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OSCPでのActive Directory攻略 ふぁいあー(@fire_fire_2) OSCP勉強会 #2 - 2023/03/24

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About me • Fire / ふぁいあー(@fire_fire_2) • 自己紹介 • OSCP (2022.1取得) / CRTP / GCPN / AWS SCS / RISS • 現役ペンテスター • PEN-300受講中 • お仕事 • セキュリティ界隈 およそ4年 • フォレンジック 1.5年 • ペネトレーションテスト2.5年 2

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情報システムに対するペネトレ • 公開サーバへのペネトレ(Webサーバなど) • 空いているポートで使用しているサービスの脆弱性を悪用して侵入 • Webアプリの脆弱性、弱い認証情報、など • 企業のOAネットワークへのペネトレ(Active Directory環境など) • メールやWebページの閲覧によりクライアント端末がマルウェアに感染したことに よる侵入(前提) • いわゆるAPT攻撃(持続的標的型攻撃)を想定した侵入テスト • ターゲット • 特権アカウント、ドメインコントローラ、 機密情報(顧客情報や技術情報など) 3

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OSCPでのActive Directoryカリキュラム • 2022年の改定 • 試験でBoFのExploitコード作りがなくなり、AD問題が新しく出題 • 2023年の改定 • 1モジュールから3モジュールに拡張 4 https://www.offsec.com/offsec/pen-200-2023/

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Active Directoryとは(イメージ) 5 ドメイン Active Directoryサーバ (ドメインコントローラ) 端末をドメインに参加 機能 一元管理可能 • コンピュータ端末の設定 • ユーザアカウント • 権限 ユーザアカウント • Domain Admins(特権) • Domain Users よく使うのはこの2つ。

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Active Directoryとは(イメージ) 6 ドメイン Active Directoryサーバ (ドメインコントローラ) 端末をドメインに参加 機能 一元管理可能 • コンピュータ端末の設定 • ユーザアカウント • 権限 ユーザアカウント • Domain Admins(特権) • Domain Users よく使うのはこの2つ。

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Active Directory触ったことがなかった人✋ • VMとかにWindowsServerをインストールしてまずはさわってみましょう • Windowsの評価版は無料で入手できます • https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-10- enterprise • https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server- 2022 [参考] ペネトレーションテストの検証・勉強用環境の紹介 https://devblog.lac.co.jp/entry/20230123 7

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AD環境ペネトレのながれ 8 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ)

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AD環境ペネトレのながれ 9 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ) ①C2サーバと通信を確立させる

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AD環境ペネトレのながれ 10 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ) ①C2サーバと通信を確立させる ②侵入したコンピュータ自体の 管理者権限を窃取する

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AD環境ペネトレのながれ 11 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ) ①C2サーバと通信を確立させる ②侵入したコンピュータ自体の 管理者権限を窃取する ③他のコンピュータに侵入する

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AD環境ペネトレのながれ 12 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ) ①C2サーバと通信を確立させる ②侵入したコンピュータ自体の 管理者権限を窃取する ③他のコンピュータに侵入する ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する

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AD環境ペネトレのながれ 13 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ) ①C2サーバと通信を確立させる ②侵入したコンピュータ自体の 管理者権限を窃取する ③他のコンピュータに侵入する ⑤ファイルサーバなどから機密情報を窃取する ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する

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AD環境ペネトレのながれ 14 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ) ①C2サーバと通信を確立させる ②侵入したコンピュータ自体の 管理者権限を窃取する ③他のコンピュータに侵入する ⑤ファイルサーバなどから機密情報を窃取する ドメインB ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する ⑥ネットワーク(ドメイン)を横断して、 他のドメインに所属するコンピュータを探索する

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OSCPでのAD問題の対象 15 ドメインA C2サーバ (遠隔操作用サーバ) ①C2サーバと通信を確立させる ②侵入したコンピュータ自体の 管理者権限を窃取する ③他のコンピュータに侵入する ⑤ファイルサーバなどから機密情報を窃取する ドメインB ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する ⑥ネットワーク(ドメイン)を横断して、 他のドメインに所属するコンピュータを探索する

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今日のメインの話 16 ③他のコンピュータに侵入する ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する

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今日のメインの話 17 Tactics • Credential Access • Lateral Movement https://attack.mitre.org/ ③他のコンピュータに侵入する ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する

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今日のメインの話 18 Tactics • Credential Access • Lateral Movement https://attack.mitre.org/ ③他のコンピュータに侵入する ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する 認証情報を窃取することで、他の端末に侵入する。 侵入先でも認証情報を窃取し、また他の端末に侵入する。 これを繰り返してドメイン管理者権限を目指す!

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OSCPで見るべき認証情報窃取 19 窃取方法 • LSASS Dump • SAM Dump • Kerberos Ticket Dump • 資格情報マネージャ • Kerberoast • 弱くて脆弱なパスワード • パスワードがファイルにそのまま記載 ③他のコンピュータに侵入する ④ドメイン管理者権限(Domain Admins)を 窃取して、ドメインコントローラに侵入する

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LSASS Dump • 認証を司るサービス(LSASS)の実行メモリをダンプし解析することで、 コンピュータで使用中のローカルアカウントを含めたドメインアカウント のNTLMハッシュを窃取可能。NTLMハッシュはそのまま認証に使える (Pass The Hash)。ドメイン管理者アカウントが窃取できる可能性。 Mimikatz(管理者権限)で実行 # privilege::debug # sekurlsa::logonpasswords MimikatzでPass The Hash # sekurlsa::pth /user:targetuser /domain:targetdomain.local /ntlm:targethash /run:cmd.exe 20

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SAM Dump • ローカルアカウントの情報を保持しているレジストリ(SAM)を復号す ることで、コンピュータのローカルアカウントのNTLMハッシュを窃取可 能。 NTLMハッシュはそのまま認証に使える(Pass The Hash)。他の コンピュータに設定されているアカウントのパスワードがダンプしたコン ピュータのものと同様の場合、Pass The Hashで侵入できる可能性。 SAM、SYSTEM、SECURITYハイブを抽出 > reg save hklm¥sam sam.hive(system, securityも同様にダンプ) Impacketのsecretsdumpで復号 > secretsdump –sam sam.hive –system system.hive –security security.hive LOCAL Mimikatz(管理者権限)でPass The Hash # privilege::debug # sekurlsa::pth /user:targetuser /domain:. /ntlm:targethash /run:cmd.exe 21

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Kerberos Ticket Dump • ドメインユーザを使用するとADから取得したKerberosチケットがコン ピュータ内にキャッシュされているため、 Mimikatzなどでこれら認証用 のチケットを窃取可能。チケットが失効していなければそのまま使用して 認証に使える(Pass The Ticket)。他のアカウントのチケットを使って 他のコンピュータに侵入できる可能性。 Mimikatz(管理者権限)で実行 # privilege::bebug # sekurlsa::ticket /export MimikatzでPass The Ticket # kerberos::ptt .¥ticketpath.kirbi 22

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資格情報マネージャ • タスクスケジューラーでタスク登録時に保存した認証情報など、資格情報 マネージャーに登録されている認証情報を平文で窃取可能。平文でパス ワードが窃取可能なため、Runasコマンドなどでのログオン時に指定すれ ばそのままログオン可能。 Mimikatz(管理者権限)で実行 # token::elevate # vault::cred /patch Runasコマンドなどでログオン > runas /user:targetuser@targatdomain.local /netonly cmd.exe targetuser@targatdomain.local のパスワードを入力してください:password 23

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Kerberoast • SPNが設定されたドメインユーザアカウントは、パスワードハッシュ値 (krb5tgs形式)をKerberosチケットから取得でき、このユーザのパス ワードが脆弱だった場合、解析することで平文パスワードを窃取すること が可能(オフラインクラック)。 Runasコマンドなどでのログオン時に 指定すればそのままログオン可能。 Rubeusなどでパスワードハッシュ値を取得 > Rubeus.exe kerberoast /nowrap 取得したハッシュ値のオフラインクラック $ john hash.txt –-wordlist=rockyou.txt –rules:jumbo Runasコマンドなどでログオン > 省略 24

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弱くて脆弱なパスワード • 全ドメインユーザを対象に脆弱なパスワードが設定されているアカウント を探す。 • パスワードをアカウント名と同一文字列として認証を試行(joeアカウント) • 特定のパスワードで全ドメインユーザに対して認証を試行(パスワードスプレー) Joeアカウント > Invoke-DomainPasswordSpray –UsernameAsPassword パスワードスプレー > Invoke-DomainPasswordSpray -Password P@ssw0rd Runasコマンドなどでログオン > 省略 25 https://github.com/dafthack/DomainPasswordSpray

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パスワードがファイルにそのまま記載 • コンピュータ内に存在するbatやps1、vbsなどのスクリプトファイルに、 何かしらのユーザのパスワードがそのまま平文で記載されていることがよ くある。 スクリプトファイルは、スタートアップに登録されていたり、スケジュー ルタスクとして登録されていたりする場合が多い。 平文なので、Runasコマンドなどでのログオン時に指定すればそのままロ グオン可能。 26

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まとめ OSCPレベルのWindows Active Directory問題であれば、見るポイントを 押さえればそれほど難しくないです。教科書の内容を勉強しておけば十分 攻略可能です。 教科書をしっかり読み、また試験での見逃しを防ぐためしっかりチート シートをまとめておきましょう。 Pentest-CheatSheets - GitHub https://github.com/firefire2/Pentest-Cheatsheets 27

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Thank you. Any Questions? ※この講演における発言及び資料の内容は、個人の見解を含んでいます。 それらは、所属する企業や団体を代表するものではありません。 28