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© 2021, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. PdMとエンジニアの より良いコミュニケーションに向けて 2021/11/25 アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 スタートアップソリューションアーキテクト 齋藤 祐⼀郎

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齋藤 祐⼀郎 (@koemu) アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 スタートアップ ソリューションアーキテクト 創業まもないスタートアップ企業、およびFinTech企業 の技術⽀援を担当。 数々のスタートアップ企業での開 発業務を経験。直近では、株式会社メルカリでフリー マーケット及び決済サービス(メルペイ)の開発を担 当、急成⻑に貢献しIPOを経験。筑波⼤学 ⼤学院 ビジ ネス科学研究科 経営システム科学専攻 博⼠前期課程修 了 (経営システム科学)。

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1. UXリサーチはプロダクトマネージャーとソフトウェアエンジニア の気持ちを結ぶ良い⽅法の⼀つ 2. ソフトウェアエンジニアの気質を知る 3. サービスは「新しく作る」「拡張する」そして「外部のサービス を活⽤する」ことができる (以後、プロダクトマネージャーをPdM、ソフトウェアエンジニアは エンジニアと省略します) 今⽇の話のあらすじ

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• 作る話が主体になりがちになりませんか︖ • 仕様 • スケジュール • こんなことを思いませんか︖ • もうちょっとサービスに対して「愛」って育めないかな… • サービスへのオーナーシップを発揮してもらいたいな… PdMの⽅がエンジニアと接するとき…

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• PdMの⽅が発した「希望」は、エンジニアは… • 「〇〇(e.g. スケジュール)は守るもの」 • 「⽭盾」「曖昧」「抜け漏れ」がないかを確かめたり • という「基準」として捉えられがちです。 なので、厳しく聞いたり、予防線を張られがちになります。 情報の捉え⽅が違う この⽇までに仕上げる 必要があるのか… この⽇までに仕上げて もらえると嬉しいな… PdM エンジニア

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• ⽬線がソフトウェアの品質に注⼒されているからです。 • 「プログラマの三⼤美徳(出典: Programming Perl)」で説明できます。 • 怠惰: 省⼒化につながる仕組み化・⽂書化を⾏う • 短気: ニーズに対応するばかりでなく問題が起きる前に⼿を打つ • 傲慢: 他⼈に批判をされない⾼い品質を出す • 結果として次のものにつながります • より良い設計 / より正確な実装 /より新しい技術 / より⾼速な処 理 / より効率的な開発 / より障害に強く拡張性のある基盤 / etc. どうして︖

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• それはお客様︕ • UXリサーチを通じてPdMとエンジニアの距離を縮める。 • チーム全員がお客様への価値提供に「関⼼」を統⼀できます。 • エンジニアは相対的にお客様からの距離が遠くなりがちです。 実際に使ってもらっている状況を⾒て、改めて⾃分たちのサービ スは「⼈」が使っていることを知り、良い点・改善点を直接伺う ことで、誰のためにサービス開発をしているのを知ります。 誰のためにサービスを開発しているのか

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• お客様に提供したい「価値」を再確認して、互いに交渉します。 • そうすると、本当に守る必要があるものが何で、あとはどれを取捨選択し ていくか、前向きな議論に向かっていくことができます。 そしてどうコミュニケーションしていくのか 引⽤元: ⽥辺めぐみ (「プロダクトづくりで ユーザー視点を取り⼊れる」より) この辺りに 効きやすいです

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• PdMとしては、エンジニアが次のカードを持っているか知ってお くとよいです。 • 既存機能の改修で進められるか。 • 外部のサービスを活⽤できるか。 • 新規開発が必要か。 • 下に向かうほど開発のコスト(特に⼯数)が⽐較的⾼くなります。 実際に開発になったとき

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サービスと統合して活⽤できる外部のサービス(SaaS) Zendesk: カスタマーサポート管理 Stripe: 決済 Salesforce: CRM (顧客管理) Datadog: システム監視

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• AWSは、ITインフラ基盤を提供しているばかりではありません。 • サービスに求められる機能を⾃分たちで作り込まずとも提供する ための基盤(マネージドサービス)もあります。 AWSにもあるんです サービスに統合できる機能 【マーケティングコミュニケーション】 Amazon Pinpoint 【機械学習】 Amazon Personalize / Amazon Rekognition 【BI(分析)】 Amazon QuickSight 【動画配信】 Amazon Elemental MediaLive (以上は⼀例です)

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• 「⾞輪の再発明」 「Undifferentiated Heavy Lifting」をしない • 既にある汎⽤的な技術を、わざわざ⾃分で作って運⽤するコ ストを払うのはもったいないです(e.g. プッシュ通知基盤)。 • クラウド事業者が、サービスとして既にITインフラを構築し ており、運⽤も任せることができるケースがあります。 • ⼯数ではなくお⾦の投資で解決できる問題があります。 • 聞けるところ(⼈・窓⼝)があります。 SaaSなどのマネージドサービスを使う意義

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• UXリサーチは、エンジニアの「品質」とPdMの「希望」を同じ 「関⼼」のベクトルに向けるための良い⽅法の⼀つです。 • お客様に提供したい「価値」が明確になると、交渉して取捨選択 も捗りやすいです。 • サービスを作る⽅法は3つあり、特にPdMの⽅には外部のサービ スの活⽤があることもぜひ知ってください︕ まとめ

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Q&A

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