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1 Gitlab+RancherによるCI/CD環境構築 Cheng ちん 2019/06/06

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About me Jianqiang Cheng(ちん) Field Engineer at Rancher Labs. [email protected] slack.rancher.jp ■Favorite technologies: Rancher, Kubernetes, AWS,Gitlab,Jenkins. ■Certifications: AWS Certified Solutions Architect – Professional Certified Kubernetes Administrator Certified Kubernetes Application Developer

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3 目次 • ⽬的 • Rancher Pipelineについて • CI/CDツール構成図 • CI/CDツールの設定とインストール • Rancher Pipelineの設定 • まとめ

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4 基本は、画面操作だけで、Gitlab+Rancherにより、CI/CD環境を構築したいです。 CI/CD環境構築において、GitlabとRancherの役割が下記となります。 ツール 役割 Gitlab ソースコード管理 Helm Chart定義管理 Dockerイメージ管理 Rancher CI/CDのインフラ環境構築と管理 CI/CDのPipeline管理(Rancher Pipeline機能) CI/CDツールのインストール(Rancher カタログ機能) ※Sonarqube、Nexus 目的

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5 SonarQube Nexus ・静的コード解析 GitLab ライブラリ管理: ・サードパーティlib ・プライベートlib Push 開発者 Jenkins Jenkins Jenkins GitLab Containner Registry 各種自動通知 ・Dockerイメージの 管理 Slaveが動的に拡張 テスト環境、ステージング環境、本番環境 APP ・ソース管理 ・Helm Chart管理 Rancherカタログ機能やkubectlによるデ プロイ ・Helm ChartがGitlabから取得 ・DockerイメージがGitlabから取得 APP APP Checkout Build Unit Test Code Analysis Dokcer build/push ■参考:Pipelinesのワークフローの1つの例 ※各ステージ調整可 Deploy Rancher Pipeline機能 Kubernetesクラスター CI/CDツール構成図 Rancher Catalogs機能 Gitlab.com Gitlab.com

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Rancherとは、Kubernetesクラスタを作成管理できるコンテナ管理のプラットフォームです。 Rancher Pipelinesは、Rancherに統合されたCI/CD機能です。Pipelineの編集は画⾯UIから、⾏えます。 パイプラインの実⾏にJenkinsを、各種実⾏ログの保管にMinioを、そしてコンテナイメージの保管にDockerレジストリ(デ フォルトの場合)を利⽤しています。 Rancher Pipelinesについて ■参考:Pipelinesの各ステージの作成変更画面 ■参考:Pipelinesのステップの作成変更画面

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CI/CDのPipelineの実⾏結果は、画⾯から確認できます。 Rancher Pipelinesについて ■参考:Pipelinesの各ステージの実行結果やログの確認画面 ■参考:通知設定がありの場合、Pipelinesの実行結果をSlackに通知

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8 SonarQube Nexus ・静的コード解析 GitLab ライブラリ管理: ・サードパーティlib ・プライベートlib Push 開発者 Jenkins Jenkins Jenkins GitLab Containner Registry 各種自動通知 ・Dockerイメージの 管理 Slaveが動的に拡張 テスト環境、ステージング環境、本番環境 APP ・ソース管理 ・Helm Chart管理 Rancherカタログ機能やkubectlによるデ プロイ ・Helm ChartがGitlabから取得 ・DockerイメージがGitlabから取得 APP APP Checkout Build Unit Test Code Analysis Dokcer build/push ■参考:Pipelinesのワークフローの1つの例 ※各ステージ調整可 Deploy Rancher Pipeline機能 Kubernetesクラスター CI/CDツール構成図 Rancher Catalogs機能 Gitlab.com Gitlab.com

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9 ・アプリのソースコードを管理 ・アプリのHelm Chartを管理 ・アプリのDokcerイメージ管理 ・CI/CDのPipeline実行 ・Master /Slave構成でPipeline実行毎に、Slaveを起動 ・サードパーティライブラリ管理 ・プライベートライブラリ管理 ・リモートリポジトリをローカルキャッシュ ・ソースコードの静的解析 ・各ツールからの連携情報の集約と表示 GitLab Jenkins Nexus SonarQube Slack クラウドサービスを利用する為、インストール不要 Rancher Pipeline機能による自動インストールの為、インストール不要 ※Rancher Pipeline経由で、 Jenkins Pipelineの作成と実行などの処理が自動に行 われる為、Jenkinsに対しての管理も不要 Rancher カタログ画面UIからインストール Rancher カタログ画面UIからインストール インストール不要 役割 ツール インストール方法 ・CI/CDのインフラ環境構築管理 ・CI/CDのPipeline編集管理(Rancher Pipeline機能) ・CI/CDツールのインストール(Rancher カタログ機能) Rancher docker runコマンド1つでインストールする。※ Single Node構成 https://rancher.com/docs/rancher/v2.x/en/installation/single-node/ ■参考:要件に合わせて、ツールの組合せの変更が可能です 各ツールの役割とインストール方法

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10 Gitlabの設定 - OAuth App連携設定 ・Rancher Pipelineと連携できるようにする為、 GitLabにApplicationsを登録します。 設定としては下記のRancher Pipeline のGUI上の指⽰に従ってOAuth Appとしての連携設定を⾏います。

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11 Gitlabの設定 - ソースコードとHelm Chartプロジェクトを登録 • ソースコードプロジェクト:ルートディレクトリに「.rancher-pipeline.yaml」pipeline定義ファイルを配置します。 yamlサンプルは、https://github.com/rancher/pipeline-example-XXX.gitから取得できます。 yamlの中身のステージ定義はRancher PipelineのGUIで編集できます。 • Helm Chartプロジェクト:公式サイトのガイドhttps://helm.sh/docs/chart_template_guide/#chartsに合せて、作成します。 helm create CHART コマンドにより雛形も作成できます。

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12 Rancherの設定 - CI/CDのインフラ環境構築 • Single Node構成(開発やテスト環境の場合)でRancher Serverをインストール docker runコマンド1つで、 Rancher serverを立ち上げます。 • Rancher serverにクラスターを構築します。詳細な手順は、下記をご参照下さい↓ ↓ ↓ https://qiita.com/cheng_rancher/items/6260cbc81b9ef66d3344

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13 Rancherの設定 - CI/CDツールのインストール RancherのCatalog機能は、アプリケーションをカタログ化することによって、何度でも簡単にアプリケーションデプロイを 実現しています。 カタログ画面に、対象のアプリを選択し、画面から必要なパラメーターを入力し、すぐ指定したところにデプロイできます。 カタログデプロイ画⾯に、nexusツールの各種のパラメータの設定できます。 ・Nexusのバージョン ・データの永続化のパラメータ ・外部からアクセス時のIngressの指定 ・など 今回は、HelmのOfficial chartを使⽤します。

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14 Rancherの設定 - CI/CDツールのインストール 2〜3分後に、Nexusがデプロイされます。

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15 Rancherの設定 - CI/CDツールのインストール Sonarqubeも、同じくRancherのCatalog機能利用で、デプロイします。

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Pipelineの編集は画⾯UIから、⾏えます。 • ステージ追加 • ステップ追加 • ステップの編集 • Pipeline実⾏結果の通知(Slack、Emailなど) • など Pipelinesの設定

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Rancher Pipelineには、下記の5種類のPipelineのステップを 事前に⽤意されています。 Pipelinesの設定 ステップ種類 ⽤途 Run Script ステップの実⾏環境のベースイメージを指定して、スク リプトを実⾏する Build and Publish Images Dockerイメージのビルドとパッシュ Publish Catalog Template カタログのHelm Chartの更新(バージョンアップ) Deploy YAML yamlファイルにるデプロイ Deploy Catalog App カタログ機能によるデプロイ ■参考:Nexus、Sonarqubeと連携するビルドのステップの設定例↓

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Pipelineの編集は、yamlに対して直接編集もできます。 Pipelinesの設定

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Pipelineの起動トリガー ・⼿動 ・⾃動 イベントは、push, pull request, tagです。 Pipelinesの実行

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Pipelinesの各ステージの実⾏結果とログ Pipelinesの実行結果

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静的コード解析結果を確認 Pipelinesの実行結果

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Dockerイメージがプッシュされていいることを確認 Pipelinesの実行結果

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Slack通知設定ありの場合、 Pipelinesの実⾏結果をSlackから確認 Pipelinesの実行結果

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サンプルアプリケーションがでデプロイされていることを確認 Pipelinesの実行結果

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○のところ: • PipelinesがRancher機能とのインテグレーション(通知機能、カタログ機能、シークレットのインジェクト)が簡単にできる • Gitlabで、ソースとDockerイメージを同じのプロジェクトに管理できるのは便利 • Pipelinesの編集と、SonarとNexusのインストール、をUI経由で簡単にできる ×なところ: • Pipelinesの分岐制御はまだ弱い、複雑で分岐条件が多いCI/CDのPipelinesにまだ向いてない まとめ Thanks ご静聴、ありがとうございます。

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slack.rancher.jp