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関係性が育つ前にフィードバックを届ける ~関係性が育つのを待てないとき、どう渡すのか~ Emi スクラムマスター DevLOVE関西

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数年前、先輩と交わした会話が、私の「定説」のはじまりでした。 「フィードバックを渡すときに、気を付けることは何でしょうか?」 「まずは、フィードバックを渡しあえる関係性があるかを確認しますね。 先輩 関係性がない中で渡しても、受け取ってもらえる可能性は低い。 受け取ってもらえないと、意味がないから」 納得だった。それから数年、これは私の 定説 になった。 ⸺ 皆さんも、この定説を持っていませんか?

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1 立ち上がって間もないチーム ネガティブフィードバックを渡す必要が生じた。 2 関係性づくりはしていた でも、関係性は一朝一夕には育たない。 3 待てなかった 関係性が育つのを、待っていられない状況だった。 これって、よくあることではないでしょうか?

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何よりも、受け取ってもらえないと、行動変容も何も始まらない。 1 受け取りやすい形で渡す 2 受け取るかは、相手が決める 改善に使える情報として渡す。 並べて提示して、押し付けない。 どの場面の、どの振る舞いが、 改善したいと思ったとき、 誰にどんなインパクトを与えたか。 自分の意思で手に取ってもらう。 参考:Netflix『No Rules』の4A(Aim to assist / Actionable / Appreciate / Accept or discard)

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1on1から始め、チームで話し合いを重ねていった ここのステップ& 詳細を続くスライ ドで紹介 1on1で、ネガティブFBを渡す(SM→本人) 渡す側のメンバーで話し合った。渡せるだけの関係性がまだなかった。 渡す側に関係性に向き合う意思がなかったので、あえての伝書鳩 本人の受け止めを、メンバーに共有(SM→他の二人) 双方に渡してみると、この課題の捉え方が人によって違うことが分かった。 「みんな違う捉え方をしているね。話してみない?」 この1on1の会話で、 気を付けていたことがあります。 直接、話し合う場へ(開発者3人とSM) 直接話してみよう、メンバーを集めた。 ワーキングアグリーメントへ 話し合いを経て、期待値を確認し合った。チームは合意をつくり、運用を 始めた。

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ネガティブFBを渡す1on1で気を付けたこと 「このチームでどんなことをして、どうなりたいですか? あなた自身のことを、教えてください」 先に、他のメンバーの期待値を渡さない 先に期待値を出すと、合意していないものの押し付けになってしまうから。 私の思い込みを、手放す 相手のことを知らないままでは、私の側の思い込みでフィードバックしてしまうから。 関係性がない状態は「白紙」ではなく、お互い確かめていない思い込みで埋まっている(G. Bushe / interpersonal mush)

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ネガティブFBを渡す1on1で気を付けたこと 「〇〇が出来ていない」 ではなく 「もっと〇〇してほしい」 どの場面の 「DMで」 どの振る舞いが 誰に、どんな インパクトを与えたか 「リマインドしても返信がない」 「無視されているようで悲しい」 誰にどんなインパクトがあったかを知って初めて、人は自分の振る舞いが他者に与える影響を 自覚 できる。 この自覚が、行動変容の起点になる。 場面・振る舞い・影響のセットは、いわゆるSBI(Situation - Behavior - Impact)と同じ構造

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ネガティブFBを渡す1on1で気を付けたこと 本人のWILL 他メンバーの期待(MUST) こうしたい・こうなりたい もっと〇〇してほしい 「見比べてみて、どうですか?」 私が評価するのではなく、二人で二つを並べて眺める。 期待に応えることが本人のWILLにも寄与しそうだと、 一緒に確認できた。

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ネガティブFBを渡す1on1で気を付けたこと フィードバックは、目の前に並べて提示する。押し付けない。 「改善の活動に、参加してもらえますか?」 「参加したいです」 この 「自分で受け取る選択をする」 が、地味に、でも決定的に大切。 誰かの「改善してほしい」という声が自分事として受け入れられるには、 受け取る選択を、自分でしてもらう必要がある。 4Aの Accept or discard ⸺ 本人には受け取らない権利があることを、渡す側が意識しておく。受け取れないタイミングだってある。

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ネガティブFBを渡す1on1で気を付けたこと フィードバックは、他者に直接影響を与えてしまう 強力なもの。だから、意図を一緒に渡す。 これは、丁寧なコミュニケーションをしたいからとか、マナーだからではない。 意図の空白は、相手のいちばん不安な想像で埋まる。 「どんな目的があって、この働きかけをしてくるんだろう?」 ⸺ この気持ち悪さは、関係性の構築そのものを妨げる。 そういう想像の余地が残る相手と、良い関係性を築ける気がしない。だから、渡す。

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正直に言うと、この1on1で意図を言葉にした明確な記憶はありません。ただ、振り返れば ⸺ 1 WILLを先に聴く → 「裁きに来たのではない」 2 リクエストの形で渡す → 「責めたいのではなく、期待している」 3 二人で並べて眺める → 問題対私たちの構図で、「押し付けたくない」 4 参加を問う → 「決めるのは、あなた」 意図は、言い方だけでなく、会話の設計に織り込んで渡せる。 直接的な言葉で伝えられるならそれに越したことない。

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話し合いを経て、チームはワーキングアグリーメントを設定し、運用を始めた。 渡した側から 受け取った側から 「話し合えばちゃんと伝わる。 「他の人がどう思っているかを 次はもっと早く切り出せそう。」 聞けて良かった」 丁寧にフィードバックの会話を重ねること自体が、 関係性を育てていた。 学び:チーム立ち上げ時に合意された期待値があれば、もっと早く渡しあえたかもしれない。

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先輩の言葉は、今も正しい。受け取ってもらえないと、意味がない。 ただ、こう付け加えたい ⸺ ご清聴ありがとうございました