司る3領域

Slide 8

Slide 8 text

8 8 トライアル開発 トライアル開発

Slide 9

Slide 9 text

● トライアルの 選考プロセスというよりも、 プロダクトエンジニアとしての相性を相互に確認することが目的。 ● プロダクトエンジニアのコンピタンスの確認 ● プロダクトエンジニアとしての動き方の体感 9 トライアル 9 トライアルの目的 入社前の段階でプロダクトエンジニアとして働く意識を 早期に持てることで、入社後のオンボーディングでの 違和感がなくすことができる

Slide 10

Slide 10 text

● トライアルの基本フローを用意 ● 候補者ごとの特性やスキルレベルに 応じてコンテンツを調整して実施 10 トライアルに関して 10 候補者ごとにトライアルガイドページを作成 対象者 2次面接の通過者 期間 1Day(10:00-21:00) 場所 オフィスでオフライン実施 その他 ・開発環境構築は事前実施 ・報酬あり トライアルの概要 トライアル設計

Slide 11

Slide 11 text

11 トライアルのスケジュール 11 トライアルキックオフ ● トライアル目的の確認・共有 ● 全体スケジュールの共有 リリース体験 ● 文言修正レベルの開発タスク ● 開発からリリースまでの スピーディなプロセスを体感 イシュー確認・PRD作成 ● メインの開発イシューの共有 ● メンターやCS等と共に イシューの深掘り整理を実施 ● 候補者によりPRDを作成 チーム越境ランチ ● 全社的なカルチャーや 事業への向き合いを知る場 ● ビジネスメンバー等と ランチタイムをとる 機能開発・リリース ● PRDを元に開発を推進 ● アセンドのコードの現況把握 ● 顧客価値へオーナーシップを 持てているか トライアル感想戦 ● チームと候補者の双方で フィードバックを送り合う ● より良いプロダクトを作る目 線で素直なコミュニケーショ ンを取る 10:00~10:30 10:30~11:00 11:00~14:00 12:00~13:00 14:00~19:00 20:00~20:30 迅速な仮説検証 オーナーシップ 開発外への越境 アンラーン ドメインへの好奇心

Slide 12

Slide 12 text

候補者がアセンドでのプロダクト開発に馴染めるか確認することが最大の目的。 12 トライアルでの確認ポイント 12 ドメインへの好奇心 オーナーシップ 越境とキャッチアップ 迅速な仮説検証 Unlearn & Communication コンピタンス 確認ポイント 関連コンテンツ ドメインへの 好奇心 ・技術軸ではなく顧客を主語として仕様を検討できているか。 ・顧客業務を含めて機能を想像しているか。 PRD作成 機能開発 オーナーシップ ・主体的に知見者への協力を仰ぎ、開発を推進しているか。 (トライアルで情報が不足する中で、人に頼ること) 機能開発 開発外への越境 ・チーム外のCS/Bizメンバーに対して、コンテキストの違い  を認識してコミュニケーションを取っているか。 機能開発 チーム越境ランチ 迅速な仮説検証 ・自身が策定したPRDを ”あくまで仮説” として扱っているか。 (迅速性に関してはリリース体験でスピード感を実感) リリース体験 PRD作成 アンラーン ・自身の経験とアセンドでの開発を相対化して見ているか。 ・学べる点に対し素直なコミュニケーションを取っているか。 トライアル感想戦 イシュー確認

Slide 13

Slide 13 text

トライアルの開発玉を選ぶことが地味に難しい件。 ● 原則として1Dayで可能な開発量 ● 仕様策定に論点があるもの ○ 顧客の周辺業務整理から必要となるもの ○ デザイン・顧客体験的な配置の難しさ ● チケット管理場でオンボ玉でラベル管理 13 余談:トライアル開発玉の選球ポイント 13

Slide 14

Slide 14 text

14 14 オンボーディング オンボーディング

Slide 15

Slide 15 text

● スタートアップとして物流の産業変革に向けて どのように全社的に動いているかを理解 ● 全社の中でのプロダクトの立ち位置を理解する ● プロダクトエンジニアとしての変容・成功体験 ● ドメイン知識や技術・デザインへのキャッチアップ 15 2種類のオンボーディング 15 入社 1ヶ月 2ヶ月 全社オンボーディング ビジネス プロダクトオンボーディング テクノロジー デザイン 入社前 トライアル プロダクト オンボ 全社 オンボ 最初の1ヶ月は全社的なオンボ期間。 開発の優先度は下げ全社オンボに専念。

Slide 16

Slide 16 text

物流産業変革へのスタートアップとしての動きを理解する オンボ軸 オンボーディングのポイント 関連コンテンツ スタートアップ 論理 ・ファイナンスの中での事業の同期性を理解 ・株主、スタートアップとしての期待の  大きさを把握する 株主定例 社長同行 銀行融資面談 事業構造の理解 ・ロジックス事業としての各種 KPIの理解。 ・サービス販売までのセールスプロセス理解 ・CSとして運送会社への導入の難点を知る。 Biz定例MTG BizMember1on1 商談・出張同行 物流業界 現場の理解 ・物流業界の構造的な社会課題への理解。 ・運送会社の経営層の悩み・事務現場の実感 講演会・展示会 運送会社訪問 16 ビジネス面へのオンボーディング 16 10月会ではCTO丹羽の運転で運送会社を巡りました。

Slide 17

Slide 17 text

プロダクトエンジニアとしてのオンボーディング 17 17 バディ制によるコーチング プロダクトエンジニアとしての 成長は葛藤を持った意思決定の 積み重ねによって起こる。 ● 長期的事業 v.s. 短期的売上 ● SaaS共通UX v.s. 1顧客の業務 ● 技術的複雑性の落とし所 入社後にリードエンジニアを バディとして設定し、アセンドでの 意思決定を横で見せる。 現在、全エンジニア Figma 利用化P J 推進中 ・モックデータを元にデザイン演習 ・副業デザイナーへの相談 デザインへのキャッチアップ ドメインへのキャッチアップ ドメイン知識を以下の3種に分類。 ・座学知識:推薦書籍や社内ナレッジ ・現場知識:社内ナレッジや現場訪問 ・プロダクトビジョン:全社オンボで回収 一方でドメイン知識は膨大なため キャッチアップは永遠の課題。。。

Slide 18

Slide 18 text

18 18 クロージング クロージング

Slide 19

Slide 19 text

プロダクトエンジニアへの変容は入社前後の影響が大きいため、 トライアルとオンボーディングにて重点的にサポートを実施。 トライアル ● 採用の入り口議論として、 プロダクトエンジニアとしての相性を双方で確認する。 ● 入社前にプロダクトエンジニアとしての視点を最初から持つ。 オンボーディング ● “事業の中のプロダクト” の意識を持つため全社事業への理解。 ● “葛藤を持った意思決定” がプロダクトエンジニアを成長させる。 19 まとめ 19 トライアル オンボーディング

Slide 20

Slide 20 text

物流という目立たないが社会を支える領域で、デジタル基盤を作るには、 課題認知を広める欠かせない機会として挑戦しました。 オーディエンス賞もあるため、応援よろしくお願いします! 20 Startup CTO of the Year 2024 ファイナリスト選出! 20

Slide 21

Slide 21 text

We are hiring !!! 21 顧客への課題解決を軸に開発を進める プロダクトエンジニア 募集! Full Stack TypeScript ロードマップを推進する TypeScript TechLead 募集! 日本の物流デジタル基盤を作り、社会を支える仲間を募集!

Slide 22

Slide 22 text

No content