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QFieldで地図を使う 1 きた こういち 2023-12 QGISの地図を現地で活用しよう

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QFieldとは 2

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QFieldとは 3 スマホ地図アプリ「QField」は、 QGISのプロジェクト(地図)を ほぼそのまま表示することが できます。 また、地物(図形)の 追加、削除、編集が可能なため、 現地で調査した結果をその場で 記録することが可能です。

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QFieldとは 4 図形にはデータを入力したり 写真を登録することができるので 現地調査などにも活用することができます スマホで撮影した 写真を登録 することが可能

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QFieldのインストール 5

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QFieldのインストール 6 QFieldは、iPhone、Android両方で使えます。 次の二次元バーコードを読み込むとインストール画面を 表示できます。 iPhon、iPadのQField AndroidのQField

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【事前準備】地図データのダウンロードと保存 7 まずは、QFieldで地図を表示してみましょう。 練習用の地図をインターネットに保存しています。 下の二次元バーコードを読み込んで、 ZIPファイルをダウンロードしてください。 スマートフォンのわかりやすいフォルダに展開して 保存します。 iPhoneの場合は、「QField」フォルダの「proj」フォル ダに保存してください。 Androidの場合は、文字化けしないように日本語対応の ZIP展開アプリを事前にインストールしておきます。 (「ZArchiver」がおすすめ) 練習用データ ダウンロード https://drive.google.com/open?id= 1HhThihLsQYTpGc9_a6oBEjvYsv Uaz38t&usp=drive_fs

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【コラム】QFieldのファイルの保存場所について 8 <Androidの場合> Androidの場合は、Qfieldに地図ファイルを保存するのに2つの方法があります。 ● 任意のフォルダに保存し、QFieldにインポートする →この場合、スマホから見えない場所にファイルが保存されます。  パソコン等で利用する場合は、再度エクスポートする必要があります。  (インポートした地図はスマホの「Android\data\ch.opengis.qfield\files\   Imported Projects」フォルダに保存されます) ● QFieldフォルダに保存する(iPhoneもこちら) →スマホの「Android\data\ch.opengis.qfield\files\」がQFieldフォルダ  になります。  通常は隠しフォルダになっているため、パソコンで隠しフォルダを表示  する設定が必要です。  スマホをパソコンに接続し、このフォルダが確認できれば、  「QField\proj」フォルダに地図ファイルを保存することで、編集した  地図ファイルをすぐにパソコンで確認できます。

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QFieldで地図を表示(Android) 9

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QFieldで地図を表示 10 QFieldで地図を表示する(Android) スマートフォンのQFieldを起動して地図を表示します。 手順1 スマートフォンのQFieldのアイコン をタップします 手順2 「ローカルファイル を開く」をタップし ます。

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QFieldで地図を表示 11 QFieldで地図を表示する(Android) 手順3 「+」ボタンをタッ プして、「プロジェ クトをフォルダから インポート」を選択 します。 手順4 利用したい地図の フォルダをタップし てファイルを表示し てから、「このフォ ルダを利用」をタッ プします。 1 2

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QFieldで地図を表示 12 QFieldで地図を表示する(Android) 手順5 ファイルへのアク セス許可が表示さ れたら「許可」を タップします。 手順6 「プロジェクト」に 表示されている地図 をタップします。

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QFieldで地図を表示 13 QFieldで地図を表示する(Android) 手順7 QFieldに地図が表 示されます。 次回から地図を表示するときには、 「ローカルファイルを開く」→「イン ポートしたプロジェクト」から地図を選 択できます。 1 2

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QFieldで地図を表示(iPhone) 14

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QFieldで地図を表示 15 QFieldで地図を表示する(iPhone) iPhoneのQFieldを起動して地図を表示します。 手順1 iPhoneのQFieldのアイコンをタッ プします 手順2 「ローカルファイル を開く」をタップし ます。

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QFieldで地図を表示 16 QFieldで地図を表示する(iPhone) 手順3 「QFieldファイル・ ディレクトリ」を タップします。 手順4 「QField」→ 「proj」フォルダに コピーした森林地図 のフォルダを選択し ます。

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QFieldで地図を表示 17 QFieldで地図を表示する(iPhone) 手順5 手順6 「プロジェクト」に 表示されている地図 をタップします。 QFieldに地図が表 示されます。

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QFieldで地図の移動 18

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QFieldで地図を移動 19 地図の移動は、 画面を指でスライドすると地図を 移動できます。

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ホーム画面に戻る 20

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ホーム画面に戻る 21 地図からホーム画面に戻る 地図画面からQFieldのホーム画面に戻ります 手順1 手順2 QFieldの左上にある  ボタンをタップしま す。 歯車マークをタップ して「ホームスク リーンへ行く」を タップするとホーム 画面に戻ります。 1 2

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GPSを使用し現在地を表示する 22

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現在位置の表示 23 GPSを使って現在位置を表示する スマホのGPSを使って現在位置を表示します 手順1 手順2 QFieldの右下にある  ボタンをタップしま す。 ボタンが水色に変わ り、現在位置が表示 されます

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現在位置の表示 24 向いている方向に合わせて地図を回転 自分が向いている方向を常にスマホの上側にして、地図を回転します。 設定するとき 解除するとき 現在位置を測位した 状態で、右下の ボ タンをタップしま す。 左に方位のアイコン  が表示され、自分の 向いている方向が常 に画面の上に固定さ れます。 方位のボタン を タップすると解除さ れます。 1 2

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現在位置の表示 25 現在地表示を終了する 現在地表示を終了する場合は以下の操作を行います。 手順1 手順2 右下の ボタンを 長タップします。 「位置情報表示を有 効にする」のチェッ クを外すと現在地表 示が終了します。

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QFieldで図形の追加 26

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QFieldで図形の追加 27 レイヤを編集モードにする QFieldで図形を追加する場合には、レイヤを編集モードに変更します。 手順1 手順2 QFieldの左上にある  ボタンをタップしま す。 鉛筆ボタンをタップ して編集モードにし て、編集したいレイ ヤを選択します。 1 2

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QFieldで図形の追加 28 図形を追加する 手順1 手順2 ポイントを追加した い場所に地図の十字 マークを合わせて、 右下の ボタンを タップします。 データを入力した ら、上のチェックを タップすると図形が 登録されます。 1 2 1 2 地図の十字マークの位置に図形(ポイント)を追加します 今回のポイントデータに は写真も登録できます

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QFieldで図形の追加 29 手順3 十字マークの位置に 図形(ポイント)が 登録されます。 図形を追加する

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30 現在地にポイントを追加する 図形編集を行う場合に、現在地にポイントを追加します。 手順1 手順2 編集モードで右下の  ボタンをタップする と現在地が表示され ます。 右下の一番上の ボ タンをタップする と、十字マークが現 在地に固定されま す。  ボタンをタップす ると現在地にポイン トを追加できます。 QFieldで図形の追加 1 2

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QFieldで図形の追加 31 レイヤを閲覧モードにもどす 図形の追加や編集が終了したら、閲覧モードに戻します 手順1 手順2 QFieldの左上にある  ボタンをタップしま す。 閲覧モードボタンを タップして、閲覧 モードに戻します。

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【コラム】QFieldで編集した図形がファイルに保存されるタイミング 32 QFieldで図形を追加、編集した場合、その編集結果がファイルに保存されるのは図 形の編集が確定した段階で保存されます。 (編集画面の✓をタップしたときに保存される) 閲覧モードにしなくてもファイルには保存されています。

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QFieldで編集した地図を エクスポートする 33

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ファイルのエクスポート 34 インポートしたプロジェクトの場合 Androidの場合で、プロジェクトをインポートした場合は次の方法で地図データ をエクスポートします。 手順1 手順2 ホーム画面で「ロー カルファイルを開 く」を選択し、「イ ンポートしたプロ ジェクト」を選択し ます。 エクスポートするプロ ジェクトの ボタンを タップして、「フォル ダの出力先」を選択し て出力フォルダを選択 します。 出力先フォルダをパソ コンで確認します。 1 2

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ファイルのエクスポート 35 QFieldフォルダの場合 AndroidまたはiPhoneでQFieldフォルダに保存した場合には、QFieldフォルダ にアクセスして、フォルダごと地図データをパソコンにコピーします。 手順1 スマホをパソコンに接続し、QField フォルダを選択して、プロジェクトの フォルダごとパソコンにコピーします。

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QFieldで利用できるファイル 36

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QGISでQFieldの地図を作成する際の注意点 37 QGISでQFieldのファイルを作成する場合には次の注意が必要です。 ● QFieldではShapeファイルは使用しない →QFieldでは文字コードがShift-JISのShapeファイルを利用できませ ん。ベクタレイヤは、Geopackageに変換しておきましょう。 ● iPhoneではMBTilesは表示できない →iPhone版のQFieldではMBTilesは表示できないようでした。  背景図が必要な場合はXYZ Tilesでインターネット地図を表示するか、  Jpeg、TIFFなどのラスタ地図を作成しましょう。

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QFieldで使える地図のまとめ 38 <ベクタレイヤ> ● ベクタレイヤはGeopackage(1レイヤ1ファイルが良い) <ラスタレイヤ> ● インターネットが使える場合はXYZ Tilesでインターネット地図 ● オフラインはMBTiles(iPhoneでは使えない場合あり) もしくはTIFFやJpegなどの画像地図

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今回の研修でのQField用の地図の作成手順 39 1. 林班、小班のシェープファイルをGeopackageに変更する (レイヤを右クリック→エクスポート→新規ファイルに地物を保存) 2. 調査用ポイントレイヤを作成する (次ページ移行を参照) 3. すべてのレイヤファイルを1つのフォルダに保存 4. 新規プロジェクトを作成し、背景地図(XYZ Tiles)、林班、小班、調査 用ポイントをレイヤに追加し、スタイルを編集する。 5. プロジェクトファイルを例やファイルと同じフォルダに保存する。 6. プロジェクトを保存したフォルダをスマホにコピーする。 7. スマホのQFieldで地図を表示する。

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QGISでQFieldの調査用レイヤを作る 40

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QGISでQFieldの調査用レイヤを作る 41 QFieldでは、現地調査等でポイントなどを図形として地図に追加する際に、 写真を図形に保存したり、選択肢を表示したりすることができます。 これらのフィールドの設定は、QGISでレイヤのプロパティを編集することで 追加することができます。 写真を図形に追加 選択肢を表示してデータを入力

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QGISでQFieldの調査用レイヤを作る 42 テキスト「改訂版 業務で使うQGIS Ver3完全使いこなしガイド」では 「10.12 属性データのユーザーフォーム(属性フォーム)を作成する」で 解説しています。 写真のフィールドの作成方法はP333に「アタッチメント」の記載があります。 選択肢フィールドの作成方法はP327に「バリューマップ」の記載があります。

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調査用レイヤを作る 43 調査用ポイントレイヤを作る QGISでGeopackageのポイントレイヤを作成します 手順1 手順2 メニュー「レイヤ」→「レイヤを作成」→「新規 Geopackageレイヤ」を選択します。 データベースの右の「・・・」ボタンをクリックして、 ファイルの保存場所を設定します。 テーブル名を入力し、ジオメトリ型は「点 (Point)」を選択します。 座標参照系は、今回は「WGS84」を選択します。 1 2 3 4

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調査用レイヤを作る 44 調査用ポイントレイヤを作る 手順3 手順4 属性データには「名称」「写真」「選択」の3つ のフィールドを追加します。 型はすべて「テキスト」にします。 新規属性の名称を入力、型を選択して「属性リス トに追加」ボタンをクリックすると、属性リスト に属性が追加されます。 「OK」ボタンをクリックすると、Geopackageファ イルが作成され、レイヤが追加されます。 1 2

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調査用レイヤを作る 45 写真フィールドを作成する 写真を格納するためのフィールドを作成します。 手順1 手順2 「調査ポイント」レイヤを右クリックして、「プ ロパティ」を選択します。 「属性フォーム」を選択し、「写真」フィールドを 選択します。 「ウイジェット型」を「アタッチメント」に変更し ます。 1 2 右クリック 1 2 3

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調査用レイヤを作る 46 写真フィールドを作成する 手順3 手順4 「パス」の「パスを別名で保存」を「プロジェク トからの相対パス」に変更します。 「統合ドキュメントビューア」の「型」を「画像」 に変更します。 他に設定がなければ、「OK」ボタンをクリックして レイヤプロパティを閉じます。

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【コラム】写真フィールドに記録した写真は「DCIM」フォルダに      保存される 47 「写真」フィールドには、写真データが保存されるわけではなく、写真ファイルの 保存場所(フォルダ、ファイル名)が記録されています。 ここに記録されるフォルダは、プロジェクトファイルからの相対パスになります。 QFieldで記録した写真ファイルは、プロジェクトファイルと同じフォルダに 「DCIM」フォルダを作成し、そこに保存されます。 パソコンのQGISでは、レイヤプロパティの「属性フォーム」で「パス」の「パス を別名で保存」を「プロジェクトからの相対パス」にしておくことで、QGISの属 性フォームでも写真を表示することができます。(前ページ 手順3)

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調査用レイヤを作る 48 選択肢フィールドを作成する 選択肢を表示して、入力を制限するフィールドを作成します。 手順1 手順2 「調査ポイント」レイヤを右クリックして、「プ ロパティ」を選択します。 「属性フォーム」を選択し、「選択」フィールドを 選択します。 「ウイジェット型」を「バリューマップ」に変更し ます。 1 2 右クリック 1 2 3

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調査用レイヤを作る 49 手順3 手順4 リストに「値」と「説明」を入力します。 「値」は実際に記録される値で、「説明」はリス トに表示されるものになります。 今回は両方同じものを入力しておきます。 他に設定がなければ、「OK」ボタンをクリックして レイヤプロパティを閉じます。 選択肢フィールドを作成する