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添加剤: 滑沢剤 2021/3/13 Ver. 1.0

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滑沢剤 造粒物の付着性を減らし、杵にくっつくのを防ぐ • ステアリン酸塩を用いるのが最も一般的 • タルクや硬化油を使うこともあるが、まれ • 加えすぎたり、混ぜ過ぎたりすると硬度が下がる • 同様に溶解度を下げる原因となりうる

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ステアリン酸マグネシウム 局方記載の油脂のマグネシウム塩 • 滑沢剤として最も一般的に用いられる • 処方の1%以下ぐらいで加えることが多い • 分散性がよく、滑沢性も高い • 混ぜすぎると滑沢性・溶解性・錠剤硬度が下がる

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ステアリン酸カルシウム 局報記載の油脂のカルシウム塩 • ステアリン酸マグネシウムが使えないときに使用 • 分散性が比較的悪く、粒状になりやすい • 滑沢性自体はステアリン酸マグネシウムと類似 • 混合後の特性もステアリン酸マグネシウムと類似

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ステアリン酸 局報記載の脂肪酸 • 滑沢剤としてはごく稀に使用される • 分散性が比較的悪く、粒状になりやすい • 滑沢性はステアリン酸Mgより低いと思われる

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タルク 局報記載の水酸化マグネシウムとケイ酸塩の混合物 • 鉱物で、粉砕したものを使用する • 造粒物の流動性を高めるためにも使用される • 杵への付着を防ぐ能力はやや低い *日本タルク株式会社 タルクとは

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硬化油 硬化ヒマシ油などを加えることもある • ワックスマトリックスとしても使用される • 滑沢性はステアリン酸より低い • 使用頻度はそれほど高くない *フロイント産業 ラブリワックス