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JAWS-UG東京 ランチタイムLT会 #9 AWS構成図についてのLT 2024/03/19 アイレット株式会社 松田 啓佑

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自己紹介 2 松田 啓佑 ● X(Twitter) ○ @ksk_mats_ ● 所属 ○ アイレット株式会社 ● 業務 ○ Webアプリケーション開発における非機能領域全般を担当 ○ インフラ、オブザーバビリティ、バックエンド開発 ● 好きなAWSサービス ○ Amazon ECS ● 認定 ○ 2023 Japan AWS Top Engineers ● 趣味 ○ テニス ○ 飲酒

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本日伝えたいこと 3 AWS構成図は 論理構成図と物理構成図を分けて考えると捗るよ

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そもそも 4 論理構成図と物理構成図を知ってますか?

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ジェネレーションギャップ 5 オンプレから移住してきた勢 特にNW畑出身 クラウドから勢

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オンプレにおける物理構成図 6 ● システムの物理的な構成を描写した構成図 ● HW観点でシステム構成を把握するための構成図 https://qiita.com/m-yoshimura/items/2d498a178eee372ba26b

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オンプレにおける論理構成図 7 ● システムの論理的な構成を描写した構成図 ● システム構成の大枠を把握するための構成図 https://qiita.com/m-yoshimura/items/2d498a178eee372ba26b

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各構成図の役割 8 ざっくりと全体像を把握したい => 論理構成図 詳細なディティールを把握したい => 物理構成図

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各構成図の役割 9 ざっくりと全体像を把握したい => 論理構成図 詳細なディティールを把握したい => 物理構成図 この考え方ってクラウド(AWS)でも使えない?

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AWS構成図ってググると 10 https://zenn.dev/daisu0925/articles/1b7f07797647cb https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202204/way-to-draw-architecture/?awsf.filter-n

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AWS構成図ってググると 11 https://zenn.dev/daisu0925/articles/1b7f07797647cb https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202204/way-to-draw-architecture/?awsf.filter-n 論理構成図 物理構成図

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クラウドにおける論構成図 12 論理構成で伝えるべきことはシステム構成の直感的なイメージ像 具体的には ● アーキテクチャ ● 構成要素(コンポーネント) ● コンポーネントの役割 ● コンポーネント間のつながり 論理構成図を見ることで、システムのアーキテクチャや利用されているコンポーネント、そのコンポーネント間のつなが り方を即座に理解できるとヨシ

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クラウドにおける物理構成図 13 物理構成で伝えるべきことはインフラ構成の詳細な構成イメージ 具体的には ● コンポーネント間の正確な接続 ● コンポーネントが属している正確な場所 ● コンポーネントの正確な数 物理構成図はインフラ管理者が構築などを行う際に参考にされる そのため、コンポーネントがどこに位置しているかなどを正確に伝える必要がある AWSリソースがどのVPCのどのサブネットに属しているか、などの情報が物理構成図として描写される

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ケーススタディ 14 松田! このAWSの構成をレビューして!

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ケーススタディ 15 渡された(物理)構成図を見ると、 ● アプリケーションのフロントに CloudFrontがある ● CloudFrontはAPI Gateway + Lambdaをバックエンドとしている ● DBはDynamoDBとRDS くらいならすぐにわかる。 でもシステムがどういったアーキテクチャなのか、各 AWSリソースの立ち位置 はなんなのか、はじっくり見ないと理解できない。

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ケーススタディ 16 なんかよくわかんないっす。

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ケーススタディ 17 この論理構成図を見たら、このシステムのアーキテクチャはマイクロサービスアーキテクチャに則っているということがすぐにわかる。 また、3つのサービス(XXサービス/YYサービス/ZZサービス)があり、XXサービスのバックエンドDBがRDS、YYサービスとZZサービスのバックエンドDBがDynamoDB というコンポーネント間のざっくりとした接続もすぐに理解することが可能。

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ケーススタディ 18 もし物理構成図を見る前に、論理構成図を見ていたら? まずアーキテクチャやコンポーネント間のざっくりとしたつながりを理解した状態で、詳細な構成を見ることができるため格段に 理解しやすいはず。 今回のケーススタディはまだシンプルなシステムを取り扱っているが、より複雑なシステムであれば論理構成と物理構成を分け ることの効果が大きくなる(はず)。

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まとめ 19 ● クラウドでも論理構成図と物理構成図を使い分けるベし ● 大規模で複雑なシステムほど使い分けをするべし