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© LayerX Inc. AI‧LLM事業部のSREとタスクの⾃動運転 Shinichi Nakagawa(@shinyorke) 2025/03/25 LayerX SRE & Cloud Native Night!

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⽬次 Agenda ● 1⼈⽬SREの始め⽅ ● ⽣成AI時代のCloud NativeとSRE ● インフラタスクの⾃動運転

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© LayerX Inc. 3 ⾃⼰紹介 株式会社LayerX AI‧LLM事業部プロダクト開発G SRE ● Azure/Terraform/SRE他, 何でもする⼈(仕事) ● Python/個⼈開発/⚾分析(以前の仕事と趣味) ● ブログをよく書く⼈ https://shinyorke.hatenablog.com/ 前職までの経歴 ● アクセンチュア株式会社マネジャー (前職) ○ Intelligence Cloud Enabler(ICE)のSRE/System Architect ○ Accenture Google Business Group(AGBG) Engineer ● 複数のベンチャーでCTO/Engineering Manager/IC フルスタックエンジニアからSREになった⚾マンです 中川 伸⼀(@shinyorke)

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4 © LayerX Inc. 「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに、AI SaaSとAI DXの事業を展開 事業紹介 バクラク事業 企業活動のインフラとなる業務を 効率化するクラウドサービス Fintech事業 ソフトウェアを駆使したアセットマネジ メント‧証券事業を合弁会社にて展開 AI‧LLM事業 社内のナレッジやノウハウをデータ ベース化するAIプラットフォーム AI SaaSドメイン AI DXドメイン

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1⼈⽬SREの始め⽅ Day1〜現在

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© LayerX Inc. 6 1⼈⽬SREの始め⽅ チームに対して「徳」を積み、少しずつ信頼を得ることで「SREの営みと戦略」の浸透を⽬指した。 ● チームを知る(Day1) : 事業部を知り、プロダクトを知り、理解する。 ● チームに⼊る(Day10) :個⼈としてやれることから愚直にやっていく。 ● チームとして動く(今) :個⼈からチームに主役を移し、チームを形成する。 1⼈⽬SREとしてやったこと - Day1から現在まで

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© LayerX Inc. 7 1⼈⽬SREの始め⽅ ⼊社オンボーディング、事業部キックオフを通じてチームとプロダクトを理解しインプットした。 ● Day1(⼊社⽇)はLayerXとしてのオンボーディング&マネージャーと1on1で終える。 ● Day2はラッキーな事にAI‧LLM事業部の四半期キックオフがあり参加。 ○ 昨年の選考、特にトライアル選考でコンテキストはある程度把握。 ○ とはいえチームの皆さんと解像度が異なるのでひたすら仮説で意⾒をぶつける。 ○ 周りのフィードバックを貰いながら解像度を上げた&⾃分を認知してもらう感じに。 ● Day3以降はとにかくドキュメントとSlackを読み倒す。 ● 同時にAi Workforceをローカル環境で動かしたりコードを読んだりetc… Day1: 「チームを知る」

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© LayerX Inc. 8 1⼈⽬SREの始め⽅ 個⼈としてやれることから⼊った。⼿を動かし、⾛りながらチームに⼊って理解を深めた。 ● ⾃分⾃⾝の仕事を作る(仕事を巻き取る) ○ SlackやMTGの中で「SREやなこれは」と⾒かけたものに半ば強引に⼊った。 ○ ⾔語化‧ドキュメント化されていないものは⾃分で聞きながら作る。 ● SRE施策と戦略の⾔語化 ○ SREとしての中⻑期ビジョン(3ヶ⽉半〜半年)を⾔語化。 ○ SREとお客様プロジェクトのデリバリーを軸にする⽬標を⽴てる。 ● 社内のSREとつながる「ギルド化」 ○ SREロールな⼈たちとランチを企画、事業部外の⼈たちともつながる。 Day10: 「チームに⼊る」

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© LayerX Inc. 9 1⼈⽬SREの始め⽅ shinyorke個⼈が主役ではなく「SREチーム」が主役になるように施策も戦略も動かすように。 ● 主役は「SREチーム」。個⼈からチーム主体の動きに移⾏。 ○ 巻き取った仕事を個⼈指名ではなくSlack Workflowでのプロセスに移⾏。 ○ 2⼈⽬SREが⼊った時に引き継げるようにチーム化。 ● 事業部全員の知恵と⼒を借りる。 ○ オブザーバビリティを全員で考える。 ● 採⽤採⽤アンド採⽤(2⼈⽬のSREが来るように)。 ○ AI‧LLM事業部の社員SREはshinyorke⼀⼈(その他は業務委託&インターン)。 ○ マネージャーの協⼒の元、採⽤‧技術広報発信を強化。 ○ 2ヶ⽉でブログ2本、そして本イベントの開催。 現在: 「チームとして動く」

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© LayerX Inc. 10 1⼈⽬SREの始め⽅ ⽣成AI(Gemini)でDesign Doc ひとまず雑に相談して元ネタを作った 事業部全員で議論&意⾒交換 ⽣成AIと私がわからない事をチームで補完 事業部(と⽣成AI)の知恵と⼒でオブザーバビリティを考える。

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⽣成AI時代のCloud NativeとSRE Cloud Nativeのきほん, SREのお気持ちそしてタスクの⾃動運転

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© LayerX Inc. 12 ⽣成AI時代のCloud NativeとSRE アプリケーションおよびサービスをクラウドで最⼤限に活かすための設計思想(by ChatGPT 4o)。 【おさらい】Cloud Nativeとは?

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© LayerX Inc. 13 ⽣成AI時代のCloud NativeとSRE Computing Resource(コスト含む)、セキュリティといった基本と⾃動運転が重要と認識。 ● Computing Resourceへの配慮 ● セキュリティはめちゃくちゃ重要 ● インフラタスクの⾃動運転 ⽣成AI時代に配慮すべきCloud NativeとSRE

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© LayerX Inc. 14 ⽣成AI時代のCloud NativeとSRE ⽣成AIサービスのRate LimitやToken消費(=使いすぎ)に対する考慮と対策が重要。 ● 気をつけること ○ ⽣成AIサービス(AI‧LLM事業部ではAzure Open AI)のResource利⽤状況。 ○ Rate Limit上限(時間あたりのCall数)、全体的なToken消費状況に注意。 ○ 放置すると最悪サービスが⽌まるリスク。 ● やっていること(やろうとしていること) ○ Rate Limitに引っかからないようなプロダクト施策‧アーキ変更。 ○ オブザーバビリティ導⼊による監視‧観測 Computing Resourceへの配慮

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© LayerX Inc. 15 ⽣成AI時代のCloud NativeとSRE SRE観点ではどのようにガードレールを引くか?が問われる。凡事徹底で基本を守る。 ● 気をつけること ○ 「最初権限の原則」を守る。「とりあえず強いやつ」はやめる。 ○ 開発者に対する権限もだが、⽣成AIに対する権限も対象。 ○ 強すぎるユーザーロール、何でもできるEntra IDダメゼッタイ。 ● やっていること(これからやること) ○ Cloud(主にAzure)の権限棚卸し。 ○ 状況を⾒ていらない権限を外す。 ○ terraformでの権限管理に移⾏(したい)。 セキュリティはめちゃくちゃ重要

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© LayerX Inc. 16 ⽣成AI時代のCloud NativeとSRE Design Doc、Terraformコード。インフラタスクは⽣成AIに⾃動運転させる。 ● “業務の⾃動運転”で「経済活動をデジタル化する」 ○ AI‧LLM事業部が⽬指している世界観 ○ SWEはDevinでの⾃動化が進んでいる(ブログ)、次はSRE ● やっていること‧これからやること ○ Design Docを⽣成AIに書かせて壁打ち ○ ClineやDevinの⼒を借りてTerraformの実装を⾃動化 インフラタスクの⾃動運転

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Terraformを⽣成AIにやらせる これから本気でやりたいこと(試していること)

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© LayerX Inc. 18 Terraformを⽣成AIにやらせる ゼロベースでAzure環境を作るプロンプト 今から以下のterraformプロジェクトを作ってください。 ‧AzureのJapan East Regionにresource groupを作成。 ‧Applicationを配置するためのVNetを追加 ‧Storageを配置。シングルリージョン、スタンダートク ラスで定義。 ‧すべてのresourceのprefixは「uwa」で始める。 他に必要な情報があれば何なりと確認してください。 ⼀発で動くmain.tfが爆誕 ClineとGeminiでTerraformを書かせる(個⼈開発での実験) ※試した事の詳細: https://shinyorke.hatenablog.com/entry/genai-and-terraform

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まとめ

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© LayerX Inc. 20 AI‧LLM事業部のSREとタスクの⾃動運転 AI‧LLM事業部のメンバーとしてはSRE組織⽴ち上げ、様々な技術チャレンジとの戦いが最⾼に良き。 ● 1⼈⽬SREの始め⽅ ○ 最初は泥臭く。とにかく泥臭くやっていこう。 ○ チームの組成と⽣成AIへの委譲をめざして個⼈からチーム化を進めましょう。 ○ オブザーバビリティはSREがトップダウンで考えるんじゃなくてみんなで考える。 ● ⽣成AI時代のCloud NativeとSRE ○ Computing Resourceの戦略、セキュリティそしてインフラタスクの⾃動運転。 ○ Design DocやTerraformはさっさと⽣成AIをバディにしよう。 ⽣成AI時代のSREとCloud Nativeは「伸び代」の塊。

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© LayerX Inc. 21 AI‧LLM事業部のSREとタスクの⾃動運転 1⼈だと能動的に動けても遠くには⾏けません、私と共にしてくれる2⼈⽬待ってます! ● 【AI‧LLM】SREポジション ○ https://open.talentio.com/r/1/c/layerx/pages/52751 ○ ⼤絶賛募集中! ● カジュアル⾯談 ※shinyorkeが確実に出てきます ○ https://jobs.layerx.co.jp/19ecdd370bae80f79339ff6eb5116b81 ● 勿論この後の懇親タイムでも会話しましょう! AI‧LLM事業部SRE2⼈⽬募集中。

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ご清聴ありがとうございました。